次々とクオリティの高い作品が生み出される海外ドラマ。映画の制作費を軽く超えてしまう海外ドラマも登場しています。
どんな海外ドラマに多額の制作費がかかっているのでしょうか? 海外のサイトなどを元に歴代の海外ドラマ制作費ランキングを調べてみました。(わかりやすくするため、1ドル=100円で計算しています。)
※作品の配信情報は2018年3月26日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況については各配信サービスのホームページもしくはアプリをご確認ください。
16位『FRINGE/フリンジ』
アメリカのネットワークテレビ局FOXで2008年~2013年まで放送されたSFドラマ。
「パターン」と呼ばれる常識では理解できないような奇妙で不可解な事件を調べるうちに、その裏のつながりを見つけていくSFミステリー。製作総指揮は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の監督も務めたJ・J・エイブラムス。
1つのエピソードに400万ドル(約4億円)の制作費がかかっているそう。 1時間20分のパイロット版(第1話)の制作費はなんと1000万ドル(約10億円)!
Amazonプライム・ビデオでは『FRINGE/フリンジ』のシーズン1~最終シーズンのシーズン5まで見放題になっています。
15位『LOST』
アメリカのネットワークテレビ局ABCで2004年~2010年まで放送され、社会現象にもなった大ヒットドラマ。
『FRINGE/フリンジ』と同じく、J・J・エイブラムスが製作総指揮を務めています。
飛行機が無人島に墜落。生存者は48人。生きるために対立しながらも、協力する生存者たち。乗客の過去や島の秘密を知り、生存者たちは不安に駆られることに。しかし、島からの脱出を目指すというストーリー。
ドラマが撮影されたのはハワイのオアフ島。 1話当たり400万ドル(約4億円)の制作費がかかっていたそうで、パイロット版(第1話と第2話)の制作費は1000万ドル~1400万ドル(約10~14億円)!
パイロット版の制作費は墜落した飛行機を再現するために購入した古い飛行機の機体などの費用のため、コストがはね上がったそうです。
Amazonプライム・ビデオでは『LOST』(字幕版)のシーズン1~最終シーズンのシーズン6まで見放題になっています。
14位『TERRA NOVA/テラノバ』
アメリカのネットワークテレビ局FOXで2011年に放送されたSFドラマ。
2149年の地球は大気汚染と人口爆発で住める状況ではなくなり、選ばれたものが時空の切れ目から白亜紀の地球に作った植民地「テラノバ」に移住することに。そこで、巻き起こる様々な問題を描いた超大作。
スティーヴン・スピルバーグ監督が製作総指揮を務め、オーストラリアでロケを敢行。
パイロット版(第1話と第2話)の制作費は1400万ドル(約14億円)かかったそう。恐竜などの特殊効果やオーストラリアに作ったセットなどで制作費が高騰。視聴率の低下と1話当たり平均400万ドル(約4億円)と制作費が高すぎることからシーズン1で打ち切りになってしまいました。
Netflixで『TERRA NOVA/テラノバ』シーズン1が配信されています。
13位『デッドウッド 〜銃とSEXとワイルドタウン』
アメリカのケーブルテレビ局HBOで2004年~2008年まで放送された西部劇ドラマ。
西部開拓時代、ゴールドラッシュに沸く1870年代のサウスダコタ州デッドウッドを舞台に、実在する歴史上の人物や場所を交えながら、デッドウッドに暮らすガンマンや無法者などの人間模様を描いた作品。
評価も高く、エミー賞も獲得。西部開拓時代の古い町並みを再現するため、実際に新しく家を建てたそうで、1話当たりおよそ450万ドル(約4億5000万円)かかったそう。
シーズン3で打ち切りとなり、打ち切りが早すぎたドラマとして今もなお惜しまれています。 『デッドウッド 〜銃とSEXとワイルドタウン』は続編の製作も噂されています。
12位『ハウス・オブ・カード 野望の階段』
Netflix(ネットフリックス)配信の政治ドラマ。ネット配信で公開されたドラマとして初めてエミー賞を受賞した作品です。
