- 『S.W.A.T.』シーズン2 第11話「学校」
- S.W.A.T. Season2 Episode11 "SCHOOL"
※ネタバレしています。
『S.W.A.T.』シーズン2 第11話「学校」のあらすじ
6年前の2013年1月、リバーヒル高校で銃の乱射事件が発生。生徒のジェフ・モガベロとパトリック・デマースの2人がセミオート銃TEC-9で生徒や先生たちを撃っていた。 6年前のスワットではバックが隊長で、ホンドー、ディーコン、ルカたちのチームが学校に急行。 当時、警察犬チームにいたクリスも捜査に協力する。
ホンドーは犯人の1人、ジェフを射殺。もう1人の犯人パトリックはルカたちが生きたまま取り押さえる。
ディーコンは教室のクローゼットに隠れ、無線を通じて犯人の動きを教えてくれたライラを救助しようとするが、ライラはドア越しに撃たれていた。銃撃事件では犯人を含め7名が死亡。 ディーコンは亡くなったライラの名前を取り、生まれてきた娘に「ライラ」と名付ける。
そして6年後、銃撃犯ジェフ・モガベロの母親エインズリーにジェフのように学校を銃撃すると犯行声明が届く。エインズリーはすぐにスワットに手紙を見せに来る。 犯行声明を出したヴィンスは銃撃犯のジェフとパトリックを崇拝していた。
刑務所のパトリックにも、セミオート銃TEC-9を持った写真が送られてきていた。 パトリックは銃撃を後悔していると反省していたが、ルカは殺された子どもたちのことを思い、激怒する。
写真に写ったTEC-9のシリアルナンバーから購入者のカート・ウィルソンが浮上。カートはヴィンスにTEC-9を売ったことを白状する。
エインズリーのツイッターのフォロワーであるヴィンスに呼びかけ、返事をして時間稼ぎをしようとするが、ヴィンスは自宅で母親を殺害。 ヴィンスの姉ホイットニーによると、ハモンドリッジ高校には転校して2週間で、その前はレイトン高校に行っていたが退学になったという。
標的はレイトン高校だと判明。 レイトン高校に警告し、全員を体育館へ避難させる。 スワットはヴィンスを追い詰め、確保。犠牲者を1人も出さずに、ヴィンスを逮捕することができる。
『S.W.A.T.』シーズン2 第10話「クリスマスの明暗」前回のあらすじと感想はこちら≫『S.W.A.T.』シーズン2 第11話「学校」の感想
学校での銃撃事件が
2013年1月に発生した学校銃撃事件と、6年後の銃撃事件が交錯しながら進んでいった今回のエピソード。 アメリカでは毎月と言ってもいいほど、銃乱射事件が発生しているイメージですが、学校が銃撃の舞台となってしまう現実は悲惨すぎますね。
2013年1月に学校銃撃事件が発生したころ、ストリートとタンはスワットにおらず、ホンドー、ディーコン、ルカが隊長バックの率いるチームで出動。 クリスはスワット隊員ではなく、警察犬チームとして捜査に加わっていました。 クリスは銃撃事件でのスワットの活躍を見て、スワット隊員を目指すことにしたようですね。
2013年1月の銃撃事件は、1999年に発生したコロンバイン高校銃乱射事件をモデルにしているようです。
コロンバイン高校銃乱射事件
郡立コロンバイン高等学校 郡立コロンバイン高等学校 コロンバイン高校銃乱射事件（コロンバインこうこうじゅうらんしゃじけん）は、 アメリカ合衆国 コロラド州 ジェファーソン郡コロンバイン（ Columbine）のジェファーソン郡立 コロンバイン高等学校（ en:Columbine High School）で 1999年 4月20日に発生した事件。英語名だと「 コロンバイン高校の虐殺（ ...
コロンバイン高校銃乱射事件で使われた銃もTEC-9。 こんな銃が簡単に手に入るのが恐ろしいですね…。
TEC-DC9
TEC-DC9は、 9x19mmパラベラム弾を使用する シンプル・ブローバック方式・ オープン・ボルト撃発のセミオート 火器である。一般的には初期のセールス名である" TEC-9"と呼ばれることが多い。 元来は 短機関銃（もしくは マシンピストル）として開発されたものだが、アメリカの アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局（ATF）からは 拳銃 として分類されている。 ...
