- 『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第4話「四方の敵」
- Designated Survivor Season1 Episode4 "The Enemy"
※ネタバレしています。
あらすじ
アルサカールのリーダーであるマジード・ナサールの犯行声明から7日が経過。アルジェリアに潜入していたCIAの諜報員セラフィアンからは議事堂爆破はアルサカールの犯行で、ナサールが潜伏している建物の位置も特定したとメールが。
大統領のトムは攻撃するようにコクラン将軍に急かされるが、トムは連絡が途絶えたセラフィアンの無事を確かめたいと待機する。
一方、ミシガン州知事のロイスは再び、イスラム系住民を逮捕しようとし、トムは正当な大統領ではないと主張。特別顧問のエミリーはミシガンに飛び、市役所でのIAC(イスラムアメリカ連合)のデモの監視役に。しかし、ロイス知事はエミリーを空港で足止めする。
トムは州兵を連邦政府の管轄に置こうとするが、ムニョス将軍はミシガン州兵の将軍として連邦政府の管轄に置かれることを拒否。エミリーはデモを空港で行わせ、ロイス知事がワシントンDCで大統領と話し合うように説得する。 しかし、トムはワシントンDCに到着したロイス知事を反逆罪で逮捕する。
トムの妻アレックスは弁護を担当していた移民のマリア・セラノが逮捕され、強制送還されそうになるのを止めようとする。アレックスはキンブル・フックストラテン下院議員に相談。 移民問題の委員会にマリアを証人として呼び、議会が発足したとき訴追免除になるように取り計らってもらう。キンブルはアレックスにいつかこの借りを返してもらいたいと言われる。
セスは逃げ出したカーターの代わりに報道官に任命される。 コクラン将軍は勝手にアルジェリアへの攻撃準備を命令し、トムにクビにされる。
CIAの諜報員セラフィアンの死亡が確認され、トムはアルジェリアへの攻撃準備を命令。 FBI捜査官のハンナには「105号室を探せば、ピーター・マクリーシュのことが分かる」と匿名で電話がかかってくるのだった。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1 第3話「誠実さの先に」前回のあらすじと感想はこちら≫感想
トムはミシガン州とアルサカールへの攻撃の2つの問題に対処することに。
ミシガン州知事のロイスはまだあきらめていませんでした。以前、イスラム系住民を逮捕したときには少年が犠牲になったのに、また同じことを繰り返そうとするなんて…。
特別顧問のエミリーがミシガンにデモの監視役として派遣されることに。エミリーを心配する首席補佐官のアーロン。ライバル関係になるのかと思ったら、すっかり仲良くなっていますね。
空港についたエミリーをお出迎えしたのは、物々しい警官隊とロイス知事。トムを大統領として認めず、トムの関係者のミシガン州の立ち入りを禁じるというのが衝撃的。立ち入り禁止なんて、子どもっぽい嫌がらせにしか思えないですね。
知事を反逆罪で逮捕
トムのことを「勝手に大統領と名乗る男」「偽の大統領が違法に占拠している」と言いたい放題のロイス知事…。 インタビューで閣僚をクビになっていたことを認めた件が尾を引いていますね。
トムはミシガン州でのイスラム系住民への暴力行為を止めようと、州兵を政府の管轄に置こうと計画。「連邦政府への反逆が危惧される場合、大統領は州兵を政府管轄に置くことができる」という憲法が適応できるとアドバイスするアレックス。さすが、弁護士。頼りになりますね。
しかし、州兵を連邦政府の管轄に置く計画は失敗。ミシガン州兵の将軍は連邦政府の管轄に置かれることを拒否! まさか、拒否するなんて、驚きですね。大統領のトムはよほど信頼されていないようです…。
そこでトムが取った最終手段はロイス知事を反逆罪で逮捕すること。話し合うと思っていたエミリーもびっくり!