2013年からNetflixで配信が開始され、シーズン6で完結する予定。元になった作品はイギリスのテレビドラマ『野望の階段』。
主人公フランク・アンダーウッドは下院議員で民主党の院内幹事。 応援していたウォーカーが大統領に当選したあかつきには国務長官のポストをもらう約束をかわしていましたが、約束は果たされず激怒。
屈辱を味わったフランクは同志である妻クレアと共に密かに復讐を開始。悪事に手を染めることをいとわず、権謀術数を巡らせ、大統領の失脚と自らのホワイトハウス入りを画策する姿を描いた政治ドラマです。
主人公フランクを演じるのは、映画『ユージュアル・サスペクツ』『アメリカン・ビューティー』のケヴィン・スペイシー。 フランクの妻クレアを演じるのは、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』のロビン・ライト。
主人公のフランク・アンダーウッドを演じたケヴィン・スペイシーやその妻のクレアを演じたロビン・ライトなど名だたる俳優が出演したことで、ギャラが高くなり、1話当たりの制作費はおよそ450万ドル(約4億5000万円)かかったそう。ちなみに、ケヴィン・スペイシーの1話当たりの出演料はおよそ50万ドル(約5000万円)。
2017年10月、主演俳優ケヴィン・スペイシーに当時14歳だった少年へのわいせつ疑惑が持ち上がり、ケヴィン・スペイシーはクビに。最終シーズンとなるシーズン6はクレア・アンダーウッドを演じるロビン・ライトを主演にして、全8話が配信される予定になりました。
ケヴィン・スペイシーが主演していた『ハウス・オブ・カード 野望の階段』、主演するはずだったドラマ『ゴア』などNetflixはケヴィン・スペイシーのセクハラ事件などで3900万ドル(約39億円)を失ったと言われています。
Netflixでは『ハウス・オブ・カード 野望の階段』シーズン1~5が配信中。シーズン6は2018年内に配信される予定です。
11位『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』
アメリカのケーブルテレビ局HBOで2010年~2014年まで放送された禁酒法時代を描いた歴史ドラマ。
アメリカで禁酒法が施行されはじめた1920年のニュージャージー州アトランティック・シティを舞台に、政治家のイーノック・ナッキー・トンプソンがアルコールの違法取引で力を伸ばしていく姿を描いた人間ドラマ。
製作総指揮を務めたのは映画『タクシードライバー』『ギャング・オブ・ニューヨーク』の監督マーティン・スコセッシ。
主人公のイーノック・ナッキー・トンプソンを演じるのは映画『ファーゴ』のスティーヴ・ブシェミ。
パイロット版(第1話)には1800万ドル(約18億円)もの制作コストが。当時の街並みを忠実に再現するため、セットをブルックリンに建設。衣装や音楽にもこだわり、1920年代のムードを作り上げています。
さらに、マフィアとの残虐な抗争シーンでは特殊効果を使い、リアルに描写。 1話当たりの制作費はおよそ500万ドル(約5億円)と言われています。
『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』はシーズン5で完結。
Amazonプライム・ビデオでは『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』 (字幕版)のシーズン1~シーズン5までが見放題の対象になっています。
10位『そりゃないぜ!? フレイジャー』
アメリカのネットワークテレビ局NBCで1993年~2004年まで放送されたシットコム。エミー賞作品賞コメディ部門を1993年から5年連続受賞した評価の高い作品です。
NBCで放送されたシットコム『チアーズ』のスピンオフ作品で、『チアーズ』の人気キャラクターであるフレイジャーを主人公にした大人向けのコメディ。
2度の離婚を経験し、ボストンから故郷のシアトルに引っ越してきた精神科医フレイジャー・クレイン。フレイジャーは地元ラジオ局KACLでやっているお悩み相談のパーソナリティとして大人気。 高級アパートで独り暮らしを満喫していたのですが、そこに元警官の父親マーティンと愛犬エディが転がり込んできて、同居することに。平穏な暮らしは終わりを告げ、騒動が勃発。
