- 『MACGYVER/マクガイバー』シーズン2 第7話「粘着テープ+ジャック」
- MACGYVER Season2 Episode7 "Duct Tape + Jack"
※ネタバレしています。
あらすじ
マクガイバーとジャックはパラシュートが木に引っかかって宙ぶらりん。マクガイバーたちは”ターザンスイング”で違う木に飛び移り、なんとか敵から逃げることに成功する。
エクアドルではディエゴ・ザラテ大佐が戒厳令を敷き、さらには大統領の座を狙い独裁政治を行おうとしていた。対抗馬は国民の人気も高いヘクター・リヨン。 マクガイバーたちはエクアドルの民主主義を維持するため、心臓病を患うリヨンが心臓移植を受けられるように手配。
マクガイバーとジャックは、コロンビアからエクアドルの首都キトまでオペの執刀医と心臓を移送。途中で、心臓に血液を巡らせる人工ポンプが壊れ、血液型がOマイナスのジャックの心臓を人工ポンプの代わりにして、移植用の心臓を持ちこたえさせる。
心臓の移植手術は成功。ライリーがハッキングして流した演説のおかげで、リヨンは大統領選に圧勝。 リヨンを暗殺しようと企んだザラテは反逆罪で逮捕される。
ジャックの家には空き巣が入り、ジャックの父親の形見である大事な認識票も盗まれてしまう。犯人は留守を預かるジャックの隣人の息子トミーだった。 それを突き止めたボーザーは、犯人を伏せたままジャックの部屋を元通りに。
悪友にそそのかされて盗みを働いたと知ったボーザーは、トミーを昔の自分と重ね、悪い道に進まないように「キラー・バーガー」での仕事を紹介するのだった。
『MACGYVER/マクガイバー』シーズン2 第6話「ジェットエンジン+トラック」 前回のあらすじと感想はこちら≫感想
ボスニアの麻薬組織に追い詰められる
今回も敵に追い詰められるシーンからスタート。パラシュートが木に引っかかり宙ぶらりんのマクガイバーとジャック。映画『スター・ウォーズ』好きなジャックは、この状況も『スター・ウォーズ』にたとえてしまうのでした。
森の月エンドアに落ち、イウォークが飛び出してきて食われると言うジャック。
「森の月エンドア」は『スター・ウォーズ』に登場する衛星のことで、「イウォーク」は「森の月エンドア」に住む種族のことだそう。
イウォーク - Wikipedia
イウォーク(Ewok)は、映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』、『イウォーク・アドベンチャー』、『エンドア/魔空の妖精』(実写版テレビドラマスペシャルとその続編)、『イウォーク物語』(アニメ作品)に登場する架空の生物種・種族である。知能程度は原始社会にあって文明こそ停滞気味だが、言語的に豊かな文化性も垣間見られることや、初めて乗った 帝国軍の スカウト・トルーパーの スピーダー・バイク ...
ボスニアの麻薬組織に木を切られそうになり、”ターザンスイング”で違う木へ飛び移るマクガイバーとジャック! ジャックの雄たけびはまさにターザン!?
ジャックの寒いダジャレ
マクガイバーたちはエクアドルの独裁を阻止するため、ヘクター・リヨンの心臓移植を成功させる任務に。ジャックのスペイン語が面白いですね。
マクガイバーとジャックは、コロンビアから国境を越え、心臓移植の執刀医と移植用の心臓をエクアドルの首都キトへ搬送。 ライリーとサマンサはリヨンを保護し、移植のオペができる病院へ。
リヨンが乗った救急車をチキンレースで止めようとするサマンサ。人命救助のプロは救急車を止めると心を読んでいましたが、あと少しで激突しそうに!
マクガイバーとジャックは国境の検問で足止め。マクガイバーのアーミーナイフだけは返されるのが滑稽…。アーミーナイフだけでは武器にはならないと敵は油断するのでしょうか。
ジャックのさむ~いダジャレも炸裂。心臓が国境の警部兵に取られ、「心臓はもらうぞう」と言ったり、「心肺停止でも、心配ご無用」と言ったり、心臓に関するオヤジギャグをこれでもかと連発するジャック! みんながうんざりしているのが面白いですね。ジャックのさむ~いオヤジギャグで敵も倒せそう!?
