『刑事ルーサー』シーズン1 第4話「バンの運転手」あらすじと感想 ネタバレ注意!

海外ドラマ『刑事ルーサー』『刑事ジョン・ルーサー』
  • 『刑事ルーサー』シーズン1 第4話「バンの運転手」
  • Luther Season1 Episode4

※ネタバレしています。

『刑事ルーサー』シーズン1 第4話「バンの運転手」のあらすじ

若い女性たちが次々と殺される連続殺人事件が発生。女性たちは夜1人で帰宅する途中でいなくなるが、悲鳴や争ったあとはない。 遺体は工業団地の近くに捨てられており、ロンドン警視庁は犯人が配達員だと考え、「バンの運転手」という呼び名をつけていた。

女性たちが殺される間隔は短くなり、犯人は歯止めがきかなくなっていた。 被害者のモニカからはネックレスが奪われており、犯人のグレアムはそのネックレスを妻のリンダに誕生日プレゼントとして贈っていた。

ルーサーは殺された女性4人が信用したことから、犯人はタクシー運転手だと推理。 監視カメラ映像で被害者のモニカが乗った怪しいタクシーを見つけたルーサー。しかし、逮捕した運転手にはアリバイが。

ナンバーは偽造され、同じナンバーのタクシーが2台走っていたことが判明する。 ルーサーは犯人のタクシー運転手が2002年の3月から通り抜けできなくなった道を知らなかったことから、元運転手や試験に落ちた運転手を絞り込む。

容疑者として浮上したのは、2002年を最後にタクシー運転手の試験に3回失敗したグレアム・シャンド。 グレアムはリンダと結婚した当初から、女性のハンドバッグを盗み、においを嗅ぎながら自分を慰めるなど、異常な行動を見せていた。

グレアムはタクシー修理工場を2か月前に辞め、妻のリンダがデニスと浮気していることを知り、犯行に走っていたことが判明する。

警察が迫っていることを知ったグレアムは、リンダの浮気相手デニスを殺害。さらに、デニスが呼んだコールガール レイラまで殺そうとする。 リプリーたち警察は、グレアムの弱点であるリンダを連れていき、グレアムを逮捕。

しかし、デニスの死体を見たリンダは、グレアムの頭をハンマーでかち割って殺してしまう。

一方、ルーサーが助けずに落下し、意識不明の重体だったヘンリー・マドセンの意識が戻る。 ルーサーはマドセンの件が片付くまでアリスとは会えないと言うが、アリスはそれに不満を覚える。

アリスは病院に放火し騒ぎを起こして、医者に変装し、マドセンの鼻と口を押えて、窒息死させる。

シェンクは意識が戻ったタイミングでマドセンが殺されたことを不審に思い、ルーサーの通話履歴やメールの履歴を要求する。

電話してきたアリスはマドセンを殺したことをルーサーに感謝してもらいたがったが、ルーサーは「あなたのためにやったのに」というアリスに激怒する。 アリスはルーサーにやらされたと証言すると脅し、脅されたルーサーはもう近づくなとアリスに怒鳴る。

アリスはゾーイがルーサーと寝たことをマークに話す。 しかし、ゾーイはマークにルーサーと寝たことを謝り、マークといることを選ぶのだった。

ルーサーは声が聞きたいとゾーイに電話するが、ゾーイは電話に出なかった。

『刑事ルーサー』シーズン1 第3話「いけにえの子羊」前回のあらすじと感想はこちら≫

『刑事ルーサー』シーズン1 第4話「バンの運転手」

連続殺人犯はタクシー運転手

若い女性が殺される連続殺人事件が発生。 遺体のまわりに、被害者の持ち物が並べられているのが異様ですね。

さらに、連続殺人鬼のグレアムは、被害者のモニカのネックレスを妻の誕生日プレゼントにしていたのがゾッとします。 殺したモニカから奪ったネックレスを妻のリンダにつけさせて、興奮するグレアム…。

見るたびに殺しを思い出せるからという理由で、被害者から奪ったアクセサリーをプレゼントするというのが、恐怖。 それを知ったリンダも恐れおののいていましたね。自分がそんなものを身に着けていたと知ったら、気持ち悪さが取れそうににないです…。

