- 『ハンドメイズ・テイル／侍女の物語』シーズン2 第4話「愛人」
- The Handmaid's Tale Season2 Episode4 "Other Women"
※ネタバレしています。
あらすじ
飛行機で逃げようとしたところを捕まったジューン（オブフレッド)は鎖でつながれ、監禁されていた。リディアおばは侍女の服に着替えるように言い、ジューンはウォーターフォード夫妻の家で再び暮らすことになる。
ジューンは表向きには反乱分子に誘拐されたことになっていた。女中のリタは小包の手紙をジューンに返す。 セリーナは赤ちゃんが生まれることを祝うベビーシャワーを開くが、侍女で妊娠しているジューンは蚊帳の外。 ジューンは反抗し続けるが、自分を匿ってくれたオマールが処刑された遺体を見せられ、うちのめされる。
ジューンは過去にルークと不倫をし、ルークの妻アニーに罵られたことを思い出す。 うちのめされたジューンはウォーターフォード夫妻に許しを請い、オブフレッドとして自分を消して生きていこうとする。
『ハンドメイズ・テイル／侍女の物語』シーズン2第3話「配達」前回のあらすじと感想はこちら≫感想
ベビーシャワーをお祝い
あと少しで逃げられたジューンは捕まり、監禁。ジューンとオブフレッドは別の人物だと洗脳していく、リディアおば…。
ジューンは逃げたのではなく、誘拐されたことに。これにはびっくり。
それにしても、セリーナが恐ろしすぎる！ いきなりジューンの首を締め上げてくるセリーナ。ジューンも負けじと、「覚えておいて私の子が無事でいる限り、あなたの子も無事」と以前、娘のハンナを脅しの材料に使われたように、脅し返すのでした。
マズそうな野菜ジュースを吐き出したり、ベビーシャワーで発言したり、祈りの言葉を言わなかったりと反抗し続けるジューンでしたが、オマールの死で、持ち続けていたギレアドへの反抗心や信念が壊れかかってしまったようですね。
ベビーシャワーは妊娠しているジューンは蚊帳の外で、夫人たちだけが大盛り上がりで、かなりの違和感が。ジューンがはじめてお腹を蹴られたと言っただけで 凍り付くベビーシャワーが異常でしたね。
夫たちも集まってクレー射撃をし、子どもが産まれることをお祝い。 シーズン1でジャニーンを弄んだことで左腕を切断されたウォーレン・パットナム司令官も。ジャニーンが石打の刑を宣告されたのに比べれば、ウォーレン・パットナムへの罰は軽すぎる気が…。
しかも、失脚しているかと思ったら、今も司令官のまま。
プライス司令官はニックを「ヤコブの息子たち」に勧誘し、ニックにウォーターフォードを見張らせていた男でしたね。
暴力を振るうセリーナ
タバコを吸うセリーナに止めるように言うリディアおば。ジューンは強情で、子どもも強く育つと話すのが意外。ジューンの強さを少しは認めているのでしょうか…。
抵抗組織メーデーとは連絡が途絶えたという侍女のアルマ。 シーズン2の第1話では、罰としてコンロの火で手首を焼かれていましたね。
第2のオブグレンはジャニーンの処刑を拒んで舌を切られたことが判明。ひどすぎる…。 メーデーも頼りになりそうにない状況に。 どんどん逃げ場や希望がなくなっていくようでつらいですね。
ベビーシャワーでは夫人と侍女を結び付ける儀式が。侍女を象徴する赤いひもと夫人を象徴する緑のひもで結ばれるジューンとセリーナ。しつこい神への祈りが空々しく聞こえますね。
昔、ルークの妻アニーに罵られたことを思い出すジューン。ルークと不倫した過去のせいでジューンは侍女にされてしまったようです。不倫は道徳的には許されないことかもしれませんが、それが原因で家族と引き離され、子どもを産む道具として扱われるなんて理不尽すぎますね。
つい昔のことを思い出し、ハンナのときもプレゼントが多すぎて人にあげたと口にするジューン。その言葉に激怒したのはセリーナ。女中のリタをぶん殴る暴挙に！ 八つ当たりするセリーナが怖すぎる…。子どもを産めるジューンに嫉妬しているようです。 それでも、首を絞めたり、ジューンに対する暴力がひどすぎますね。
オマールの処刑を知り、打ちのめされるジューン
リディアおばと散歩に出たジューンは残酷な事実を突きつけられることに。なんとジューンを匿ってくれたオマールは処刑されていたことが判明。しかも、オマールの妻は侍女にされ、息子は母親と引き離され、二度と会えないことに。 帰りが遅かったオマールの家族がこんなことになっていたなんて、胸が引き裂かれるようですね。
オマールはジューンのせいで死んだ、家族もジューンのせいで人生を壊されたと認めさせるリディアおば。 ジューンのせいだが、オブフレッドに罪はないと、ジューンとオブフレッドをまるで別人のように語るリディアおばの洗脳方法が恐怖…。
タバコを吸い続けるセリーナ。いきなりジューンの部屋にやってきて、勝手にお腹を触り、子どもに話しかけるセリーナにぞっとしますね。目に見えているのは子どもだけのようです。
価値のない人間、死んだほうがいいとまで思い始めるジューン。心の支えにしていたクローゼットの中に刻まれていた文字も、板が打ち付けられ、見えなくなってしまったようです。
「ハンナの記憶から私を消して。私も私を忘れたい」と願い始めるジューンは「いいお天気ね」と壊れた人形のように繰り返すばかり…。 ジューンの精神状態が心配です。 ニックも無視したジューンは完全に自分の心を失ってしまうのでしょうか…。
曲
- Heyr Himnasmiður - HILDUR GUDNADOTTIR
- Today Is the First Day - PENNY GOODWIN
- Hate - CAT POWER
