- 『S.W.A.T.』シーズン4 第14話「報い」
- S.W.A.T. Season4 Episode14 "RECKONING"
※ネタバレしています。
『S.W.A.T.』シーズン4 第14話「報い」のあらすじ
白人至上主義グループのインペリアル・デュークスが大規模な攻撃計画を引き起こそうとしていることが発覚。 インペリアル・デュークスの第2セクトは猛毒のガス イソシアン酸メチルをばらまこうとしていた。
ターゲットは差別的な献金者の名前がついていた大学の研究所の名前をメキシコ系のメンデス一家の名前に変えるイベント。 イベントレンタル業者に化けたインペリアル・デュークスのメンバーはパティオヒーターのボンベに毒ガスを詰め、集まった人々を殺そうとしていた。
スワットは攻撃を阻止し、インペリアル・デュークスの第2セクトのメンバーを捕まえるが、インペリアル・デュークスのリーダーは捕まらないまま。
ダリルとリロイが始める修理工場にはチンピラのアレックスがみかじめ料を寄こせとやって来る。ビジネスパートナーのホンドーはアレックスと話し合いで解決しようとするが、リロイは元ギャングだと脅し、アレックスを追い払う。
ディーコンはスワットの新人ダーラムが白人至上主義者ではないかと疑う。そして、疑いは確信に変わるのだった。
『S.W.A.T.』シーズン4 第13話「罪深き父親たち」前回のあらすじと感想はこちら≫『S.W.A.T.』シーズン4 第14話「報い」の感想
インペリアル・デュークスの攻撃計画
エリカを殺した白人至上主義グループ「インペリアル・デュークス」が再び攻撃計画を。 次々と別のグループが現れては攻撃をしようとするのが厄介ですね。
陰謀論をSNSで広め、フォロワーを増やしていくインペリアル・デュークス。スワットを欺くため、写真を加工し、フォロワーを煽るのも簡単にやれてしまうのがおそろしい…。
しかも、インペリアル・デュークスのメンバーには小学校の先生まで。 毒ガスで人殺しをしようとするやつが子どもに教えているというのが最悪。
イソシアン酸メチルは1984年にインドにあった化学工場から漏れ出し、16000人以上の死者が出たと言われています。
ボパール化学工場事故(ボパールかがくこうじょうじこ、英: Bhopal disaster)は、1984年にインドのマディヤ・プラデーシュ州ボパールで発生した化学工場からのガス漏れ事故である[1]。世界最悪(英語版)の産業災害(英語版)とされる
パティオヒーターのボンベに毒ガスを詰め、集まった人々を殺そうとしていたインペリアル・デュークス。
白人文化が壊されると偏った被害者意識を持つ白人至上主義者。いままで自分たちが他の人種の文化を壊してきたことを棚に上げて、自分の被害ばかり主張するのはちょっと…。 それでも、人種差別をした歴史的人物の銅像破壊する行為をどう取るかは難しい問題ですね。
一筋縄ではいかないところが人種差別問題の難しいところのようです。
攻撃計画を止めることはできましたが、インペリアル・デュークスのリーダーは健在。切っても切っても生えてくる怪物のよう。 リーダーを捕まえないとインペリアル・デュークスのヘイトクライムは止みそうもありません。
修理工場にゆすりが
ダリルとリロイは着々と修理工場の準備を進めていましたが、チンピラがみかじめ料を寄こせと脅してくる事件が。 元ギャングのリロイが追い返したものの、そこには仕返しされる危険性が。
「手っ取り早い解決策が問題を長引かせることもある」というホンドーの言葉が重いですね。 問題が起これば手っ取り早く解決したくなりますが、根本的な解決にはじっくりと取り組むしかないようです。
ダーラムは白人至上主義者だった
ディーコンはスワットの新人ダーラムが白人至上主義者だと確信。 「目標は威厳を持って歩くこと 心身ともに清く」という一見、差別に関係ないようにみえるフレーズは白人至上主義者の使う暗号文。
インペリアル・デュークスには反発を覚えていた警官のダーラムたちでしたが、人種差別的なのは同じ。 警察が人種差別的だと批判されれば、それに反発する警官も。
実際に、アメリカでは 「ブラック・ライブズ・マター(BLM、黒人の命も大切だ)」運動で警察の差別的な取り締まりに批判が高まる中、「ブルー・ライブズ・マター(警官の命も大切だ)」と訴える運動も起こるなど、さらなる分断も発生。
「警察から力を奪うのはばかげたこと」 米国で波紋「ブルー・ライブズ・マター」指導者に聞く :東京新聞 TOKYO Web
【ニューヨーク=杉藤貴浩】「ブラック・ライブズ・マター(BLM、黒人の命も大切だ)」運動が盛り上がり、警察の差別的取り締まりへの批判が...
人種差別問題を克服するのは難しいですね。