『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』シーズン12【ファイナルシーズン】 第10話 「降ってきた遺体」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』シーズン12【ファイナルシーズン】 第10話 「降ってきた遺体」
  • "BONES" Season12 Episode10 "The Radioactive Panthers in the Party"

※ネタバレしています。

陸橋の下を通りかかった車の上に、突然死体が落ちてくる。慌てた運転手は道路脇の木に激突。車は死体ごと炎上してしまう。ブレナンとブースは仕事前に立ち寄ったダイナーで以前ブレナンの助手を務めたメイヤー博士と再会。彼女が法人類学を離れプレリードッグの研究をしていることを知る。「情熱が消えかかったら新しいマッチを擦る」と話すメイヤー。ラボではウェンデルが学位論文のテーマで悩んでいた。 (FOXのエピソードより)
『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』 シーズン12【ファイナルシーズン】第9話「ゴルモゴンの元弟子」前回のあらすじと感想はこちら≫

あらすじと感想

陸橋から落ちてきた遺体は珍しい病気からマットレス王のロン・バーグマンと判明。

マットレス店を部下のリンダ・マーティンに任せ、映画製作に取り組んでいたロン。 しかし、俳優のデビッド・ファウスティーノに脚本を書き換えられ、映画を乗っ取られてしまい映画の道を断念。 店長になっていた部下のリンダ・マーティンはロイの日陰には戻りたくないと会社の屋上からロイを突き落としていた。

一方、法人類学を離れたメイヤー博士に再会したブレナンは仕事への情熱について考えることになる。

被害者はマットレス王のロン

今回の遺体発見状況は、陸橋から落とされた遺体が車のフロントガラスに突き刺さって、木に激突した車は炎上。丸焦げに。

車の運転手は10時間ぶっとおしで運転して、別れた恋人に会いに行く途中。こんな事故に遭ったということは、その恋人とは復縁できないというお告げかも…。炎上する音が「愛の音」ではなく、「死の音」だと言うのには笑ってしまいますね。

被害者は珍しい大理石病だったことがわかり、身元が判明。 大理石病は骨が大理石のように固くなり過ぎて、折れやすくなってしまう病気だそう。遺伝性の病気で、根本的な治療法はなく、日本では難病に指定されています。

大理石病(だいりせきびょう)とは - コトバンク

家庭医学館 - 大理石病の用語解説 - [どんな病気か] 遺伝性の病気です。骨は、適度のかたさと弾性をもった組織ですが、大理石病では、骨が大理石のようにかたくなりすぎて、もろく、折れやすくなります。 乳幼児期に発症して死亡する場合もありますが、ほとんどは、小児期以降...

被害者はマットレス王のロン・バーグマン。ロンはマットレスを販売する「スヌーズランド」の社長。 ブースは「ワシントンの殺人解決王」(the murder solving king of Washington D.C.)オーブリーをこの事件捜査の責任者に抜擢。

マットレス王のロン・バーグマンのCMを見て感動するアンジェラ。人を吊っているケーブルが丸見えで、素朴なCMでしたね。

ロンはCMの監督をし、映画にも挑戦。マットレス店の店長を任されたリンダ・マーティンは映画には疎いらしく間違いを連発。

オーソン・ウェルズをゴードン・ウェルズと言ったり、『市民ケーン』を『市民クレイン』と言ったり…。オーブリーはあきれて訂正するのも止めてしまいました。

オーソン・ウェルズはアメリカの映画監督、脚本家、俳優。1941年の映画『市民ケーン』で監督デビュー。主演も務めています。

オーソン・ウェルズ - Wikipedia

父は、彼を イリノイ州 ウッドストックにある比較的自由な校風のトッド校に通わせた。しかし、ここでウェルズは最初の演劇を制作し、俳優として出演した。彼は、登校早々に怪談話で同級生を怖がらせ、手品やほら話を披露した。また、肥満児であったためいじめを受けると、トイレに駆け込んで赤いペンキを顔に塗り、大怪我になった演技をして相手を狼狽させた。これ以降、誰も彼をいじめようとはしなくなった。 ...