現代人の抱える問題をユーモアと悲哀を込めて描いたコメディで、1話は25分ほど。主人公フレイジャーを演じるのは映画『X-MEN:ファイナル ディシジョン』でビーストを演じているケルシー・グラマー。
最終シーズンとなるシーズン11では1話当たりの制作費が520万ドル(約5億2000万円)に到達。こんなにも制作費が高騰したのは、主人公のフレイジャー・クレインを演じるケルシー・グラマーのギャラ160万ドル(約1億6000万円)のため。
その他の出演者のギャラも高騰し、制作費の60%以上が出演者のギャラとして支払われました。
日本ではシーズン3までしかDVD化されていない模様。9位『CAMELOT キャメロット〜禁断の王城〜』
アメリカのケーブルテレビ局Starzで2011年に放送された歴史ファンタジードラマ。 イギリスに伝わるアーサー王伝説をモチーフに、王亡き後の後継者争いが描かれています。
ジョセフ・ファインズ演じる魔術師マーリンも登場。 イギリスのBBCが制作した『魔術師 MERLIN』とは対照的に、過激な性描写があるのが特徴。
アイルランドでの撮影、中世の衣装やセットに多額な費用がかかったようで、1話当たりの制作費はおよそ700万ドル(約7億円)と言われています。評価もあまりよくなく、 制作上の問題やキャストのスケジュールの関係などで『キャメロット〜禁断の王城〜』はシーズン1で打ち切りになっています。
フジテレビの動画見放題サイト【FODプレミアム】では、『CAMELOT キャメロット〜禁断の王城〜』シーズン1が配信されています。
8位『Sense8 センス8』
2015年からNetflix(ネットフリックス)で配信が開始された『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー姉妹が脚本・監督を務めたSFドラマ。
突然、世界各国に暮らす8人がお互いの感情や知識を共有できるようになり、自分たちを狙う巨大な組織に立ち向かうというストーリー。
同性愛やジェンダーについても描かれ、8人の人生を描いたヒューマンドラマになっています。
壮大なスケールで描かれ、ドイツやメキシコ、韓国など8か国でロケが行なわれ、映画並みのクオリティとなっています。さらに、VFX(視覚効果)などで、シーズン2の1話あたりの制作費はおよそ900万ドル(約9億円)がかかっているそう。(シーズン1は1話あたり平均450万ドル。)
2016年には制作コストの割に視聴者数が少ないことを理由に打ち切りが発表され、ファンがSNSで番組継続を訴えるキャンペーンを展開。 シーズン2の最終話が続きが気になるクリフハンガーだったこととファンの熱烈な支持によって、2018年に最終回となる2時間のスペシャル版が配信されることが決定しました。
Netflixで『Sense8/センス8』のシーズン1からシーズン2を見ることができます。
Sense8 | Netflix Official Site
7位『マルコ・ポーロ』
Netflix(ネットフリックス)で2014年~2016年に配信された歴史アドベンチャー・ドラマ。
「東方見聞録」を口述した冒険家マルコ・ポーロを中心に、中世モンゴルでのフビライ・ハンとの関係などアジアの歴史を壮大なスケールで描いた作品です。大胆でエロティックな描写もあるのが特徴。
マレーシアでの撮影や当時を再現するための衣装やセットにかなりのお金がかかったようで、1話あたりの制作費はおよそ900万ドル(約9億円)と言われています。
批評家からは酷評されてしまい、シーズン2で打ち切りに。 大金をかけた『マルコ・ポーロ』がコケてしまったせいで、Netflixは2億ドル(約200億円)の損失を出したと言われています。
Marco Polo | Netflix Official Site
6位『ROME[ローマ]』
アメリカのケーブルテレビ局HBOとイギリスのBBCが共同制作した2005年から2007年まで放送された古代ローマを舞台にした歴史ドラマ。
