- 『シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察』シーズン1第9話「盗聴」
- Shades of Blue Season1 Episode9 "Live Wire Act"
※ネタバレしています。
あらすじと感想
サップの葬儀が行われ、その後サップのデスクの電話が鳴る。その電話はアイゼイアが強盗に入られたという通報。ハーリーたちが駆けつけると処方薬を盗んだ犯人は逃げたあと。
アイゼイアは医師免許を失っていたが、無保険の人の治療を行うため大量の処方薬を持っていた。サップはアイゼイアと捜査で知り合い、アイゼイアを助けていたことが判明する。 トゥフォはサップのあとを引き継ぎ、アイゼイアを釈放し、助けることに決める。
一方、ハーリーはサップの死でウォズの逮捕に協力することを決め、盗聴器とカメラがついたペンダントを身につける。ウォズを信用させたハーリーは依頼主との顔合わせに同行するが、依頼主は顔を見せず、荷物だと言って渡されたのは人質の男だった。
人質の男はファースト・ガーディアン警備会社に勤める現金輸送車の配車係であるエレンの夫で、エレンを脅すために拉致されていたことが判明する。
FBIのチェン捜査官はミゲル・ゼペダの無実を知っても何もしないスタールに業を煮やし、地区検事にミゲル・ゼペダを自由の身にするように圧力をかける。 ミゲルはニューヨーク市警を訴えないことを条件に無実であることが認められ、刑務所から出ることが決まる。
『シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察』シーズン1第8話「善悪」前回のあらすじと感想はこちら≫サップは人助けをしていた
チェン捜査官が正しいことをしたということは間違いないのですが、ミゲルが自由になったことでよくないことが起こりそうな予感。 クリスティーナやハーリーの身が危険にさらされそうですね。
サップの葬儀には全員 制服姿で参加。普段はみんな私服なので、なんだか新鮮。 サップの葬儀で使用されていた緑色の旗はニューヨーク市警の公式旗だそう。
File:Flag of the New York City Police Department.svg - Wikimedia Commons
English: The official flag of the New York City Police Department (NYPD), first created in 1919. It is flown outside precincts and other NYPD buildings. It bears five alternating green and white bars, representing the five boroughs of New York City; Manhattan, Brooklyn, Queens, Staten Island and the Bronx.
サップのデスクにかかってきた電話で、サップの隠された顔が明らかに。電話をかけてきたのは、強盗に入られたアイゼイア。銃を持っていたので、危険人物かと思いきや、無保険の人を助けるお医者さん。盗まれたのは治療に使う処方薬でした。
アイゼイアは売人ではなく、貧しい人を治療するいい人。先入観や思い込みで人を見て、判断してしまうのは危険ですね。
父親を安楽死させ、医師免許を失っていたアイゼイア。治療は違法ですが、人々を救っていることは確か。 サップもそんなアイゼイアを相棒にも秘密で助けていました。
神父さんは「正しきことが人の世の法にそぐわないとなったら決断しなければならない」とトゥフォに助言。 トゥフォが言っていたパドヴァの聖アントニオは失くしたものの守護聖人。動物の守護聖人でもあるそうです。
パドヴァのアントニオ - Wikipedia
聖 パドヴァのアントニオ( イタリア語: Sant'Antonio di Padova、 ポルトガル語: Santo António de Lisboa、 1195年 - 1231年 6月13日)、 パドアのアントニオは、 カトリック教会で、失せ物、結婚、縁結び、花嫁、不妊症に悩む人々、愛、老人、動物の聖人とされている。
トゥフォはアイゼイアを見逃すことを決断。盗まれた処方薬も返却し、診療所が続けられるようにしてあげました。盗まれた処方薬が入ったスポーツバッグは神父が持っていたようですね。強盗が落としていって、神父はそれを拾って隠していた模様。
法律に違反していても、道徳的には正しいことをしているアイゼイア。トゥフォはサップの後を継ぎ、これからもアイゼイアを助けると名刺を渡すのでした。人情を感じる話でしたね。 いいことをしていたサップの後を引き継いだトゥフォ。少しだけ相棒のサップを亡くした痛みが和らぐといいですね。
裏の仕事が動き出す
