- 『S.W.A.T.』シーズン4 第17話「それぞれの選択」
- S.W.A.T. Season4 Episode17 "WHISTLEBLOWER"
※ネタバレしています。
『S.W.A.T.』シーズン4 第17話「それぞれの選択」のあらすじ
ドライブインで銃撃戦が発生。ドライブインでは売春組織が女性たちに売買をさせていたが、トラックプロテクターという人身売買に反対する活動団体の一員である運転手のカブリエルは女性を助けようとして、売春組織のポールとバリーと銃撃戦になっていた。
保護された女性シャノンは肉体的・精神的な虐待のせいで売春組織の男たちをかばおうとするが、タンの友人が売春組織にさらわれたことを話すと心を開き、アジトであるバリーという男の家からは巣箱のようなものが見えたと話す。 巣箱のようなものは冷戦時代のサイレンだった。そこから絞り込み、バリーの家を特定。女性3人を保護する。
売春組織のもうひとりの男 エドガーは、ジュリーとローラを連れて逃走。追い詰められるとジュリーを人質にタンクローリーで逃げようとするが、タンクローリー爆発寸前にスワットが確保。
ディーコンはダーラムたち差別主義者の警官たちを告発するが、組合は彼らを守り、部署が異動になるだけ。 警察が変わっていないことを思い知らされたホンドーはダーラムたちと警察の対応をマスコミに流すのだった。
『S.W.A.T.』シーズン4 第16話「立てこもり」前回のあらすじと感想はこちら≫『S.W.A.T.』シーズン4 第17話「それぞれの選択」の感想
売春組織の壊滅
女性たちに売春を強要する人身売買組織。トラックプロテクターのガブリエルは女性を助けようとしますが、銃撃戦に。 人身売買に反対する活動団体だというトラックプロテクター。ガブリエルの目的は正しかったですが、クリスが言うように警察を呼ぶべきでしたね。
保護されたシャノンでしたが、虐待のせいもあり、ウソの話を。売春の元締めをかばうようなことをするのも、それだけ支配されているということがわかって恐ろしいですね。
弱い女性たちを食い物にする売春組織は最悪ですが、ルカの言う通り客になる奴がいるから売春組織があとをたたないというのも事実。 こういう悪い人身売買組織がなくなるためには取り締まりも大事ですが、オランダみたいに売春も合法化して働く女性たちを保護できるようにするほうがいいのでしょうか…。
シャノンから話を聞くタンには、好きだったベッカが売買組織にさらわれてしまったという過去が。 助け出されたベッカでしたが、心の傷は深く、薬物依存症になってしまったようです。好きだった人が変わり果てた姿になっていたというのはつらいですね。
アジトを突き止める手がかりになったのは冷戦時代のサイレン。巣箱のようなサイレンを見て、鳥を想像していたというシャノンの境遇を思うといたたまれませんが、最後は立ち直れそうなのが救いに。
タンクローリーで逃走しようとした売買組織のエドガーも確保され、売買組織は壊滅。 女性たちをさんざん利用してきた報いにタンクローリーごと爆発しても文句は言えないエドガーでしたが、ホンドーは人質の女性だけでなく、エドガーのこともちゃんと避難させるのでした。
ストリートはドナーになること決める
ストリートは母親カレンに操られていると感じながらも、肝臓のドナーになることを決心。
クリスの忠告も聞かず、ストリートから肝臓をもらおうとするカレンには母親らしい感情はひとかけらも残っていないよう…。ただ息子を利用するものとしか思っていなさそうです。
クリスとストリートはお互いへの気持ちが同じだと確かめようとしますが、ルカの邪魔が…。ある意味、タイミングばっちりなルカなのでした。
一人立ちしようとするダリル
ホンドーはダリルを心配し、リロイを警戒していましたが、リロイの息子を思う気持ちは本当だと判明。
べったりと張り付いて見守ることだけじゃなく、一人立ちさせ信頼していると示すことも必要に。息子のためにまっとうになるというリロイ。改心したと信じたいですが、一抹の不安も…。
変わらない警察
差別主義者の警官を告発したディーコンでしたが、組合の擁護もあり、ダーラムたちの処分は部署を異動するだけ。
告発したディーコンは警官たちに嫌味を言われ、針のむしろ。正しいことをした人が追い詰められるなんて理不尽ですが、内部告発をした人が責められ、嫌がらせをされるというのはよく聞く話…。おかしいことをおかしいというのも難しい社会ですね。
英語のタイトル「WHISTLEBLOWER ホイッスルブロワー」は「ホイッスル、警笛を吹く人」という意味で、転じて「内部告発者」という意味で使われる言葉。内部告発されても変われない組織はもう駄目なのかも…。
警察の体質を変えたいと奮闘してきたホンドーでしたが、何も変わっていないことを知り、マスコミに今回のことを暴露。スワットの職をかけてでも警察を変えようとする意気込みには感服ですが、警官からの風当たりはよりいっそう強くなりそうで心配です。