『クワンティコ』シーズン2第10話「傷だらけの駆け引き」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『クワンティコ』シーズン2第10話「傷だらけの駆け引き」
  • Quantico Season2 Episode10 "JMPALM"

※ネタバレしています。

あらすじと感想

CIAの訓練施設ファームでは、情報源になりそうな人物の弱点を突いて、機密情報を引き出す課題が出される。 MI6のエージェントでもあるハリーはライアンとアレックス両方に揺さぶりをかけ、どちらかをAICの情報源にしようと するが失敗。

レオンはシェルビーとニマがFBIと気づく。AICに不安を感じていたレオンは直接ニマに情報を渡すと持ちかける。 ライアン、レオン、ダイアナを含む、AICに選ばれ、集められた訓練生たち。リディアは真のCIAだと選ばれた訓練生たちに訴える。

10か月後、副大統領から大統領になったクレア・ハース大統領。 クレアはAICが結成されるきっかけになった予算案を通していた。 クレアはビルを人質ごと攻撃するかどうかを迫られるが、シェルビーの説得で中止に。

ニマはミランダと対立し、アレックスは人質救出に向かう。

『クワンティコ』シーズン2第9話「誘惑のワナ」前回のあらすじと感想はこちら≫

AICのメンバーだったのはリディア

ややこしくて混乱した前回のエピソード。今回、AICについてわかったことは、

  • オーウェンはAICのメンバーではない。
  • リディアがAICに勧誘。

AIC連絡用ケータイのアレックスへのメッセージ「君の忍耐は報われる」(Your patience will be rewarded.) とオーウェンが口にした「君らの忍耐は報われる」が一致。

てっきりオーウェンがAICのリーダーで決まりかと思ったら、何も知らなかった! オーウェンの娘リディアがAICの勧誘員だったようですね。

壁に隠されていたAICの連絡用ケータイはオーウェンではなく、娘のリディアが隠していたんですね。 反逆者グループを真のCIAだと言うリディア。リディアの上にも誰かいるのでしょうか?

退職届を書いていたオーウェン。前回、オーウェンに飲ませた追跡用トレーサーは効果切れで、収穫ゼロ。何かつかめるかと思ったら拍子抜け…。

AICの結成にはクレアが関与

AICが結成される発端は、クレア・ハースが上院議員だった頃に通した法律案。 元々は「第三者がCIAの極秘作戦を監視し、予算の1割を代替訓練のために回す」という立派な名目でしたが、いつの間にかCIA内の反逆者グループAICが結成。闇の資金が莫大に使われていそうですね。

ビルの攻撃を中止したいと思っていたクレアでしたが、AICの組織に加担し、味方だと思われることをおそれて、攻撃に踏み切ろうとしていました。

他にも、女性のキャリアを阻む「ガラスの天井」や、弱腰だと思われることをおそれて、攻撃しようとしていたクレア。 副大統領から大統領になったクレアには重圧や責任が重くのしかかることに。

怪しいクレアでしたが、AICのメンバーではなさそうですね。

ハリーは駆け引きに失敗

MI6への情報源が欲しいハリーは勝ち馬に乗ろうとアレックスとライアンを揺さぶりをかける作戦に。

アレックスがAICに選ばれたのは、本当だったようですね。2週間前には選ばれていたアレックス。 なぜ秘密にしていたのでしょう?

FBIを辞職し、任務の邪魔になったアレックスは排除の対象に。 ハリーにもそこを突かれて、ライアンとアレックスは動揺させられることになっていました。

ファームの課題と同じく「疑念」をお互いに植え付けるハリー。 もくろみは失敗。

手を組んで仲良く帰ってきたアレックスとライアン。ハリーはアレックスに突き放されてしまいました。

ベネズエラ領事館へ潜入

ファームの課題は相手の弱みを見つけ、必要な情報を引き出すこと。 協力者の動機となるものは4つ。

カネ(Money)、イデオロギー(Ideology)、脅迫(Cercion)、自尊心(Ego)。 総称は頭文字をとって、MICE(マイス)。それに加えて、疑念(Doubt)。

