- 『クワンティコ』シーズン2第3話「隠された顔」
- Quantico Season2 Episode3 "STESCALADE"
※ネタバレしています。
あらすじと感想
盗聴器を仕掛けるが…
CIAの訓練施設ファームでは「判定」(assessment)と呼ばれる周りの状況を瞬時に判断する訓練が行われる。いきなり覆面をされて、森の中に放置され、暗くなる前にファームに戻れと指示が。全員、ファームに戻ることができるが、カメラとドローンで監視されていることに気付かず、「判定」が身についていないことを思い知らされる。
アレックスとライアンはファームに1つだけ盗聴器を仕掛けることになるが、すでに仕掛けられていた盗聴器と干渉。ミランダは反逆者グループ(AIC)がアレックスとライアンの潜入に気付いているかもしれないと懸念する。
1年後、人質をとって立てこもりを続けるテロリスト。アレックスはミランダの指示通り人質や犯人の数など正確な情報を集める。アレックスは犯人グループと同じマスクをかぶり、変装。
ライアンはハリーとケンカのフリをして、犯人のマスクを取ろうとするがそれは運悪くアレックス。アレックスは殺されそうになるが、毒入りカプセルを飲ませ反撃、突き落とす。
『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』シーズン2第2話「見えない脅威」前回のあらすじと感想はこちら≫ミランダはデータを破壊
全員、怪しく見える…。とくにミランダへの疑惑は深まるばかり。反逆者グループはCIAの逆でAICと呼ぶことに。CIAに反逆しているグループにぴったり。
そのAICとミランダはどういう関係なのでしょうか。アレックスとライアンの潜入捜査は失敗。その捜査についてシェルビーが作成していた報告書はミランダがブートセクタウイルスでデータを破壊。
それでも、ちゃんとハードコピーを残していたシェルビーは報告書をポールに提出。ホールって確かミランダと手をつないでいた国家安全保障会議のメンバーの人でしたよね。なんとしても報告書を読ませたくないミランダ。やっぱり、反逆者グループ(AIC)の仲間でなにかマズイことでもあるのでしょうか。それとも、計画がある?
アレックスが占拠区内にいると犯人にバラしていたミランダ。犯人グループ全員がアレックスを捜しているようだったので、「内部にもう一人味方のスパイがいた説」はなさそう。
新しい訓練生リー・デイヴィスが加入
ファームではさらに新しい訓練生リー・デイヴィスが加入。ウェディングプランナーで二児の母。アレックスによると実業家でシェルビーにそっくり。
レオンのジーンズはリーにパッチワークされてしまったそう…。細かいことまで気になる性格で、付箋で予定もきっちり管理。
人数が増えて、訓練生のことを把握するのが大変。アレックスとライアン、訓練生の評価が見る人で変わるのがおもしろいですね。
1年後、新しい訓練生も人質になっているようです。訓練生は曲者だらけで、潜入捜査は難航。 森の中での「判定」の訓練も、二人一組のチームだったはずがほとんどバラバラに。
木の枝を地面に刺し、影での動きで方角を知るレオン。軍でランドナビゲーションを学んだライアン。 高所恐怖症のはずなのに丸太を渡るダイアナ。しかも、ヒールのあるブーツで渡るとか、高所恐怖症じゃなくても怖い。ダイアナの手には強く握りしめたときについた爪の跡が。
盗聴器を仕掛ける
ライアンとアレックスは盗聴器を仕掛ける相手をさぐることに。
訓練生や教官についてまとめると、
- 弁護士のダイアナ・マンパシ 落ちこぼれ。ベッドで泣いているのは、弱いふりをしているだけかも。弁護士のコネで訓練生たちの情報を収集。
- レオン・ベレス 無口で、閉所恐怖症。カルテルが仕切る刑務所の実態を知るためにわざと逮捕され、メキシコの刑務所に。半年、独房にいた。
- 新しい訓練生リー・デイヴィス 二児の母で、神経質。ウェディングプランナーでカーダシアン一家の結婚式を4回も手掛けた。
- ハリー・ドイル あだ名 英国スパイ「キングスマン」。中国語もしゃべれる。アレックスに興味津々。
- セバスチャン・チェン あだ名「神父」神学校にいた。難攻不落。
- リディア・ベイツ 副教官。強烈。現場に戻りたがっている。
ライアンは南部訛りがあるので、「アラバマ」というあだ名がつけられたようです。