ハーリーはペンダントをつけて、裏の仕事とウォズを探ることに。裏の仕事もFBIのモグラだと思われていたサップが死んで、動き出しました。ドニーから、依頼主に頼まれてちょっとした荷物を預かってほしいと言われたウォズ。ちょっとした荷物は何と拉致された人! 全然ちょっとした荷物じゃない…。
依頼主との顔合わせのはずが、とんでもないことに発展。拉致の共犯をさせられることに。ウォズが顔合わせを「アイスクリーム・パーティーだ。」とちょっと楽しそうに言っていたのに、事態は複雑になってしまいました。 ようやく依頼主が誰か分かりそうでしたが、なかなか顔を見せませんね。顔合わせの場所に現れたのは、ホアキンとマイルスという男2人。
車のトランクには縛られて、目隠しされた男。ウォズがトランクを見て、「誰だ?」と問い詰めたときには、てっきり死体が入っていたのかと…。 それにしても、スタールの双眼鏡がデカ過ぎてびっくり…。
トランクの男はファースト・ガーディアン警備に勤めるエレンの夫。エレンを脅して、言うことを聞かせようと夫を人質にしていることが判明。 トランクの男を信用させるために、銃を渡すハーリーでしたが、弾はちゃんと抜いてありました。
ウォズとスタールはファースト・ガーディアン警備会社で鉢合わせしそうに。もう少しで、顔を合わせてしまいそうでハラハラ…。 詳しい計画を知らず、ファースト・ガーディアン警備に探りを入れに来たウォズはそこでトランクの男を運んできたホアキンを発見。ウォズがホアキンに見られないように去ったことで、スタールも助かりました。
ホアキンとマイルスはファースト・ガーディアン警備で現金輸送車の運転手。エレンはファースト・ガーディアン警備の配車係。「現金輸送車」というだけで危険な香りが…。エレンと連絡が取れるようにケータイを渡したハーリー。これで、事前に何が行われるかわかりそうですね。
やっぱり、現金輸送車を襲って、現金を奪う計画なのでしょうか? それとも、他に現金輸送車を使って何かを運ぶのでしょうか? いずれにしても、危険そうな仕事ですね。ウォズとハーリーは何をさせられることやら…。ニューヨークの大物っぽい感じですが、依頼主とは何者なのかも気になりますね。
ウォズはやっかいなことに巻き込まれて、ドニーに激怒。ウォズはハーリーにもドニーがこの仕事の手引きをしていると打ち明けました。ハーリーはびっくり。さらに、ハーリーを驚かせたのはドニーがウォズの愛人であること。盗聴器でドニーとウォズの関係を聞いたハーリーは相当ショックをうけたようです。
ドニーとウォズに追い出されたハーリーはスタールにせっつかれ、なんとかペンダントを紙コップの中に隠し、ゴミとして部屋の中に設置することに成功。それで知ったのが、ドニーとウォズが1年間 愛人関係であることでした…。 今回のことは依頼主のテストだったというドニー。依頼主にとっては、ウォズやハーリーたちは便利な使いっ走りのよう。今度こそ、ウォズは依頼主と顔を合わせることができるのでしょうか?
ミゲル・ゼペダは自由の身に
正義感の強いチェン捜査官は無実の罪で服役しているミゲル・ゼペダを放っておくことができず、自由の身にしてしまいました。チェン捜査官はハーリーの手を握るスタールを見て、手順書にはないと指摘。ハーリーを完全に味方につける作戦だとごまかすスタールでしたが、説得力ゼロ…。 スタールは公私混同していそうですね。
ミゲル・ゼペダのことは握りつぶすと約束したスタールでしたが、チェン捜査官のことを止めることはできず、約束を守ることはできませんでした。 ついにDV男のミゲル・ゼペダは自由の身。クリスティーナが心配です…。
『シェイズ・オブ・ブルー ブルックリン警察』の登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- Don't Let Me Be Misunderstood - NINA SIMONE
- Drifting Away - CLAIRE GUERRESO
- Gun In My Hand - DOROTHY
気になったセリフをPick Up
「みんな 自分の意思で人生を歩んでると思いたがる。本当は潮に流されてるのと同じ。時に人は無力なもの。腕を縛られてるみたいに。でも、違うときもある。」"We all like to think that we're in control and not hanging on for dear life. But we're all just ships at the mercy of the tides. You know, sometimes being powerless looks like those cords around your wrists. Sometimes it doesn't."
人質の男にいきさつを言うように説得するハーリーのセリフ。まるで、自分自身のことを言っているようでしたね。
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