- 『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』シーズン12【ファイナルシーズン】 第6話「血塗られたチェーンソー」
- "BONES" Season12 Episode6 "The Flaw in the Saw"
※ネタバレしています。
剥製店のゴミの中から死体が見つかり、容器ごとラボへ運ばれて来る。助手のロドルフォはホッジンズの指示で動物の臓器のゴミの中から遺体を回収。被害者は元プロゴルファーの女性、フィリス・ポールと判明する。彼女の恋人のナンシーは、フィリスが「ランバージャック」という木こりの技を競うスポーツの選手だったと話す。 (FOXのエピソードより)『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』 シーズン12【ファイナルシーズン】第5話「家庭教師の真実」前回のあらすじと感想はこちら≫
簡単なあらすじと感想
ランバージャックの選手が犠牲者に
剥製店の動物の内臓に混ざって、人の遺体が発見される。被害者は元プロゴルファーで、「ランバージャック」という木こりの技を競うスポーツの選手のフィリス・ポール。フィリスはパンケーキ店の店主と幾度も揉めていた。フィリスが衛生局に通報したせいで、店主はパンケーキを売るフードトラックを買い替え、借金を背負うハメに。フィリスが買った婚約指輪を盗むところを見られ、店主はフィリスを殺害していた。
チェーンソーに大興奮
今回は、「ランバージャック」の選手フィリス・ポールが犠牲者。
死体を発見したのは、いたずらの仕返しをしようと剥製店のゴミ箱をあさっていた学生たち。ひとりは髪の毛が真っ赤に、もうひとりは額に「LOSER」(負け犬)。剥製店のゴミ箱漁りはグロ過ぎ。よく入る気になりましたね。
助手のロドルフォは内臓と血の海に入って被害者の骨と内臓を探すハメに…。面白がって、見つかっているのにロドルフォに頭蓋骨を見つけろとせまるジャック。ドロドロのグロイ中で探すロドルフォに同情…。そっけないブレナンに褒めてあげてほしくなりますね。
「ランバージャック」の選手だった被害者。ランバージャックなんて言葉をはじめて聞きました。ランバージャック(lumberjack)は木こりと言う意味。ランバージル(lumberjill)は女性の木こりのことだそう。賞金やスポンサーまでつくメジャーなスポーツだということにびっくり。
木こりの技を競うランバージャックの大会には、チェーンソーで切るだけでなく、丸太に乗ったり、木に登ったり、斧を的に投げたり、いろんな種目が。一大スポーツになっているようで、盛り上がっていましたね。
男性陣はチェーンソーに大興奮。助手のロドルフォは男性がチェーンソー好きだと証明するために、警備員のグレッグにも質問。警備員のグレッグを演じているのは、『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』のクリエイターで有名なマット・ニックス(Matt Nix)。なぜ、『BONES』に?友情出演なのでしょうか。
すべては数学だと言うブレナン
ランバージャックの大会に来たブレナンとブース。斧やチェーンソーなどの工具を見て、どの人も最低6種類は人を殺せる道具を持っているというブレナン。そう考えるとおそろしい…。
大会の責任者は「ボーン」に当たって脚をケガをしていました。「ボーン」は木片のことで、ブースがブレナンを「ボーンズ」と読んだことで会話は混乱。
被害者のフィリスはブレナンのように物理を使ってランバージャックの競技を制覇。ブースはなんでも計算したがるブレナンにうんざり。娘のクリスティンにも物理を説明して自転車の乗り方を教えようとするブレナンとそれに反対のブース。
ブレナンが書いた自転車の理論の図はよくできてるけど、難しそう。自転車に乗る前に、全部解説されたらげっそりですね。
さらに、スポーツ、建築、コメディも数学だと言い始めたブレナンはジョークを披露。
「ある数学の先生はランバージャックになんと言ったでしょう。 君らはいつでも正しいログを使うようにしなさい。すべては幾何(ジオメツリー)だ」木のツリーと丸太のログと対数のlogがかかっているとブレナンが解説すると、サングラスをかけ始めるブース。 ジョークはともかく、かみ合っていない二人がおもしろいですね。
ブースは捜査にかこつけて大会を満喫。二人用ノコギリの競技らしい「ジャック&ジル」。二人で息を合わせて丸太を切るのは難しそうです。
ファンに嫌われていた被害者のフィリス
丸太を測って計算で動きを割り出していた被害者のフィリスは、退屈になるとファンから嫌われ者。 18歳のジーンは退屈だとヤジをとばし、パンケーキを投げつけていた。ざまあみろと言った瞬間、自分の顔にもパンケーキが直撃。
結局、ジーンはゴルフクラブを投げ込んでいたが、ヤジるのを楽しんでいたことが判明。投げつけ用パンケーキ、もったいないけど、パンケーキを投げつける発想にびっくり。パンケーキなら当たっても、あんまり痛くなさそうですね。
ゴルフクラブのことをゴルフスティックと言い間違い続けるブレナン…。 丸太を測ったブレナンにはブーイングの嵐。斧を振り上げたブースには歓声が。確かに丸太を測るところは地味…。