共和制ローマから帝政に移行する動乱の時代に、シーザーとしても知られるカエサルとポンペイウスの確執が表面化。ローマ軍の隊長とその部下を中心に共和制ローマの内乱や人間模様が描かれています。
制作期間およそ8年、エミー賞を5部門受賞の歴史超大作。古代ローマ市民の生活を垣間見たような気分に浸れるドラマです。 バイオレンスと性的描写があるので要注意。日本ではR-15指定になっています。
イタリアに大規模なセットを建設、衣装や数多くのエキストラやクルーによって、古代ローマを再現。1話あたりおよそ900万ドル~1000万ドル(約9億円~10億円)かかったと言われています。
『ROME[ローマ]』はシーズン1からシーズン2までで終了。続編の話も出ていましたが、予算や出演者のスケジュール関係などで頓挫。映画化の予定があると報じられていましたが、今のところ実現はしていません。
Amazonプライム・ビデオでは『ROME[ローマ]』のシーズン1~シーズン2までが見放題となっています。5位『フレンズ』
アメリカのネットワーク放送局NBCで1994年から2004年まで放送されたおよそ25分のシットコム(シチュエーション・コメディ)。ニューヨークに住む6人の男女の恋愛と友情を描いたラブコメです。
お嬢様育ちのレイチェル、お節介焼きのモニカ、変わり者のフィービー、モニカの兄でひ弱なロス、皮肉屋のチャンドラー、売れない役者のジョーイ。この6人のライフスタイルやキャリア、家族、友情や恋愛をテーマに“社会に出てもなかなか大人になれない人たち”の日常を描いた大ヒット長寿ドラマ。
日本でもファンが多い作品で、放送終了から10年以上経っても英語学習の題材として挙げられています。
『フレンズ』の出演者のギャラは当初1話30万円ほど。ドラマの人気が爆発したことで、6人のギャラは跳ね上がり、最終的には1人100万ドル(約1億円)以上になったそうです。
最終シーズンの制作費は1話あたりおよそ1000万ドル(約10億円)に高騰。60%がキャストのギャラとして支払われています。
お嬢様育ちのレイチェルを演じているのは、ブラッド・ピットと結婚していたことのあるジェニファー・アニストン。当時の夫であるブラッド・ピットが『フレンズ』にゲスト出演したことも話題に。
『フレンズ』はシーズン10で幕を閉じ、最終回は5250万人が視聴。記録的な視聴率をたたき出しました。
Amazonプライム・ビデオでは『フレンズ』(吹替版) 『フレンズ』(字幕版)のシーズン1~10まで見放題の対象作品となっています。
4位『ゲーム・オブ・スローンズ』
アメリカのケーブルテレビ局HBOで2011年から放送されているファンタジードラマ。 ジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説シリーズ『氷と炎の歌』が原作のドラマです。
タイトルの『ゲーム・オブ・スローンズ』のスローンズは「玉座」という意味。直訳すると「玉座争い」という意味になるようです。 架空の7つの王国の名家が、すべての王国の覇権を握る「鉄の玉座」を巡って戦いを繰り広げる壮大な物語。 物語の設定が複雑なので、解説や相関図、地図などを参考にしながら視聴することをおすすめ。
重要と思われる登場人物でも容赦なく死亡していくのが特徴。『ロード・オブ・ザ・リング』の世界観が好きな人におすすめのドラマです。
ただし、残虐な暴力、過激な性描写が含まれているので要注意。アメリカでは17歳以上の成人指定がされているほどで、大人向けのファンタジー大河ドラマになっています。
世界中で大人気の『ゲーム・オブ・スローンズ』は史上最多の173か国で同時放送されたとして、ギネスの世界記録を獲得。 スコットランドやモロッコ、スペインなど世界各国で撮影され、ファンタジックな世界を表現するためのVFX(視覚効果)などで、1話あたりの制作費はおよそ1000万ドル(約10億円)だそう。
映画並みのスケールとクオリティを誇る『ゲーム・オブ・スローンズ』はシーズン7まで放送され、シーズン8(全6話)が最終シーズンになる予定。
最終シーズンの1話あたりの制作費はおよそ1500万ドル(約15億円)になると言われています。 最終シーズンの放送は2019年の予定。
Huluでは『ゲーム・オブ・スローンズ』吹替版・字幕版のシーズン1~7まで見ることができます。
