- 『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第4話「前進」
- HOMELAND Season8 Episode4 "Chalk One Up"
※ネタバレしています。
『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第4話「前進」のあらすじ
寝返ったことを疑われるキャリーはロシアのグロモフとの会話が録音されていたことを知り、録音内容を探ろうとする。
しかし、キャリーは憲兵に連れ出される。キャリーはグロモフとの会話内容で連行されると思っていたが、行き先はバグラム飛行場だった。 タリバンとの和平合意を発表するためアフガニスタンに来るアメリカのワーナー大統領がキャリーに会いたいという。
ワーナー大統領はロシアに拘束されていたキャリーに感謝の言葉を述べ、キャリーをホワイトハウスに迎え入れたいとまで話す。
ワーナー大統領は危険な前哨基地にアフガニスタンのダウド大統領とともにヘリで向かい、兵士たちに直接、タリバンとの和平合意に達したと発表。 アフガニスタン カブールの大統領府やアメリカのニュースでもワーナー大統領のスピーチが生中継され、タリバンとの和平合意に人々は喜ぶ。
しかし、パキスタンのタスニームとアフガニスタンの副大統領グロムは和平交渉の成立に不満げだった。
グロムが和平交渉の邪魔にならないように協力してくれたサミラは、友人と休戦で平和になった町で買い物をしていた。
しかし、サミラは義理の弟ビラル・カーンに、村に戻り、義理の弟である自分と再婚するように強要される。
サミラはキャリーに電話し、助けを求める。キャリーはビラル・カーンたちに銃を向け、サミラを救出する。
兵士たちに引き止められたマックスはワーナー大統領が訪れた前哨基地に残ることを決める。 和平合意で人々が喜ぶ中、ソールはワーナー大統領が乗ったヘリが墜落したことを知る。
さらに、もう1機の護衛ヘリもタリバンのロケット弾で撃ち落とされてしまう。
『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第3話「偽りの友」 前回のあらすじと感想はこちら≫『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第4話「前進」の感想
ようやく平和が訪れたと思ったら、束の間のことでしたね。
ロシアのグロモフとの会話が録音されていたことを知り、キャリーは怪しい行動を。 お祈りの声や噴水の音で会話の内容を解析するのは難しそうでしたが、会話が聞かれたら、ロシアに寝返った疑惑はますます深まることになりそう。
キャリーが憲兵に連行されたときには、すっかりロシアのことかとヒヤヒヤしましたね…。
しかし、キャリーが連れてこられたのはバグラム飛行場。 アメリカのワーナー大統領がキャリーに会いたいということでした。 大統領直々に個人的に感謝されるなんて、すごい。
ホワイトハウスで働くことまでキャリーに提案してくれるワーナー大統領。いい人そうなのが、よく分かる。 ロシアに寝返った疑惑のあるキャリーにとっては、救いになったようです。 それでも、ロシアのグロモフとの関係はいまだ謎ですね。
ワーナー大統領の乗ったヘリが墜落
統合特殊作戦コマンド(JSOC)やシークレットサービスの反対を押し切り、危険な前哨基地に電撃訪問したワーナー大統領。
タリバンとの18年にも及んだアメリカ史上最長の戦争が終わったことを兵士たちに直接伝えるスピーチは感動的でしたね。 副大統領から大統領になったワーナー大統領でしたが、立派に役目を果たし、タリバンとの和平合意を発表。
アメリカの副大統領ベン・ヘイズは次期大統領を狙っていたため、これでワーナー大統領の二期目は確実だと不満げ。 戦争が終わることには興味がなく、政局にしか興味がなさそうなベン・ヘイズには不信感しかないですね。
ワーナー大統領のことを「防弾チョッキを着たおじいちゃん」とまで…。
タリバンとの和平合意発表は無事に終了したかに見えましたが、なんと大統領が乗ったヘリが墜落!!
アメリカのワーナー大統領も、アフガニスタンのダウド大統領の生存も厳しそう…。 さらに、護衛ヘリまでタリバンのロケット弾の攻撃を受けることに。
タリバンとは和平合意したはずなのに…。ハッカニの指示ではなく、息子のジャラールが攻撃させたのでしょうか…。
和平合意に不満なパキスタンのタスニームやアフガニスタンの副大統領グロムが裏で糸を引いていそう…。
のけ者にされたと憤っていた2人。タスニームはハッカニを殺そうとし、汚職にまみれたグロムは和平交渉を邪魔していたので、のけ者にされるのは当然と言えば、当然ですね。
和平合意を壊すために、大統領を殺すことすら、この2人ならやりかねないのがおそろしい…。カブールにハッカニがいることを知り、タスニームとグロムは邪魔なハッカニも暗殺しそうですね。
大統領の乗ったヘリは本当にタリバンが撃墜したのでしょうか…。
アメリカのワーナー大統領も、アフガニスタンのダウド大統領も死亡したとなれば、アメリカは副大統領のベン・ヘイズが大統領に、アフガニスタンは副大統領グロムが大統領になりそうです。
こうなったら、タリバンとの和平合意も吹っ飛ぶことは間違いなさそう…。
こんなに副大統領が大統領になることが多発するアメリカの政権も危ういですね。 しかも、ベン・ヘイズが大統領になるとしたら、不安は募るばかり…。
幸運なマックス
マックスは撃墜されるヘリに乗るはずでしたが、間一髪で気が変わり、助かることに。
兵士たちが幸運のお守りだと崇めていたのも、あながちウソではなかったようです。 ヘリに乗っていたら、危うく命を落とすところでしたね。
しかし、幸運もいつまで続くのかと余計、心配に…。
連れさられそうになるサミラ
サミラは殺された夫の弟ビラル・カーンに無理やり、村に連れていかれ、再婚させられそうに。
友人と町で買い物し、タリバンと写真を撮るなど、平和になったように見えたアフガニスタン。 しかし、自由とは程遠く、特に女性の自由はなかなか認められないようです。
「イッダ」というのは、イスラム教の決まりで夫の死後4か月と10日の間、喪に服し、その間は再婚できない決まりだそう。
女性が町で1人で暮らすことは、村で噂になり、家族まで非難されるというのが、驚きですね。
サミラは無理やり、村に連れ帰られ、義理の弟と結婚させられそうに。 タリバンと和平合意がされても、全員に本当の自由や平和が訪れるのはまだまだ先になりそうです。
そのタリバンとの和平合意も白紙に戻りそうですが、一体、この混乱の後はどうなってしまうのでしょうか…。