アレックスはレオンがメキシコのカルテルの刑務所で死にかけた話を聞いて、レオンを除外。 ライアンはダイアナの繊細な面を見て、ダイアナを除外。 ライアンとアレックス、ふたりとも感情に流されすぎじゃ…。
アレックスはハリー、ライアンはレオンに盗聴器を仕掛けるべきだと意見が割れることに。結局、レオンに決まりましたが、ここから溝は深まっていきそう。
管理官になったシェルビーとニマにはもっと潜入捜査官を操れとミランダから指示が。友情を利用して、相手を操らなければいけないなんて、大変そう…。
結局、仕掛けた盗聴器はハウリング。潜入捜査が失敗したことを考えるとアレックスたちの存在がバレていたのでしょうか。
リディアは現場に戻りたがる
出入り口や監視カメラの位置、周りの人の状況などを瞬時に把握する「判定」の訓練。森の中に置き去りにされたときにも、車で何分走ったのか、道路を外れたのはいつかなど「判定」の訓練の一環。スパイはパニックにならず、いつ何時でも冷静に分析することが求められるんですね。
主任教官のオーウェンの娘で、現場の捜査官だったリディア。オーウェンがファームに呼ぶように、密かに要求していたことが判明。「森に目を向けろ。雑草は気にするな。」(Don't lose sight of the forest just because you think you're in the weeds.)という言葉がきっかけで気付くことに。
現場で働きたいリディアは反発。誰かに「終わった。次は何をすればいい?」と電話していました。冷徹な顔が怖い。 リディアがイエメンで見つけたというアンワル・アウラキは「インターネットのウサマ・ビン・ラディン」とも呼ばれていたアルカイダの幹部。イエメンに潜伏していたアンワル・アウラキは2011年にCIAの無人機による攻撃を受けて死亡しています。
オーウェンは現場で働きたくても、誰かに名前を漏らされてしまいファームの教官を務めるようになったようです。 故意に名前を漏らされたことを示唆するリディア。オーウェンにも隠された過去がありそう…。
ウィル・オルセンに近づくハリー。ハリーはジュリアンだと偽名を名乗って、シーズン1で爆弾作りを手伝わされて被ばくしたウィルに接近。つかみどころのないハリーは何をしようとしているのでしょうか。アレックスの正体はバレてしまう?とりあえずウィルは元気そうでよかったですね。
犯人はやはりAIC?
アレックスを殺そうとした女性はどうやらファームの教官の1人だったようです。 袖の中に隠されていた毒入りカプセル。まさか自殺用に全員隠し持っている!?
それにしても、ライアンが覆面を外そうとした相手がアレックスだったとは、タイミングが悪すぎ。それに、その計画自体、無茶苦茶。ライアンにも命の危機が。
人質事件を解決するにはまだ時間がかかりそう。敵に紛れ込んだアレックスの活躍に期待したいですね。
英題の"STESCALADE"は1960年にキューバのハバナの新華社通信を盗聴したCIAの作戦の暗号名です。 アレックスとライアンが盗聴器を仕掛けるエピソードにぴったり。
登場人物・キャスト
『クワンティコ』シーズン2の登場人物・キャストの紹介はこちら≫
ドラマの中で流れた曲
- Your Silent Face - NEW ORDER
- Ultraviolence - NEW ORDER
- The "In" Crowd - RAMSEY LEWIS TRIO
- Oh Oh Oh Oh Oh Oh Oh Oh - SAY HI
気になったセリフをPick Up
「私たちが立ち向かう敵は、戦闘服も着ていないし、戦場にも立っていない。でも、忘れないで。戦争を企んでるのよ。」"You see, this group that we're up against, they don't have uniforms, they don't have a battlefield. Make no mistake, they are planning a war."
管理官のシェルビーとニマに忠告するミランダのセリフ。怪しい動きばかりしているミランダ。AICの仲間になってしまったのでしょうか…。
『クワンティコ』シーズン2のエピソードリストと登場人物・キャストの一覧はこちらへ≫