- 『クワンティコ』シーズン2第5話「明かされた素性」
- Quantico Season2 Episode5 "KMFORGET"
※ネタバレしています。
あらすじと感想
ハリーはMI6だった
CIAの訓練施設ファームでは、行っていない場所に痕跡を残したり、逆に自分の存在を消し去ったりする「幻想」(イリュージョン)の訓練が行われる。
リーが盗聴器を仕掛けたと推測したアレックスとライアンは、リーの部屋を捜索するが手掛かりなし。ハリーにリーの部屋から出たところを目撃されてしまう。
アレックスとライアンの正体に疑問を持ったハリーは、正体を隠して近づいたウィル・オルセンを使い、シェルビーをおびき出す。
アレックスとライアンたちは邪魔なハリーを「幻想」の訓練を使って追い払うが、ハリーは戻ってくる。ハリーは実はMI6で、盗聴器を仕掛けたのもハリーだった。
1年後、人質事件から4時間が経過。シェルビーはミランダに敵の魂胆をさぐるにはハッカーが必要だと言われ、ウィル・オルセンに会いに行く。シェルビーはミランダが犯人の一味ではないかとウィルに相談。ミランダと通じていたウィルは、ミランダは潔白だと言う。
アレックスは捕まって殺されそうになるが、ヒンディー語を話す女性に助けられる。 逃げたアレックスは非常階段でリディアに出くわすのだった。
『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』シーズン2第4話「緊迫の中の平静」前回のあらすじと感想はこちら≫ミランダとウィルは通じていた
ミランダだけでなく、なんとウィルも犯人の仲間のようですね。 計画にはハッカーが必要不可欠のよう。
「これで世界が変わる」とテロリストとやり取りしていたハッカーのボイヤー。 目的は謎のまま。
シーズン1では、ウィルは軍事情報をハッキングしてCIAに拘束されていましたね。そのときにAICと接触して仲間になったのでしょうか? G20でイスラエルの諜報機関に協力しているというウィル。モサドも関係してくる?
MI6だったハリー
正体を隠して 第3話でジュリアンとしてウィルに接触していたハリー。ウィルと関係を持ち、シェルビーをおびき出すことに成功。
スマホに細工したり、ウィルの声でシェルビーに留守電を残したり、妙に手慣れていると思ったらMI6! イギリス秘密情報部とCIAが交換プログラムをしていたとは!
MI6について>>ハリーは釈放カードを使わずに、MI6のコネで警察から釈放されたみたいですね。
盗聴器はリーではなく、ハリーが仕掛けたものだったと判明。アレックスとライアンの正体はバレ、AICのことも話さなければいけなくなりそうですね。
管理官のシェルビーやニマのことまで把握し、「透明性」(transparency)や「オーブン」(above board)を求めるハリー。 ハリーは味方になってくれるのでしょうか?
レオンの秘密を握っているオーウェン
「幻想」の訓練では、アレックス、ライアン、ハリーが薬を打たれて、3人で関係を持ったように偽装されてしまうことに。一瞬、正体がバレたのかとヒヤヒヤ。
死因と死亡時刻を偽装するために、死体まで使って訓練。そこで、オーウェンに秘密の仕事を頼まれるレオン。死体に手慣れたレオンはオーウェンに秘密を握られているようです。レオンが入っていたカルテルの刑務所と関係ある?
写真の合成は初めてではないと指摘するオーウェン。カメラマンのレオンは合成した写真で何かマズいことをしたのでしょうか。
レオンはオーウェンに指示されて、アル・クロフォードが浮気したように写真を合成。
ハメたアル・クロフォードはオーウェンが諜報員だと記事に書いた新聞記者だったようです。 「連中の名前を教えろ」と脅迫し、自分のファイルを手に入れたオーウェン。
「NBA Fantasy draft」のファイルの中にはオーウェンの偽名が。 「NBA Fantasy draft」は仮想球団のゼネラルマネージャーとして実在のバスケットボール選手でチームを構成。実際のNBAの成績に基づいて、ポイントを競うシミュレーションゲームのことだそう。
偽装したファイル名だったんですね。てっきりNBAはバスケットボールのことではなくて、何かの作戦名かと…。
ファンタジーバスケットボール
AICを作ったのは、14年前に自分を引退に追い込んだCIAへの恨みもあったのでしょうか?
