『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』の評価は? 登場人物やキャスト・あらすじと感想

※前半にネタバレはありません。

海外ドラマ『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』はイギリスのテレビ局BBCで2018年に放送されたミステリードラマ。

「ミステリの女王」と言われるイギリスの推理作家アガサ・クリスティーの小説「無実はさいなむ(原題:Ordeal by Innocence)」をドラマ化した作品です。原作とは違う結末になっています。

1954年、クリスマス・イブに殺された慈善家のレイチェル・アーガイル。レイチェルの養子の1人ジャックが逮捕されるが、ジャックは無実を訴えながら獄中死してしまう。その後、ジャックのアリバイを証明できるという人物が現れ、事件は再び動き出すというストーリー。

殺されたレイチェル・アーガイルの夫レオ役を演じるのは、映画『ラブ・アクチュアリー』のビル・ナイ

養子の1人メアリーを歴史ロマンスドラマ『風の勇士 ポルダーク』のデメルザ役で知られるエレノア・トムリンソンが演じ、そのメアリーの夫フィリップ役を『ダウントン・アビー』でヘンリー・タルボット役を演じたマシュー・グードが演じています。

もともと、ミッキー・アーガイル役は『ゴシップガール』のチャック・バス役で知られるエド・ウェストウィックが演じていましたが、性的暴行を告発され、放送延期に。 ミッキー・アーガイル役をクリスチャン・クックに変え、撮影がし直されています。 その後、エド・ウェストウィックによる暴行は立証できないと不起訴に。

アガサ・クリスティー原作のドラマ『そして誰もいなくなった』『検察側の証人』と同じく『無実はさいなむ』の脚本を担当したのは、サラ・フェルプス。

『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』は全3話です。

『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』の評価

  • IMDbの点数 7.3(4,977人の評価)
  • ロッテン・トマトの評価 94%

IMDbの点数の目安

海外大手映画データベースIMDb(インターネット・ムービー・データベース)の点数は10点満点評価。IMDbユーザーがつけた平均点が表示されます。感覚的には、評価の人数が多く、6.5点以上ならまあまあ、7点台なら楽しめる作品、8点以上は傑作になっていると思います。

ロッテン・トマトの評価の見方

プロの評論家によるレビューサイト「ロッテン・トマト」では、良い評価が60%を下回ると腐った緑色のトマトのマーク、 良い評価が60%以上の作品には新鮮な真っ赤なトマトのマークがつけられます。

さらに良い評価が70%以上で、厳しい条件を満たした作品にはCertified Fresh(新鮮保証)というマークが付けられています。

※ここから『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』のネタバレがあります。注意してください。

『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』第1話のあらすじ

1954年のクリスマス・イブの午後9時、殺された資産家のレイチェル・アーガイルの死体が発見される。レイチェル・アーガイルはメアリー、ジャック、ヘスター、ティナ、ミッキーの5人を養子にし、育てていた。

犯人として逮捕されたのは、問題児のジャック。凶器のウイスキーのデカンタにはジャックの指紋がべっとりとついていた。 ジャックはアリバイがあると無実を訴えていたが、裁判前に囚人とのケンカで獄中死してしまう。

1年半後、殺されたレイチェルの夫レオは、秘書だったグウェンダと再婚しようとしていた。 結婚式の準備が進む中、物理学者だというアーサー・カルガリーがサニー・ポイントのアーガイル家の屋敷にやってくる。

アーサーはジャックが主張していたように、レイチェルが殺害された時刻にジャックを車に乗せ、パブの前で降ろしたと証言。18か月も経ってしまったのは、北極探検に行っていたからだと説明する。 しかし、事件後、アーガイル家には金目当てで大勢の詐欺師が押しかけていたため、アーサーも詐欺師だと思われ、追い返される。

事件が蒸し返され、動揺する家族たち。ミッキーはアーサーにすぐに町から出て行けと忠告。 一方、メアリーの夫で車の事故で車いす生活となったフィリップは、事件を蒸し返して犯人捜しを再開させようとする。フィリップはアーサーと手を組み、レオから大金をゆすって山分けしたいと考えていた。

フィリップはアーサーが本当は北極探検ではなく、刑務所にいてジャックと知り合ったのではないかと指摘する。

1954年のクリスマス・イブの午後9時、レイチェルの死体が発見されたころ、ミッキーはティナと何かがあったらしく、ヘスターは血の付いたネグリジェを、メアリーは崩れ落ち、グウェンダは鼻血を出していた。

