- 『MACGYVER／マクガイバー』シーズン2 第4話「Ｘ線＋１セント硬貨」
- MACGYVER Season2 Episode4 "X-Ray + Penny"
※ネタバレしています。
あらすじ
幼い頃に母親を亡くし、誕生日の日に父親が出ていってしまった子どものマクガイバーはおじいちゃんに慰められ、アーミーナイフをもらう。
マクガイバーは父親捜しのためフランスのパリに。1人で来たはずが、ジャックもついてきていた。マクガイバーは過保護なジャックとケンカに。
ロサンゼルスの自宅に戻ったマクガイバーはマードックに拉致されてしまう。なんとか自力で拷問部屋から脱出したマクガイバーは記憶を頼りに、監禁されていた地下の拷問部屋の場所を特定する。
そこには写真の燃え残りが。その写真を復元するとヘンリー・フレッチャーという先生がうつっていた。マードックから狙われているヘンリー・フレッチャーを保護しようとするが、実はヘンリー・フレッチャーは殺し屋。
マードックはヘンリー・フレッチャーを捕まえさせ、そこから助け出すことで自分に対するヘンリーの借りを作りだし、新たな事業に参加するようにヘンリーをリクルートするのが目的だった。 マードックはマクガイバーに「また近いうちに会おう」と言い残し、去っていく。
『MACGYVER／マクガイバー』シーズン2 第3話「ルーレット盤＋ワイヤー」 前回のあらすじと感想はこちら≫感想
マクガイバーの父親捜しは難航
子どもの頃のことを思い出すマクガイバー。マクガイバーがいつも使っているアーミーナイフはおじいちゃんから譲り受けたものだったんですね。
母親も亡くなり、父親までどこかに行ってしまうなんて…。つらい幼少期を思うと心が痛いですね。小さい頃のマクガイバーがかわいらしい。
パリまで父親の文通相手に会いに来たマクガイバー。1人で来たはずが、ジャックも護衛のために勝手についてきていました。なんとすでに敵を倒したあと…。ワインをラッパ飲みするのが、ジャックっぽいですね。
過保護すぎるジャックにうんざりしたマクガイバーはジャックとケンカに。 休暇中までマクガイバーを尾行するなんて、ジャックはマクガイバーが心配でたまらない模様。難航するマクガイバーの父親捜し。父親が見つかったときには、何か秘密が明らかになるのでしょうか…。
マードックに拉致されるマクガイバー
パリから帰ってきたマクガイバーはマードックに拉致されてしまうことに。 冷蔵庫の故障で床が水でべちょべちょだったのは、何かのワナかと思ったらそうではなくて一安心。しかし、マードックたちにスタンガンで襲われることに…。
それにしても、ジャックの留守電の応答メッセージがユニーク。「ジャック様につながってラッキーだな！ 発信音の後にメッセージよろしく！ ダラス・カウボーイズ万歳！」 もはや最後は、アメフトチームのダラス・カウボーイズを応援する関係ない応答メッセージになってる…。
マクガイバーの家に残されたのは、マスクとワインのコルクに刺さったアーミーナイフ！
マスクは シーズン1 第8話「コークスクリュー」で、最初にボーザーが襲われたときにマードックがしていたワシントン大統領の特殊マスク。マクガイバーはこのとき、ワインボトルの水ロケットでマードックを追い払っています。
脱獄したマードックがまたマクガイバーの前に現れました！ 口笛を吹きながら登場するマードックが不気味。
マクガイバーが父親を捜していることも、パリに行ったこともお見通しのマードック。マクガイバーのことは何でも調べ上げている模様…。
そういえば、殺し屋マードックには息子が。息子カシアンの母親ナディアはマードックの標的だったことが判明。息子を産んだ後すぐに枕で窒息死させた話がひどい…。
ナディアに対しては、「いつもに比べて人間嫌いが出なかったんだ」と語る人を愛せないマードック。さすがサイコパスの変人…。 「一言一句ほんとだよ」という電球の下で光るマードックの顔がホラー！
こんな父親を持ったカシアンはかわいそうですね…。
マクガイバーは記憶を頼りに監禁部屋を特定
拷問用のおもちゃを持ってくるとマードックがいなくなった隙に、得意のDIYで拷問部屋を脱出するマクガイバー。 こんなに簡単に逃げられるなんておかしいと思っていたら、やはりマードックには他に狙いが。
下水道のマンホールから外に出られたマクガイバーは記憶を鮮明に思い出し、拷問部屋の場所を特定することに成功。
サマンサが言っていた1974年のロフタスとパーマーの研究では、質問の仕方で目撃者の記憶が変容してしまうことがわかったそう。正確に記憶しているつもりでも、質問によって記憶がゆがめられてしまうなんて、人間の記憶はあいまいなものなんですね。
作り替えられていく記憶 " 国際文化学科
ロフタスたちは、質問の仕方によって被験者の記憶が変容してしまうのではないか、と考えました。そこで、一週間後に再び同じ被験者を集めて、今度は映像を見せずに事故について質問しました。 ...