Amazonプライム・ビデオでは『ゲーム・オブ・スローンズ』 (吹替版) 『ゲーム・オブ・スローンズ』(字幕版)のシーズン1~シーズン6までが見放題の対象になっています。
3位『ゲットダウン』
映画『ムーラン・ルージュ』や『華麗なるギャツビー』で知られるバズ・ラーマン監督が手掛け、2016年からNetflixで配信が開始された音楽ドラマ。
1970年代のニューヨーク・サウスブロンクスで、貧困と犯罪に囲まれながらも、音楽やダンスで自己表現する青年とヒップホップの黎明期を描いた作品。
1970年代の音楽はもちろん、街の様子やインテリア、ファッションも忠実に再現されています。 1話あたりの制作費は平均1100万ドル(約11億円)。いくつかのエピソードでは1600万ドル(約16億円)を超えるものもあったそう。
ウィル・スミスの息子で、映画『幸せのちから』、『ベスト・キッド』のジェイデン・スミスが出演。 シーズン1のパート1となる6話が2016年8月に公開され、パート2の5話は2017年4月に公開されました。
ヒップホップや音楽関係者からの評価も高かった『ゲットダウン』ですが、シーズン1で打ち切りになることが発表されています。
打ち切りになった理由はバズ・ラーマン監督に対して、Netflixとソニーが『ゲットダウン』シーズン2の製作に専念するという条件を提示。しかし、バズ・ラーマン監督の新作映画のスケジュールとかち合ってしまい『ゲットダウン』シーズン2に専念することが無理になったからだそうです。
Netflixではシーズン1のパート1、パート2が配信中です。
The Get Down | Netflix Official Site
2位『ER 緊急救命室』
アメリカの地上波ネットワーク局NBCで1994年から2009年まで放送された医療ドラマ。
シカゴにあるカウンティ総合病院の救急救命室(Emergency Room 略称:ER)で働く、医師や看護師たちを日常を含めてリアルに描いたヒューマンドラマは世界中で大ヒット。 のちの医療ドラマに多大な影響を与えた医療ドラマの金字塔として名高い作品です。
ジョージ・クルーニーは『ER 緊急救命室』で大ブレイク。 エミー賞を5年連続で受賞するなど、評価も視聴率も高かったドラマです。
『ER 緊急救命室』はジョージ・クルーニーが出演していた1998年~1999年のピーク時には、1話当たりおよそ1300万ドル(約13億円)の制作費がかかったそう。大人気俳優になったジョージ・クルーニーのギャラが高騰したことが、制作費が跳ね上がった原因だそう。
その後、ジョージ・クルーニーは降板し、制作費は低下。2009年のシーズン15まで放送され、完結しました。
Netflixでは『ER 緊急救命室』シーズン1~15まで配信されています。
1位『ザ・クラウン』
Netflix(ネットフリックス)で2016年から配信されている25歳の若さで即位したイギリスの女王エリザベス2世を描いた伝記的ドラマ。『ザ・クラウン』はエリザベス女王の91歳となる現在までを描く予定で、シーズン6まで製作されるそう。
エリザベス2世が女王として、妻や姉として、悩みながらも、立派な女王へと成長していく姿を描いた大河ドラマになっています。
1947年のエリザベスとフィリップの結婚の儀からを描き、シーズン1からシーズン2までは『ウルフ・ホール』のクレア・フォイがエリザベス女王を演じています。
シーズン3からシーズン4まではおよそ40歳から60歳の女王を『ブロードチャーチ~殺意の町~』のオリヴィア・コールマンが演じることが決定。
ゴールデン・グローブ賞では作品賞を獲得し、エリザベス女王を演じたクレア・フォイは主演女優賞も受賞しています。ウィンストン・チャーチル首相を演じたジョン・リスゴーはエミー賞助演男優賞を受賞。
エリザベス女王の衣装はすべてハンドメイドで、きらびやかなウェディングドレスや戴冠式のドレスの制作にはおよそ400万円~500万円かかっているそう。これらのドレスは実際にエリザベス女王が着た衣装をもとに作られたそうです。
宮殿内部のインテリアや内装にもこだわり、英国王室を忠実に再現。 1話当たりの制作費は驚きの1300万ドル(約13億円)!