ターゲットはベネズエラ領事館の高官ガブリエル・カレラ。 機密の財務記録を引き出すため、領事館に潜入。

ライアンとセバスチャン、 アレックスとハリーの2チームが潜入し、レオンとダイアナが子どもの誘拐を担当。

ライアンたちはガブリエルへの賄賂で攻めるも失敗。 ダミー会社だと見抜かれてしまいました。どうやらアレックスが書類に穴を作り、妨害工作した模様。

アレックスとハリーはガブリエルの夫ロビーにガブリエルが勝手に娘を本国のベネズエラへ連れていこうとしているとウソをつき、娘を使って脅し、機密財務記録をゲット。

ハリーはちゃっかりMI6の分の情報もコピーしたよう。 家庭を壊すリスクや子どもを利用してまで情報を手に入れるCIA。 弱みに付け込む手口は詐欺師か脅迫屋さながらですね。

ライアンに妨害の仕返しをされるアレックスでしたが、気絶させた警備員にライアンを手錠でつなぐことに成功。

ライアンともめてどうなることかと思ったら、ラブラブで帰還してびっくり。 2人の溝がこれで決定的になり、婚約破棄になると思ったら、予想外の展開…。

外国の領事館で逮捕されたら、免責もなしで、刑務所行き…。そんな中、駆け引きをするアレックスたちにヒヤヒヤ。

レオンはシェルビーがFBIだと突き止める

セバスチャンは第9話「誘惑のワナ」 の課題で寝たカーリーとデート。議事堂で働いているというカーリーも10か月後にはセバスチャンの妻になり、人質になっているのでしょうか…。

レオンはシェルビーがFBIだと突き止めニマと対面。 シェルビー(偽名ジェーン)の部屋は見せかけ。レオンは隠してあった銃の弾を検索し、銃弾G2がFBIの支給品だと突き止めてしまいました。

しかし、AICに殺しを命じられ、疑問を感じていたレオンはFBIの捜査の情報源になってくれるようですね。

結局、AICから外されてしまったアレックス。ライアンとレオンもいる中で、さらに任務の邪魔と見なされそうです。 ライアンとの仲もこじれていきそうな予感…。

ミランダとニマは対立

10か月後の人質事件。 前回、自分もテロリストだと認めたミランダ。 自分やニマもテロリストグループに深く潜入することで敵の動きを監視していたようです。

第5話「明かされた素性」で、処刑されそうになっていたアレックスを助けたのはニマだと判明。 レイナに話したこともウソでした。ニマが狂信的なテロリストではないとわかって一安心。

しかし、ミランダが送り込んだ他のメンバーたちは人殺しも平気でするような人たちだったらしくニマはミランダに反発。

人質救出を優先するアレックスとニマ、リディアが持っていったハードドライブを優先したいミランダは対立することに。 ミランダがアレックスを人質にまでした時には、驚きました。

仲間割れしている場合じゃない気が…。実はAICだったリディアはどこへ? ライアンは最初はニマたちの仲間ではなかったようです。

ビルへの攻撃は中止され、アレックスは人質救出へ。 事件の全貌はまだよくわかりませんが、テロリストと戦うことになりそうですね。

どうやらAICと人質事件を引き起こしたグループは別で、敵対しているようです。テロリストの目的はAICのメンバーを処刑していくこと?

AICを潰すために、ミランダたちはテロリストたちと手を組んでいるっぽいですね。 かなり過激な組織のよう。 暴走しそうなテロリストたち。AICともう一つの組織も相手にすることになりそうです…。

英題の"JMPALM"はベネズエラを含む中南米の政治情報の収集活動からの撤退を意味するCIA暗号だったそうです。

登場人物・キャスト

『クワンティコ』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマの中で流れた曲

  • Carter & Cash - TOR MILLER
  • Trust - GENERATIONALS
  • All Fall Down - TOR MILLER

気になったセリフをPick Up

「アメリカンドリームを信じてた。でも、今は現実を知ってる。人民のためじゃなく企業のための政治。肌の色によって違う正義。それを変えるチャンスを手に入れたの。絶対にあきらめたりはしない。」

"I believed in the American dream. But now I know better. "We the people" means "We the corporations," justice still depends on the color of one's skin. Now I have a chance to help change all that. I will not give it up."

大統領になったクレア・ハースのセリフ。自由と平等の国と言われるアメリカ。でも、実際は根深い人種差別問題などが存在し、田舎のほうでは保守的な考え方が多かったりとイメージと違うことも。 ビルへの攻撃を中止したクレアですが、AICの創設に間接的に関わっていたことが判明。AICのリーダーかと思ったら、違ったようです。

『クワンティコ』シーズン2のエピソードリストと登場人物・キャストの一覧はこちらへ≫

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