『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン2 第11話「ホリー」のあらすじと感想・曲 ネタバレ注意!

海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』
  • 『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン2 第11話「ホリー」
  • The Handmaid's Tale Season2 Episode11 "Holly"

※ネタバレしています。

あらすじ

一人取り残されたジューンはガレージに車があるのを発見。黒いオオカミがいる中、屋敷でキーを見つけてジューンは車に乗り込み、エンジンをかける。すると、ラジオがかかり、「ラジオ アメリカ」のニュースが流れる。そして、ラジオのDJが「私たちは屈しない」と言い、ブルース・スプリングスティーンの曲「ハングリー・ハート」(Hungry Heart)をかける。

それを聞いたジューンは覚悟を決め、食料や毛布を詰め、ギレアドから脱出する準備をする。

そこに、セリーナとウォーターフォードがジューンをさがしにやって来る。セリーナはジューンがニックと逃げたと思い、お腹の子どもはニックの子だとウォーターフォードに告げる。 セリーナとウォーターフォードはジューンにしたひどい仕打ちをめぐって罵り合い、隠れていたジューンは見つけた猟銃で2人を撃とうとする。 しかし、ジューンは撃てず、セリーナとウォーターフォードはジューンとニックが逃げたあとだと思い、屋敷を後にする。

ジューンは陣痛が起こりながらも、ガレージのシャッターを開けようとする。しかし、シャッターはなかなか開かず、雪かきをして開けようとするが、ジューンは滑って転んでしまい、破水。 ジューンは大量出血。助けを求めて、ジューンは猟銃を空に向かって撃つ。

ジューンはハンナを出産したときや、リディアおばの出産の訓練、ジャニーンの出産のときを思い出し、ひとりで女の子を無事に出産する。 ジューンは母親の「ホリー」の名前を、出産した女の子に名付ける。 ジューンがホリーを抱きしめていると、車の音が聞こえるのだった。

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン2第10話「最後の儀式」前回のあらすじと感想はこちら≫

感想

逃げようとするジューン

ハンナと再会できたものの、ひとり取り残されてしまったジューン。そこには黒いオオカミが。

白い雪の中で、黒いオオカミと侍女の赤い服を着たジューンが印象的。オオカミは何かの象徴なのか、ジューンのまわりに現れていますね。恐れや野性的なものの象徴なのでしょうか…。

この屋敷はマッケンジー司令官の別荘のようです。どうやらハンナはマッケンジー司令官と夫人の子どもになったよう。写真やハンナが書いたと思われる絵も飾られていました。 描かれた緑色の服を着たのが新しいママで、赤い服は侍女のジューンなのでしょうか。真ん中に描かれた黒い服の守護者が不気味。

ガレージに車を見つけ、エンジンをかけるとラジオが。 アラスカのアンカレジに追いやられているアメリカ政府。インドと中国がアメリカ政府を経済支援し、イギリスはギレアドに追加制裁を。世界はギレアドに対抗しているようで、少しは希望が持てますね。

「私たちは屈しない」と強いメッセージを送るDJ。このラジオDJの声を務めているのは 世界で最も影響力のある人物の一人と言われているオプラ・ウィンフリー。アメリカでこのエピソードがアメリカで配信されたときはかなりの話題になったそう。

オプラ・ウィンフリー - Wikipedia

『オプラ』では個人的な意見を述べる手法を取り入れ、フィル・ドナヒューにより開拓された扇情的なトーク番組を大衆化させ、20世紀のタブーを破って LGBTの人々が主流派に入ることを容認するなど変革をもたらした。 1990年代中頃までには ...

セリーナとウォーターフォードが捜しに

覚悟を決めたジューンはギレアド脱出の準備。 そこに、セリーナとウォーターフォードがジューンをさがしに。セリーナの「オブブレッド!」と叫ぶ声が、怖すぎて縮みあがりそうなほど。

ジューンが逃げたことについて、お互いを責めるセリーナとウォーターフォード。激しい夫婦喧嘩に。 赤ちゃんが欲しくて、すべてをあきらめたというセリーナ。2人ともジューンにひどいことをしてきましたが、セリーナとウォーターフォードの本音が垣間見えるシーンでしたね。

言い争うセリーナとウォーターフォードを猟銃で狙うジューン。緊迫したシーンでしたが、どうしても撃つことはできなかったようです。 侍女が2度も消え、手引きしたと思われて縛り首にされることをおそれるセリーナとウォーターフォード。少しは、恐怖を感じているのがいい気味ですね。

一人で出産するジューン

セリーナとウォーターフォードが帰り、ジューンは車で逃げようとガレージへ。車で突き破ろうとしても開かないガレージのシャッター。映画やドラマみたいに、車で派手に突き破れると思ったら、全然開かなくて、もどかしい…。

シャベルで雪かきをしていると転んで破水! こんなときに出産が始まるなんて。 しかも、そこにはオオカミも。大量に出血するジューン。 猟銃を空に向かって撃ち、助けを求めることに。 暖炉の前で、裸になり、ひとりで出産するシーンは壮絶でしたね。

ハンナを出産したことだけでなく、リディアおばによる訓練やジャニーンの出産の手伝いなど、記憶を総動員して、出産。 リディアおばによる訓練まで思い出すことになるなんて皮肉ですね。 無事に生まれてきた女の子をホリーと名付けたジューン。ジューンの母親のホリーとは昔、意見の違いやわだかまりもあったようですが、母親の名前を娘に。

「断片的な物語を語るのはあなたに聞かせたいから」というジューン。「あなた」は娘のホリーであり、視聴者でもあるのでしょうか…。 フランスの哲学者デカルトの「我思う、ゆえに我あり」のように「我語る、ゆえに汝あり」と語るジューン。

生まれてきたばかりの赤ちゃんを腕に抱くジューンは幸せそう。 ホリーという名前も変えられ、引き離されてしまうことを思うと、胸が引き裂かれそうですね。

  • Hungry Heart - BRUCE SPRINGSTEEN
  • Willy's Headache - CYMANDE
  • Burning Up - HOW TO DRESS WELL
  • Hungry Heart (Live) - BRUCE SPRINGSTEEN & THE E STREET BAND

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