『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』の登場人物

※年齢は2019年6月現在のものです。
レオ・アーガイル

殺されたレイチェルの夫でエジプト学者。1年半後、元秘書のグウェンダと再婚しようとしている。

演じているのは…

ビル・ナイ(Bill Nighy)

1949年12月12日、イギリス サリー州生まれ。身長184㎝。年齢69歳。

映画『 ラブ・アクチュアリー』『マリーゴールド・ホテル』などに出演。

レイチェル・アーガイル

1954年のクリスマス・イブに撲殺される。メアリー、ジャック、ヘスター、ティナ、ミッキーの5人の子を養子として引き取った資産家。

演じているのは…

アンナ・チャンセラー(Anna Chancellor)

1965年4月27日、イギリス ロンドン生まれ。身長178㎝。年齢54歳。

映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』などに出演。ドラマでは『THE HOUR 裏切りのニュース』や『TRUST/トラスト ゲティ家のスキャンダル』に出演。

メアリー・デュラント

レイチェルとレオの最初の養子。養父レオと秘書だったグウェンダとの結婚を阻止したがっている。

演じているのは…

エレノア・トムリンソン (Eleanor Tomlinson)

1992年5月9日、イギリス生まれ。身長171㎝。年齢27歳。

歴史ロマンスドラマ『風の勇士 ポルダーク』にデメルザ役で出演。

フィリップ・デュラント

メアリーの夫で、戦争で活躍した元パイロット。自動車事故で背骨を折り、車いす生活に。

演じているのは…

マシュー・グード (Matthew Goode)

1978年4月3日、イギリス エクセター生まれ。身長188㎝。年齢41歳。

映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などに出演。 リーガルドラマ『グッド・ワイフ』ではフィン・ポルマー検事役を、『ダウントン・アビー』では長女メアリーの再婚相手ヘンリー・タルボット役を演じています。

ジャック・アーガイル

レイチェルとレオの養子。問題児でレイチェル殺害犯として逮捕される。無実を主張していたが、裁判前に、囚人とのケンカで死亡してしまう。

演じているのは…

アンソニー・ボイル(Anthony Boyle)

1994年6月8日、北アイルランド ベルファスト生まれ。身長170㎝。年齢25歳。

アマゾンオリジナルドラマ『フィリップ・K・ディックのエレクトリック・ドリームズ』やベネディクト・カンバーバッチ主演のドラマ『パトリック・メルローズ』になどに出演。

ヘスター・アーガイル

レイチェルとレオの養子。

演じているのは…

エラ・パーネル(Ella Purnell)

1996年9月17日、イギリス ロンドン生まれ。身長163㎝。年齢22歳。

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』にエマ役で出演。

ミッキー・アーガイル

レイチェルとレオの養子。ティナと共に最後に養子となった。自傷癖があり、現在はロンドンに住んでいる。

演じているのは…

クリスチャン・クック (Christian Cooke)

1987年9月15日、イギリス ウエスト・ヨークシャー生まれ。身長173㎝。年齢31歳。

ドラマ『マジックシティ 黒い楽園』に出演。オークションハウスを舞台にしたサスペンスドラマ『アート・オブ・モア 美と欲望の果て』には主人公のグレアム・コナー役で出演。

ティナ・アーガイル

レイチェルとレオの養子。ミッキーと共に最後に養子となった。図書館で働いている。

演じているのは…

クリスタル・クラーク (Crystal Clarke)

アメリカ生まれ。生年月日などは不明。

アンソロジーSFドラマ『ブラック・ミラー』や映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に出演。

アーサー・カルガリー博士

レイチェル殺害の1年半後、ジャックのアリバイ証人だと言ってアーガイル家に現れる。犯行時刻にジャックを車に乗せたと証言。物理学者で北極探検に行っていたため、事件のことは知らなかったという。

演じているのは…

ルーク・トレッダウェイ(Luke Treadaway)

1984年9月10日、イギリス デヴォン州生まれ。身長175㎝。年齢34歳。

映画『タイタンの戦い』、歴史ドラマ『ホロウ・クラウン/嘆きの王冠』に出演。双子の弟ハリー・トレッダウェイも俳優。

カーステン・ リンドストローム

施設育ちのアーガイル家の家政婦。

演じているのは…

モーヴェン・クリスティー (Morven Christie)

1981年9月1日、イギリス スコットランド生まれ。身長160㎝。年齢37歳。

ミステリードラマ『グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース』にアマンダ・ケンダル役で出演。ドラマ『リプレイスメント ~全てを奪う女~』で主演。