ジャックの心臓が移植用の心臓を救う
国境の警部兵から逃げるため、手製の催涙ガスを作ったマクガイバー。使ったのは激辛ソース。軍の携帯食糧MREの袋にはタバスコや香辛料も入っているそうですよ。
移植用の心臓を取り返そうと軍用車に衝突したせいで投げ出され。人工ポンプが壊れてしまい大ピンチに!
その人工ポンプの代わりを務めることになったのは、なんとジャック!! ジャックの心臓を人工ポンプにして、心臓を生かす計画。ジャックが「分解しないでください」とマクガイバーに懇願するのが面白いですね。
今回のタイトル「粘着テープ+ジャック」の通り、移植用の心臓と粘着テープ(ダクトテープ)で固定されるジャック! まさか、ジャックの心臓が移植用の心臓に血液を送ることになるなんてびっくり。
ジャックが選ばれたのは、血液型がOマイナスで、万能供血者だから。マクガイバーの血液型はABマイナスだと判明。 どんな血液型にも輸血できる血液を持つジャック。 血液型までも人助け向きなんて、ある意味すごい!?
エクアドルの独裁は阻止される
独裁者になろうとするザラテは停電をおこし、移植手術を阻止しようと画策。そこで、マクガイバーはバイクで発電機を自作! 発電機まで作ってしまうなんて、災害時でも頼りになりますね。
移植用の心臓のため血液を失い貧血になっても、ジャックのダジャレは衰え知らず。マクガイバーもジャックに毒されたのか、心臓とハートをかけて「心臓がハーっとする」と、ついに心臓にまつわるダジャレを言ってしまいました!
シメのダジャレはジャックの「悲心臓」…。 英語のダジャレを日本語にするのは大変そうですね。
意外だったのは、マクガイバーが料理が苦手だということ。DIYと同じようにチャチャと作ってしまいそうなイメージでした。
リヨンの心臓移植は成功して大統領に当選、独裁者になろうとしていたザラテは失脚。 大統領選は公正に行われ、エクアドルの民主主義は維持されたようですね。
ジャックの部屋に空き巣が
ライリーとボーザーははじめてジャックの部屋に呼ばれてワクワク。どんな部屋か想像する2人が楽しいですね。ロックバンド「ホワイトスネイク」のグッズ売り場並み革製品がたくさんありそうだと予想するライリー。
ホワイトスネイク - Wikipedia
この作品の発表時にはカヴァデール以外のメンバーはバンドを解雇されており、プロモーション・ヴィデオの撮影に集められた元 ヴァンデンバーグの エイドリアン・ヴァンデンバーグ(ギター)、元 ディオの ヴィヴィアン・キャンベル(ギター)、元 オジー・オズボーン・バンドの トミー・アルドリッジ(ドラムス)、元 クワイエット・ライオットの ルディ・サーゾ(ベース)が新生ホワイトスネイクとなった。MTVでは彼らの曲が頻繁にオン・エアされ、カヴァデールの当時の恋人Tawny Kitaen(後に 1989年に結婚/ 1991年 に離婚)が出演するプロモーション・ヴィデオも注目を集めた。新メンバーによるワールド・ツアーも人気を博した。
ロックTシャツをよく来ているし、確かにジャックのイメージは「ハードロックおやじ」!
しかし、ジャックの部屋には空き巣が侵入し、テレビや本、絵、大切なジャックの父親の認識票が入った葉巻の箱まで盗まれていました。 ジャックの部屋に飾られていたテリー・サバラスの絵。
テリー・サバラスはテレビドラマ『刑事コジャック』の主演で有名な俳優だそう。何だか渋いですね。
テリー・サバラス - Wikipedia
サバラスは若いころに不思議な体験をしていて、トークショーなどでよく話していた。1957年2月27日にロング・アイランドの田舎道を自動車で走っていた彼は、午前3時にガス欠を起こしてしまった。近くの食堂でガソリンスタンドの場所を聞き、歩き始めるとヘッドライトを消した黒いキャデラックが停まり、若い男が妙な甲高い声で話かけてきた。彼はスタンドまでサバラスを乗せてくれたうえ、小銭まで貸してくれた。どう...
