『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第15話「決断と代償」あらすじと感想・曲 ネタバレ注意 !

  • 『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第15話「決断と代償」
  • The Good Doctor Season2 Episode15 "Risk and Reward"
アメリカ版 海外ドラマ『グッド・ドクター 名医の条件』

※ネタバレしています。

『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第15話「決断と代償」のあらすじ

聖ボナベントゥラ病院に新しい外科部長のジャクソン・ハンがやってくる。ハンは手術中に音楽を流し、ショーンは戸惑う。

帝王切開で出産したダイアンの赤ちゃんパーシーは先天異常で、心臓の中隔が穴だらけで、腸も外に出ていた。 ダイアンから妊娠初期に飲んでいた抗うつ剤のパロキセチンが原因かと聞かれたショーンは、パロキセチンと先天異常を関連付ける研究報告が1件あると答えてしまう。

ハンは両親の感情を考えずに答えたショーンを叱責する。

肺動脈絞扼術で時間稼ぎをし、パーシーの治療法を考える。 ショーンは心臓の穴をPTFEディスクで傘のような栓を作って塞ぐ方法を思いつく。 腸は過剰な炎症性組織と腸閉塞の部分を切除し、腹腔内に収める修復法をすることに。

しかし、心臓の手術がうまくいっても、腸修復が成功する確率は低く、パーシーはゆっくりと餓死する可能性が。 リムは今、パーシーの装置のスイッチを切って、穏やかに逝かせてあげる選択肢もあると提案。

母親のダイアンは手術を選択するが、父親のナイジェルはスイッチを切ることを選択。両親の意見が分かれ、判事が決定することに。判事は外科部長のハンの選択を認め、手術が行われる。

心臓も腸の手術も成功したように見えたが、心臓が強すぎて肺に負担がかかり肺動脈圧が上昇、パーシーは肺水腫で死ぬことになってしまう。 クレアは装置を切って逝かせてあげることに反対するダイアンを説得。

人工心肺の装置が切られるが、ショーンは肺動脈圧を減らせるようにする方法を思いつく。 心臓の穴が必要な時だけ開いて逆流し、減圧できるように心室壁に掛け金のないドアのようなものを作り、肺動脈圧を減らす手術をする。

パーシーの命は助かり、両親が抱っこすることができる。

一方、メレンデスは新しい外科部長のハンに富裕層ミネイシュ・ゴイヤルの健康診断を任される。

ミネイシュ・ゴイヤルの健康診断の結果、腸骨動脈の近くに腫瘍が見つかる。悪性か良性か調べようとするが、動脈が近く生検は危険すぎると断念。

メレンデスは腫瘍はおそらく良性脊索細胞腫だと思われるが、悪性の脊索腫の可能性もあると伝える。 腫瘍を切除する死ぬリスクもある手術をするか、がんだった場合は死ぬ可能性が高い経過観察をするか、ミネイシュは選択を迫られる。

メレンデスは経過観察を進めるが、行動派のミネイシュは手術を選択。腫瘍はきれいに摘出されるが、左足を司る神経を切除するしかなく、ミネイシュは足をひきずることになる。

ミネイシュは今、腫瘍が悪性かどうか知っても意味はないと生検の結果を知ることを拒否。メレンデスも生検の結果を見ずにゴミ箱に捨てるのだった。

化学療法を受けるグラスマンは同じく化学療法を受ける若者ラリーに話しかけられる。グラスマンはがんは個性だというというラリーに初めは反発していたが、他の患者たちと冗談を言いあい、トランプをする。

コミュニケーションが苦手ショーンは病理の方が向いているとハンに言われ、病理のレジデントになるように言い渡されてしまうのだった。

『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第14話「ぬぐえぬ思い」前回のあらすじと感想はこちら≫

『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2 第15話「決断と代償」の感想

新しい外科部長のハン

新しい外科部長のハンが就任。厳しい外科部長でショーンにとっては試練に。

ハンが新しい外科部長に選ばれたのは、医事委員会に働きかけると請け合ったことが大きかったようです。 確かERの隔離でリムとメレンデス、ショーンが医師免許停止を医事委員会に勧告されるという話がありましたね。

それを回避するためにも院長のアンドリュースは医事委員会に人脈があるハンを選んだようです。

音楽をかけながらオペをするハンにショーンは困惑。

生まれてきた赤ちゃんは心臓の中隔に穴が開き、腸も外に出ていました。 腸をすぐに腹腔内に収めない理由として、血流の話が出てきていましたが、「血行力学の原理」「血管インピーダンス」など難しい言葉が出てきましたね。

計算式も登場。医学にも数学が必要だとは…。

生まれてきた女の子の赤ちゃんはパーシーと名付けられることに。パーシーと言うと男の子っぽい名前ですが、女の子にもつけるようですね。

ショーンは母親のダイアンに抗うつ剤が原因で先天異常が起きたのかと聞かれ、可能性はあると答えてしまうことに…。 ショーンにとってはただ事実を言っただけで悪気はないのは分かりますが、両親が傷ついたのは確かなこと。

ハンの言うように「社会の多様性という名の下に迷惑を被りつづけるのは患者たち」というのも事実ですね。 多様性と患者の利益のバランスを考えるのは難しそう。 でも、努力してコミュニケーションスキルを上げようとするショーンも応援したい。

パーシーの心臓の穴はPTFEディスクを使って塞がれることに。 縫合は必要なくバスタブの栓みたいに穴を塞ぐという説明が分かりやすいですね。

しかし、心臓の手術がうまくいっても、腸の修復が成功する確率は低く、栄養が吸収できなくなって何か月もかかってゆっくりと餓死する可能性が。 赤ちゃんがゆっくりと餓死するというのが、想像しただけでやりきれませんね。

