- 【最終回】『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7【ファイナルシーズン】 第13話「別れの挨拶」
- Elementary Season7 Episode13 "Their Last Bow"
※ネタバレしています。
【最終回】『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第13話「別れの挨拶」のあらすじ
オーディン・ライヘンバッハがシャーロック殺害容疑で逮捕された3年後。オーディンはシャーロックの殺害で起訴はされなかったものの捜査で他の悪事が暴かれ、148年の懲役刑が言い渡される。
ジョーンは養子のアーサーを迎え、「シャーロック・ホームズの事件簿」という本を出版。ニューヨーク市警の顧問を続けていた。
そんな中、弁護士ロナルド・アデアはジェイミー・モリアーティが死んだと言い、シャーロックに遺品をのこしたとジョーンの元にやって来る。 ジョーンは死を偽装しているシャーロックに伝言をするが、それはシャーロックをおびき出す策略だった。
死を偽装していた3年間、シャーロックは様々な偽名を使い、世界中で悪事を暴き、敵を大勢作っており、モリアーティの組織の悪事も潰していた。
ジョーンの前に現れたシャーロックは実は死んでいないモリアーティが仕組んだ策略だと考えるが、シャーロックをおびき出したのはNSAのマクナリー捜査官だった。
オーディン・ライヘンバッハはNSAと組んでいたことは裁判で黙っており、スキャンダルにならずに済んでいた。
NSAのマクナリー捜査官は世界でのシャーロックの活躍を知っており、このまま幽霊としてアメリカの工作員にならないかと誘う。 シャーロックはNSAのオファーを引き受けようかと考えるが、ジョーンがガンだと知り、ニューヨークに残ることを決断。
1年後、モリアーティの葬儀が行われるが、シャーロックはモリアーティが生きていると見抜いていた。
ジョーンはガンを克服し、再発もなし。
シャーロックとジョーンは2人でベル警部に捜査顧問を再開させてほしいと頼みに向かうのだった。
『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第12話「ホームズ最後の事件」 前回のあらすじと感想はこちら≫【最終回】『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第13話「別れの挨拶」の感想
3年後
オーディン・ライヘンバッハが逮捕されて3年後。 裁判が終わり、オーディン・ライヘンバッハは懲役148年に! 死んでも刑務所から出られなさそう…。
シャーロックの殺害では起訴されなかったオーディンでしたが、捜査過程でオーディンの数々の悪事が明るみに。 それも全部、シャーロックの作戦通りでした。
自分の死を偽装することで巨大な悪を倒すことに成功。 ジョーンはシャーロックの計画をすべて知り、死の偽装に協力していました。
橋の上で、鑑識が現場に来る前に薬きょうをすり替えたり、血だまりを作ったりと陰で協力していたジョーン。 ジョーンだけにはすべての計画を話していたとは、やはり相棒ですね。
しかし、グレッグソン警部とベル刑事は何も知らされておらず、結局、シャーロックが生きているとすぐにジョーンが話していたことが発覚。
目の前に現れたシャーロックのお腹にパンチをお見舞いしたベル警部は本気で怒っていましたね。
おびき出されたシャーロック
シャーロックのサイコな元カノ ジェイミー・モリアーティが死んだという知らせが弁護士のロナルド・アデアによってもたらされますが、それはNSAのマクナリー捜査官がシャーロックをおびき出す策略でした。
シャーロックに緊急事態を伝える合図がまさか墓石をぶっ壊すことだったとは!