グウェンダ・ヴォーン

アーガイル家の元秘書。レオと再婚することが決まり、結婚式の準備をしている。

演じているのは…

アリス・イヴ(Alice Eve)

1982年2月6日、イギリス ロンドン生まれ。身長166㎝。年齢37歳。

映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』にキャロル・マーカス役で出演。 Netflixのマーベルドラマ『アイアン・フィスト』では メアリー・ウォーカー役を演じました。

『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』第1話の感想

一見、幸せそうに見える家族。しかし、それぞれにレイチェルを殺す動機があったよう…。 家の中はドロドロしていたようですが、アーガイル家の屋敷は素敵ですね。

オープニングでは、新聞紙でできた木が登場。6人の人型は燃え上がり、バラバラに。そして、アーガイル家の屋敷は炎上。オープニングも雰囲気がありますね。

ジャックの無実を裏付ける証人が現れる

事件は1954年にクリスマス・イブに発生。 資産家で恵まれない子どもたちを養子にしていたレイチェル。表向きはやさしい母親として、世間の尊敬を集めていたようですが、実態は体裁を気にする気難しいところがあった模様。

レイチェルを殺害したとして逮捕されたのは、レイチェルの養子で問題児だったジャック。 凶器にも指紋がべっとり。養父のレオに無実を訴えても、信じてもらえないのでした…。いきなり笑い出したのは不気味でしたが、ジャックは本当に無実だったようです。

ジャックの主張した通り、レイチェルが殺された9時頃には、アーサーの車に乗せてもらい、パブへ。 物理学者だというアーサーも訳ありだったようですね。

レオには、タキシード姿でパーティーへ向かう途中だったと説明したアーサー。しかし、ジャックによるとアーサーはパジャマのようなしまのシャツを着ていたそう。 アーサーはどこかから逃げている途中だったのでしょうか…。身分証明書を持っていないというのも、怪しい。

フィリップはアーサーが刑務所にいたのではと疑っていましたが、そうなのでしょうか…。次回予告によると、精神科病院にいたようにも見えるアーサー。 アーサーがジャックを車に乗せたのは真実でしたが、アーサーの正体は謎ですね。

ちなみに、アーサーが持っていた本はジョン・ウィンダムの「The Chrysalids (さなぎ)」という小説だそう。核で世界が破壊された後の世界が描かれているそうです。 ラジオでも「イギリスに核爆弾が落ちたら…」という話がされているのが、なんとも不気味な雰囲気をかきたてています。

事件後、再婚を決めたレオ

レイチェルの夫だったレオはエジプト学者。ボートの名前も 古代エジプトの冥界の神「アヌビス」。 秘書だったグウェンダと再婚する予定ですが、グウェンダは金目当てのようですね。年の差がすごそう…。

メアリーは特にグウェンダとの結婚に反対。殺されたレイチェルを慕っていたというメアリーでしたが、「本当は誰より彼女を憎んでたくせに」とグウェンダが指摘。

メアリーがフィリップと結婚したときも、レイチェルは体裁を気にし、メアリーに服を触られて「汗で汚れる」と文句を。 娘の結婚式だというのに、冷たすぎて、まるで意地悪な姑みたいでしたね。クリスマス・イブの夜も、レイチェルにまとわりつかないでと怒鳴られていたメアリー。

メアリーのウエディングドレス姿がとてもきれいで、フィリップとの結婚式ではとても幸せそうでしたが、それもフィリップが車いす生活となり、気難しくなったことで一変したようです。

車の事故で背骨を折って、車いすとなったフィリップ。 モルヒネに依存して、「肥えた子牛の喉を切り裂いて生暖かい血の海で泳ごう」「ブタのような奥方たち」と嫌味を言いたい放題。

さらには、アーサーと組んで、レオからお金をゆすり取ろうとする始末…。車いすになって大変なのはわかりますが、さすがにひどすぎる態度。

レストランで尿瓶に尿をしだした時には、あきれるばかり。しかも、テーブルの上に置き、ウエイターに片付けさせるという傍若無人ぶり!  そのくせ、殴られそうになると戦争の英雄だぞと言い始める残念なフィリップ…。

