- 〔終〕『クワンティコ』シーズン2【最終話】第22話「見えない明日」
- Quantico Season2 Episode22 "RESISTANCE"
※ネタバレしています。
あらすじと感想
憲法制定会議が迫る中、アレックスたちは協力的なふりをして、新しい情報機関DISA(ダイサ)の採用面接を行なっていた。
アレックスやライアン、オーウェン、ミランダ、シェルビー、クレイは密かに憲法制定会議の代議員が反対に回るように脅迫するが、ロアークの協力者はスマートテレビの内蔵マイクで盗聴し、計画は筒抜け。脅された代議員を憲法制定会議から外し、入れ替える。
アレックスたちはなんとか憲法が改正されるのを阻止しようと、ロシアの諜報員と協力。 アイリスとウィルはピーター・テオの家に侵入し、ロアークの悪事の証拠を入手。ロアークがロシアの諜報員の指示で憲法の文言を変える取引をする映像を憲法制定会議で流す。
アレックスは憲法制定会議でロアークを糾弾し、ミランダに胸を撃ち抜かれてしまう。しかし、それは演技で、アレックスは無事だった。
失脚し、仲間に見捨てられたロアークは銃で自殺。 死を偽装したアレックスはライアンと共にチャーター機で逃避行していた。
『クワンティコ』シーズン2第21話「英雄たち」前回のあらすじと感想はこちら≫反対票を増やし、憲法改正する作戦は失敗
ロアークに協力的なふりをして、新しい情報機関「統合国内情報機関」(Domestic Service Agency)通称DISA(ダイサ)の採用面接に忙しいアレックスたち。新しい情報機関の名前がDISA(ダイサ)というのは、しっくりきませんね。アイリスはナチスっぽいと批判。
シーズン1でクワンティコの訓練生だったアイリスが久しぶりに登場! シーズン2第1話「新しい任務」では話の中で、アイリスはFBI捜査官としてマイアミで活躍していると説明されていました。 アレックスがロアークに対抗していることを知らないアイリスはアレックスを非難。
密かに憲法改正を阻止する計画を進めていたアレックスたち。アメリカの州は全50州。4分の3以上となる38州の賛成が憲法改正には必要に。賛成は34州。
賛成か反対か揺れている4州が反対に回れば、憲法改正はされないということで、アレックスたちはその4つの州の代議員を脅迫。代議員にはみんな、後ろ暗い秘密が…。不倫に、人種差別主義者に、SMが趣味の聖職者、不当な利益を得ている建設業者。スキャンダルのオンパレード。
結局、その計画はロアークに筒抜けで、失敗。アレックスたちの会話はスマートテレビに内蔵されているマイクで盗聴されていました!
スマホのマイクが盗聴器に使われる危険性があるように、スマートテレビのマイクも安全ではありませんでした…。スマートスピーカーなど便利なものがたくさんありますが、盗聴や個人情報の収集などに悪用されてしまう可能性があるのがおそろしいですね。
アイリスとウィルが協力
スマートテレビを盗聴器にしたピーター・テオは大統領になったヘンリー・ロアークも監視していると気付いたクレイ。ピーター・テオに近づくため、ウィルとアイリスの協力を求めることに。ゲイバーに潜入し、ピーター・テオをひっかけることに成功したウィルとアイリス。 シーズン1のときに戻ったみたいでしたね。
3人で遊ぼうと誘ったウィルとアイリスはピーターの自宅に入り込み、絵画の裏に隠されたパソコンでデータにアクセスすることに成功。
美術に詳しいウィルはラ・トゥール「ゆれる炎のあるマグダラのマリア」の絵画が贋作だと見抜き、パソコンが隠されていることを突き止めました。この絵は「悔悛するマグダラのマリア」とも呼ばれるそうです。
ピーターのおもちゃにさせるとウィルを急かすアイリスでしたが、別にいいと答えるウィル。さらに、アイリスも乗り気! 2人とも乗り気なの⁉
そんな会話をしながらも、データにアクセスし、ロアークの情報を手に入れることに成功。 さらに、その情報をロシアに渡すことに。フェリックスを見張っているロシア連邦保安庁(FSB)に憲法修正案の文言の変更を提案してほしいと交渉。
敵の敵は味方ということで、ロシアと手を組むことにしたアレックスたち。ケイレブが以前「敵が思いつかないような手を使って戦うんだ」とアドバイスしてくれたことを思い出したクレイはロシアを利用する作戦を思いついたようです。
フェリックスも協力してくれ、ロシアとの交渉も成立。直前までハードドライブは空のままで、情報は間に合うのかとハラハラ。「アレックス・パリッシュ」の名前はロシアの諜報員の間でも有名になっているようでしたね。
ロシアとの取引がバレ、ロアークは失脚
ついにフィラデルフィアで憲法制定会議が開催。 投票が開始されれば、賛成多数で憲法改正は確実になってしまうことに。
そこで、クレイはカメラとマイクを仕掛け、憲法の文言を「安全」から「治安」に書き換えるようにというロシアの提案をロアークが受け入れるところを撮影。
