『クワンティコ』シーズン2第21話「英雄たち」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『クワンティコ』シーズン2第21話「英雄たち」
  • Quantico Season2 Episode21 "RAINBOW"
クワンティコ

※ネタバレしています。

あらすじと感想

大統領になったヘンリー・ロアークは続々と大統領令を出していた。そんな中、オンラインにあったキャッシュのデータがすべて消され、アレックスたちはロアークたちの計画が実行段階に入ったことを知る。

ロアークたちはムスリム登録制度の名簿にのっている一般人を飛行機のハイジャック犯に仕立て上げ、飛行機を墜落させることで、反対の声が多いムスリム登録制度への賛成を集めようとしていた。

アレックスたちはピーター・テオがアプリを利用して、航空電子機器の企業であるエンジンが製作した装置を遠隔操作し、航空機を墜落させる計画を突き止める。

アレックスはアリス・ウィンターから6機の便名とテロリストに仕立て上げる予定の人たちの情報を手に入れ、無事にテロは阻止される。

居場所がバレたアレックスたちはFBIに逮捕されるかと思いきや、ロアーク大統領にテロから国を救った英雄たちとして紹介される。 ロアークはそこでFBIとCIAを統合・再編させると発表。

そのために、憲法を改正する憲法制定会議を開く必要があると言う。 アレックスたちはロアークの企みを阻止するため、100日後に開かれる憲法制定会議に焦点を合わせる。

『クワンティコ』シーズン2第20話「戦いの果て」前回のあらすじと感想はこちら≫

飛行機のハイジャック計画を阻止

今回は6機もの飛行機が墜落する危機!  レイナやライアン、シェルビーは外に出れば、FBIに捕まる危険があるということで、隠れ家で待機。ミランダがかくまっていました。チームはバラバラのまま…。

人数が足りないということでミランダやキーズ、ウィルが応援に。そういえば、セバスチャンやダイアナはどうしているんでしょうね…。

協力を渋っていたライアンやレイナもロアークの企みを阻止することに参加。 レイナに「エンシェント・ワンなのか?」とたずねるライアン。エンシェント・ワンとはマーベルのコミック『ドクター・ストレンジ』に登場するチベットの魔術師で、ドクター・ストレンジの師匠。映画では ベネディクト・カンバーバッチがドクター・ストレンジを演じ、ティルダ・スウィントンがエンシェント・ワンを演じました。

【黒幕の協力者8人】
  1. MONEY 資金 クリスチャン・ケリー
  2. GOVERMENT 政府 ヘンリー・ロアーク
  3. LAW 法 トーマス・ロス 死亡
  4. LOGISTICS 物流・兵站 レベッカ・シャーマン 死亡
  5. TECHNOLOGY テクノロジー ピーター・テオ
  6. DEFENCE 防衛 アリス・ウィンター
  7. MEDIA メディア ウォーレン・シェパード
  8. IDEOLOGY イデオロギー マックスウェル・フレッチャー

飛行機のハイジャック事件では、第14話「再スタート」で登場したエンジン工業の装置が悪用されることに。 その装置を遠隔操作できるように利用者が1億人を超える投資用アプリ「ファンド・フレンド」にコードが仕込まれていました。

ハイジャックされようとしてる飛行機はなんと6機。 高度9000mで無線LANが使えるようになれば、遠隔操作が可能になってしまうことに。テロは阻止できるのかとドキドキ…。

アレックスは便名とテロリストに仕立て上げられる人たちを特定するためアリスと対決。アレックスがいきなりアリスを殴ってびっくり! 

情報はすぐに手に入りましたが、アリスもすぐに復活。アレックスと格闘に。銃まで取り出したアリスでしたが、アレックスはアリスに勝ち、手錠で拘束。 民間軍事会社グレープールの元CEOということで、なかなか手ごわい相手でしたね。

一方、シェルビーは飛行機を緊急着陸させるのに必要な緊急対応コードを手に入れるため、クレイに協力を頼むことに。しかし、マキシンにも捨てられたクレイはボロボロ…。マリファナまで吸って酩酊状態。マリファナはケイレブにもらったものでしょうか…。

大統領の息子でなくなって、すぐマキシンに捨てられたというクレイ。マキシンはそんなタイプに見えませんでしたが、肩書や名声が大事だったのでしょうか…。とにかく ぐでんぐでんで ひどい状態。シェルビーはどうしようもないクレイを命がかかっていると説得し、クレイのコネで緊急対応コードを手に入れることに成功。

でも、そんなに簡単に緊急対応コードが手に入ってしまうなんて、セキュリティーは大丈夫なのかと不安に…。

緊急対応コードは「ZJQ86V」。「ズールー(Zulu) ジュリエット(Juliet) ケベック(Quebec) 8 6 ビクター(Victor)」とNATOフォネティックコードで伝えるライアン。アルファやブラボーは映画や海外ドラマでよく耳にしますね。

NATOフォネティックコード - Wikipedia

アルファベットを表現するために使用する単語は、本コードを採用しているどの機関でも同一だが、数字を表現するために使用する単語は二種類の系統があり、組織ごとに二つのうちからどちらを使うか選択している。NATOでは通常の英語による 数字 の読み、たとえば「0 = ゼロ zero」「1 = ワン one」を使用するのに対して(ただし、3は「ツリー tree」、5は「ファイフ fife」、9は「ナイナー niner」のように発音される)、IMOなどでは他の単語と組み合わせた語を使用する(0 = nadazero, 1 = unaone)。

テロリストにされそうになった人たちのスマホは破壊。折られるスマホに、ハイヒールで踏みつけられるスマホ…。 いきなり何も知らないままスマホを取られて壊された人はびっくりでしょうね。