レイチェルが死ぬ前日まで入院していたというフィリップも、レイチェルが殺されたクリスマス・イブにはアーガイル家の屋敷にいたのでしょうか…。

自傷行為をするミッキー

ミッキーとティナは、あとから養子に。子どものミッキーとティナを連れてきたとき、意味ありげにレオを見ていたレイチェル。 まさかどちらかの子は、レオの隠し子だったりするのでしょうか…。

ミッキーは子どものころから、自傷行為をしていたようです。大人になっても、火のついたタバコを自分の腕に押し付けるミッキー。傷痕だらけの腕が痛々しいですね。朝鮮戦争にも行き、町ではアーガイル整備工場を持っていたよう。 自傷行為をするようになったのは、厳しいレイチェルの影響があったのでしょうか…。

クリスマス・イブの夜には、ティナと何かがあったようです。触らないでと言い、走り去っていったティナ。ミッキーとティナの間には一体何があったのでしょうか…。ティナもレイチェルに「汚い」と罵られていたようですね。

事件当夜には様々な出来事が交錯

事件の夜、ヘスターは血の付いたネグリジェ姿で、グウェンダは鼻血を出していたことが判明。 全員、怪しい…。

「見てろ。いつか頭をたたき割って中をのぞいてやる」と物騒なことを言っていたジャックでしたが、犯人ではありませんでしたね。 でも、なぜ凶器にはジャックの指紋だけがついていたのでしょうか…。

レイチェルの死体を発見し、ひどく泣き叫んだ家政婦のカーステン。 血が滴るように見えたり、鶏肉の皮をはいだり、料理をする姿も不気味に描かれていましたね。 しかし、出来上がった料理は華やかで豪勢!

カーステンに「困ったら、レオに話してやる」と言っていた警察署長も、なんだか怪しげ…。

カーステンは地下でレイチェルに何かをするように命じられていた模様。一体何が行われていたのでしょうか…。 アーガイル家では、虐待が行われていたのではないかと疑いたくなりますね。

家族写真を撮るときは、多少問題がありながらも、幸せそうに見えたアーガイル家。しかし、内実は愛憎渦巻く家庭だったようです。 全員、レイチェルを殺す動機がありそう…。果たして、真犯人は誰なのでしょうか…。

『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』第2話のあらすじ

アーサーは再びアーガイル家の屋敷を訪れるが、ミッキーに手荒に電車に押し込まれ、町から出ていかされる。 ヘスターはティナに自分がレイチェルを殺していてもおかしくなかったと打ち明ける。

アーサーは正しいことがしたいと電車を降り、レオにジャックは無実だと主張、警察にも電話をかける。 しかし、アーサーは道中、レイチェル殺害事件の捜査を指揮し、ジャックが犯人だと断定したベラミー・グールド警察署長にひきころされそうになる。

レイチェルが殺される以前、ベラミー・グールド警察署長はジャックに小児性愛者だと糾弾され、ジャックはグールドの妻とも寝ていたのだった。

アーサーはレイチェルが殺された1954年12月24日、精神科病院に入院させられ、脱走。 その途中でジャックを町まで乗せ、その後、捕まり、1年半入院していたことを打ち明ける。物理学者のアーサーが心を病んだのは、原子爆弾の化学式の一部を書いたからで、ジャックの名誉を回復することで罪をあがなおうとしていたのだった。

事件の夜、ジャックが証言していたようにアーサーは病院のしま模様の寝間着を着ていた。 アーサーの話を聞いたレオや子どもたちは、ジャックが無実だったことを信じ、誰が真犯人か疑心暗鬼になる。 グウェンダは明日が結婚式だというのに、ジャックの汚名を晴らそうとするレオにイラつく。

メアリー、ヘスター、ミッキー、ティナは森の中で、誰がレイチェルを殺したのかお互いに疑い始める。 ティナはレイチェルが殺されたクリスマス・イブの夜、アーサーが目撃した赤い車を止め、その車を降りたミッキーはレイチェルを追い、「一度でいいからお願いって言ってみろよ」と叫んでいた。

そして、ヘスターは男に走り、その日、体はボロボロで、殺せたはずがないという。 ヘスターたちは、他の養子に嫉妬するメアリーが真犯人ではないのかと疑う。

殺されたレイチェルは地下に核シェルターを作っていた。 家政婦のカーステンはレイチェル殺害の9時少し前に、青緑色の容器を持ち、「約束したのに」とレイチェルを責めていた。 そして、9時ちょうど、カーステンの泣き叫ぶ声が屋敷中に響き渡ったのだった。