オーウェンと知り合いだったらしいレオンとシェルビーは接近。ニマが忠告したにも関わらず、シェルビーは危ない橋を渡ることにしたよう。 「ナンパに付き合っている場合じゃない!」と言いたくなってしまう…。 それとも、レオンを密かにさぐる作戦?
ホームシックのリー
ライアンはホームシックのリーをなぐさめ、DNAサンプルをゲット。結局、無駄になってしまいましたが、話を聞いてあげるライアンは、まるでセラピスト。
シングルモルトだと思った液体は、なんとリンゴジュース。いつの間にスコッチのビンに入れ替えたんでしょう…。ドラマの撮影のときは、お酒はリンゴジュースで代用しているの?
リーが子どもたちによく作ると言っていた チキン・キエフ。チキン・キエフとは、バターを鶏むね肉で巻いて、衣をつけて揚げたチキンカツのこと。
ウクライナの首都キエフから名づけられたそうです。巻いたバターが溶けて、バターソースに。カロリーがすごいことになりそうですが、おいしそうですね。
アレックス、ライアン、管理官のシェルビーやニマと電話する画面がスプリットされたシーンやハリーをハメた種明かしのシーンはスタイリッシュ。
ハリーを見事にだましたアレックスとライアン。ハリーのスリの技は大したものですが、ライアンも負けていませんでしたね。
ハリーを陥れたことと特別な何かがあるとオーウェンに気に入られたアレックス。FBI捜査官にしみついているという「忠誠 勇気 高潔」(Fidelity, Bravery, Integrity)はFBIのモットー。
今回、リディアとオーウェンの班に分割され、ダイアナなど他の訓練生は登場しませんでした。
誰かに助けられるアレックス
1年後、敵に見つかってしまったアレックス。犯人から奪った衛星電話で、ミランダが敵に情報を流していることに気付いたようです。
処刑されそうになったとき、ヒンディー語を話す女性に助けられたアレックス。助けてくれた女性はアレックスのブレスレットで死を偽装。敵の中にも、味方が潜り込んでいる?? 一体誰なのでしょうか。
なぜか非常階段にいたリディア。アレックスは信用していたようですが、彼女も敵か味方かハッキリしません。 逃げ出したのか、はたまた犯人の仲間だったのか…。 そういえば、1年後のライアンはどうなったんでしょう。
ハリーに利用されていたウィルがAICと関係があったのには、びっくり。センプル研究所に勤めるウィルが、自殺したハッカーの代わりになるようです。
管理官だったニマは、1年後の人質事件には出てきませんが、どこに?双子のレイナも人質になっているのに…。 アレックスを助けた女性はニマなのでしょうか…。それとも、別の誰か? 次回はどんなことが明らかになるのか楽しみですね。
英題の"KMFORGET"は他の国に情報を植え付けるプロパガンダ作戦のCIA暗号名だったようです。
登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- Same Old Blues - PHANTOGRAM
- Gold - KIIARA
- Minor Riff - STAN KENTON
- Sweat Like the Dew - SAY HI
- Answer - PHANTOGRAM
気になったセリフをPick Up
「諜報員は脚本家で、演出家で、舞台係でもある。君らが作るのは、物語。そして、イリュージョン。情報をねじ曲げ、身元を偽り、犯罪現場を偽装する。
つまり、イリュージョンとは実際の姿を別のものに見せること。行ってもない場所に痕跡を残したり、行った場所から自分を消し去ることだ。」
"Today you're gonna learn that an operative is the writer, director, and stage hand. You craft the narrative, you create the illusion, be it false intelligence, a faked identification, or a staged crime scene.
The art of illusion is about making something look like something else, convincingly placing yourself somewhere you've never been, or erasing yourself as if you were never there at all."
イリュージョンの訓練のときのオーウェンのセリフ。助けてくれた女性も「イリュージョン」を使って、アレックスの死を偽装。 アレックスたちが連携してハリーをハメたシーンでは、チームワークばっちりでしたね。
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