B級映画のロケ地へ

ロンが監督していた映画のロケ地に来たブースとオーブリー。『紛争を招く骨』はブレナンが書いた本の映画化で、シーズン7第12話に登場。ブースをベースにしたキャラクターのアンディ役の俳優はリハビリ施設に入ったそう…。

クリエイティブな人たちは変わってるというブース。俳優をしている自分たちのことを言っているみたいに聞こえますね。

ロンが監督していた映画はB級映画。着ぐるみのモンスターに水着姿の女の子だらけ…。そして、作り物の血みどろの内臓。

一目でひどい映画だとわかりますね。でも、『BONES』のスタッフが製作したせいか、内臓だけは妙にリアル!

映画の題名は『フォートローダーデールの放射能パーティー・パンサーズ』(Radioactive Party Panthers from Fort Lauderdale)。

題名もひどい…。ロイの監督代理はFBIをエージェントの名前だと勘違いする始末。ちなみに主なアメリカのタレント・エージェンシーには、CAAやICM、WMEなどの略称がよく使われているようです。

タレント・エージェント - Wikipedia

エージェントは、クライアントのために仕事を探し、金銭上の契約を結ぶ。その見返りとして、手数料の何割かを受け取る。この手数料はユニオン(俳優組合に登録したプロジェクト)の仕事の場合は10%、それ以外の仕事では20%が相場である。 弁護士 ...

助手のブレイはB級映画ファンのようで、『キラークラウン』や『AAAH! ゾンビーズ!! 』『シャークネード』をブレナンにおすすめ。

サメが竜巻にのってやって来る『シャークネード』は有名ですね。なんと『シャークネード5』まで製作されています。 ブレイの言う通り、現実逃避にはうってつけ。

ジャックもB級映画ファン。編集前のラッシュ映像を確認していたジャックはデビッド・ファウスティーノが激怒して、監督のロンを脅している映像を発見。

デビッド・ファウスティーノは『シャークネード4』に出演している実在の俳優で、『BONES』に本人役で出演!架空の人物かと思いきや、なんと本人役でびっくり。

コメディではなくアクションがやりたかったというデビッド・ファウスティーノ。ランボーみたいにバンダナ、銃弾を巻いて、左腕にはムキムキのオレンジ色の腕…。その格好だけでコメディ…。

デビッドは半分人間で半分がヒョウの「パマンサー」役。大真面目に語るジャックは楽しそう。

最初、感動作になるはずだった映画はB級映画に

被害者の腕には傷が。「パパのところにおいで~。肉の塊ちゃん」と切り取った肉片を受け取るジャック…。カムが切り取るところは結構グロかったですね。

傷からは爪の成分ケラチンが。ヒョウ(パンサー)の爪でひっかかれたと判明。 ヒョウの調教師ドウェイン・ホーキンスを調べることに。

顔にはハクトウワシにやられたという傷痕がくっきり。俳優が熊に襲われたり、自分もケガを負ったり、調教師には向いてないんじゃ…。 猛獣を撮影に使うのは大変そう。

丸焦げになったケータイからデータを取り出すと、ファンタウン遊園地のオーナーがロンをメールで脅していたことが判明。

アンジェラたちが行った時には、ファンタウン遊園地の賞品が使い古しのぬいぐるみだったそう…。子どもたちの夢を壊すようなひどい遊園地ですね。

「腸をえぐり出してデンタルフロスにするぞ」というメールの脅し文句がグロい。 ブースは尋問を担当するオーブリーに指示を出しますが、オーブリーは無視。別の方法で情報を引き出すことに成功。

オーナーは感動作と聞き、遊園地を映画の撮影に貸していましたが、内容は変更。血糊の掃除に時間がかかり損害が。それでロンをメールで脅していました。

女優志望の従業員カーリーを映画に出演させることで、もめ事はおさまったと言うファンタウン遊園地のオーナーは犯人ではありませんでした。

女優志望の従業員カーリーの演技は下手すぎ。映画で胸をチラッと見せるカーリー。B級映画には、なぜかお色気要員が必ずと言っていいほど登場しますね。そして、真っ先に殺されるのがお決まりのパターン。

当初は男の子が演じるはずだった役はなぜかお色気担当のカーリーに。 脚本では病気の男の子が空想に夢中になる感動作になるはずが、デビッド・ファウスティーノのために書き換えられ、まるっきり別物に。 実際にもこんなことがあるんでしょうか…。

