- 『MACGYVER/マクガイバー』シーズン1第8話 「コークスクリュー」
- MACGYVER Season1 Episode8 "Corkscrew"
※ネタバレしています。
マクガイバーは以前デートした相手と楽しい時を過ごしていたが、要人暗殺事件の犯人と見られる男を捕まえるという仕事の電話が入る。その男はCAIがマークしていたが、その正体と素顔は謎に包まれ、「容疑者218」と呼ばれるプロの殺し屋だ。マクガイバーたちはその殺し屋が現れるとされる画廊へと向かう。 (Super! drama TVのエピソードより)
あらすじと感想
脱出ゲーム
マクガイバーは何かの任務中かと思いきや、脱出ゲームでデート中。
壁に描かれた手がかりを見るため、フロッピーディスクから磁気ディスクを取り出し、ライトをつけたスマホに装着。ブラックライトを作る。手がかりはタロットカードの絵だった。
デートから帰宅すると、ルームメイトのボーザーがマクガイバーのデートのためロマンティックな食事を用意していた。 「kiss the chef」と書かれたエプロンがキュート! ボーザーはマネージャーに昇進したが、映画製作に専念するため仕事を辞めていた。
マクガイバーはボーザーが作った料理を差し入れ。アメリカでは、お持ち帰り用はアルミホイルで包んで白鳥の形にするのが定番のようですね。きれいな白鳥の形に包むのが難しそう。
「容疑者218」の標的はマクガイバー
今回の任務は正体不明の「容疑者218」という殺し屋を捕まえること。「容疑者218」は標的に連絡を入れてから、しとめる手口。
過去には「なぜカラスと机は似ているか?」というメールを送っていた。「なぜカラスと机は似ているか?」は『不思議の国のアリス』に出てくるなぞなぞ。
『不思議の国のアリス』帽子屋の「帽子屋のなぞなぞ」の項に解説がのっています。
インド外交官ラジャン・パテルが外交専用袋で持ち込んだ資料に「容疑者218」のターゲットの情報が入っているという。パテルが「容疑者218」と資料を受け渡すときに捕まえることに。 今回、クリップは迷路のような形に。
パテルが資料を受け渡すケナーストン画廊のパーティーに潜入。ドレス姿のライリーはいつもと雰囲気が違って一瞬誰かわかりませんでした。 見失った隙に、パテルが着ていた資料の入った上着は「容疑者218」が着て、逃走。マクガイバーは階段の手すりに電流を流し、感電させる。「容疑者218」は落下するが、消えていた。落としていった標的の写真はマクガイバーだった。
ボーザーはマクガイバーの正体を知ることに
指示通り上着を置いただけで、パテルは何も知らなかった。
マクガイバーは写真は元恋人ニッキが撮ったもので、雇い主はニッキだと断定。満面の笑みの写真だったのにはそんな理由が…。
マクガイバーはおとりになっておびき出そうと考えるが、本部長は命あっての物種だと反対。 何も作れないように何もない部屋に閉じ込め、スイスアーミーナイフも取り上げ。扉は電磁石錠でロックされる。
マクガイバーはコンセントを開けて天井裏の針金を使って電気配線を取り出す。そして、ロックを解除する操作盤につながるフラットケーブルで暗証コードを入力し、ロック解除し、脱出。 マクガイバーを閉じ込めておくのは、無理でしたね。
ジャックはそんなマクガイバーの行動を見越して、一緒に行動することに。 マクガイバーのスマホには「落胆の言葉はめったに聞こえない」という『峠の我が家』の歌詞の一節がメールで届く。『峠の我が家』 はマクガイバーの自宅を意味していた。『峠の我が家』はアメリカ合衆国の民謡で、カンザス州の州歌だそうです。
ボーザーはマクガイバーの同僚と名乗る「容疑者218」の訪問をうけていた。人事担当でクビを切るほうだという「容疑者218」。「クビを切る」のが言葉通りの意味なのが怖い…。 「容疑者218」はボーザーがマクガイバーの正体を知らないことをからかう。
ジャックとマクガイバーがボーザーを助けに。「容疑者218」はボーザーお手製のワシントン大統領の特殊マスクをかぶり、銃を撃ってくる。ボーザーはマクガイバーとジャックの正体を知って、パニックに。ジャックの銃は弾切れ。マクガイバーは ペットボトルの水ロケットの原理でワインボトルをロケット砲にして反撃。
「容疑者218」は衝撃で落下するが、またしても消える。 2度も落下しても消えるなんて、この殺し屋はイリュージョニストかなんかでしょうか…。
ボーザーが殺し屋からマクガイバーの正体を知ることになろうとは。「お前、誰なんだよ!?」というセリフがボーザーのショックの大きさを物語っていましたね。
殺し屋はマードックと名乗る
「容疑者218」はマクガイバーの斬新な反撃方法が気に入ったよう。 ボーザーは親友にウソをつかれていたことにショックをうける。
