『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第8話「ミス・ライアー」あらすじと感想・曲 ネタバレ注意 !

海外ドラマ『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』
  • 『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7【ファイナルシーズン】 第8話「ミス・ライアー」
  • Elementary Season7 Episode8 "Miss Understood"

※ネタバレしています。

『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第8話「ミス・ライアー」のあらすじ

詐欺師のキャシー・ルニューがシャーロックの家に現れ、殺人事件の捜査を依頼する。

キャシーが以前、お世話になったという里親の一人 ヘザーが3週間前、射殺された事件は未解決。シャーロックはウソつきのキャシーを警戒しながら、捜査を進め、キャシーの魂胆を暴こうとする。

殺されたヘザーは余った粉ミルクを売る粉ミルクシェアの会社で働いていたが、その粉ミルクシェアの会社は盗品の粉ミルクを売買しているとして、ニュージャージー州警察が捜査を進めていた。

盗品の粉ミルクを売買する組織はまるでマフィアのような構造になっており、幹部のヘザーは寝返り、捜査に協力していた。そのため、ヘザーは寝返ったことがばれ、組織のボス メレディス・セージホーンに殺されたと思われたが、メレディスはシロだった。

シャーロックはキャシーと共にヘザー殺しを捜査するが、実はキャシーはヘザーとは無関係で、絆を感じていたシャーロックに近づくために事件の捜査を依頼したことが分かる。

シャーロックは自分が捜査顧問探偵を始めたように、他人との違いを世に貢献できる有益なものに転換できる方法があるとキャシーに伝える。

ニュージャージーの議会では、州から支給される金券で粉ミルクの購入が禁止になるかどうかの採決が近いという。

金券で粉ミルクが購入できることで、粉ミルクの定価が釣りあげられ、違法売買が増えていることが問題になっていた。採決の前にヘザーたちの粉ミルク違法売買組織が摘発されれば、ニュースになり、議会は粉ミルクの補助中止に傾く。 犯人は採決後まで捜査を遅らせるためにヘザーを殺したのだった。

粉ミルクの定価が高くて得をしている人たちのうち、スーパーマーケットの創業者でCEOのマック・リーフォーベンが容疑者として浮上。 しかし、殺し屋を雇った証拠は見つからない。

キャシーはひとりでマック・リーフォーベンの家に侵入。キャシーは口止め料を払えと脅迫するフリをし、お金をもらう約束を取り付け、マック・リーフォーベンが金の受け渡し場所に殺し屋を送り込むように仕向けていた。

マック・リーフォーベンが送り込んだ殺し屋は粉ミルクの捜査に関わっていた刑事のカラブリッシだった。 ヘザーを殺したカラブリッシは逮捕され、マック・リーフォーベンの指示だったことも自白するという。

事件は解決し、シャーロックはキャシーに裁判所でつけられたルニューではない新しい名前を申請するように氏名変更の申請書類をプレゼント。 キャシーはシャーロックと新しい名前を一緒に考えるのだった。

『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第7話「ロシアより毒をこめて」前回のあらすじと感想はこちら≫

『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第8話「ミス・ライアー」の感想

詐欺師のキャシーはシーズン4の第7話「ライアーゲーム」に登場し、誘拐されたミナ・ダベンポートになりすまし、大金を手に入れようとした人物。

今回もウソでシャーロックを翻弄しますが、実はシャーロックに絆を感じ、更生しようともがいていたようです。

ヨガボールが凶器に

キャシーが現れる前に解決した事件は、浮気を妻にばらされたくないとヨガボールに一酸化炭素を詰め、車の中で少しずつ漏れるようにし、運転中に女性を窒息死させたという手口。

まさか健康に良さようなヨガボールが殺人の凶器にされていたとは…。 犯人はよくそんな手口を思いつきましたね。

シャーロックとキャシーがヘザー殺しを捜査している間、ジョーンは『三人ガリデブ』の事件を捜査していたようです。 『三人ガリデブ』はシャーロック・ホームズシリーズの短編小説。