空き巣の被害者であるにもかかわらず、部屋に物騒なものがたくさんあったことから警察官に尋問されてしまうジャック。日本刀に、スコットランドで買った両手剣に、第二次大戦時代のソ連製狙撃銃、ベッド下にはクレイモア地雷!
地雷はレプリカでほっとしました。 ちょっとした武器の博物館ができそう…。
両手剣は映画『ブレイブハート』の影響で買ったというジャック。映画『ブレイブハート』はスコットランド独立のために戦った実在の人物ウィリアム・ウォレスの生涯を描いています。
『スター・ウォーズ』好きだったり、ジャックは映画好きのようですね。
テレビのリモコン操作が覚えたてだったのにと悔しがるジャック。よほどの機械音痴…。
ボーザーはジャックのために空き巣の捜査を開始
盗まれたものの中には、大事な父親の形見 認識票が入った葉巻の箱も。 ジャックのお父さんは空軍に所属し、ベトナムで墜落したパイロットたちの救助をした英雄だと語られました。 ジャックのお父さんは、きっとマクガイバーとも仲良くなれたと語り合う姿にほっこり。
ボーザーは恩返しのためにも、ジャックの盗まれたものを取り返そうと捜査を開始! ジルが法医学の専門というのは意外。
それにしても、爆破予告すればすぐに警察につながるとアドバイスするロボットのスパーキーは大丈夫なのでしょうか!?
前はジャックに影響されて、すっかりチャラ男ロボットになっていたスパーキー。今度は生意気な感じに…。
捜査のため、ジャックの部屋に侵入するも警報が鳴り、「俺の命、あと10秒くらい」とライリーに助けを求めるボーザーには笑ってしまいますね。
警報がならなかったことや盗品を外に運び出すのは無理があることから、犯人は留守を預かっていた隣人の息子トミーだと突き止めたボーザー。 トミーの母親にも、ジャックにも犯人を黙っていることにしたボーザーがやさしいですね。
さらに、トミーに仕事まで紹介。 その仕事は、ボーザーが以前働いていた「キラー・バーガー」。 ボーザーの支えで、トミーも悪い道に進まずに済んだようで一安心。
「親父にもらった命にはかなわない」と言っていたジャックでしたが、認識票が戻って、やはりうれしそう。 大好きなブルース・ウィリスの映画やドラマ『こちらブルームーン探偵社』を鑑賞しようとするジャック。ブルース・ウィリスが映画ではなく、海外ドラマに出演していたのが意外でした。
すべてが丸く収まってよかったですね。
登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- Cali Pachanguero - GRUPO NICHE
気になったセリフをPick Up
「俺、ときどき思うんだ。と言ってもほんとにたまにな。お前と出会わなきゃよかった」
"There are times well, just a few here and there when I wish, well when I wish I never met you."移植用の心臓につながれたジャックのセリフ。いつもマクガイバーの即興のため、携帯を分解されるジャック。今回はジャック自身が即興の道具に!? マクガイバーの良き相棒も、自分の心臓が使われることになりびっくりするのでした。
今回のマクガイバーの主なDIY
- 漁師結びを使った振り子”ターザンスイング”で違う木へ飛び移る。
- 軍の携帯食糧の袋に入っている激辛ソースをボトルに入れ、手製の催涙ガスに。
- 車のフロントガラスを蹴破り、そこにワイヤーを張ってクロスレンチを飛ばし、タイヤをパンクさせ 軍用車を止める。
- チューブと針、ダクトテープを使い、ジャックの心臓を人工ポンプの代わりにして移植用の心臓に血を巡らす。
- バイクを使って、発電機を自作。移植手術ができるようにする。
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