- 『Major Crimes メジャークライム~重大犯罪課』ファイナル・シーズン
シーズン6 第11話「最後の戦い パート2」 - Major Crimes Season6 Episode11 "By Any Means: Part 2"
※ネタバレしています。
あらすじ
フィリップ・ストローの義理の父親ジム・ベクテルが殺され、ジムの娘のタミーにストローの母親グウェンドリンの居場所を聞くが、居場所はわからないまま。
グウェンドリンは名前も社会保障番号も変えて姿を消していた。 重犯課は社会保障庁に令状を出し、グウェンドリンの新しい名前や住所を知ることに成功。しかし、ストローの共犯者ディランは先回りして社会保障庁をハッキングさせ、グウェンドリンの情報を先につかんでいた。
ディランは母親を見つけたことをストローに報告せず、グウェンドリン(現在はアビゲイル・アトウッドに会いに行く。 ディランは大金持ちのグウェンドリンの金を狙っているようで、財産管理人のハント・サンフォードを捜していた。
重犯課が立ち会う中、精神科医のジョー先生が認知症のグウェンドリンから話を聞き出す。 グウェンドリンは息子のフィリップ・ストローが16歳の時、オハイオでメアリー・ウェリントンという少女を殺し、遺体の隠避を手伝ったと話し始める。
ストローは男子だけの寄宿学校に送られ、再婚したジムの娘タミーを守るためにもストローを置き去りにしてカリフォルニア ロサンゼルスに。 グウェンドリンはストローにこっそり会っていたことがバレ、ジムと離婚したのだった。
その後、アナーバーにあるロースクールに進んだストローは、そこでも少女を2人殺したらしい。 グウェンドリンは息子のストローに大金を手渡すと、ストローを捨て、名前も社会保障番号も変えて姿を消したのだった。
母親に捨てられ、ロサンゼルスで母親を捜し続けるストローに、ラスティは自分と境遇がそっくりだと思うのだった。レストランでストローを接客したガスも警護対象となり、経費節減のためにもラスティとガスは一緒に警護されることになる。
認知症のグウェンドリンの世話の手配やお金の管理は、グウェンドリンが名前を変えて再婚した男性の連れ子で息子同然のハント・サンフォードが担当。
ハントは母親の実の息子が連続殺人犯のフィリップ・ストローだと知って驚くが、家には防犯カメラが設置してあると言う。 防犯カメラの映像で訪問客のディランの顔が明らかになりそうに。 焦りつつもディランはスクリーンに映し出された映像をハッキングし、自分が映った映像を破壊。 ストローがハントにすることは自分には関係ないとつぶやくのだった。
『Major Crimes ~重大犯罪課』 シーズン6 第10話「最後の戦い パート1」 前回のあらすじと感想はこちら≫感想
フィリップ・ストローの過去
ストローの過去が次々と明らかに。16歳の頃から人を殺していたというのがゾッとしますね。
ストローが初めて殺人を犯したのは1985年、オハイオ州で。 メアリー・ウェリントンをレイプし、殺害。 母親には正当防衛だったとウソを言い、当時から慎重にターゲットを選んでいたことも明らかに。
マズイことになったと動揺していたというストロー。16歳の頃からゆがんだ欲望を抱え、それを現実にしていたようです…。
義理の妹タミーも兆候があったと証言。放火や動物への虐待、おねしょの3つはシリアルキラーの兆候だそう。
母親のグウェンドリンにメアリーのことを話したストロー。母親はメアリーの死体を工事中の家の基礎部分に埋め、隠蔽。 ここでストローが警察に捕まっていれば、他の被害者は出なかったかもしれないと思うと無念ですね。警察に出頭させるべきだったのに。
ストローはロースクールでも少女2人の失踪に関わったことが判明。 殺人犯でも息子であるストローを守りたかったグウェンドリン。しかし、最後は金を渡し、ストローを捨て、消えたのでした。
大金を渡した理由が、何かあったら海外に逃げられるというのが怖い…。 息子が罪を重ねるとわかっていながら、逃げたグウェンドリン。 唯一信じていた母親に捨てられたことでストローはさらに犯行を加速していったのでしょうか…。
何でもお金で解決しようとし過ぎたと反省するグウェンドリン。認知症になっても克明に話せるように覚えていたことは、グウェンドリンなりの罪のつぐないだったのかもしれないですね。
認知症のグウェンドリンから話を聞き出すために、精神科医のジョー先生が登場。ペイジがいた失踪課でも頼りにされていたようです。 いつも人の話を遮ってばかりいるペイジでしたが、うまくグウェンドリンから話を聞き出すことができて一安心。
ラスティとガスは一緒に警護されることに
経費節約のため、ラスティはガスと一緒に警護されることに。元カレと四六時中一緒にいなければいけないのはつらい。重犯課にスープを作ったと鍋ごと持ってきたガスにはびっくり!
経費節約のため、ここだけは副本部長とプロベンザの意見が完全に一致したのが面白いですね。
自分とストローの共通点に気づくラスティ。母親を捜し、ロースクールにも行っていることが同じ2人。 奇妙な共通点ですね。ストローの気持ちが分かるラスティには、ストローの動きが読めるかもしれませんね。
亡くなったシャロンの助言で、なぜストローはロサンゼルスに来たのか考えるラスティ。ストローがロサンゼルスに来たのは、母親捜しのようですが、母親を見つけた後にはどうする気なのかがおそろしい…。
金を得ようとするディラン
ストローの共犯者ディランは、重犯課を盗撮、盗聴して捜査状況を観察。 遅い捜査にツッコミを入れながら映像を見るディランはまるでテレビのリアリティ番組を楽しんでいるようでしたね。
ハッカー仲間の協力で警察より先にグウェンドリンの住所をつかんだディラン。真っ先にストローに知らせるのかと思ったら、自分で直接グウェンドリンに会いに。 グウェンドリンの財産管理人のハントサンフォードを捜し始めるディラン。 ディランの目的は金のようですね。ハッキングでもして盗む気なのでしょうか…。
ディランは娼婦のエラに会いに。金が入ったら、一緒に逃げようと提案するディラン。 エラにはいいようにあしらわれていましたね。エラも盗撮されている被害者。 「この世は悪人ばかり。俺が君を守ってあげる」と言うディランですが、盗撮してるディラン自身こそ悪人!
ディランがエラのアパートから出て行くところにはバイクの男が。バイクの男はやはりストロー!?
グウェンドリンの義理の息子ハント・サンフォードは財産を管理。 グウェンドリンは名前をアビゲイルに変えた後に結婚したようです。
認知症のグウェンドリンが虐待されないように家に設置していた防犯カメラ映像でついにディランの正体が明らかになると思ったら、ハッキングされているスクリーンに映し出したせいで映像が破壊されてしまうことに。ローカルでハッキングが無理なSDカードに保存されていたのも台無し。
今まで余裕で高みの見物をしていたディランも焦っていたので、とうとう追い詰めることができたと思ったら、とんでもないことに。分かったのはディランの横顔だけ。 さすがにバズたちもハッキングに気づいたようです。
ストローはハントを殺す気なのでしょうか。ストローの計画はまだよく分かりませんね。
残りはあと2話。ストローの事件はどんな結末を迎えるのか楽しみです。ウェスの危険な任務というのも気になりますね。
ハント・サンフォードを演じているのは、マーベルドラマ『エージェント・カーター』で戦略科学予備軍(SSR)のエージェント ダニエル・スーザ役を演じたエンヴェア・ジョカイ(Enver Gjokaj)。
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