- 『クワンティコ』シーズン2第4話「緊迫の中の平静」
- Quantico Season2 Episode4 "KUBARK"
※ネタバレしています。
あらすじと感想
ハッカーを引き渡すように要求してくる
CIAの訓練施設ファームでは訓練生たちがストレスモニターをつけ、どんなときでも感情を抑える訓練が行われる。 しかし、それは表向きで訓練生それぞれの弱点を利用してストレスをかけ、対応力をテストするためだった。
アレックスは訓練の最中にオーウェンに近づき、ケータイのデータをすべてコピー。 ケータイに入っていた訓練生たちのストレスモニターの情報を確認すると、盗聴器の話でリーのストレス値が一気に上がっていた。リーがアレックスたちより先に盗聴器を仕掛けていたことがわかる。
1年後、テロリストたちは大統領によって恩赦されたハッカーのエリック・ボイヤーを人質1667人と交換すると条件を出す。 シェルビーは犯人の正体である「AIC」の思うつぼだと交換条件に反対するが、テロリストたちの一味だったミランダは条件に応じる。
テロリストに引き渡されたハッカーのエリック・ボイヤーは犯人の銃を奪って自殺。アレックスは犯人たちに居場所がバレてしまう。
『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』シーズン2第3話「隠された顔」前回のあらすじと感想はこちら≫ミランダは犯人の一味だった
敵じゃないと信じたかったミランダはついにテロリストたちの仲間だと認めました。 捜査する立場だったのに、どうしてこんなことに。いつの間に取り込まれてしまったのでしょう。
レイナが伝えた「まるでボイラー室みたい」の暗号も無視。 ボイラー室はシーズン1でリアムがおとりの爆弾を仕掛けた場所。レイナもミランダがおかしいことに気づいた?
2012年の会社の個人メールを確認しろとハッカーに言われたシェルビー。 エリック・ボイヤーが送ってきたメッセージには「ミランダは犯人の一味だ」。 国家安全保障会議のポールの信頼も厚いミランダが犯人の仲間だと知ってどうする?
恩赦になったハッカーのエリック・ボイヤーはテロリストと何かをする約束をしていたようです。 エリックは自殺。 ハッカーに何をさせたかったのでしょうか。 自殺してまで止めなければならないことなんて、相当危険なことのようです。 「AIC」の真の目的は、何か気になりますね。
オーウェンはマシュー・キーズの策略で現場から外されていた
レイナと話ができたアレックス。 スワヒリ語を聞きかじっただけで、覚えて話せるとか凄すぎる…。
人質になっている副教官だったリディアをアレックスは信用。ファームで起こった出来事のせい? リディアもあやしいと思っていたので、レイナに「リディアを頼れ」言ったときには驚きました。
アレックスとサイモンの間違いは政府を頼らなかったことだと言うリディア。でも、CIAも信用できそうにないですね。
リディアの父親のオーウェンは「AIC」のリーダーなのでしょうか。 どうやら以前は凄腕の諜報員だったオーウェン。記者に名前を暴露されて引退に追い込まれた過去が。アレックスをファームに送り込んだマシュー・キーズとも知り合いでした。
誰かの陰謀で、引退させられたと感じていたオーウェン。娘リディアの協力で、とうとう引退に追い込んだ人物が明らかに。それは、マシュー・キーズ。ここでも、つながっていたんですね。
前回、リディアが電話をしていた相手もマシュー・キーズだったようです。マシュー・キーズはオーウェンの疑惑の目をそらすために、リディアを現場に戻すことと引き換えに、利用していたみたいです。
現場に戻れないことで怒っていたリディアは、急に父親にやさしく、上機嫌。逆に裏がありそうで怖いと思ったら、マシュー・キーズに利用されていることに気付いたからだったよう。
「AIC」の捜査は打ち切れないというマシュー。シルヴィア・エリックというベルリン支局の若い諜報員がロシアに機密を売っている疑いで拘束されるが自殺。しかし、シルヴィア・エリックの死はCIA内部の人間が自殺を偽装したもの。
CIAが乗っ取られることをマシューは危惧。ファームでは偽装自殺の方法まで教えられることが判明。「AIC」は思ったよりも、CIA内部に広がっているようですね。
訓練生たちの弱点
今回はシーズン1の首謀者だったFBIアカデミーの教官リアム・オコナーの事件が亡霊のようにつきまとっていました。
レイナがミランダに無視された「まるでボイラー室みたい」と言う暗号に、リアムの事件でのアレックスの疑念、リアムの遺品の私書箱の鍵。本物ではなく、ライアンの弱点として使われた鍵でしたが、リアムの起こした事件はライアンやアレックスに大きな影を落としているよう。
ファームでの訓練ではそれぞれの弱点が明らかにされました。- アレックスは疑念。「殺人ボード」で最下位にされたのも弱点の疑念を呼び起こすため。リアムが起こした事件で、「自分のしたことは正しかったのか」「仲間を死なせずに済んだんじゃないか」という疑念に囚われていたアレックス。死んだサイモンのことを指摘されるのはキツイですね。
- ライアンの弱点はリアムのこと。リアムの遺品の私書箱の鍵が送られてきて、動揺。結局、リアムの遺品はウソで、私書箱に入っていたのはCIAの帽子。 しかし、CIAも知らない本当のライアンの弱点はアレックスでした。