その後、ロナルド・アデアは殺害されますが、殺害はモリアーティの部下エロリーの仕業でした。エロリーはシーズン6の第11話に登場しています。
シャーロックの父親が死に、モリアーティは再び組織のボスになっていました。
シャーロックをおびき出した人物と弁護士のロナルド・アデアを殺した人物が別だったとは意外でしたね。 組織の幹部でも裏切り者には即、死を与えるモリアーティは恐ろしい…。
死んだことになっていた3年間、シャーロックは世界中で悪事を暴き、大活躍していたことが判明。
コナン・ドイルの小説でも、ライヘンバッハの滝へ落ちたと思われたシャーロック・ホームズがワトソンの元へ現れるまで3年間あり、その3年間は大空白時代と呼ばれているそう。ちなみに原作小説ではワトソンはシャーロックが生きていたことを知らされておらず、びっくりしています。
コナン・ドイルの小説では、チベットへ行っていたとシャーロック・ホームズが話す場面があるそうです。
コナン・ドイルの小説「最後の挨拶 His Last Bow」では、シャーロック・ホームズの偽名はアルタモント。引退し、養蜂を営んでいたシャーロック・ホームズが再び活躍するお話となっています。 ドラマでシャーロックがミツバチを飼っていたのも、原作の小説へのオマージュなんですね。
ジョーンはガンだった
バチカンで教皇の誘拐まで止めていたシャーロック。世界中での大活躍のせいで、NSAのマクナリー捜査官に目をつけられてしまったようです。
オーディンの悪事に関与していたにもかかわらず、無傷で出世までしていたマクナリー捜査官。 大量のデータを手にしていたオーディンでも国の諜報機関を敵に回すような真似はできなかったようですね。
シャーロックをおびき出したのは、シャーロックを殺すためではなく、アメリカの工作員にならないかと誘うため。 シャーロックがスパイになるのも面白いですが、オーディンの味方をしたNSAで働くのはちょっと…。 それでも、シャーロックは気に入らなきゃNSAとモリアーティの組織を敵対させればいいと言い切ってしまうのがすごい!
NSAのオファーを引き受けようとしていたシャーロックでしたが、引退したグレッグソン警部から思わぬ話を聞かされることに。 グレッグソン警部の妻ペイジは多発性硬化症で闘病の末、亡くなっていました。 その経験をもとに、シャーロックにアドバイスするグレッグソン警部。
まさかジョーンがガンになっていたとは驚きましたね。「テラベッキオ案件」はジョーンが手掛ける事件ではなく、ガンのことでした。
シャーロックが1人でいた3年間、世界中で悪事を暴き、イキイキとしているように見えましたが、実は薬物に手を出し、死にかけていたことが明らかに。 シャーロックがニューヨークに戻ることを拒んでいた本当の理由は、薬物依存が再発し、死にかけたことが原因でした。
ジョーンと養子のアーサーのことを想い、距離を置こうとしていたシャーロック。 一方で、ジョーンも自分がガンになったことを言わずに、シャーロックが生きがいを感じている仕事に送りだそうとしていました。
お互いに相手のことを思いやり、別々の道を歩もうとしていましたが、シャーロックはジョーンがガンだと知り、迷わずニューヨークに残ることに!
シャーロックの「世界中でただひとり 愛する女性」ジョーン。 シャーロックとジョーンの間の愛は性愛というより、もっと深い無償の愛や相棒としての愛や絆という感じですね。
1年後、葬儀が行われており、すっかりジョーンがガンで亡くなってしまったのかとひやひやしましたが、モリアーティの葬儀でした。 しかも、モリアーティは死んでおらず、シャーロックたちと決別したいがための死の偽装。
みんな、死を偽装するのが大好きですね。
シャーロックはNSAのオファーを引き受けず、ジョーンに付き添っていました。 そして、ジョーンはガンを克服し、黒髪のウィッグに。死んでなくてよかった!
シャーロックとジョーンはふたり一緒にベル警部にニューヨーク市警の顧問を再開させてほしいとお願いに行くことに。
「一緒ならそれでいい」と言うシャーロック。 これからもシャーロックとジョーンのコンビはニューヨークで起こる難事件を華麗に解決することになりそうですね。
『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』最終回のタイトル「別れの挨拶 Their Last Bow」は、コナン・ドイルの小説「最後の挨拶 His Last Bow」 のもじり。
Hisではなく、Theirとなっているのが、シャーロックとジョーンのふたりで一緒にという感じで、素敵ですね。 最終回がハッピーエンドで終わって、ほっとしました。
ドラマの中で流れた曲
- Optimist - ZOE KEATING