『MACGYVER/マクガイバー』シーズン1第19話「コンパス」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『MACGYVER/マクガイバー』シーズン1第19話「コンパス」
  • MACGYVER Season1 Episode19 "Compass"
マクガイバー

※ネタバレしています。

マクガイバーとの任務中、ジャックが大怪我を負ってしまった。マティから、ジャックでは考え方のレベルが合わないため、相棒を変えるべきではないかと言われてショックを受けるマクガイバー。そこへ1本の電話が追い打ちをかける。MIT時代の友人フランキーが事故死してしまったのだ。マクガイバーは思い出の地、ボストンへと向かう。 (Super! drama TVのエピソードより)
『MACGYVER/マクガイバー』シーズン1第18話「フラッシュライト」前回のあらすじと感想はこちら≫

簡単なあらすじと感想

MIT時代の親友フランキーがなくなったと連絡が…

マサチューセッツ工科大学(MIT)時代の親友フランキーが研究所の火事で死んでしまう。葬儀に出るため、マクガイバーはボストンへ。しかし、フランキーは生きていた。指導教授のヴイ博士に続いて、 命を狙われていることを知り、フランキーは死んだことにして身を潜めていたのだった。

フランキーの研究は劣化したDNAから全ゲノムを復元する手法。 その技術で昔の記者殺害事件を解決できるはずだったが、記者の殺害犯がフランキーの命を狙っていた。DNAから顔を再現すると犯人はMITの後援者でもあるリチャード・サン。

リチャード・サンは巨額詐欺を暴かれそうになって、記者を殺害していた。 リチャード・サンは逮捕。コンビを解消されそうだったマクガイバーとジャックは無事フェニックス財団の任務に戻る。

アルゼンチン コルドバ

ジャックの案で、ゴミ圧縮機の中に隠れてしまったマクガイバーとジャック。ゴミ圧縮機の中で圧死しそうに。

ゴミ圧縮機の中でゴミと一緒に押しつぶされて死ぬなんて、最悪の死に方ですね。そんな危機的状態なのに『スター・ウォーズ』を語るジャック。

ジャックによると ライリーはR2-D2。 ボーザーは文句しか言わないロボットC-3POでしたが、 ケチをつけたマクガイバーがC-3POに。

ジャックはハン・ソロ 。 「今のうちに急ごう」とオビ=ワンのセリフを上手いこと使ったボーザーですが、ボーザーがオビ=ワンであることに、マクガイバーとジャックは二人とも即反対。

オビ=ワンはアナキン・スカイウォーカーとルーク・スカイウォーカーのフォースの師で偉大なジェダイマスター。マクガイバーとジャックはどうしてもボーザーをオビ=ワンと認めなかったわけですね。

マクガイバーは油圧系統に穴をあけて圧縮を止めるのに成功。しかし、「壁に対してパイプを『ノーマル』に持つ」を理解していなかったジャックは左腕を骨折。『ノーマル』というのは物理では、垂直のこと。ノーマルにそんな意味もあったんですね。

死にかけた二人に、マティは相棒はジャックよりもマクガイバーの同類のほうがいいと指摘。 垂直の意味もきっと分からないとからかわれるジャック。コンビ解消の危機が!

MIT時代の親友フランキーの葬儀のためボストンへ

そんな中、MIT時代の親友フランキーが火事で死んだと連絡が。ボストンについたマクガイバー。

心配してフェニックス財団のジェット機で先回りしていたジャックが空港でお出迎え。ケガをしているのに友達のために飛んできてくれるジャックはやさしいですね。運転手の制服が意外にも似合ってる!

火事になった研究所を調べると、分光器には爆発物が仕掛けられていたことが判明。ハッキングを避けるため花壇の名札にバックアップを隠していたフランキー。

目印はフランキーが好きだったメビウスの輪。モーフィアスの輪と言い間違えるジャック。モーフィアスはローレンス・フィッシュバーン演じる映画『マトリックス』の登場人物。

バックアップには、フランキーが命を狙われていると話すビデオが。

フランキーは生きていた

フランキーの葬儀で写真を撮っていた怪しい男。その男が落としたケータイから写真を送ろうとしたメールアドレスを突き止め、ログインした場所をライリーが特定。そこはMITの「墓」と呼ばれる閉鎖された建物。

ドアには侵入者が来たら分かるように仕掛けが。そこにいたのは、死んだはずのフランキーが。「墓」を隠れ家にするなんて、「死人」が隠れるにはぴったりですね。

隠れ家はクリップがたくさん入ったボウルがあったり、モップを電気スタンド代わりにしたり、マクガイバーっぽさが満載。 ジャックには生き別れたきょうだいじゃないかと言われるほど。

マクガイバーを「天才坊や」と呼ぶフランキーを演じているのは、 アリー・ミシャルカ(Aly Michalka)。ディズニー・チャンネルで放送されていた『22世紀ファミリー 〜フィルにおまかせ〜』に出演していました。

敵を電気ムチで撃退!

