- 『S.W.A.T.』シーズン4 第4話「逆恨み」
- S.W.A.T. Season4 Episode4 "MEMENTO MORI"
※ネタバレしています。
『S.W.A.T.』シーズン4 第4話「逆恨み」のあらすじ
27歳の若さで心臓発作のために急死した黒人女性歌手 ロジウム・スペンダーの追悼集会で警備をすることになったホンドーたち。 ロジウムは15歳の頃ボーイフレンドが警官に撃たれ、生前、警察の過剰な暴力に反対し、警察を批判していた。 そのことでロジウムは脅迫を受けていた。
ロジウムの母親ジリアンは、以前、ディーコンの警備会社に警備を断られたことで、ディーコンが職務を果たすのか疑ってかかる。
追悼集会の葬儀ルートに自動小銃のAR15が隠されているのが発見される。 警察を愛する過激な組織「ブルーボーイズ」のメンバーで保安官代理だった姉が殉職したポール・ガルシアが自動小銃を隠したと疑われるが、ポールは垂れ幕でロジウム・スペンダーを批判しようとしているだけだった。
ロジウム・スペンダーの追悼集会をグレネードランチャーで狙っているのは武器ディーラーからミッチ・アンダーソンという男だと判明。
ミッチの父親は公共の場で酔った罪で罰金1000ドルを命じられ、30日服役。さらに罰金延滞料、GPSモニター代がかさみ、酔ってGPSモニターを外そうとした父親は警察と撃ち合って死んでいた。 ミッチは父親が数千ドルで殺されたのに、市が何百万ドルも使ってロジウム・スペンダーの追悼集会をすることが許せなかったのだった。
ミッチは葬儀ルートを狙える部屋に入りこみ、住民を人質にし、白リン弾で狙っていた。 スワットは人質にされた住民の隣人の通報でミッチを追い詰めるが、ミッチはグリフィスパークへ逃走。
ホンドーが手榴弾を投げようとするミッチを撃ち、他の手榴弾に引火し、大爆発して事件は幕を下ろす。
ダリルの父親リロイが仮釈放され、ホンドーはダリルが悪影響を受けることを心配するのだった。
『S.W.A.T.』シーズン4 第3話「非情なる組織」前回のあらすじと感想はこちら≫『S.W.A.T.』シーズン4 第4話「逆恨み」の感想
追悼集会の警備
ロジウム・スペンダーの追悼集会の警備を担当することになったホンドーたち。 ディーコンは以前、警備を断ったせいで、ロジウムの母親によく思われず、職務を果たさないと疑われることに。
レアメタルのロジウムが金の3倍の価値があるとはびっくり。
歌手のロジウムが生前、警察を厳しく批判していたのは、15歳のとき、ボーイフレンドが不当に警察に撃たれたからでした。 治安の悪い場所で黒人だから最初から銃を持っていると思われてしまったようです。 ロジウムが歌手として有名になると、態度を変えたというのも、ひどい。
それでも、警察の中にはディーコンのように真面目に、毎日命懸けで市民を守るために働いている人がほとんどのはず。
警察が絶対悪でもないし、警察の問題を指摘する人も悪くないはず。 簡単な解決策はなく、一筋縄ではいかない難しい問題ですね。 それでも、暴力に訴えるのがよくないのは確か。
警察を愛することを証明するためなら法も破るという「ブルーボーイズ」。警察を盲目的に信じるのも恐ろしい… 警察を愛することを証明するためなら法も破るというのが、本末転倒…
ロジウム・スペンダーの追悼集会を狙っていたのは「ブルーボーイズ」のメンバーではなく、ミッチ・アンダーソンという男。
ミッチの父親は公共の場で酔った罪で罰金1000ドルを課せられ、30日服役。罰金にも延滞料があるのにびっくり! GPSモニターの料金も自腹なんですね。罪を償うのも金次第のようです。
アメリカのカリフォルニア州では路上やビーチなど公共の場所で飲酒することは違法。 レストランで飲酒した後、公共の場で泥酔していても違法となり、最悪、逮捕されるそうです。 アメリカではビーチなどで気軽にお酒を飲んでいるイメージでしたが、厳しい法律があるようです。
ミッチの父親は酔ってGPSモニターを外そうとし、警官と撃ち合いになって死亡。 公共の場で酔っただけで逮捕され、刑務所行きになるというのは、日本から見ると厳しすぎる気が…
それでも、酔ってGPSモニターを外そうとするのは、ちょっと… アルコール依存症だったのかもしれませんが、警官と撃ち合ったということは銃を持っていたことに。結局、銃を持っていなければ、ミッチの父親は死なずに済んだのかもしれませんね。
ミッチはロジウム・スペンダーの追悼集会に300万ドルもかかっていることに激怒。セレブの葬儀にはお金をかけるのに、貧しい人にはお金をかけないという格差に憤るのは理解できますが、白リン弾で葬儀を襲うのは理解できない…
誰でも銃を簡単に手に入れられるというのが怖いですね。 白リン弾まで手に入れられるとは… 白リン弾はアメリカ陸軍ではウィリー・ピートと呼ばれているそうです。
白燐弾(白燐弾、はくリンだん)は、手榴弾、砲弾、爆弾、煙幕弾の一種で、充填する白リンが大気中で自然燃焼すると吸湿して透過性の極めて悪い五酸化二リンの煙を発生させることを利用する
大量の武器を持ち、グリフィスパークに逃げ込んだミッチ。グリフィスパークはアメリカで10番目に大きい市営公園で、ハリウッドサインが見えることや数多くの映画の舞台となっているグリフィス天文台が有名。
グリフィス天文台(グリフィスてんもんだい, Griffith Observatory)は、ロサンゼルスのグリフィス公園内にある天文台。1935年に建造され、アールデコ調の美しい外観と、市内が一望できるすばらしい展望から、カリフォルニア州有数の観光スポットとして長年人気を保ち続けている。
撃たれたミッチは自分の持っていた手榴弾によって爆死するのでした。
リロイが仮釈放される
ダリルの父親リロイはホンドーの口添えがなくても仮釈放されてしまいました。 ホンドーはリロイが息子のダリルを悪い道へと引き戻さないか心配。
本来、正しい道へと導くことが役目の父親が息子を悪の道へと誘うかもしれないというのが、残念ですね。 父親であるリロイに歩み寄ろうとしたホンドーでしたが、リロイはそれに応える気はなさそう。 ダリルが父親の悪い影響を受けなければいいですね。