メアリーの夫フィリップは、全員グルだとアーサーに言い、真相に感づいたから命を狙われるとおびえ、屋敷から出ていこうとする。しかし、誰かに見つかり、モルヒネの過剰摂取に見せかけて殺されてしまう。

『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』第2話の感想

核の恐怖

物理学者のアーサーが心を病んだのは、原子爆弾の化学式の一部を書いたせいだったと判明。 アーサーはマンハッタン計画にかかわっていたようですね。

マンハッタン計画で原爆の開発を主導したアメリカの物理学者のオッペンハイマーは「我は死神なり、世界の破壊者なり」と引用し、原爆の開発を後悔していたそう。 アーサーも原爆の恐ろしさを目の当たりにして、核の恐怖と自分のしたことの罪の重さに耐えられず、自分は地獄行きだと心を病んでしまったのでした。

マンハッタン計画 - Wikipedia

マンハッタン計画(マンハッタンけいかく、 英: Manhattan Project)は、 第二次世界大戦中、 ナチス・ドイツなどの一部 枢軸国の 原子爆弾開発に焦った アメリカ、 イギリス、 カナダが原子爆弾開発・製造のために、科学者、技術者を総動員した計画である。計画は成功し、原子爆弾が製造され、 1945年 7月16日世界で初めて 原爆実験を実施した。さらに、 広島に同年 8月6日・ 長崎に 8月9日に投下、合計数十万人が犠牲になり、また戦争後の 冷戦 構造を生み出すきっかけともなった。

地下に核シェルターを造っていたレイチェル。核の恐怖が物語の根底に流れているようですね。

警察署長がジャックを犯人に仕立て上げた!?

追い返されてもジャックの無実を証明しようと、自分が精神科病院に入院していたことも正直に話すアーサー。 それにしても、電車を途中で止めて、降りていたのにはびっくり。

警察にも電話したアーサーでしたが、警察署長のベラミー・グールドにひきころされそうに!  どうやら警察署長のグールドは、ジャックを恨み、ジャックをレイチェル殺害犯に仕立て上げたようですね。

凶器についていたジャックの指紋は、グールドがでっち上げた可能性が高そう。

警察署長のグールドは児童福祉を隠れ蓑に、子どもたちに性的虐待を行う小児性愛者だった模様。ジャックが指をしゃぶったり、キスしたりと生々しい…。ジャックも被害者だったのでしょうか…。

性的虐待を糾弾し、さらにはグールドの妻リディアとも寝ていたジャック。 グールドはジャックを恨み、レイチェル殺害の罪を着せることで、ジャックに報復したようですね。

警察署長のグールドはアーサーをひき殺そうとして、自らが衝突事故で死亡…。 こんな人物が警察署長だったというのが、おそろしいですね。

養子の子どもたちには動機が

レイチェル殺害の夜、ボロボロだったというヘスター。どうやら、お腹の子を中絶か、流産したよう。 ネグリジェの血はそのせいだったようです。 レイチェルを殺してやりたかったというヘスター。もしかしてレイチェルに無理やり、中絶させられたのでしょうか…。

一方、ミッキーとティナは事件の夜にレイチェルと会っていたことが判明。 「一度でいいから、お願いって言ってみろよ」とレイチェルに叫んでいたミッキー。ミッキーとティナは恋人同士だったようですね。

レイチェルにお茶くみとして扱われ、町でも男たちにからかわれるティナ。 ティナが黒人だからということで、しつこくからかって来るのでしょうか…。

病院から脱走したアーサーが急ハンドルでよけた車はティナの赤い車だったようです。 そういえば、その赤い車はミッキーの整備工場に保管されていましたね。 クリスマス・イブの夜、ティナとミッキーはレイチェルに何を話したのでしょうか…。

真犯人だと疑われるメアリー

夫のフィリップもメアリーがレイチェルを殺害したのではないかと疑いをもつことに。 ティナやミッキーが父親のレオに甘い扱いを受けるのが耐えられないメアリー。木の棒を振り回し、嫉妬心が爆発!

一番最初に養子になった自分が、選ばれた特別な存在だと思いたいメアリー。 きょうだいの仲でも嫉妬心が渦巻いていて、ドロドロ。 子どものころも、メアリー1人だけ孤立していたようです。

今のところ、きょうだいの中ではメアリーが事件の夜に何をしていたのか不明。 メアリーの夫フィリップにも警戒され、おそれられるようになったメアリー。

「虐げられた犬を蹴るのはたやすい」と犬扱いするフィリップがひどい。しかも、メアリーは「ぶたれても、ぶったその手を舐めてくる犬」だと指摘。 メアリーは長年、レイチェルに虐げられていたようです。愛情が自分だけに注がれないことにも不満を募らせていた模様。

一方、フィリップはティナのことを秘密主義の猫のようだと指摘。人を犬や猫にたとえ、ディスレクシア(識字障害)らしいミッキーのことも赤ちゃん言葉でバカにするフィリップの無神経さにはあきれるばかり。 ヘスターにも無理やりキス!