マクガイバーは正確にリアルに思い出すため、「キムス」という方法のように記憶をたどることに。 キムス・ゲーム（Kim's Game）は記憶力や観察力を鍛えるゲームで、よくボーイスカウトなどで行われているそう。
「キムス」というゲームの名前はイギリスの作家キップリングの小説『少年キム』から。小説『少年キム』の中では宝石ゲームと呼ばれているということです。
キムス・ゲームはトレイの上にスプーンやペンなどを置き、1分間何があるか観察。 その後、何があったのか、紙に書きださせ、1番数多く覚えていた人が勝ち！というゲーム。
キムスゲーム - Wikipedia
1分が過ぎたら再び覆いをかぶせ、参加者たちそれぞれに「トレイの上にどんな物品があったか」について、覚えているかぎり紙に書き出させる（もしくは、スカウトマスターのところに順番に来させ、どんな物品があったかについてささやかせる）。
薬を打たれてもうろうとしていたのに、教会の鐘や消防署のサイレンが鳴った順番まで正確に覚えているのがすごいですね。 さらに、教会の鐘とサイレンの音の差から拷問部屋の位置まで特定してしまいました！
サマンサには秘密が！？
マードックは新しいメンバーのサマンサに電話であいさつ。サマンサにも秘密があるようですね。なんと「サマンサ」という名前は本名ではなく、偽名！ 他にも、「面白い過去を持つ」というサマンサ…。
マードックに気に入られてしまったようですね。自分と似ていると言ったり、「君の理解者だと自負」していると言うマードック。 サマンサにはみんなには言えない過去があるのでしょうか？
マードックはサマンサを弄ぶように、防弾ベストに当たるように射撃。 マクガイバーやサマンサたちへのじっとりとした執着心が怖いですね…。
マードックは殺し屋のヘンリーをリクルート
マードックがいた地下には写真の燃え残りが。マクガイバーは小型X線装置に1セントコインを接続し、蛍光Ｘ線で写真を復元。 さらに、ライリーが画像を鮮明に。そこにうつっていたのは、教師のヘンリー・フレッチャー。
ただの先生かと思ったら、まさかの殺し屋！ ベッドの引き出しの下には大量の銃が…。 気弱でおとなしそうな先生が銃をぶっ放しはじめたのにはびっくり！
マードックとはタイプの違う殺し屋で、痕跡もなく消すプロの殺し屋で掃除屋とも呼ばれる男だったヘンリー・フレッチャー。 「汚れ仕事こそ我が人生だ」と豪語するマードックが自らヘンリーを殺さず、わざわざ同業者のヘンリーの確保に協力した狙いは、リクルートするため。
事業を立ち上げたというマードック。殺し屋集団でも作る気なんでしょうか…。
それにしても、ヘンリーを仲間にするために、マクガイバーたちに捕まえさせるなんて。 いいように利用されてしまったマクガイバーたち。
装甲車にロケット弾まで撃ち込んできたマードックとの戦いはまだ終わりそうにないですね。
登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
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「心細いときとか、壁にぶち当たったときは、ポケットから取り出して、思い出せ。そのアーミーナイフはどんな状況にも対応する。それでなんだってできるぞ」
"If you ever feel alone, or like you got a problem you can't solve, take it out of your pocket, look at it, and remember it's got a tool for every situation. With it, you can do just about anything."
アーミーナイフをくれたマクガイバーのおじいちゃんのセリフ。マクガイバーが愛用しているアーミーナイフはおじいちゃんから譲り受けたものだったんですね。おじいちゃんの言う通り、今のマクガイバーはアーミーナイフを利用して、何でもDIY！
今回のマクガイバーの主なDIY
- 点滴の針を使って、手錠の鍵を外す。
- 点滴のポール＋蒸気配管＝削岩機に。その削岩機でドアのカギを吹き飛ばす。
- 小型X線装置に新しく１セントコインの銅を接続し、燃え残った写真にうつっていたものを復元。
- オープンカーのルーフを飛ばし、後続車のフロントガラスを目隠しし、運転不能に。
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