小説と同じようにジョン・ガリデブが捕まったようです。

粉ミルクが殺人の動機に

ウソの上手いキャシーは里親として殺されたヘザーにお世話になったからとシャーロックに捜査を依頼。

ヘザーの夫までだましていたキャシー。SNSで得られたヘザーの好みや行動を言葉巧みに利用し、自分が里子だったことがあると思わせていました。キャシーのことを何も知らない普通の人なら、信じ込んでしまうのも無理ないですね。

ヘザーは余った粉ミルクを買い取って売る粉ミルクシェアの会社で働いていましたが、その会社は盗品の粉ミルクを売りさばく犯罪組織だったことが発覚。 違法な白い粉がドラッグではなく、闇で違法売買されている粉ミルクだというのは、ギャップがすごいですね。

しかも、組織の構造はマフィアとそっくり。 盗品の粉ミルクで大儲けしていたニュージャージーの粉ミルクマフィア。

ヘザーは寝返り、捜査に協力。ヘザーのボスであるメレディスがおとり捜査官に会う前にヘザーが殺され、捜査は中止に。 裏切りに気付いたメレディスがヘザーの殺害を指示したと疑われますが、キャシーはメレディスの話でシロだと確信。

ウソを言っていないと見抜く才能はさすがですね。 さらに、キャシーは万引き犯を見抜く才能も。

ヘザー殺しを依頼したのはシャーロックに近づくためでした。それもお金のためではなく、シャーロックに絆を感じたから。 シャーロックが父親だとジョーンにウソの話を言ったのも、それが本当だったらいいと思っていたからのようです。

ヘザーが殺されたのは、議会で粉ミルクを金券で購入することが禁止されるかどうか採決される前に、組織が摘発されては困るからでした。

恵まれない母親は州から金券を支給され、粉ミルクを買えるように。しかし、そのせいで粉ミルクの定価が釣りあげられ、違法売買が増える結果に。

恵まれない母親に金券が支給され、粉ミルクを買えるようになるのはいいことのはずなのに、その結果、粉ミルクの定価があがり、違法な売買が増えるというのは皮肉ですね。

しかも、粉ミルクの定価が高いままのほうが、得をするスーパーマーケットのCEO マック・リーフォーベンは捜査を妨害するため、殺しまで!  粉ミルクのせいで殺人まで起こるとは…。

マック・リーフォーベンが犯人だと証明するため、家に乗り込んだキャシー。最初は脅すフリではなく、本当に口止め料を取ろうとしているのかと思いましたね。

シャーロックが引用したイソップ物語は『農夫と毒ヘビ』。 しかし、キャシーは毒ヘビのように農夫を噛んだりせず、犯人を逮捕するために動いていたのでした。

ヘザーを殺した実行犯は刑事のカラブリッシ。 刑事が人殺しを請け負うなんて、世も末ですね。

キャシーは犯罪とは別の道へ

キャシーとは全く無関係だったヘザーでしたが、キャシーがシャーロックに捜査を依頼したおかげで犯人が逮捕されることに。 ウソばかりついていたキャシーでしたが、更生するためにシャーロックの手助けが欲しかったようです。

他人との違いを世に貢献できる有益なものに転換し、捜査顧問探偵を始めたシャーロック。 シャーロックが感心するほどのキャシーのウソの才能も、転換すれば有意義なものに。

頭がよくて、観察力の優れたキャシーなら、犯罪とは別の道がきっと見つかるはずですね。

「世の中に居場所を見つけるには自分を知らなきゃな」と氏名変更の申請書類をプレゼントするシャーロック。 辛い過去を振り返るのではなく、自分が何者か決められると未来を見てくれるのがやさしいですね。

名前を一緒に考えてくれるシャーロックの助けがあれば、キャシーも新しい未来へと足を踏み出せそうです。

ライヘンバッハは犯罪を未然に防ぐため、犯罪を犯そうとする人を殺害させていましたが、シャーロックは別の道があると示すことで救い、犯罪を防止。 ライヘンバッハのような過激な方法では、本当の意味で犯罪を減らすことはできないはず。

今後、ライヘンバッハとの対決がどうなるのか気になりますね。

ドラマの中で流れた曲

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