家族全員の神経を逆なでするフィリップ。 イヤなやつのフィリップでしたが、真相に近づき、命を狙われているというのは本当でしたね。

フィリップが新たな犠牲者に

あらゆるところにいて、話を聞いている家政婦のカーステンも怪しい。 レイチェルが殺される直前、カーステンは「約束したのに」とレイチェルを責めていました。その「約束」とは…。 カーステンが手に持っていた青緑色の容器は一体何なのでしょう…。地下にある核シェルターと関係がありそうですね。

オープニングに登場する新聞紙できた6人の人型のように手をつないで寝転ぶ5人の子どもたちと家政婦のカーステン。 5人は養子の子どもたちで、6人目はカーステンだったんですね。

レイチェルが殺される直前に会っていたカーステン。 第一発見者と思われていたカーステンが真犯人なのでしょうか…。

屋敷から出ていこうとしたフィリップはモルヒネの過剰摂取に見せかけられて殺されることに。 ここで、ついに次の殺人事件が発生!  犯人を見て、「なるほどな。思った通りだよ」と半ばあきらめたかのようにつぶやいたフィリップ。

犯人は一体誰だったのでしょうか!?

『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』第3話のあらすじ

フィリップがモルヒネの注射で殺され、レオとアーサーが遺体を発見する。

過去に家出をしたヘスターは、サイモンと結婚。手紙を出して、カーステンにだけ結婚したことを伝えるが、レイチェルが勝手に手紙を読んでしまう。 1954年のクリスマス・イブの日、レイチェルは夫のサイモンに手切れ金を渡し、妊娠3か月だったヘスターを病院で中絶させ、家に連れ帰っていた。

さらに、レイチェルは夫レオの書斎で女性の下着を発見。レオは秘書のグウェンダと浮気していた。 レイチェルはグウェンダを平手打ちし、グウェンダは鼻血を出す。 レイチェルはレオに離婚を切り出し、レオは破産するしかないとと吐き捨てる。

レイチェルに家から追い出されそうになった問題児のジャックは、ミッキーとティナは恋人同士だと暴露。 カッとなったレイチェルはジャックの出生の秘密をしゃべってしまう。 ジャックの生みの母親は家政婦のカーステンだった。

レイチェルは、ミッキーは車で待ち、ティナは温室に来るように指示。言いなりにうんざりしていたミッキーは「お願いって言ってみろ。一度くらい」とレイチェルに怒鳴っていた。

車で待つミッキーは精神科病院を脱走したアーサーの車とすれ違う。 そして、アーサーはジャックを乗せ、町で降ろしたのだった。

温室に呼ばれたティナはミッキーと付き合っていることを汚らわしいとレイチェルに罵られ、ショックを受けたティナは慰めようとするミッキーを振りほどき、走り去る。

レイチェルが暖炉に当たっているとレオが後ろからアヌビスの置物で殴りつける。 頭を殴られて、もうろうとするレイチェルはデカンタをつかんで落とし、そこにカーステンが。 カーステンは最初、レイチェルが殴られたことに気付かず、ジャックに自分が母親だとバラしたことを責める。

レイチェルは一人にしないでとすがりつき、カーステンの腕の中で息を引き取り、カーステンは泣き叫ぶ。 そして、犯人のレオが何食わぬ顔をして駆けつけたのだった。

レオは鼻血を出す愛人のグウェンダを屋根裏部屋に隠し、警察署長のグールドに犯人はジャックだと示唆していた。

逮捕されたジャックは、自分はレオが15歳だったカーステンをもてあそんだ結果、生まれた子どもだと裁判で暴露してやるとレオを脅す。 レオは警察署長のグールドに頼み、ジャックを刑務所で殺させたのだった。

そして、1年半後。カーステンはレオの書斎のアヌビスの置物の亀裂に血がついているのを発見。凶器だと確信する。

カーステンから話を聞いたミッキーやティナ、メアリー、ヘスターはレオが犯人だと疑うが、レオは否定。 レオはアーサーの言うジャックのアリバイもないと、アーサーを無理やり精神科病院に送り返す。

