- 『S.W.A.T.』シーズン4 第9話「残された者たち」
- S.W.A.T. Season4 Episode9 "NEXT OF KIN"
※ネタバレしています。
『S.W.A.T.』シーズン4 第9話「残された者たち」のあらすじ
白人至上主義グループ「インペリアル・デュークス」のメンバー マッコネルがアジトに立てこもり、スワットが突入した結果、エリカは胸を撃たれて死亡。 ダドリー議員はスワットを批判し、この悲劇を利用し、自分が市長になろうともくろんでいた。
エリカが亡くなったことでスワットのメンバーはショックと悲しみに打ちひしがれる。 ホンドーは現場となった「インペリアル・デュークス」のアジトを再検証する。アジトの訓練コースは、ホンドーがいた頃のペンドルトン海兵隊基地の訓練所と同じレイアウトだった。
マッコネルの葬儀にリモート参列していたランドン・マクブライトは元海兵隊で、建設業者。訓練コースを作ったのはマクブライトだった。マクブライトはテロリスト幇助の罪で逮捕されるが黙秘。マクブライトに建設を依頼した男がリーダーだと思われるが、身元はまだ不明のまま。
調査の結果、「インペリアル・デュークス」のアジトへの突入で死者が出たことについてスワットの過失は認められないとされる一方、別の戦略も可能であったと結論が出される。
市長はスワットの誰かに責任を取らせようとし、スワットの仲間を守るためヒックスが辞任しようとする。しかし、ホンドーはヒックスをクビにするなら、自分も辞め、ロス市警の問題をマスコミに話すといい、スワットは何とか責任を負わされずにすむのだった。
『S.W.A.T.』シーズン4 第8話「聖戦」前回のあらすじと感想はこちら≫『S.W.A.T.』シーズン4 第9話「残された者たち」の感想
「インペリアル・デュークス」のメンバーは他にもいた
エリカが殉職したことで、スワットのメンバーは深い悲しみに打ちひしがれていました。 姉の死を知らされるエリカの妹ラターシャ。家族に死を伝えるシーンは心が苦しくなるほど、悲しいですね。
スワットのメンバーがそれぞれエリカを失った悲しみに向き合う中、政治家はその悲劇さえ、政局に利用し、自分の利益になることばかり考えているのが最悪。 命を懸けているスワット、批判ばかりの政治家。
調査結果では、スワットの過失は認められないと判断されますが、別の戦略を取れば犠牲者が出なかった可能性もあると付け加えが。
ホンドー自身、エリカが犠牲にならずに済んだかもしれないと現場を再検証していましたが、別の戦略を取っていてもどうなったかはわからないし、現場にいなかった人があとから ああしたほうがよかったと言っても、それは情報がそろっているからできること。 それでも、ホンドーはディーコンと冷静に現場を再検証して、新しい証拠をつかむのがすごいですね。
「インペリアル・デュークス」の訓練コースを建設したのは元海兵隊のマクブライトという男。仕事をクビになったことで、白人至上主義にのめり込んだようです。 白人至上主義もカルトと同じで、人が弱っているところに付け込み、被害者意識をあおり、マイノリティのせいで仕事を奪われたのだと差別意識を吹き込んだようです。
「Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター 黒人の命も大事だ)」に対して、「白人の命だって大事だろ」と言うマクブライト。 黒人やアジア系の人を殺しておいて、自分たち白人の命を大事にしろという白人至上主義者にあきれるしかないですね。
「インペリアル・デュークス」にはまだまだ他にもメンバーが大勢いそう。犠牲者が出る前にメンバーが逮捕されるといいですね。
それにしても、防弾ベストを貫通する弾が使用されたというのが衝撃。銃だけでも危険なのに、そんな危険な弾を犯罪者が手に入れられるとは…。
エリカとルームメイトだったクリスはドイツにいるルカに電話で慰められ、少しずつ悲しみに向き合えるように。 ドイツ語の「Kopf hoch」は「頭をあげて、顔をあげて、元気を出せ」という意味があり、励ましの言葉としてよく使われるそうです。
ストリートは恋人のモリーより、クリスと一緒にいたいとやってきますが、クリスは拒絶。クリスが心配なのはわかりますが、タイミングが最悪。
市長は批判をおさえるため、スワットの誰かをクビにしようとしていましたが、ホンドーのおかげで何とか回避。 何か都合の悪いことが起こったとき、スケープゴートとして誰かが責任を取らされるのはどこも同じなんですね。 ホンドーのように現場で奮闘している人たちは犠牲にならず、報われるべきなのに。
ニシェルに本音を話すことができたホンドー。抱え込まずに信頼できる人と話すことで、すっきりしたようでよかったですね。