ライアンはアレックスと仲直り

酩酊状態のクレイはシェルビーにキスしようとしたり、その後、食事に誘ったりと急接近。クレイの婚約者もいなくなり、シェルビーとクレイは付き合うことになってしまうのでしょうか…。

ウィルはハッキング技術でチームに貢献。相変わらず、細かいことを分析するのでした。「今年は2度死にかけたけど、今回も生き残る」というウィル。そんなこと言ったら、最終回で死んでしまいそう…。 さらに、ダメ押しのように「いまだに負けなしだよ」と言うウィル。ウィルは生き残れるのかにも注目ですね。

ミランダとオーウェンは初対面にもかかわらず、すっかり意気投合したようで、息もぴったり。乗っ取られた航空機の無線信号をたどって突き止めたアジトでも共に敵を制圧。

後悔と苦悩を抱えた者同士、通じ合うものがあったようですね。オーウェンは娘リディアをとめられなかったこと、ミランダはG20人質事件を起こしたことを後悔。 ミランダは償う努力は忘れずに、前に進むべきだとアドバイスするのでした。

アレックスがオーウェンと姿を消して潜入捜査していたことにすねていたライアンはキーズからアドバイスを受けることに。キーズは結婚31年で、妻は凄腕のスパイ。世界中を飛び回る妻にかわって、家庭を守ってきたというキーズ。アレックスは特別だから、プライドを捨てるようにとライアンに助言。

アレックスの成長のためにライアンはファームに送りこまれたことが判明しました。踏み台みたいで、ちょっと悲しいですね。 それでも、ライアンはプライドを捨て、アレックスは特別だと称賛。アレックスは広い視野で物事を分析できるリーダーだと認めるのでした。プライドを捨てるのは結構大変そうですが、ライアンは意地を捨て、アレックスと仲直り。何があっても、この2人には特別な絆があるようです。

ロアークは憲法を改正するつもりだった

アレックスたちはFBIに居場所が見つかり、逮捕されるかと思いきや、テロを阻止した英雄として記者会見に臨むことに。 ロアークはそこでFBIとCIAを統合・再生させると発表。 テロが成功しても、失敗してもFBIとCIAを潰すことを決めていたのでした。

ロアークは計算高いですね。いくら計画を阻止しても、アレックスたちの一歩以上先を行き、自分が成し遂げたいことを確実に遂行。 「敵の成功を自分の勝利につなげるとは…。完璧な政治家だ」とオーウェンもその手腕に脱帽。

しかも、ロアークは協力者だったアリスを始末。アレックスに復讐を誓っていたアリスは協力者だったにも関わらず、あっさり殺されてしまいました。 アレックスたちは記者会見で顔が知られ、諜報員としても危機が迫ることに。

ロアークはFBIとCIAの統合のため憲法制定会議を開くことも決定。憲法改正をもくろむロアーク。憲法を思うままに改正し、アメリカを独裁国家にするつもりなのでしょうか…。

アメリカの憲法制定会議は両議院の3分の2が必要としたときや、全州の3分の2の請求があるときに開かれるそう。 さらに、憲法の改正が認められるには、全州議会の4分の3以上の同意か、4分の3以上の州における憲法会議の同意が必要。 かなりハードルが高くなっています。

アメリカの憲法では、もとの条項は残ったままどんどん条項が追加されるそうです。修正第〇条というのはよく聞きますね。

憲法改正の流儀[アメリカ編] 改正は難しい半面、憲法秩序の変動は判例で行う柔軟性

他国の「憲法改正の流儀」を知ることは、わが国の改憲論議にも大いに参考になる。日本国憲法も強い影響を受けた米国合衆国憲法はいかなる改正を経てきたのか。一橋大学大学院法学研究科教授の阪口正二郎氏に聞いた。

第15話「流された偽情報」で、話に登場していたルイス・ベイナード上院議員が反対していたバージニア州を説得。工場が爆発したフェイクニュースの恩をバージニアの票で返したのでした。ロアークはこんな先まで読んでいたんですね。まるで人工知能…。

憎らしいほど頭のキレるロアーク。憲法改正のハードルは高そうですが、何か策がありそうですね。 ロアークへの賛同は増え、100日後には憲法制定会議が開催されることに。

アレックスたちは国を守るためテロリストになる覚悟を決めました。 100日後に標準を合わせ、ロアークの企みを阻止する計画のようです。残りはあと1話。アレックスたちはロアークたちを止めることができるのでしょうか…。 FBIに投降したレイナやニマはどうなってしまうのか…。どんな結末を迎えるのか気になりますね。

英題の"RAINBOW"は航空偵察に関するプロジェクトを指すCIAの暗号名だそう。

登場人物・キャスト

『クワンティコ』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマの中で流れた曲

  • The Embassy District - JULIEN BARIL
  • Mutineers - DAVID GRAY
  • I'm Always Watching You - SONDRE LERCHE
  • As the Crow Flies - DAVID GRAY

気になったセリフをPick Up

「今 正しいと思うことをやるのが正しいことだ。」

"Doing what you think is correct in the moment is the right way."

オーウェンのセリフ

ミランダを励ますオーウェンのセリフ。そのときは正しいことだと思っていても、後から考えると間違っていたと分かるときも。それでも、そのとき正しいと思ったことをするしかないのかもしれませんね。

ウィルはオーウェンの言葉に続き「違法でも捕まらなければ正しいやり方になる。僕が犯した罪はあなたたち2人分より多いけど、いまだに負けなしだよ」と言うのでした…。

『クワンティコ』シーズン2のエピソードリストと登場人物・キャストの一覧はこちらへ≫

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