その後、レオはグウェンダとの結婚式の直前に、ボートから湖に落ちて、死んだと思われる。 ミッキーやティナ、メアリー、ヘスターはアーサーを精神科病院に迎えに。

カーステンはレオを地下シェルターに監禁しており、うれしそうな笑みを浮かべるのだった。

『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』第3話の感想

犯人はレイチェルの夫レオだった

ついにレイチェル殺しの真犯人が明らかに!  クリスマス・イブの日に何があったのか、全体像がわかりましたね。

なんと犯人はやさしそうに見えた父親でレイチェルの夫レオ。 確かに、レイチェルが死んで一番得をするのは夫のレオでしたね。

レオにも隠されたおぞましい顔が…。 レイチェルも毒親でしたが、レオはさらに上を行く犯罪者で、びっくり。

ヘスターは中絶させられていた

子どもたちとレイチェルの確執も次々と明らかに。 レイチェルの仕打ちに耐えられず家出していたヘスター。 ヘスターはサイモンと結婚し、妊娠。

手切れ金を夫のサイモンに渡し、別れさせたレイチェルは、ヘスターに薬の入ったホットミルクを飲ませ、病院へ。 意識がないまま、勝手に中絶させるというのがひどすぎて言葉もないですね…。出血もひどいのに入院もさせずに、無理に連れ帰ったのも非情。

「不貞の子」と言っていましたが、結婚していたのに。 ジャックだけはヘスターの結婚式に同席していたようですね。 夫のサイモンも金を渡されて、去っていくのが薄情。

カーステンは中絶したばかりのヘスターを看病。青緑色の容器は湯たんぽだったんですね。 ヘスターのネグリジェの血もレイチェルを殺したときのものではなく、中絶させられた出血でした。

冷たくされるメアリー

クリスマス・イブの日、メアリーは脊髄を損傷したフィリップの看病を。

レイチェルに「まとわりつかないで」とあしらわれたメアリーはついに「愛せないのに、どうして引き取ったのか?」という質問をぶつけることに。それに対するレイチェルの答えは「ただ悲しかったのよ。子どもに慰めを求めた」というもの。 子どもをペットかアクセサリーか何かとしか考えていなかったようですね。

しかも、養子にしたことは「当てが外れた」とまで。冷酷無比。 ゾッとするような冷酷さで、とても母親とは思えない言葉ばかり…。

恋人同士だったティナとミッキー

ティナとミッキーは恋人同士。ジャックが整備工場で2人のキスを目撃し、レイチェルに暴露。

温室に呼び出されたティナは、レイチェルに汚らわしいと罵られることに。 きょうだいでも血がつながっていないなら、付き合ってもかまわないはず。しかも、ティナだけ罵られるというのが、差別的。

「注いだ愛情を返して、この尻軽」など、これでもかという罵詈雑言で罵るレイチェルの形相は、まるで鬼でしたね。 そのせいで、愛し合っていたミッキーとティナは疎遠になってしまったようです。

グウェンダとの浮気がレイチェルにバレたレオ

クリスマス・イブの日、レオはグウェンダとの浮気がレイチェルにバレていました。 グウェンダが鼻血を出していたのは、レイチェルに平手打ちされたからだったと判明。

警察が現場を調べている間、グウェンダを屋根裏部屋に隠していたレオ。 まさか人畜無害そうで、レイチェルの尻に敷かれていたレオが真犯人だったとは。

レイチェルに離婚を切り出され、離婚で何もかも失うレオは、アヌビスの置物で後ろからレイチェルの頭を殴りつけ、殺害。 冥界の神であるアヌビスの置物で殴って殺したというのが、なんとも象徴的。

アヌビス - Wikipedia

アヌビス(Anubis, エジプト語ラテン文字転写:inpu, 古代ギリシア語: Ἄνουβις (Ánūbis))はエジプト神話に登場する冥界の神で、リコポリスの守護神。「聖地の主人」(nb-ta-djsr)、「自らの山に居る者」(tpi-dju=f)、「ミイラを布で包む者」(imiut)などの異名を持つ。

即死しなかったレイチェル。殴られた後も、もうろうとしつつも意識があり、カーステンと会話もしていたのには驚きましたね。 心臓に持病があったらしいレイチェルでしたが、死因には関係なかったようです。

