- 『ハンドメイズ・テイル／侍女の物語』シーズン1第10話「夜」
- The Handmaid's Tale Season1 Episode10 "Night"
※ネタバレしています。
あらすじ
ウォーターフォードとの関係がバレ、オブフレッド（ジューン）はセリーナに張り倒される。ジューンは妊娠検査薬で陽性となり、妊娠していることがわかる。 セリーナは夫の不貞を責め、ジューンの子どもの父親はウォーターフォードではないと暴露。
セリーナは赤ちゃんが無事なら、ジューンの娘ハンナも無事でいられるとジューンを脅す。 小包の中身はジューンと同じように子どもと引き離された侍女や助けを求める侍女が書いた大量の手紙だった。
逃げ出したモイラは無事カナダに到着し、ルークと再会する。
救済の儀で侍女たちは子どもを危険にさらした罪でジャニーンを石打ちの刑にするように命令される。しかし、ジューンは石を捨て、他の侍女たちもそれに従う。 ジューンはジャニーンを罰しなかった罪で黒いバンに乗せられ、連行されてしまう。
『ハンドメイズ・テイル／侍女の物語』シーズン1第9話「橋」前回のあらすじと感想はこちら≫感想
ジューンは妊娠
赤いセンターでリディアおばに正しい姿勢を叩きこまれるジューン。謝罪として「すいません。リディアおば」と言わされ、耳には赤いタグがつけられることに。リディアおばが鬼に見える…。
赤いタグは麻酔もかけずに耳に取りつけられたなんて。考えただけで痛い。「痛みを伴いますが、我慢してください」とまるで歯医者の治療のように話すリディアおば。耳にタグをつけるなんて、家畜扱い。
ジャニーンを弄んだウォーレン・パットナムは審議会にかけられ、厳罰に処せられることに。その罰は左腕の切断。手術シーンがかなりリアルでグロい…。厳罰を望んだのはパットナム夫人。夫の魂を救うためと言っていましたが、浮気をしていた夫を懲らしめたかったからというのもありそう。
セリーナにウォーターフォードとの関係がバレたジューン。怒り狂ったセリーナが怖すぎます。いきなり張り倒され、ジューンの顔は血まみれ。さらに、目の前で妊娠検査するように強要。 結果は陽性。「祈りが叶えられた」というセリーナに、「私が祈ったと思います？」と返すジューン。
セリーナは娘のハンナを脅しの材料に。目の前に娘がいるのに抱きしめることもできないなんて、拷問。酷なことを。ジューンがセリーナを激しく罵っても、興奮すると赤ちゃんによくないと言うだけ。セリーナの頭の中には、もはや赤ちゃんのことしかないようです。平然としている運転手もセリーナも悪魔にしか見えない…。
セリーナはジューンに手を出した夫も責めますが、ウォーターフォードは開き直って、責任転嫁。不貞を妻の責任にすり替えるなんて、最低ですね。謝りもしない夫にセリーナは妊娠したジューンの子はウォーターフォードの子どもではないと暴露！
いきなり暴露したことにびっくり。それでも、ウォーターフォードは自分たちの子どもとして育てていくことにしたようですね。 自分が妊娠したわけではないと涙を流すセリーナ。自分は子どもを産むことができないのに、ジューンが妊娠したことへの嫉妬心を強く感じているよう。
モイラはカナダへ
小包には大量の手紙が。大勢の侍女たちが助けを求めて綴った手紙。仲間がたくさんいると知って、ジューンも力をもらったようですね。
イゼベルの店から逃げ出したモイラはカナダのオンタリオ州に到着。難民として保護され、ジューンの夫ルークと再会。ルークがモイラも家族として登録していたというのが感動的。心細かったモイラもルークと再会できてうれしそう。早くジューンやハンナとも再会できる日が来るといいですね。
侍女たちは命令に背く
救済の儀で裁かれるのはジャニーンだと判明。しかも、石打ちの刑。橋から飛び下りて、昏睡状態だったジャニーンは回復したよう。なのに、こんなむごい罰を受けるなんて…。石打ちの刑と言えば、「あなたたちの中で罪を犯したことのない者がこの女に、まず石を投げなさい」というイエスの言葉が有名。
一部のイスラム教国では現在でも石打ちの刑が行われることがあるそう。サウジアラビアやアフガニスタン、イスラムの過激派組織ISISなどで、不倫をした女性などが石打ちの刑で処刑され、残酷だと国際的に非難されています。
雪が舞う中、石を投げるように言われた侍女たち。最初に声をあげたのは、元薬物依存で侍女という立場を危うくしたくないと言っていたオブグレン。それでも、仲間のジャニーンに石を投げるなんてことはできないと抵抗し、殴られてしまいました。
それでも、ジューンは石を捨て、他の侍女たちも石を投げることを拒否。最初に教えられた通り、「すいません。リディアおば」と言って、石を捨てていくのが痛快。 帰らされた侍女たちが街を闊歩するのが、かっこいい。この時、流れる曲「Feeling Good」がジューンの気持ちを表しているようですね。
It's a new dawn
「私にとって新たな夜明け 新たな一日 新たな人生 とてもいい気分」
It's a new day
It's a new life
For me
And I'm feeling good
罰を受けると分かっていても、心は穏やかだというジューン。言いなりにならずに抵抗し、自分の意思で何かを変えようとしたということに充足感を感じているようです。
連行されるジューン。ニックはジューンに「ついていけ」と囁き、ジューンはリタに小包の手紙を隠した「浴槽の裏」と言い残し、黒いバンに。
妊娠しているジューンは一体どうなってしまうのでしょうか？ 監視の”目”であるニックが手を回している？
「先にあるのは闇か光か」 ジューンの運命はどこへ向かっていくのでしょうか…。
このエピソードで、シーズン1は最終回。 『ハンドメイズ・テイル／侍女の物語』シーズン2はアメリカでは2018年4月25日から配信される予定となっています。日本でも、早く見ることができるようになるといいですね。
『ハンドメイズ・テイル／侍女の物語』の登場人物・キャスト
『ハンドメイズ・テイル／侍女の物語』シーズン1の登場人物・キャストの紹介はこちら≫
ドラマの中で流れた曲
- Creep - SCALA & KOLACNY BROTHERS
- Feeling Good - NINA SIMONE
- American Girl - TOM PETTY & THE HEARTBREAKERS
