- 『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン2 第5話「種」
- The Handmaid's Tale Season2 Episode5 "Seeds"
※ネタバレしています。
あらすじ
ジューン(オブフレッド)の精神状態は悪化し、侍女たちが助けを求める手紙を燃やしてしまう。 ジューンは下着に血がついていることで気付くが、誰にも知らせず、黙っていた。
ウォーターフォードの手回しもあり、ニックは大いなる祈りの祭典でイーデンと結婚させられる。 ジューンはさらに動揺し、大量に出血したまま部屋に閉じこもる。
コロニーでは倒れて瀕死のキットとフィオナの結婚式がジャニーンのアイディアで行われる。 しかし、エミリーはおばにバレたら、飢え死にさせられると激怒する。
雨の中、外でタバコを吸っていたニックは外で倒れているジューンを見つけ、助けを呼ぶ。 ジューンは病院で目を覚ますと、お腹の赤ちゃんは無事だった。ジューンはお腹の子にここから一緒に逃げ出すと約束をする。
『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン2第4話「愛人」前回のあらすじと感想はこちら≫感想
ギレアドに染まっていくジューン
ジューンの心の声が全くなかった今回のエピソード。ジューンがどんどん追い詰められ、ギレアドに染まってしまいそうに!
小包の手紙も燃やし、以前吐き出していた野菜ジュースも飲み干し、セリーナにも驚くほど従順に。それにしても、お通じの時間までも把握されているのが、ゾッとしますね。 リディアおばが鉛筆でメモすることに驚いたセリーナ。ギレアドでは書くことさえ禁止なんだと打ちのめされることに。
ニックはジューンの精神状態を心配。それが気に入らないセリーナは夫のウォーターフォード司令官に話を。仕事が忙しく、上の空かと思ったら、ちゃんと聞いていたウォーターフォード司令官。 プライス司令官にニックを昇進させ、ワシントンへ異動させるように提案。ニックがいなくなってしまうのかと思ったら、まさか結婚させられるなんて…。
ニックは少女と結婚させられる
感謝祭の日に開かれた「大いなる祈りの祭典」。守護者たちを称え、勲章が授与されたと思ったら、結婚指輪だったのが驚きですね。 ジューンへの当てつけで、セリーナがニックに注意を向けさせるのが、いやらしいですね。
合同結婚式に現れた花嫁たちは真っ白なベールで顔が全く見えないため、まるでホラー映画に出てきそうで怖い…。 ベールをあげると花嫁はまだ少女!
あどけなさの残る子ばかりなのが衝撃的…。実際にも世界では児童婚が問題になっています。
ニックを結婚させることができ、笑いをこらえられないウォーターフォード夫妻。 ニックの結婚で追い打ちをかけられ、何かをあきらめたかのようにそっと目を閉じたジューン。そして、ジューンも拍手を!
ジューンが拍手をし始めた瞬間、音が消えたのが印象的。考えることや感じることをやめ、ジューンの中がからっぽになってしまったように感じました。
コロニーでも結婚式が
コロニーでもリディアおばに言われたことを信じるジャニーンにエミリーはイライラ。
神がついていると信じるジャニーン。コロニーでもジャニーンのアイディアでキットとフィオナの結婚式が。 過酷な状況でも愛を見つけたのが、すてきですね。 ユダヤ教のラビ サリーの祈りで結婚するキットとフィオナ。
エミリーはバレたら、どんな罰が待っているかわからないとジャニーンに激怒。ジャニーンは能天気に神を信じていると思ったら、「ここでは働いて死ぬだけ。だったら幸せに死んだ方がいいでしょ」と鋭く指摘。
人間らしさを忘れないようにしたいジャニーン。 それに対して、エミリーは牛と同じ扱いをされ、牛小屋を飾り立てるなんてどうかしてると反発。「牛」や「豚」のように人間を扱うギレアドの残酷さが突き刺さりますね。 歯が抜けていたエミリー。エミリーの死期も近づいているのでしょうか…。
キットが亡くなり、埋葬へ。他にもたくさんの墓地が。これだけ多くの人がコロニーで犠牲になり、これからも墓地が増えることになるのかと思うと、怖くなりますね。
薬指にはめられた結婚指輪。コロニーで結婚したキットとフィオナには愛が。ニックはイーデンに会ったこともなく結婚。 同じ結婚指輪でも、意味が違うものになっているのが印象的ですね。
自分を取り戻したジューン
出血を無視し続けたジューンはついに倒れ、病院に。 赤ちゃんも無事。「ここから逃げ出す」とお腹の子に約束するジューン。元のジューンが戻ってきて一安心。 ジューンからオブフレッドになってしまったかとヒヤヒヤしましたね。
自分を取り戻したジューンはギレアドから逃げ出すことはできるのでしょうか…。 かなり難しそうですが、今度こそ成功してほしいですね。
曲
- Morning Has Broken
- Heading Home - JULIANNA BARWICK