顔を見たのはボーザーだけだったので、ボーザー自身が似顔絵を描く。ボーザーには絵を描く新たな才能が明らかに。 似顔絵を顔認識にかけると、いくつもの偽名がヒット。その偽名の1つでレンタカーを借りていることが判明。追跡装置ではサン・バレー廃車置き場にレンタカーがあることがわかる。標的であるマクガイバーは危険すぎるため、渋々残ることに。
レンタカーにはケータイと外交専用袋が残されていた。ジャックと本部長とライリーは遠隔操作の狙撃銃でそれぞれ照準を合わせられ、「容疑者218」に狙われる。外交専用袋にはジャックと本部長とライリーの写真が。標的はマクガイバーを含めた4人だった。
「容疑者218」はマクガイバーを気に入り、マクガイバーが廃車置き場の南口に来れば、3人は見逃すと取引を持ちかける。
マクガイバーは廃車置き場へ。スイスアーミーナイフを刺し、フォークリフトを作動させて土埃を発生させて逃げる。本部長は肩を撃たれてしまうが、無事だった。 マクガイバーはトラックの無線機で強力な電波を発生させ、無線で遠隔操作されている狙撃銃の信号を途絶えさせる。 しかし、マクガイバーは「容疑者218」に追い詰められてしまう。
そこに、ジャックとライリーが助けに。ライリーは遠隔操作の銃を乗っ取り、「容疑者218」に狙いを定めるように操作。「容疑者218」を捕まえる。
「容疑者218」 はお気に入りの名前はマードックだと名乗り、「近いうちに会おう」とマクガイバーに告げる。 マードックは 『冒険野郎マクガイバー』に登場する宿敵の殺し屋の名前だそうです。 ということは、これからも登場することになりそうですね。「容疑者218」ことマードックを演じているのは、 映画『アントマン』 や 『GOTHAM/ゴッサム』などに出演しているデヴィッド・ダストマルチャン。
それにしても、おしゃべりな殺し屋でしたね。マクガイバーのことが余程気に入ったみたいです。変な人に執着されて、マクガイバーも大変そう。
マクガイバーは裏切られたニッキと同じことをボーザーにしていたと謝罪。ボーザーとマクガイバーは和解する。意外とすぐに仲直りできてよかったですね。ボーザーがマクガイバーの仕事を知ってしまったことで、変わってしまうことはあるのでしょうか…。
ニッキが姿を現す
モノローグの途中でニッキが登場。いきなり自分語りが中断されてしまうのが、おもしろいですね。
ダイナーでニッキから銃を向けられるマクガイバー。まわりの客はニッキの仲間。ニッキは殺し屋を雇っていないと主張。ダイナーの塩のビンにつまようじやフォークが突き刺さっているのが、どうしても気になってしまってニッキの話が入ってこない。
ニッキは『MACGYVER/マクガイバー』シーズン1第5話 「ポケットナイフ」 で、リスボンで渡した鍵が必要になるという。マクガイバーがこんなことをする動機をニッキに問いただすと、ニッキは殺されたバーコフの話をする。バーコフは脱出地点でシリアでヘリを撃ち落されて死んだとマクガイバーは聞かされていたが、ニッキによると真相は違うらしい。
ニッキはジャックやライリー、ボーザーの身も危険だと警告。 マクガイバーはニッキの家の写真を見せ、雇い主に手を引かせろとニッキの家族を盾に脅す。
殺し屋を雇ったのがニッキでなかったとしたら、マクガイバーたちを狙っていたのは一体誰? さらに、フェニックス財団にも後ろ暗い秘密がありそう…。
登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- Pop That Thang - THE ISLEY BROTHERS
- A-YO - LADY GAGA
気になったセリフをPick Up
「殺し屋の言うことのほうが真実で、親友の言うことがウソだった。」"I know this lunatic killer was telling the truth, while my best friend lied. "
マクガイバーの正体を知ったボーザーのセリフ。殺し屋に親友の正体を聞かされ、ショックを受けるボーザー。一応仲直りはできたようですが、信用回復には時間がかかりそうですね。
今回のマクガイバーの主なスパイ技術
- フロッピーディスクから磁気ディスクを取り出し、ライトをつけたスマホに装着。ブラックライトを作る。
- 階段の手すりに電流を流し、感電させる。
- コンセントを開けて、電磁石ロックを解除する操作盤につながるフラットケーブルで暗証コードを入力し、閉じ込められた部屋から脱出。
- ペットボトルで作る水ロケットの原理で、ワインボトルをロケット砲にして反撃。
- スイスアーミーナイフを刺し、フォークリフトを作動させて土埃を発生させて逃げる。
- トラックの無線機で強力な電波を発生させ、無線で遠隔操作されている狙撃銃の信号を途絶えさせる。
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