犯人を追い詰めるオーブリー

鏡を見て自分のカッコよさに浸るナルシストなデビッド・ファウスティーノ。被害者の首の傷はデビッド・ファウスティーノの着ぐるみの爪でできたものと判明。

デビッドに脚本のクレジットに加えろと要求されたことでロンが激怒。正当防衛でひっかいたものでした。映画をめちゃくちゃにしたくせに、名前まで加えろと図々しい要求をしていたデビッド。

オーブリーはボスの器じゃないと言われたり、存在を無視されたりと散々な目に。徹夜で捜査したオーブリーがかわいそうに…。

被害者の靴についていた白大理石はマットレス店の屋上に使われたもので、 ロンはマットレス店の屋上から突き落とされ、旗用ポールに激突していたことが判明。

映画に疎い、店長を任されていたリンダ・マーティンが犯人でした。

見事犯人を自供させたオーブリー。 ブースが間違った指示を出していたのは、テストのためでした。オーブリーにはロス支局から管理官のオファーが。オーブリーは昇進。野心が強いオーブリーにはいい知らせ!

オーブリーも独り立ちし、新しい道に進むことが決まりましたね。

仕事への情熱について考えるブレナン

ブレナンとブースはメイヤー博士に遭遇。メイヤー博士は以前ブレナンの助手を務めていた人物。シーズン11の第4話に登場。メイヤー博士は法人類学への情熱が消え、動物学部門でプレーリードッグの研究をしていました。

学位論文のテーマで悩むブレイ。ブレナンが書いた学位論文の1つは、古代カラコルムの部族について。カラコルムはモンゴル帝国の首都だった場所だそう。カラコルムは「黒い砂礫(されき)」という意味があるそうです。

もう1本は「人という種の退化に関する研究」。 学位論文5本も書いていたブレナン。超人的…。

ブレナンはメイヤー博士に仕事への情熱が消えたら気付くのか質問。めずらしく証拠を見逃したブレナン。法人類学への情熱を失って引退を考えているのかと思いましたが、どうやら違ったよう。

学位論文のテーマで悩むブレイに、別の道に進んで、天職を見つけるようにアドバイスするブレナン。家族のような関係は変わらないと、背中を押すのでした。

メイヤー博士を演じるのは、ベティ・ホワイト (Betty White)。現在95歳!コメディドラマ『ゴールデン・ガールズ』のローズ・ナイランド役で知られ、 『ボストン・リーガル』など数多くの海外ドラマにゲスト出演しています。

ベティ・ホワイト - Wikipedia

ベティ・ホワイトは1922年1月17日イリノイ州オークパークにて誕生した。母は主婦で、父は旅回りのセールスマン兼電気技師だった母はギリシャ人・イングランド人・ウェールズ人の血をひき,父はデンマーク人とイングランド人の血をひいていた。大恐慌の際、ホワイト一家はロサンゼルスに移り、ベティはホーレス・マン高校( en:Horace Mann School)から、カリフォルニア州ビバリーヒルズにある

『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』は残すところ あと2話。続々と別の道へと進むことが決まっていくメンバーたち。 どんな結末になるか楽しみですね。

登場人物・キャスト

『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』シーズン12【ファイナルシーズン】登場人物・キャストの紹介はこちら≫

捜査に関する専門用語など

今回の助手は…  ウェンデル・ブレイ
大理石病
骨が大理石のように固くなり過ぎて、折れやすくなってしまう遺伝性の病気。
ケラチン
爪に含まれる成分でたんぱく質の一種。髪や動物の角にも含まれています。
プレーリードッグ
交尾のチャンスは1年に1時間。一夫多妻制なんだそう。
 

ドラマの中で流れた曲

  • Street Lights - THE COCANUTS

気になったセリフをPick Up

「古い炎が消えかかったら、新しいマッチを擦ればいいの。」
"Sometimes it just takes a new match to get the old flame burning again."

法人類学への情熱を失い、プレーリードッグの研究にうつったメイヤー博士のセリフ。オーブリーに仕事を仕切らせるブースに、仕事への情熱について考えるブレナン。2人とも引退するつもりなのかと思ったら、違いましたね。 歳をとっても新しいことに挑戦し続けるメイヤー博士を見習いたい!

『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』 シーズン12【ファイナルシーズン】のエピソードリストと登場人物・キャストの一覧はこちらへ≫

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