『S.W.A.T.』シーズン4 第1話「3世代の17歳」あらすじと感想 ネタバレ注意 !

海外ドラマ『S.W.A.T. スワット』
  • 『S.W.A.T.』シーズン4 第1話「3世代の17歳」
  • S.W.A.T. Season4 Episode1 "3 SEVENTEEN YEAR OLDS"

※ネタバレしています。

『S.W.A.T.』シーズン4 第21話「3世代の17歳」のあらすじ

2020年3月、新型コロナウイルスの脅威が迫り、BLM運動が行われる中、メキシコの麻薬カルテル「エル・セプティモ」のボス ディアブロが死に、甥のゴメスがカルテルを乗っ取った。

スワットに射殺されたディアブロが危険をおかしてアメリカにやってきたのは、甥のゴメスの乗っ取りを止めるためだった。

ゴメスは自作のガトリング砲付きの麻薬戦車でスワットを攻撃してくるが、制圧され、逮捕。 ゴメスは密入国させたジハードに染まった4人がテロを計画していると話す。

1人が血液バンクを自爆テロを起こす。 残りの3人はユーチューバー ビッグブランドンのパーティーに入りこみ、爆破と銃撃をしようとしていた。

4人はゲームのメッセンジャールームで出会っており、5人目の存在も浮上。 アメリカ人の救急車のドライバー フランクがトリアージセンターで救急車を爆破させようとしていることが分かる。

ホンドーはフランクを狙撃し、爆発寸前の救急車から助け出すが、爆発の破片が突き刺さって、負傷。 ホンドーはあばらにひびが入っただけで、無事だった。

ホンドーは当時17歳だった1992年のロス暴動を思い出す。 そして、ホンドーの父親ダニエルは17歳のときに白人警官にひどい扱いを受けたことをダリルに話す。

ホンドー、ダニエル、ダリルは犠牲になった黒人たちの壁の似顔絵に花を手向けて、祈るのだった。

【終】『S.W.A.T.』シーズン3の最終話 第21話「ディアブロ」前回のあらすじと感想はこちら≫

『S.W.A.T.』シーズン4 第21話「3世代の17歳」の感想

アメリカで続く黒人差別

もともとこのエピソードはシーズン3の最終話として放送される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で製作が中断し、シーズン4の第1話として放送されることになったそうです。

2020年5月、 ジョージ・フロイドが警官に首を圧迫されて亡くなった事件をきっかけに、Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)運動が。

ブラック・ライヴズ・マター - Wikipedia

ブラック・ライブズ・マター(英: Black Lives Matter、略称「BLM」[1])は、アフリカ系アメリカ人のコミュニティに端を発した、黒人に対する暴力や構造的な人種差別の撤廃を訴える、国際的な積極行動主義の運動である。特に白人警官による無抵抗な黒人への暴力や殺害、人種による犯罪者に対する不平等な取り扱いへの不満を訴えている

1992年4月には、ロドニー・キングが警官に暴行され、裁判で暴行した警官が無罪となり、ロス暴動に。

ロドニー・キング - Wikipedia

ロドニー・グレン・キング(Rodney Glen King, 1965年4月2日 - 2012年6月17日)は、ロサンゼルス暴動のきっかけとなる暴行事件で被害者となったアフリカ系アメリカ人の男性

さらにさかのぼると、1965年にワッツ暴動が。

ワッツ暴動 - Wikipedia

ワッツ暴動(ワッツぼうどう、Watts Riots)とは、1965年8月11日から8月17日にかけてアメリカ合衆国のワッツ市(カリフォルニア州、現在はロサンゼルス市に吸収)で発生した暴動事件

残念なことに、警察による黒人への残虐な行為は昔からずっと続いているようです。

1991年、15歳の黒人の少女ラターシャ・ハーリンズは万引きを疑われ、店主に背後から頭を打たれ、死亡。店主への刑が5年間の保護観察処分とあまりにも軽かったことから、アメリカ社会において黒人が被害者となった際に司法が不平等な判断をくだす傾向の代表例となったそうです。

万引きを疑われて、射殺されるなんて、考えただけで恐ろしすぎますね。しかも、相手はまだ15歳の子どもなのに容赦なく撃ち殺すとは…。しかも、司法すら少女の命を軽く扱うなんて…。

ラターシャ・ハーリンズ - Wikipedia

ラターシャ・ハーリンズ(Latasha Harlins, 1975年7月14日 - 1991年3月16日)は、15歳のときロサンゼルスにあった韓国系アメリカ人(コリアン・アメリカン)夫婦が経営する商店で万引き犯と疑われた[1][2][3]結果、店主に背後から後頭部を銃撃され死亡した黒人(アフリカ系アメリカ人)少女[4]。 陪審が出した重罪評決を判事がくつがえして量刑が大幅に減刑されたことなどから、アメリカ社会において黒人が被害者となった際に司法が不平等な判断をくだす傾向の代表例としてしばしば参照される

1955年には、14歳の黒人少年エメット・ティルが白人女性に口笛を吹いたと訴えられ、男たちにリンチされ、殺される事件が発生。その十数年後、白人女性の訴えは大半がウソだったと判明。

エメット・ティルを殺害した2人は無罪に。リンチされたエメット・ティルの遺体は原形をとどめていないほど、残酷に破壊されていたそうです。

エメット・ティル - Wikipedia

エメット・ルイス・ティル (Emmett Louis “Bobo” Till 1941年7月25日– 1955年8月28日)は、白人女性に口笛を吹いたことで殺されたアフリカ系アメリカ人の少年。

2020年3月には、警察が間違った家に突入し、銃撃戦でブリオナ・テイラーが亡くなる事件が発生。

ブリオナ・テイラーへの銃撃事件 - Wikipedia

ブリオナ・テイラーへの銃撃事件(ブリオナ・テイラーへのじゅうげきじけん)は、2020年3月13日、アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビルで、ブリオナ・テイラー(Breonna Taylor)が、自宅アパートに踏み込んできた警察官に複数回銃撃を受け死亡した事件。警察側に大きなミスがあったこと、ブリオナ・テイラーがアフリカ系アメリカ人であったことから、人種差別により発生した事件として取り上げられるようになった

黒人というだけで理不尽な扱いを受け、司法にまで命が軽いと判断されてきたことにゾッとしますね。

ホンドーの父親ダニエルも歩いているだけで白人警官にひどい目に遭わされたひとり。 平等で自由な国を掲げるアメリカですが、現在でも差別が根深い問題に。

市民と警察の分断が起きる中、解決策を見つけたいと思うホンドー。 これ以上、黒人というだけで犠牲になる人が増えないことを祈るばかり。

連続テロが発生

今回、スワットは連続テロを担当することに。シーズン3の最終話で射殺された麻薬カルテルのボスの甥ゴメスがカルテルを乗っ取り、テロリストをアメリカに入国させていたことが判明。

ゴメスがガトリング砲付きの麻薬戦車で攻撃してくるシーンは度肝を抜かれました!  まさか戦車まで持っているとは…。恐るべしメキシコの麻薬カルテル。

実際に麻薬カルテルからは戦車のように強化された改造車が押収されたこともあるそう。

テロリストたちが出会ったのがゲームのメッセンジャールームで、大きな組織とはつながりがないというのが、事前にテロを止めることを難しく。 ケガ人の治療を難しくするためにまず血液バンクを標的にするというのも、残酷。

スワットは新型コロナウイルスが蔓延する中、次々と凶悪事件を担当することになりそうですね。

『S.W.A.T.』シーズン5は?

『S.W.A.T.』はシーズン5への更新が決定しています。

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