安らかに死なせてあげるか、手術を選択して闘わせるかという究極の選択を迫られる両親。 こんな選択を迫られるなんて、胸が張り裂けそう。

母親のダイアンと父親のナイジェルは意見が対立。 生きる可能性が少しでもあるならと手術を選ぶ気持ちも、安らかに逝かせてあげたいという気持ちも理解できて、つらいですね。子どもを愛する気持ちは同じでした。

外科部長のハンは判断を委ねられ、手術することを選択。 小さな命がかかった選択をしなけらばならない外科部長も責任重大…。

手術は成功したように見えましたが、今度は肺動脈圧が上がり、パーシーは肺水腫で死ぬことに。 今度こそ装置のスイッチを切ることになりましたが、ショーンは肺動脈圧を下げる方法を思いつくのでした。

この辺は医学的で難しい説明でしたね。それにしてもクルミぐらいの大きさの赤ちゃんの心臓を手術するなんてすごいですね。

心臓の穴の逆止弁でパーシーは命を取り留めることに。死を覚悟していましたが、赤ちゃんが助かってよかったですね。

良性か悪性か分からない腫瘍

メレンデスはハンに任された富裕層の健康診断をすることに。 ミネイシュ・ゴイヤルは健康診断の結果、腫瘍が見つかりました。早期に見つかってよかったのかと思いきや、こちらも選択を迫られることに。

良性脊索細胞腫か悪性の脊索腫か、動脈が近すぎて生検は無理。 がんかどうか分からないまま決断をしなければいけないというのが難しいですね。

おそらくがんではないが、がんだった場合、放っておけば死ぬことに。 腫瘍を取り除く手術にも麻痺や死ぬリスクが。

手術にも経過観察にもどちらにもリスクがあり、命の危険性が。まるで命の賭けを迫られているような選択ですね。 脊索腫はとても珍しい腫瘍だそうですが、進行は速いようです。

家族やメレンデスには経過観察をすすめられたものの「行動しないより行動するのが私の流儀だ」と手術を選ぶミネイシュ。

手術の結果、足を引きずることになっても後悔せず、ぶれずに覚悟を決めて後悔しない姿がカッコいいですね。

悪性だったかどうかも手術後に知っても意味はないというミネイシュ。 行動派のミネイシュにとっては、ただ経過観察するよりも手術をして腫瘍を取り除き、早くすっきりして終わらせたかったのかもしれないですね。

一度決断をしたら後悔せず、竹を割ったようにさっぱりしたミネイシュがすごい。 メレンデスも生検の結果を見ずに捨てるのでした。

一方、我先にと生検結果を見ようとするアレックスとレズニックが面白いですね。

グラスマンにはがん仲間ができる

グラスマンは化学療法を受けるラリーに話しかけられることに。まだ若いのにがんを個性だと受け入れているのがすごいですね。

がん患者同士支えあっているラリーやキャンディスたち。 最初は反発していたグラスマンもラリーたちの輪に入ることに。がん患者同士でしか話せない冗談も話せて楽しそう。

退屈していたグラスマンにも楽しみなことができたようでよかったですね。

グラスマンが言っていた「かに座の男はがんじゃ死なず、でっかいカニに食われた」というジョークは、かに座という意味の「Cancer キャンサー」とがんという意味もある「Cancer キャンサー」をかけたもののようです。

Cancerには「がん、かに座、大きなカニ」という意味が。 最初に古代ギリシャの医師ヒポクラテスががんのことをカニに例え、カニという意味の「Cancer キャンサー」ががんという意味でも使われるようになったそう。

一般の方向け どうして、癌は英語でCancer(カニ)なの | 細胞検査士会

癌のことを英語でCancerと言います。Cancerの意味は癌のほかに、大 きなカニ、かに座という意味があります。ドイツ語では癌のことをKrebsといいます。これもやはりカニという意味があります。どうして、まったく異なる 「癌とカニ」が同じ言葉で表されているのでしょうか?  最初に癌をカニにたとえたのは、古代ギリシアの医師、ヒポクラテス( bc460頃〜bc375頃 ...

ショーンは病理に異動に

ショーンはハンに病理のレジデントになるように指示されることに。 コミュニケーションが苦手なショーンには病理がぴったりだと言われますが、外科医を目指すショーンにとっては残念な異動に。

ショーンにとってハンは試練になりそう。でも、ショーンは病理でも才能を発揮できそうですね。

果たしてショーンは病理でうまくやっていけるでしょうか…。

新しい外科部長のハン役を演じるのは、ドラマ『HAWAII FIVE-0』のチン・ ・ホー・ケリー役で知られるダニエル・デイ・キム。 『グッド・ドクター 名医の条件』では製作総指揮も務めています。

ダニエル・デイ・キム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 2歳の時に家族と共にアメリカに移住し、 ペンシルベニア州のイーストンで育った。 ハヴァフォード大学 で政治学と演劇を学んだ。 1990年代初めからテレビシリーズに多く出演しており、最近ではヒットシリーズ『 LOST』で キム・ユンジンの夫を演じている。 また、2010年より人気テレビドラマ『 HAWAII FIVE-0 』にレギュラー出演している。

『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2の登場人物・キャスト

『グッド・ドクター 名医の条件』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマの中で流れた曲

  • Ancient Names, Pt. I - LORD HURON
  • Mind's Eye - WOLFMOTHER
  • Moonbeam - LORD HURON
  • At the End, Pt. 1 - WYLDER

『グッドドクター 名医の条件』シーズン2のエピソードリストと登場人物・キャストはこちらへ≫

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