ロンドン警視庁が連続殺人犯につけた呼び名は「バンの運転手」。 しかし、犯人はバンの運転手ではなく、タクシー運転手でした。

タクシー運転手が犯人だったというのは、ドラマ『SHERLOCK シャーロック』のエピソードにもありました。

間隔が短くなり、次々と若い女性を殺していくグレアム。 透明人間のように、人々が気に留めないタクシーを運転し、獲物を物色。

まさか被害者の女性たちもタクシー運転手が連続殺人犯だとは思いもしなかったはず…。 タクシーに乗って安心したはずの女性たちが、殺されてしまうのがひどいですね。

しかも、犯人が運転するタクシーはナンバーが偽造されたものでした。 タクシー運転手を目指すも、3回試験に落ちていたグレアム。

ブラック・キャブ」と呼ばれ、有名なロンドンタクシー。

「ブラック・キャブ」はロンドン交通局認定のタクシーで、運転手は世界一難しいと言われる試験をパスしなければいけないそう。その試験は、ロンドンのあらゆる道や施設をすべて覚えなければいけないため、合格するまでに3~4年はかかるそうです。 タクシー運転手になるのも大変なんですね。

ロンドンタクシー

ロンドンタクシーは、 イギリス・ ロンドンを走っている事に由来する英国の タクシーの名称及び商標である。実際には英国の多くの主要都市で見られる。旧タイプの車両は黒塗装のものしかなかったため、「Black Cab」が通称となっているが、新型車に変わってから様々な塗装や、 ラッピング広告 の車両も存在する。 ロンドンタクシーは、かつて長年に渡り、イギリス民族資本自動車メーカー最大手の ...

2002年3月から閉鎖された道を知らなかったことから、犯人が本物のタクシー運転手ではないことを見抜いたルーサー。これも厳しいタクシー運転手の試験があったからこそ見抜けたのかもしれませんね。

ちなみに、ルーサーがやっていた「カットアップ技法」は文学や音楽制作でよく使われる技法だそう。それを犯罪捜査に利用しようとするのが、斬新ですね。

デヴィッド・ボウイも「カットアップ技法」で歌詞を作っていたというルーサー。デヴィッド・ボウイのファンらしいルーサーですが、リプリーの方はあまり好きじゃないよう。 リプリーが言っていた「エイリアンの歌」は「Loving the Alien / ラヴィング・ジ・エイリアン」という曲のようです。

リンダはハンマーで夫の頭をかち割る

リンダを揺さぶり、夫グレアムのことを聞き出すルーサー。 リンダが別れようとすると手首を切って脅したり、盗んだハンドバッグを使い、自らを慰める行為までしていたことが判明…。

「ハンドバッグのにおいを嗅ぎながら」というのが、変態すぎてびっくり。 ハンドバッグ・フェチだったのでしょうか…。

実はデニスと浮気していたリンダ。リンダの浮気を知ったグレアムは、凶行に走ったようです。 不能だったグレアムは、殺しを始めるようになり、行為ができるように。殺人に興奮していたと思うとゾッとしますね。

警察が迫っていることを知ったグレアムは、リンダの浮気相手デニスを工具で刺殺。 デニスが呼んだコールガール レイラにも襲い掛かるグレアム。急に笑い出すグレアムが狂気!

それにしても、こんなときに呼ばれたコールガールの運が悪すぎですね。ハンマーでドアを破ろうとするグレアム。 ホラー映画の『シャイニング』みたいで怖い!

リンダが現場に到着し、逮捕されたグレアムにほっとしていたら、リンダがグレアムにハンマーを振り下ろし、殺害!  デニスの死体を見たことで、リンダの中の何かが途切れたようです。

浮気され、殺したかったリンダに、殺されたグレアム。とんでもない結末でしたね。

マドセンの意識が戻る

一方、ヘンリー・マドセンの意識が戻り、ルーサーがピンチに。 ルーサーの名前を何度も言うマドセン。重症だったにもかかわらず、記憶ははっきりしているようで、ルーサーが助けなかったことを覚えていたようです。