アラバマ州知事のジョージ・ウォレスのように失敗に終わると説得されていたロイス知事。ジョージ・ウォレスは裁判所命令を無視して黒人の大学入学を阻止しようとし、ケネディ大統領が特使を派遣し、大統領布告を読み上げて入学を認めさせたそう。
ジョージ・ウォレス - Wikipedia
1968年、前アラバマ州知事だったウォレスはケネディ、 リンドン・ジョンソンの2代にわたる民主党政権が推進してきた人種隔離廃止政策に反対し、 公民権運動に不快感を持つ 南部の 白人層の代表として アメリカ独立党から大統領選挙に出馬した。この党は 1948年アメリカ合衆国大統領選挙に ストロム・サーモンドを擁立した 州権民主党の流れをくむもので、人種隔離政策の継続と公民権問題に関する 連邦政府 の介入排除を訴えていた。なお、サーモンドはこの時には既に転向しており、ウォレスに批判的な態度を取っていた。
反逆罪で逮捕するとは思い切った行動に出ましたね。しかも、策略家のアーロンではなく、トムのアイデア。 「別人になり始めてる」と心配するエミリー。一歩間違えば、権力の乱用にもなりかねない行為。リンカーンが独立戦争のとき人身保護令状を停止させ、北軍を妨害した罪で議員を逮捕したことを引き合いに出すトム。
キンブルに「純真さこそ大統領の良さです。そのままでいてください」と言われていましたが、トムも権力を手にし、変わっていってしまうのでしょうか…。 それにしても、3時間寝られたら、いいニュースだなんて、考えただけでも大変ですね。
アルサカールへの攻撃準備を命令
CIAの諜報員セラフィアンは議事堂爆破がアルサカールの犯行で、ナサールの居場所も特定。議事堂で見つかった爆弾と同じタイプの爆弾を発見したセラフィアン。どんどんアルサカールの犯行が裏付けられていきますが、これも黒幕の仕込んだ偽の証拠なのでしょうか…。
アルジェリアの大統領にアルサカールとリーダーのナサールを逮捕するように頼むも、アルジェリアの大統領はナサールがアルジェリアにいることさえ否定…。
コクラン将軍はセラフィアンを犠牲にしても攻撃するべきだと進言。人の生死を決める決断を迫られ、悩むトム。大統領の決断にすべてがかかっているなんてものすごい重圧…。
「大統領にもマニュアルがあれば困らなかったのに」というのが、突然、大統領になったトムの本心を表しているようですね。アレックスの支えもあり、大統領の仕事を全うするトム。トムには家族の支えがあってよかったですね。
コクラン将軍は勝手に攻撃準備をし、クビに。トムを大統領の座から引きずり下ろそうとしていたコクラン将軍。これで少しは安心できそうですね。 CIAの諜報員セラフィアンは殺されたことが明らかに。ついにトムはアルジェリアへの攻撃準備を命令。 アルジェリアへの攻撃は上手くいくのでしょうか…。
セスは報道官に任命
スピーチライターのセスは報道官に。記者の鋭い質問をかわすのは、機転と頭の良さが必要に。
アーロンにはイスラム系アメリカ人のセスが報道官になることで、イスラムとテロを結び付ける風潮を変えられるかもという理由で報道官になってほしいと言われてしまったセス。言いたいことはわからないでもないですが、そんなことは関係なく、立派に記者からの質問をさばいていたのに…。
スピーチライターから報道官に抜擢されたセスの活躍も楽しみですね。
ピーター・マクリーシュには秘密が?
弁護士のアレックスは強制送還されそうなマリアを救うため、キンブルに助けを求めることに。 裁判所の閉鎖をいいことに次々と逮捕されているというのが怖いですね。
最初はファーストレディーの立場を利用して、マリアを助けようとしたアレックスでしたが、議員のキンブルに助けてもらうことに。いつか借りを返してもらいたいというキンブルが怖い。どんなお返しを要求されるのでしょうか…。
FBI捜査官のハンナは唯一の生存者ピーター・マクリーシュを捜査。しかし、爆発時に席にいなかったのは子どもがモールで迷子になり、妻と電話していたからだと判明。
ハンナもマクリーシュを疑い過ぎていたと思っていましたが、謎の人物から情報提供が。「105号室を探せば、ピーター・マクリーシュのことが分かる」という電話が。やはりマクリーシュには裏の顔がありそうですね。電話は女性の声でしたが、何者か気になりますね。
マクリーシュはやはり爆破に関係しているのでしょうか…。
『サバイバー:宿命の大統領』シーズン1の登場人物・キャスト
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気になったセリフをPick Up
「みんな正しいことをしたいと思ってる。でも、正しいことはタダじゃできない」"We all want to do the right thing, Mrs. Kirkman. But the right thing is seldom free."
アレックスに助けを求められたキンブル・フックストラテン議員のセリフ。政治的駆け引きが得意そうなキンブル。アレックスにはどんなお返しを求めてくるのでしょうか…。
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