ロアークが憲法の文言を「安全」から「治安」にすると宣言したところで、撮影した映像を流し、アレックスはロアークを糾弾。これまでの悪事も暴露し、ロアークの協力者たちのことも法律事務所や人権団体にリーク。
ロアークを正面から非難したアレックスは胸を狙撃されて倒れてしまいました。 なんと撃ったのはミランダ! 救急車で運ばれるアレックスでしたが、撃たれたのはお芝居。
ライアンだけは事実を知らされておらず、大号泣…。ドッキリ大成功。撃たれたのがウソだと分かって、ほっとしたライアンはさらに涙。 アイリスやウィルが救急隊員になりすましていました。ウィルは今回も生き残ることができましたね。
アレックスが死んだことにしたのは、ロシアに利用されないため。 ライアンの心臓には悪いドッキリでしたが、アレックスは無事。アレックスはオーウェンとお別れを言って、チャーター機でどこかへ逃亡。 ライアンとお別れが言えずに出発したアレックスでしたが、飛行機にはライアンが乗っていました。
シーズン1で最初に出会ったときと同じシュチュエーションで同じ会話をする2人がロマンティック。 オーウェンはライアンにプロポーズをすすめていましたね。
ライアンはすべてを捨ててアレックスといることを選び、「君の行くところが俺の行きたい場所だ。もし、連れてってくれるなら…。」と告白。ほぼプロポーズの言葉でしたね。感動して涙を流すアレックス。紆余曲折ありましたが、ライアンが成長し、最終的に2人は結ばれたようです。
失脚し、あっさり仲間に見捨てられてしまったヘンリー・ロアークは自殺。後味の悪い結末ですね。しかも。ロアーク以外の協力者は逃亡して野放しのまま。大統領に上り詰めたロアークでしたが、転落は早かった…。
クレイはマキシンと結婚
婚約者のマキシンに捨てられたと言っていたクレイでしたが、マキシンがスキャンダルに巻き込まないように別れたがったのは実はクレイのほう。クレイと急接近していたシェルビーでしたが、そのことを知って、マキシンと仲直りするようにアドバイス。その後、マキシンとクレイは結婚。
シェルビーとクレイが付き合うことにならなくてホッとしました。自分の感情に流されずに、正しい決断をしたシェルビーとクレイ。それでも、少しは未練があるようで、顔を合わせたときは微妙な空気に。 シェルビーはクワンティコで教官をしているようですね。
オーウェンはCIAの副長官に。釈放されたニマとレイナはCIAに誘われていました。 アレックスの狙撃で逮捕されたミランダは厚待遇の刑務所で服役。
第16話「忍び寄る影」で弁護士の仕事だと姿を消してしまったダイアナはどうなったのでしょうか…。どうやら、シーズン3にも戻ってこないようです。
アレックスについては陰謀論が飛び交い、アメリカ中がアレックス・パリッシュに夢中。なんとアレックスの目撃情報を追跡するサイトまで登場。死んでも目撃情報が絶えない歌手のエルヴィス・プレスリーみたいになっていますね。
英題の"RESISTANCE"は国内でのスパイ活動を指すCIAの暗号名だそう。
アレックスとライアンのロマンティックなシーンで幕を閉じたシーズン2。このエピソードはシーズン2の最終回です。 これが『クワンティコ』全体の最終回でもいいくらいでしたが、シーズン3も決定済み。
シーズン2の前半は敵がどっちなのか ややこしくて混乱しましたが、後半は世界を席巻するポピュリズムやアメリカの政治に対する警告が込められていました。
『クワンティコ』シーズン3の情報
『クワンティコ』はシーズン3への更新が決定済み。シーズン3は全13話の予定で、アメリカで2018年4月から放送される予定です。
『クワンティコ』シーズン3はイタリアでスタートするそう。 主人公アレックスを演じるプリヤンカー・チョープラーはもちろん、シーズン2から登場したオーウェン役のブレア・アンダーウッドやハリー・ドイル役のラッセル・トヴェイもシーズン3に引き続き登場する予定です。
登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- Mercy Street - PETER GABRIEL
- You & I (Forever) - JESSIE WARE
- Secret World - PETER GABRIEL
気になったセリフをPick Up
「我々が信頼できるのは真実のみ。だから、抵抗し、反撃し続ける。これまでも、これからも国のために私は戦う!」"The light is all we have, and the truth is all we can trust. So resist. Fight back. That's what I did and will always do for my country!"
ロアークに立ち向かうアレックスのセリフ。またしても、英雄になったアレックス。全米で伝説的な存在になったようですね。シーズン3でも大活躍しそうです。
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