そのため、ルーサーは捜査でも署の外に出られず、アリスとも距離を置くことに。

前回も、もう終わりにしようと言っていたルーサーでしたが、アリスとまた会っているルーサー。 なんだかんだ言ってアリスと会っているのが、なかなか別れられない恋人同士みたい…。

マドセンの件が片付くまで会えないといわれたアリスは、駄々っ子のように「ヤダ」と連発!  最初は「バッテリーと花火から交際を申し込まれたらどっちを断るべきか?」と変わってるけど、他愛のない会話をしていたアリスとルーサーなのに。バッテリーはルーサーのことで、花火はアリスの比喩なのでしょうか…。

ルーサーに会いたいがために、マドセンを殺したアリス!  医師になりすまし、病院に放火して、騒ぎを起こしてまんまと殺害に成功。 ルーサーのためにここまでやるとは、やはりサイコパス! 

「ルーサーがやり残したことを終わらせただけ」だというアリス。確かにルーサーは殺さなかったことを後悔していると言っていましたね…。 しかし、ルーサーはアリスに激怒。

ルーサーが助かったのは間違いないですが、あなたのために殺人を犯して感謝しろというのは、どう考えてもどうかしてる…。 しかも、マドセン殺しで逮捕されれば、ルーサーを道連れにすると脅してくる始末。客観的に見れば、ルーサーがアリスに依頼したように見えますね。

「あなたのためにやったのに、少しぐらい私に感謝したらどうなの?」と怒るアリス。ルーサーに対して「バカ、クズ野郎」とまで言うのに、びっくり。冷静なアリスも、ルーサーのことになると、感情的になるのが意外ですね。

対するルーサーも「俺の人生に関わるな」と電話のアリスに怒鳴り散らし、物に当たり、大暴れ。 まるで痴話げんか…。上司のテラーも妻のゾーイからの電話だと勘違いするほど…。

アリスとルーサーの奇妙な関係は、まるで抜け出したくても抜け出せない蟻地獄のようですね…。

心配した部下のリプリーに「何か食べます?」と言われて、即座に「お前はばあやか」と返したルーサーが面白い。殺伐とした連続殺人事件でしたが、少しほのぼのしましたね。

アリスはゾーイの恋人マークに、ゾーイとルーサーが寝たことを暴露。 ジェスチャーで伝えるアリス…。

しかし、ゾーイが一緒にいることを選んだのは、マークの方でした。 ゾーイとルーサーのよりが戻ったと思ったのは、気が早すぎたようですね。以前、アリスが言っていた通りではなく、ことはそう単純じゃなかったようです。

内部調査を担当しているらしいシェンクは、マドセン殺しにルーサーが関係したのではないかと疑っているようです。 ルーサーの通話記録やメールを要求していたシェンク。 アリスとの通話記録や、メールが見つけられたら大変なことになりそう…。

ゾーイと一夜を共にし、ゾーイに何度も電話するルーサー。100回くらい電話したと、さらっと言っていましたが、それってストーカー…。 抜群の捜査能力を持つルーサーですが、危うさも感じますね。

エンドロールに流れた曲はBeck(ベック)の「Everybody's Got to Learn Sometime」という曲。

Beck - Everybody's Gotta Learn Sometime

Change your heart Look around you Change your heart It will astound you I need your lovin' Like the sunshine Everybody's gotta learn sometime Everybody's gotta learn sometime Everybody's gotta learn sometime Change your heart Look around you Change your heart Will astound you I need your lovin' Like the


犯人の妻リンダ役を演じているのは、ドラマ『MI-5 英国機密諜報部』のルース役や、犯罪ドラマ『埋もれる殺意』のキャシー役で知られるニコラ・ウォーカー(Nicola Walker)。

犯人のグレアムを演じているのは、ドラマ『華麗なるペテン師たち』でバーの店主のエディ役で知られるロブ・ジャーヴィス(Rob Jarvis)です。

『刑事ルーサー』の登場人物・キャスト

『刑事ルーサー』の登場人物・キャストの紹介はこちらへ≫

ドラマで流れた曲

  • Mad World - TEARS FOR FEARS
  • Don't You Want Me - THE HUMAN LEAGUE
  • Everybody's Got to Learn Sometime - BECK

『刑事ルーサー』のエピソードリストと主な登場人物・キャストの一覧 はこちらへ≫

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