『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン2第2話「不完全女性」のあらすじと感想・曲 ネタバレ注意!

海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』
  • 『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン2第2話「不完全女性」
  • The Handmaid's Tale Season2 Episode2 "Unwomen"

※ネタバレしています。

あらすじ

ジューンはトラックに隠れて移動。廃屋になっている新聞社 ボストン・グローブのオフィスに隠れることになる。 コロニーではエミリーたちが汚染物質を劣悪な環境で処理させられていた。

以前は、生物学の大学教授だったエミリー。ギレアドの誕生で同性愛者をタブーにする時代が訪れ、同僚でゲイのダンは吊るされて殺されてしまう。 エミリーと妻のシルヴィアは息子オリバーと共にカナダへ逃げようと空港へ。妻シルヴィアはカナダ国籍。シルヴィアと結婚しているエミリーは一緒にカナダへ行けるはずだったが、結婚は法で無効となったと言われてしまう。 妻のシルヴィアと息子オリバーだけがカナダへ。エミリーは家族と引き離されてしまったのだった。

コロニーには緑の服を着たオコナ―夫人が移送されてくる。エミリーは皆に嫌われる夫人にやさしくするが、実は毒を飲ませ、殺害。十字架にかけるのだった。

ジューンは新聞社 ボストン・グローブでジャーナリストの大虐殺がおこなわれたことを知る。ジューンは北に逃げようとするが、危険すぎることを悟る。ジューンはニックと何回も激しく愛し合う。 ジューンはドラマ「フレンズ」を視聴。ジューンはオフィスのものを集め、虐殺された人たちのために追悼台を作り、神に祈るのだった。

『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』シーズン2 第1話「ジューン」前回のあらすじと感想はこちら≫

感想

新聞社は廃墟に

前回、逃げ出したジューン。自由になれたかと思ったら、道は険しいようですね。壁の中で言うことを聞いていれば楽で、ギレアドの思想は自分の中にも入りこんでいると不安に感じるジューン。ギレアドの抑圧された暮らしの中で染みついた感覚を拭い去るのは容易ではないようです。

ジューンのとりあえずの隠れ家は以前、ボストン・グローブのオフィスだったビル。ボストン・グローブと言えば、映画『スポットライト 世紀のスクープ』にもなったカトリック教会の性的虐待事件を暴いたことで有名ですね。

新聞社が機能していないのも衝撃的ですが、さらにジャーナリストたちは処刑されたことが判明。 銃弾のあとが残り血に染まった壁、首を吊った縄…。オフィスに片方だけ残されていた靴のもう一方は、血に染まった壁の近くに…。悲惨な光景が浮かび上がってくるのが、おそろしい。

コロニー

ひどい場所だと噂されていたコロニーがついに登場。放射能を帯びた土をひたすら掘って袋に詰める作業が行われているようですね。馬にもガスマスクがつけられているのに、エミリーたち労働者にはなし!

防護服もなしに作業させられ、奴隷として扱われるのがひどすぎる…。 働かされている人は放射能の影響でみんなボロボロに。爪がはがれるシーンはゾッとしました。寝床もトイレも劣悪な環境で、次々と死亡者が出ているようです。

コロニーに移送されてきたオコナ―夫人。みんなに嫌われる中、エミリーだけはやさしくしているのでおかしいと思ったら、エミリーはオコナ―夫人を毒殺。 オコナ―夫人が送られてきたのは不倫したため。自分だけは救われると神に祈り続けるオコナ―夫人の利己的な考えには嫌悪感を覚えますね。

オコナ―夫人には毎月、夫がレイプするのに手を貸した罪があると断罪するエミリー。 神を信じていた夫人が十字架にかけられているのが皮肉ですね。過激な行動に走るエミリーも心配に…。 コロニーにはジャニーンも移送されてきました。相変わらず無邪気なジャニーンが心配ですね。

エミリーの過去

生物学の大学教授だったエミリー。同性愛者への風当たりはギレアドのせいで、どんどん厳しく。男子学生も女子学生を下に見て、バカにする風潮が出来上がっているのが嫌な感じ。

新しい理事会で、同性愛者が問題視されるように。 ワシントンの襲撃後、大学までギレアドの手が伸びているのが、よくわかりますね。 しかも、同僚のダンはゲイだというだけで、大学のキャンパス内で吊るされてしまったのが衝撃的。その様子を写真に撮っている人がいるのも、背筋が寒くなりますね。

カナダへ逃げようとするエミリーたち。空港への道も大渋滞。みんな、ギレアドから逃げ出そうと必死!  妻のシルヴィアはカナダ国籍のため、結婚しているエミリーもカナダへ行けるはずが、いきなり結婚は無効に。

ギレアドの政府の意向で、勝手に無効にされてされてしまうなんて…。しかも、弁護士を呼ぶことも、抗議することも許されず、黙らせられることに。 まるで絶対的に正しいと主張するように「法で禁止された」という言葉が怖いですね。

しつこく自分の卵子を使って出産したのか聞かれるエミリー。侍女にするための尋問だというのが戦慄…。

家族と離ればなれになってしまったエミリー。家族にかわりないのに、同性愛者というだけで引き離されてしまったのがひどいですね。 妻のシルヴィアと息子のオリバーはカナダで元気に暮らしているのでしょうか…。いつか、エミリーが家族と再会できるといいですね。

激しく愛し合うジューンとニック

娘のハンナを連れて北へ逃げようとするジューンでしたが、冷静になったジューンは考え直すことに。 ニックと何度も激しく愛し合うジューン。まるで自由に生きていることを実感しようとしているようでしたね。

ドラマ『フレンズ』のDVDを見るジューン。ギレアドではドラマを見るのも禁止。ギレアドには文化や音楽、エンターテイメントというものが全くないのが、人間性を無視している象徴のようですね。

虐殺されたジャーナリストたちを追悼するジューン。神の名のもとにギレアドにこんなにひどい目に遭わされても、神を信じ、神に祈りを捧げるのがすごい…。

エンドクレジットカードに流れた野球中継の音声は2013年にボストン・レッドソックスがワールドチャンピオンになったときのものだそう。 第1話に絞首台が建てられていたフェンウェイ・パークでワールドチャンピオンになったレッドソックス。

ドラマの中では、野球は禁止され、これが最後のレッドソックスの優勝となったようです。

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