バラバラになったDNAから全ゲノムを復元する手法を開発したフランキー。その技術で昔の記者殺害事件を解決できるようになるが、犯人がそれを妨害。フランキーを消そうとしていることが判明。

数学と化学と生物の3つも落としたジャックは説明が分からず、カエルのDNAをティラノサウルスに注入してミニ・ジュラシックパークを作ると言い始めて、マクガイバーはあきれ顔…。

卒論のテーマは聞いてもよくわかりませんでしたね。一塩基多型の夢を見て起きたというフランキー。天才は見る夢も凡人とは違うようです!

難しい話は嫌いなジャックは「CSI系の意味不明の話はいい」と拒否。 『CSI:科学捜査班』にCSI捜査官のニック・ストークス役でも出演していたジャック役の ジョージ・イーズ 。内輪ネタが!!

マクガイバーたちは犯人を突き止めるため血液サンプルからDNAを抽出して、復元することに。しかし、研究所にも追っ手が。

マクガイバーはコードで電気ムチを作り、追っ手を撃退。昔、テキサスでスポーツウィップの大会を三連覇したことのあるジャックは大興奮。薄暗い中、敵がビリビリ感電して倒れていくのは、ゲームみたいでしたね。

犯人はリチャード・サンだった

生きていることがバレ、両親も危険だと知ったフランキーはすべてを捨てて逃げようと決心。しかし、マクガイバーは「死んだのはふりだったとしても、ここで投げ出して逃げれば死んだも同じだ。俺も戦うから人生を取り戻そう」(Yesterday, I thought that you were dead, and if you walk away now, if you just run you kind of are.So please just let me help you get your life back.)と説得。

指導教授だったヴイ博士の名言「無理は非科学的な言葉だ」(Impossible' is not a scientific term.)を胸に再度戦うことに。 フランキーを説得するマクガイバーの言葉は熱かったですね。

ジャックはCas9 ヌクレアーゼに、粉末ゼラチンなど血液サンプルからDNAを抽出・復元に必要な道具を調達。

Cas9 ヌクレアーゼはゲノム編集に使用できるツール。ノーベル賞ものの新しい技術だと言われているゲノム編集技術CRISPR/Cas9(クリスパーキャスナイン)に使われます。

CRISPR/Cas9(クリスパーキャスナイン)は特許で法廷闘争になったことでも話題に。病気の治療に利用されたり、デザイナーベイビーも可能になるとされています。

ジャックは粉末ゼラチンをゼリーミックスJell-Oのチェリー味を調達しようとして、却下されることに。Jell-Oというのが、アメリカらしいですね。

マクガイバーは丸く切った段ボールと靴ひもで、ぶんぶんゴマを作成。ぶんぶんゴマを遠心分離機のかわりに。

実際に安く作れるぶんぶんゴマは血液を分離する遠心分離機として使われているようです。電気や機材のお金がかからないのが特徴。子どものころに作って遊んだぶんぶんゴマが医療で役立っているなんて思いもしませんでした。

たった20円のぶんぶんごま式・遠心分離機が世界中で命を救う発明に

マラリアの診断などで使われる血液の遠心分離を目的とした、遠心分離機。スタンフォード大学の研究チームが開発した、人力・遠心分離機はアッと驚くもの。おもちゃのぶんぶんごまと同じ原理で動かすこの分離機は、なんと作るのにたったの20円なのです。

そんなこんなで犯人のDNAの抽出・復元に成功。遺伝情報から割り出された性別、年齢、肌、目の色、顔の作りの情報で、ボーザーは粘土で犯人の顔を再現。その顔は、葬儀で弔辞を読んでいたリチャード・サン。

除幕式でリチャードを殴ったジャックは血液をゲット。血液サンプルとDNAが一致し、リチャードは逮捕。 犯人のリチャード・サンを演じているのは、『LOST』でピエール・チャン博士役だったフランソワ・チャウ(François Chau)。