銃撃事件の犯人パトリックにもヴィンスから写真が。 銃撃犯をアイドルのように崇拝しているというのがゾッとしますね。
犯人のパトリックは銃撃を心から反省しているようなのが、せめてもの救い。 でも、被害者やその家族のことを思うと、ルカのようにやりきれない気持ちに…。生き残った生徒たちもトラウマに一生苦しむことに。
自分のことをサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジから飛び降りた自殺者と重ね合わせるパトリック。 観光名所として有名なゴールデンゲートブリッジですが、自殺の名所でもあるそうです。 世界一飛び降り自殺の多い建造物とも言われているそう。
飛び降り自殺のように、取り返しのつかないことをしたと後悔するパトリックですが、飛び降りた人が殺すのは自分だけ。一方、パトリックは銃撃で大勢の人を殺害。 犯人が生き残って、銃撃された子どもたちが死ぬなんて理不尽。
ゴールデン・ゲート・ブリッジ
ゴールデン・ゲート・ブリッジ（ 英: Golden Gate Bridge）、 金門橋（きんもんきょう）は、 アメリカ西海岸の サンフランシスコ湾と 太平洋が接続する ゴールデンゲート海峡に架かる 吊り橋 。 主塔の間の長さ（中央径間、支間）が1,280メートル、全長2,737メートル。主塔の高さは水面から227メートル。 橋の建設は 1933年に始まり、 1937年に完成した。 1964年に
学校銃撃事件を止めようと奮闘するスワット
銃撃事件を起こそうとしているヴィンスにTEC-9を売ったのは、要注意リストにも乗っていたカート・ウィルソン。 それにしても、毎年、教育委員会から要注意の生徒リストが警察に届いているというのも驚き。
カートを制圧したライオットガン。暴動鎮圧用の銃で、ゴム弾や催涙弾などを撃つのに利用されるそうです。
カートがTEC-9を普通に購入できたらしいのも驚きですが、カートはそれをヴィンスに転売…。 その銃でどんなことが引き起こされるか想像もしなかったカート。カートのふてぶてしい態度にあきれるばかり…。 ホンドーに脅されてようやくヴィンスに売ったことを白状するのでした。
銃撃犯の1人ジェフの母親のエインズリーは新たな銃撃を止めようと警察に協力。 ディーコンはスピーチで有名になったとエインズリーに対して批判的。
母親のエインズリーもコロンバイン高校乱射事件の犯人の1人であるディラン・クレボルドの母親スー・クレボルドをモデルにしているようですね。 コロンバイン高校乱射事件の犯人のディラン・クレボルドの母親スー・クレボルドは事件について手記を発表しています。
加害者の母親で、息子を失った母親でもあるエインズリー。 きっと様々な葛藤があったはず。
エインズリーとツイッターでやり取りしていたヴィンスは、自分の母親を殺害。 ツイッターから、犯人のヴィンスはハモンドリッジ高校の3年生だと判明。 さらに狙いはハモンドリッジ高校ではなく、退学になったレイトン高校。
黒い野球帽まで2013年の乱射事件をまねていたヴィンス。 ホンドーたちスワットが息の合った連携プレーで生きたまま犯人を逮捕できました。 生徒たちも全員無事だというのが、奇跡的でしたね。
先代の隊長バックの口癖、スワットはオオカミから羊を守る番犬だという言葉どおり、全員を守ることができました。
娘をライラと名付けたディーコン
2013年の銃撃事件では、犯人を含め7人が死亡。 スワット隊員たちも悲惨な現場に、呆然。
ディーコンと連絡を取っていたライラも犠牲に。 安全なはずの学校が、恐怖の舞台になると想像しただけで背筋が凍り付きそうに。 しかも、実際に学校で乱射事件はスクールシューティングと呼ばれ、数多く起こっています。
スクールシューティング
スクールシューティング(School shooting)とは、教育機関において起こる 銃犯罪であり、特に教育機関の関係者が スプリー・キリングや 大量虐殺を行う場合に当てはまる。このような犯罪は 精神病患者、 アウトサイダー ...
校内警官が配備されていることも驚きですが、アメリカの高校には金属探知機も設置されているそう。 まるで刑務所さながら…。そこまでしないと生徒たちを守れないというのが世知辛い世の中ですね。 アメリカでは銃規制もなかなか進まない現状もあり、乱射事件はなくなることはないのでしょうか…。
ディーコンの娘ライラの名前の由来も判明。2013年の銃撃の犠牲者ライラの名前からつけたもの。 切ないですが、感動的な話ですね。
最後は、実際のLA学校警察の警部補 A・ピサーセヴィッチさんが登場し、キャストたちも学校での銃撃事件を防ぐ方法を呼びかけ。 「詳しい情報は下のバーコードをスキャンしてください」と呼びかけるのが斬新ですね。 アメリカではコードをスキャンすると銃撃事件の防止策が書かれたサイトにアクセスできたようです。
2013年の銃撃事件の犯人ジェフの母親エインズリー役を演じているのは、『クリミナル・マインド』でのアーロン・ホッチナーの妻 ヘイリー・ホッチナー役で知られるメレディス・モンロー（Meredith Monroe）です。
『S.W.A.T.』の登場人物
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