- ダイアナ・マンパシの弱点は、証言の偽造で弁護士資格を失うという不名誉。 ミスをすることをおそれていました。
- レオン ・ベレスの弱点は、メキシコのセフェレソ刑務所から脱獄したアナヤに復讐されること。メキシコの刑務所に潜入取材していたレオン。カルテルの人間に狙われることをおそれていました。
- セバスチャン・チェンの弱点は、14歳のときに自殺未遂をした医療記録。 ハリーにはゲイじゃないと否定していましたが、自殺未遂の原因は性的指向で悩んでいたことなのでしょうか。
- ハリー・ドイルの弱点は、HIVの感染。 飲み忘れれることもあると言っていたのは、 Pre-Exposure Prophylaxisの略(通称:PrEPプレップ)『暴露前予防投薬』のこと。 HIVに感染していない人が予防のために毎日薬を服用することをPrEPというそう。それに使用される薬が「ツルバダ」。いまのところ、アメリカとフランス、カナダの3カ国でのみ認可され、予防効果は90%ほど。HIVにも予防薬があったんですね。 それにしても、すごい人数…。
- リー・デイヴィスの弱点は、?。ストレスに強いと言っていたリーの弱点は不明。盗聴器を仕掛けていたことが弱点のようです。
結構エグいところまで突いてくる訓練でしたね。たとえテストのためのウソだとしても、精神的ダメージがキツい…。 みんなにトラブル発生かと思ったら、ストレスモニターをつけるずっと前から訓練は始まっていました。
ストレス試験で動じず、マルコム・ブラッドウェルの最新作のモデルになったというリー。マルコム・ブラッドウェルは雑誌 『ニューヨーカー』のライターで、人気コラムニスト。『逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密 』という本などを書いています。
「弱点をえぐり出し、強みに変える方法を教えてやる。人には必ず弱点があり、それは恐怖心から来ている。打ち勝てば、つけこまれることはない。」と言っていたオーウェンの弱点は「不当性」。
マシューが引退に追い込んだ人間だと知って、どうする気?マシューとオーウェンは因縁の仲のようです。
盗聴器を仕掛けていたのはリー
「畑の野菜を盗んだシカがこう言った。こうするシカなかったんです。」とひどいジョークを言うライアン。CIAにはテロリストだったリアムが弱点だと思われていたライアンの本当の弱点はアレックス。
ライアンは本当の弱点が敵にバレないように、単独で任務をこなすことを決定。アレックスのことを気にかけているのは、訓練生たちにはすでに結構バレていそうです…。
ファームに盗聴器を仕掛けていたのはリーでした。遅れて入ってきたリー。盗聴器はCIAのものだということは、AICのメンバーを選ぶために送り込まれた?それとも、もっと別の理由なのでしょうか。盗聴器を仕掛けた理由が気になりますね。
1年後、犯人たちの弱点がフェデラル・ホールの1700人近くの人質だと気付いたアレックス。首脳を含む1700人近くの人質よりも、112人のほうが重要らしい犯人たち。
アレックスが確認した犯人は23人で、2人は死亡。まだ人質の中には、犯人が紛れ込んでいるようです。ハッカーを失った犯人たちは違うハッカーをよこせと要求するのでしょうか…。
どこかに連れていかれたライアンは生死不明。きっと、アレックスが助け出してくれそうですが、アレックス自身も犯人たちに居場所がわかってしまったようです。 次回もどうなるのか楽しみですね。
英題の"KUBARK"はバージニア州ラングレーにあるCIA本部の暗号名。さらに、1980年代に書かれたストレスと強迫で追い詰める方法が書かれたCIAの尋問マニュアルのことを指すそうです。
登場人物・キャスト
『クワンティコ』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫
ドラマの中で流れた曲
- Hands Up - BLOOD ORANGE
- Turnin' Me Up - BJ THE CHICAGO KID
- Holberg Suite, Op. 40: V. Rigaudon - Allegro Con Brio - ROYAL PHILHARMONIC ORCHESTRA & YURI SIMONOV
- Summer Waltz - UDI HARPAZ
- Hadron Collider - BLOOD ORANGE
気になったセリフをPick Up
「何であれ見つけ出して受け入れろ。最大の弱点は克服できないが受け入れれば、命取りにはならない」"Whatever it is, identify it, accept it. Your greatest weakness can't be conquered, but if you embrace it, it can't kill you either."
訓練生たちの弱点を突くテストが終わったときのオーウェンのセリフ。弱点を受け入れるのは難しそう。感情を揺さぶられて、みんなぐったり。
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