ジャックの指紋がついていたというデカンタは凶器ではなかったことも判明。ウイスキーを注いだ時についたジャックの指紋がそのまま残っており、床に転がり、レイチェルの血がついていたために凶器と勘違いされてしまったようです。

ジャックの指紋はてっきり警察署長のグールドがねつ造したものだと思っていましたが、違いましたね。

ジャックが犯人だという先入観と凶器の勘違いによるミスだったようです。

ジャックは家政婦のカーステンとレオの子どもだった

カーステンが持っていた湯たんぽも凶器ではなく、アヌビスの置物こそが凶器。レオも凶器を処分していなかったのが、ずさん。

レイチェル殺しの犯人にされたジャックは、クリスマス・イブの日、自分の母親がカーステンと知ることに。 カーステンがレイチェルを責めていたのは、ジャックに自分が実の母親だと話してしまったからでした。

しかも、ジャックの実の父親はレオ。養子の中にレオの隠し子がいる気がしていましたが、ジャックだったとは!

さらに、レオは15歳だったカーステンに手を出して、妊娠させたことが発覚。 レオは使用人に手をつけるのが趣味だとグウェンダに言っていたレイチェルでしたが、まさか少女に性的虐待までしていたなんて…。

カーステンも子どものそばにいられたとしても長年、レオのそばで働かなくてはならなかったのは地獄ですね。

真実を知ったジャックは、裁判でレオの正体をバラしてやると脅迫。 ジャックもレオがレイチェル殺しの犯人とは思ってもみなかったようで、ただ母親のカーステンを苦しめたレオに裁判を通して復讐をしたかっただけのようです。

以前にあったレオとジャックの面会のシーンには、隠されていた会話があったんですね。ジャックが急に笑い始めたのにも、唾を吐いたのにもちゃんと理由がありました。

裁判ですべてを暴露されて困るレオは、警察署長のグールドにジャックの始末を依頼。 警察署長のグールドはジャックに妻を寝取られ、小児性愛者だと糾弾されたときに、ジャックの体中のへし折ってやると警告。それを実行したようです。

ジャックの顔の半分は傷だらけで、傷の縫合跡が痛々しい。実の息子まで殺させたレオ。レイチェルの子どもへの扱いもひどいですが、レオの隠された残酷さはいっそう質が悪い。 フィリップにモルヒネの注射をして殺したのもレオだったようです。

アーサーもレオによって再び精神病院送りになったのでした。

犯人だったレオは地下シェルターに監禁

子どもたちとカーステン全員に疑われても、否定し続けるレオ。カーステンを再婚相手に選ばなかった腹いせとまで言い始めるレオにはあきれるばかり。

化けの皮が剝がれたレオは、子どもたちとカーステンに殺されたと思いきや、地下シェルターに監禁されていました!  警察やレオと再婚するはずだったグウェンダには、ボートから湖に飛び込んで自殺したか転落したと思わせた模様。

精神病院に閉じ込められたアーサーには、ミッキーたちの迎えが。 子どもたちとアーサーは呪縛から解き放たれ、ようやく自由な人生を歩めそうですね。

屋敷で働くカーステンが妙にうれしそうだったのは、地下シェルターにレオを監禁していたから。 核シェルターが刑務所に。

実はレオが生きていたことに驚きでしたが、レオは一生レイチェルとジャック、フィリップを殺した罪を狭いシェルターで償うことになりそうですね。 子どもたちが人殺しに手を染めていなくて一安心。

冷戦のさなか、レイチェルが造った核シェルターがこんな風に役立つとは!

人の隠された秘密や本性が次々と明らかになった『無実はさいなむ』。 家族のドロドロした関係や心理が興味深かったですね。

原作『無実はさいなむ』とドラマは違う結末に

小説の『無実はさいなむ』とドラマ『アガサ・クリスティー 無実はさいなむ』では、違う犯人と動機になっているそう。

小説の『無実はさいなむ』の犯人のネタバレがあります。注意してください。「小説の『無実はさいなむ』の犯人は?」のところをクリックかタップすると、内容を見ることができます。

小説の『無実はさいなむ』の犯人は?

小説の『無実はさいなむ』では、犯人は家政婦のカーステン。ジャッコ(ドラマではジャック)とは愛人関係で、カーステンはジャッコのためにレイチェルを殺害。金をジャッコに渡すも、実はジャッコが結婚していたことに激怒し、逮捕されたジャッコを助けなかったというストーリーになっているということです。


原作の『無実はさいなむ』もぜひ読んでみたくなりますね。
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