なんとエリザベス女王ご本人もご覧になり、大ファンになられたそうですよ。
Netflixでは『ザ・クラウン』のシーズン1、シーズン2が配信中。
まとめ
(1話あたり)- 『ザ・クラウン』(1300万ドル:約13億円)
- 『ER 緊急救命室』(1300万ドル:約13億円)
- 『ゲットダウン』(1100万ドル:約11億円)
- 『ゲーム・オブ・スローンズ』(1000万~1500万ドル:約10億~15億円)
- 『フレンズ』(1000万ドル:約10億円)
- 『ROME[ローマ]』(900万~1000万ドル:約9億~10億円)
- 『マルコ・ポーロ』(900万ドル:約9億円)
- 『Sense8 センス8』(900万ドル:約9億円)
- 『CAMELOT キャメロット〜禁断の王城〜』(700万ドル:約7億円)
- 『そりゃないぜ!? フレイジャー』(520万ドル:約5億2000万円)
- 『ボードウォーク・エンパイア 欲望の街』(500万ドル:約5億円)
- 『ハウス・オブ・カード 野望の階段』(450万ドル:約4億5000万円)
- 『デッドウッド 〜銃とSEXとワイルドタウン』(450万ドル:約4億5000万円)
- 『TERRA NOVA/テラノバ』(400万ドル:約4億円)
- 『LOST』(400万ドル:約4億円)
- 『FRINGE/フリンジ』(400万ドル:約4億円)
第1位はエリザベス2世の治世を描いた『ザ・クラウン』。1話あたり1300万ドル(約13億円)という途方もないお金がかけられています。歴史もののドラマは当時の衣装やインテリアなどを再現するのに多額の費用がかかるため、制作費も跳ね上がることに。
そして、今後、おそらく第1位の『ザ・クラウン』を抜いて、いっきにランキングの1位におどり出ると言われているのが、『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚をドラマ化する作品。
Amazonが『ロード・オブ・ザ・リング』のドラマ化の権利を2億5000万ドル(約250億円)で手に入れ、1話あたりの制作費は1500万ドル~2000万ドル(約15億円~20億円)以上になるのではないかと噂されています。
海外ドラマの平均的な制作費は1話あたり200万ドル~350万ドル(2億円~3億5000万円)ぐらいだそう。 ちなみに、日本のドラマの制作費は1話あたり2000万円~5000万円。海外ドラマはケタが違いますね!
途方もない金額が並んでいて驚きですが、お金をかけたからといって成功するわけではないのが厳しい海外ドラマの世界。 莫大な制作費がネックで打ち切りになってしまったドラマや大金をかけたのにコケてしまった海外ドラマも…。
どんどん高騰していく海外ドラマの制作費。視聴者としてはクオリティがあがっていくのはうれしいですね。
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