ビールを飲み過ぎてトイレに行きたくなったジーンに、トイレに行きたくなる仕組みを説明するブレナン。追い打ちをかけるように、水の音をさせて尿意を誘うブース。水の音はこっちまでトイレにいきたくなりそう。
パンケーキが気に入ったオーブリー
パンケーキ屋に聞き込みに行ったオーブリーは、パンケーキにメープルシロップたっぷりかけて、堪能。
さすがにメープルシロップはかけすぎですが、おいしそう…。バター使用で生地にベーコンを混ぜたパンケーキ。 アメリカではよくパンケーキにカリカリベーコンが添えられていますね。
甘じょっぱくて、おいしそうなパンケーキ。オーブリーはよほど気に入ったのかお持ち帰り、車で食べながらブースに電話。法人類学者(forensic anthropologist)ならぬ「法食べ物学者」(forensic food-ologist)だと言うオーブリー。言ったとたんにブースに電話切られるのでした。
切断面に付着していた様々な植物の菌類から閉店した苗木屋が遺体の切断現場だと判明。ジャックは「植物の墓場のキング」に。
ランバージャック大会のライバル ヘルガ・シスクの夫がフィリスの木登り用ワイヤーロープに植物油を塗って妨害工作をしていたことが判明。
実はヘルガは夫と別れて、フィリスと結婚するつもりでした。浮気を疑いもしていない夫…。鈍すぎて、気の毒。婚約者を亡くして泣くヘルガにブレナンは「よしよし」と言ったり、木彫りの熊をあげて慰めようとする始末。子どもじゃないんだから…。
丸太乗りで対決
ついにチェーンソーを使うときが巡ってきたジャックとロドルフォ。 『キル・ビル』のテーマ曲がかっこよく流れ、めちゃくちゃ楽しそうなふたり。 そこにスローモーションで近づくカム。お互いに責任をなすりつけあうまでの流れは、コントみたいでした。
ロドルフォは固い節に歯があたってチェーンが外れて脚にケガ。そのおかげで、被害者の骨の傷も同じようにできたことと犯人がスネにケガをしていることが判明。
みんなの前では平気なフリをしていたロドルフォ。チェーンが当たったと考えるだけで痛そうです。
犯人はパンケーキ屋のおじちゃん。フィリスが買った婚約指輪を売ってフードトラックのローンを返済していました。チェーンソーで切断までするのが、おそろしい。その手でパンケーキを作っていたのかと思うとぞっとしますね。
事件が解決し、ブレナンとブースは丸太乗りで対決! 勝った方がクリスティンに自転車の乗り方を教えることに。 どっちが落ちたかは不明。ブレナンの科学が勝ったのか、ブースの体感が勝ったのか。 どっちが勝ったにしろ、丸太乗りで決着をつけるのは、楽しそうでしたね。
ジャックはロビイスト殺人事件を再調査
ジャックはザックの無実を証明しようと、ロビイスト殺人事件を再調査。
その結果、ロビイストの肋骨の刺し傷にはザック一致しない微生物特性が。ジャックはカムに報告するが、捏造だと疑われてしまうことに。
人が放出する微粒子の組み合わせで、個人を特定できるという微生物特性。不安定でも微生物で個人がわかってしまうなんて、すごいですね。研究が進めば、犯罪現場に残された微生物も指紋のように犯人を追い詰めるものになるかもしれませんね。
人間は「微生物のクラウド」に包まれている:マイクロバイオーム最新研究より|WIRED.jp
目に見えずとも、わたしたちの体内や周りにひっそり存在している「微生物たち」。腸内フローラなどその機能が注目されているが、最新の研究成果を元オレゴン大学のジェームス・メドウらの研究者たちに訊いた。
カムには捏造を疑われてしまったジャック。本当のところはどうなんでしょうね。ザックを救うためでも、捏造なんかしないと信じたい…。 次回はどんな事件が起こるのか楽しみですね。
登場人物・キャスト
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捜査に関する専門用語など
今回の助手は… ロドルフォ・フエンテス- ゴルファー骨折
- 手首に近い骨の有鉤骨骨折
- 金属の鎖の靴下
- 脚を斧から守るためにはいていた。
- ペルメトリンとピペロニルブトキシド
- 9番アイアンについていた業務用殺虫剤。
- 水素化トリグリセリド
- 植物性油脂。被害者の首のまわりについていた。
ドラマの中で流れた曲
- Turn Up - THE HEAVY
- Battle Without Honor or Humanity - HOTEI
気になったセリフをPick Up
「そんな理論なんか知らない方がいいと思わないか。そういう科学は魔法を退屈にしちまう。」
"Don't you think that it's-it's good to not know how something works? I mean, come on, science takes the magic out of everything."
なんでも理論を説明しようとするブレナンに反対したブースのセリフ。「充分に発達した科学技術は魔法と見分けが付かない」とSF作家アーサー・C・クラークは名言を残しています。ブレナンはあらゆる仕組みを知っていそうですが、すべてのものの仕組みを理解して使っている人はほとんどいませんよね。ブレナンが自転車の乗り方を教えることに決まったら、クリスティンはあの難しそうな図を解説されることに…。難解すぎて眠くなりそうですね。
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