『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第3話「倉庫に眠る秘密」あらすじと感想・曲 ネタバレ注意 !

海外ドラマ『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』
  • 『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7【ファイナルシーズン】 第3話「倉庫に眠る秘密」
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※ネタバレしています。

『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第3話「倉庫に眠る秘密」のあらすじ

シャーロックはFBIに自らマイケル・ローワン殺しの容疑者として出頭すると、支局長のイーガンを呼び出す。

イーガンはシャーロックの父親モーランド・ホームズから賄賂を受け取っていた。 シャーロックはマイケル・ローワン殺しに関して自分とジョーンの容疑を晴らし、無実だと声明を出すようにイーガンに要求する。

一方、クリプソナ保管サービスのショールームで現場責任者のヴァージル・グウィンが彫刻作品の下敷きになって死亡する。 クリプソナ保管サービスは外国貿易地帯で、密輸や税関逃れなど金持ちが合法的に品物を保管するために利用されている倉庫だった。

捜査を依頼されたシャーロックはヴァージル・グウィンが事故死ではなく殺されたと見抜く。

ヴァージル・グウィンは顧客たちの保管室に忍び込み、情報をつかむと、その情報で顧客を脅し、金をとっていた。

ヴァージルが脅迫していた顧客はオーラ・スウェンソンだと絞り込んだシャーロック。 オーラの亡くなった父親ハロルドはエチオピアとエリトリアの盗品の古代遺物を密輸。盗品である遺物を持っていれば、オーラは逮捕される。そのことでヴァージルに脅され、殺害したのではと思われたが、違っていた。

オーラに鑑定を頼まれた鑑定士のフロレンティは考古学者が1928年に書いた日誌を発見。そこには現在、エチオピアとエリトリアの紛争地域となっている場所に石油が眠っていることを示す情報が。 エチオピアとエリトリアは和平合意寸前だったが、エチオピアはエリトリアへ移譲する土地に石油が埋蔵されていると知り、合意を破棄する。

シャーロックは鑑定士のフロレンティがエチオピアへ石油の情報を売ったと推理するが、国際犯罪シンジケートのトップであるモーランド・ホームズはフロレンティが情報を売ったのはエリトリアの方ではないかという推理をしていた。

エチオピアから独立を宣言してから、エリトリアは独裁政権が支配し、エチオピアとの戦争を口実に国政選挙を何度も延期しており、和平合意が締結され、戦争が終わることを独裁政権は望んではいなかった。

鑑定士のフロレンティはエリトリアに情報を売っていた。その情報を嗅ぎつけて分け前を寄こせと脅してきたヴァージルに戦争を長引かせる計画を暴露される可能性を消すため、エリトリアに雇われたギャビン・ランドがヴァージル殺害を実行していた。

シャーロックはフロレンティを呼び出して、ギャビン・ランドに狙撃されて命を落としたくなければ、自白しろと迫る。 実は狙撃手はシャーロックの友人だったが、恐れをなしたフロレンティは自白する。

支局長のイーガンは受刑者のサントス・オリバがマイケル・ローワン殺しを認める遺書を残し、首を吊ったということにして、シャーロックとジョーンの容疑を晴らしていた。

イーガンはモーランド・ホームズから賄賂をうけた見返りはマイケル・ローワン殺しの真犯人ジョーンにかけられた容疑を晴らすことだという自白書を作成。また近づけば、公表するとシャーロックを脅すのだった。

『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第2話「凶弾」 前回のあらすじと感想はこちら≫

『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第3話「倉庫に眠る秘密」の感想

倉庫で事件が

FBIに出頭したシャーロック。まさかFBI支局長がシャーロックの父親モーランドから賄賂をもらっていたとは…。

今回の事件は倉庫で起きた殺人事件。 密輸に税金逃れ、資金洗浄など金持ちが合法的に税関をすり抜けるために利用される外国貿易地帯の倉庫が犯罪現場になっていました。 やっていることは犯罪と変わりないというのに、合法というのが、納得いきませんね。

その倉庫の現場責任者ヴァージル・グウィンは牛の彫刻の下敷きに。 ヴァージルは犯罪の巣窟になっている倉庫の情報を使い、顧客を脅迫し、大金を手にしていました。 顧客も従業員も犯罪者ばかり…。

シャーロックが目をつけたのは、顧客のオーラ・スウェンソン。 死んだ父親が集めたエチオピアとエリトリアの遺物 スウェンソン・コレクションの一部は盗品でした。

オーラが有力な容疑者でしたが、なんとオーラはエチオピア政府と契約し、盗品をスウェンソン博物館に寄付することでエチオピア政府と同意していたことが判明。 国と取引して、罪を免れたというのが、驚きでしたね。

エチオピアとエリトリア

今回の事件では、エチオピアとエリトリアの戦争が背景に。 エチオピアとエリトリアの紛争地帯に石油が眠っているという情報が、和平合意に影響。 瀝青が浸潤し、メタンガスのにおいがするという考古学者の日誌の言葉がその後、国を左右するとは…。

エチオピアに住んでいたこともある鑑定士のフロレンティは、情報をエチオピアへ売ったと思いきや、エリトリアへ売っていたことが判明。

エリトリアに売っても何のメリットもないはずが、エリトリアの独裁政権は政権を維持するために戦争が必要だったのでした。 国民が戦争で犠牲になっているのに、自分たちが権力にしがみついていたいために戦争を長引かせようとする政府が最悪ですね。

そして、それに加担するフロレンティがぬけぬけと戦争を長引かせる非人道的な行為はできないとうそぶく顔が憎たらしかったですね。

アリバイがあるといい、ヴァージル殺害を否定するフロレンティ。 ヴァージルも今度はゆする相手を間違え、殺されることに。

ヴァージル殺害の実行犯はエリトリアが雇っていた国際警備会社のギャビン・ランド。 フロレンティに犯行を認めさせるため、狙撃されて殺される恐怖を味わわせるシャーロック。 国際的な事件でなかなか複雑でしたね。

現実では、エチオピアとエストニアは2018年に和平を結び、関係が改善。 和平に尽力したエチオピアのアビィ・アハメド首相は2019年にノーベル平和賞を受賞しています。

ドラマでは和平が破棄されていましたが、現実では和平が結ばれていてよかったです。

シャーロックとジョーンの容疑は晴れるが…

シャーロックとジョーンの無実を証明するため、イーガンは受刑者に罪を着せ、自殺に見せかけて、殺害したようです。 殺しまでするとは…。

しかも、モーランド・ホームズから賄賂をうけた見返りはマイケル・ローワン殺しの真犯人ジョーンにかけられた容疑を晴らすことだと自白書まで作成。 FBI支局長がこんなにもあくどい奴だったとは、最悪ですね。

表向きは容疑を晴らせたシャーロックでしたが、爆弾を抱えながら、ニューヨークに滞在することになりそうです。

シャーロックのニューヨークの家はすっかり元通りに。ジョーンをエストニア国歌でいきなり起こしにくるお馴染みのシャーロックが見られたのは、よかったですね。

ドラマの中で流れた曲

  • Ertra, Ertra, Ertra

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