マクガイバーとジャックは二人とも任務に戻る

無事に事件は解決し、ジャックとマクガイバーには次の任務が。ジャックのケガを利用してフランス大使館に潜り込むプラン。コンビ解消はなし。

でも、ジャックはレベルの違うマクガイバーはMITに残ったほうがいいのではと心配。ジョン・リスゴーがビッグフットを殴ってでも仲間のいる森に返す映画のように、マクガイバーも突き放して同類のいるMITに残すべきかもと言い出すジャック。

ちなみに、ジャックが例に出した映画はスティーヴン・スピルバーグ製作総指揮の『ハリーとヘンダスン一家』。映画の続編のテレビドラマも製作された人気の映画だったようです。 ジャックは映画好きですね。

ジャックと組みたいというマクガイバー。感動するジャックにマクガイバーはタフなのに感情的だとコメント。そこからは気心の知れた友達同士の言い合いに。気の合ったコンビが解消されなくてよかったですね。

マクガイバーがMITを中退した理由

マクガイバーがMITを中退して入隊したのは、漠然とした理論上の問題を解くのは難しくても、兵士がぶつかっている問題なら解けるかもしれないと思ったから。

入隊した理由も、おじいちゃんの戦友がなくなったと知ったため。おじいちゃんはマクガイバーの人生に大きな影響を与えたようですね。

MIT時代は隠れて爆発実験をしていたというマクガイバー。すぐに行動にうつせるのがすごいですね。今回は、MITの中退理由が明らかになりました。

ボーザーとライリーは友達に

ライリーは前回ハワイで知り合ったカレイと連絡を取り合い、ご機嫌。

「華麗(カレイ)なるカレイによろしく」(Well, tell him Ka-hey for me.)とさえないダジャレを言うボーザー。

そんな片思い中のボーザーに、マティは「脈はない、あきらめろ」とバッサリ。 出会い系アプリの登録をすすめられるボーザー。

それでも、あきらめきれないボーザーはジャックに相談。『スター・ウォーズ』の登場人物では銀河で最も恐れられる賞金稼ぎボバ・フェットだと言うボーザーに、太ってキモいジャバ・ザ・ハットだとジャックは反論。 ジャバ・ザ・ハットに例えるのは悪意が…。

友達の枠を抜け出せないとグチるボーザーに、ジャックは恋人かどうか決めるのはライリーで、友達と呼べるだけで幸せだと説教。友達が嫌ならウーキーばりに暴れて腕を引きちぎるぞと脅迫。

ウーキーは『スター・ウォーズ』に登場する架空の種族でチューバッカの種族として有名。

今回は『スター・ウォーズ』のキャラクターが続々登場。 とくにジャックは『スター・ウォーズ』が大好きみたいでしたね。

ジャックのお説教で、ライリーとの今の友達関係もいいものだと気付いたボーザー。ライリーとキャプテン・アロハことカレイの関係に嫉妬していたときよりも、ライリーと仲良くなれました。 でも、やっぱりつらくないのかな…。

『MACGYVER/マクガイバー』シーズン1はあと2話で最終回。 次回はあの殺し屋マードックが再び登場するようです。

登場人物・キャスト

『MACGYVER/マクガイバー』登場人物・キャストの紹介はこちら≫

ドラマの中で流れた曲

  • Tubthumping - CHUMBAWAMBA
  • Superfly - CURTIS MAYFIELD

気になったセリフをPick Up

「MITには世界を変えたいと思ってる学生はたくさんいるけど、フランキーならやってのけたよ。」
"A lot of kids, they go to MIT and they think that they're gonna change the world, but Frankie she actually could've done it."
マクガイバーのセリフ

親友フランキーの葬儀に向かうマクガイバーのセリフ。一緒にいるとマクガイバーもおバカのジャックみたいだったというフランキー。マクガイバーもかなわない頭脳の持ち主。親友のフランキーは生きていてよかったですね。

今回のマクガイバーの主なスパイ技術

  • スイスアーミーナイフをパイプの先端に取り付けて、ゴミ圧縮機の油圧系統に穴をあけて圧縮を止める。
  • コードの銅線をむき出しにして電気ムチに。
  • 丸く切った段ボールと靴ひもで、ぶんぶんゴマを作成。血液を分離する遠心分離機として使用する。

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