『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』シーズン12【ファイナルシーズン】 第5話「家庭教師の真実」あらすじと感想 ネタバレ注意!

  • 『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』シーズン12【ファイナルシーズン】 第5話「家庭教師の真実」
  • "BONES" Season12 Episode5 "The Tutor in the Tussle"

※ネタバレしています。

治安の悪い地域でショットガンで撃たれた遺体が見つかる。顔の損傷が激しかったが、コンタクトレンズに残っていた指紋により被害者はオースティン・ウィルソンと判明。ルームメイトのベニーの話から、オースティンは塾で教師をしながら大学院を目指していたことが分かる。ブレナンとブースが塾を訪ねると、オースティンがジェイコブという生徒の母親スーに平手打ちされるのを見たという生徒を発見する。 (FOXのエピソードより)
『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』 シーズン12【ファイナルシーズン】 第4話「復讐の始まり」前回のあらすじと感想はこちら≫

簡単なあらすじと感想

家庭教師が犠牲者

治安の悪い地域にある「ボーナー通り」でショットガンで撃たれた遺体が発見される。被害者はオースティン・ウィルソン。オースティンは塾で家庭教師として働いてお金を貯め、大学院を目指して勉強していた。

塾が不正をしていると気付いたオースティンは塾を辞めることを決意。オースティンを慕っていた生徒ジェイコブは「単なる金づるだった」と言われ激怒。もみ合いになって階段から落ちたオースティンの遺体を車で運び、階段から落ちたことがわからないようにショットガンで撃っていた。

一方、帰国した詐欺師の父親フィリップ・オーブリーがオーブリーの前に現れる。オーブリーは逮捕するつもりだったが、新しい妻子のために助けてほしいと懇願される。思い悩んだオーブリーだったが、父親を逮捕させる。実は、新しい妻子の話はウソだったことがわかる。

ボーナー通り

今回は、家庭教師のオースティン・ウィルソンが犠牲者。

死体を発見したのは、「BONER ST」(ボーナー通り 勃〇通り)の標識を盗んだ男とそれを追いかけた警官。BONERには卑猥な意味があり、警官も通りの名前を言うのをためらうほど。

本当は、名家にちなんでつけられた通りの名前なのに。この苗字だとからかわれそう。 BONERには他に「バカな間違い」という意味も。一見、卑猥な言葉とは思えないですね。

オーブリーは木から落ちてきた肉片の犠牲に…。2回も。みんな、行きつけの血や胆汁のクリーニングが上手なお店を知っているんですね。染み抜きを頼まれるお店の人も大変…。

クモに襲われるカム

家庭教師をしていた被害者のオースティンはモンスターペアレントに悩まされていました。

ジェイコブの母親「サイコ・スー」ことスー・ケイシーは教育ママでオースティンの顔をビンタ。さらに塾長には腸を引きずり出すよりひどいことを言ったらしい…。さすがサイコ・スーの名に恥じないイカれっぷり。

「サイコ・スー」を演じているのは、ジュリー・クレア(Julie Claire)。『デビアスなメイドたち』のシーズン3に出演、『BLOODLINE ブラッドライン』、『ウェブセラピー』など数多くのドラマに出演しています。

SATとは大学進学適性試験のこと。各科目、最低点が200点、満点は800点です。

押収したサイコ・スーの狩猟用ショットガンの銃身にはクモの卵が! クモ嫌いのカム。孵化しないと思っていた卵からはクモがゾロゾロ…。 焦るジャック!

逃げ出したクモはカムの顔に。しかも3匹も!! これはクモが嫌いでなくても嫌なシチュエーション。 必死にクモを振り払うカムはアンジェラとジャックを葬り去ることを決意。忘れたころに復讐すると予告するカムが怖い。

塾は不正行為をしていた

被害者のオースティンはプリンストン大学卒業。イリノイ州シカゴ郊外ノースウェスタン大学出身だったブレナンは、塾長に大学をけなされて気を悪くすることに。

オンライン講座で不正行為をさせていた塾長エイミー・ブライアンを演じているのは、マーシャ・トマソン(Marsha Thomason)。『ホワイトカラー』ではピーターの部下で、FBI捜査官のダイアナ・バリガンを演じています。

オンライン講座に家庭教師を出席させ、子どものかわりにいい成績をとってもらう不正行為に嫌気がさしたオースティンは教師を辞めることを決意。替え玉受験みたいなものでしたね。

さらに、オースティンは生徒の母親にセクハラされていたことが判明。 母親が家庭教師にセクシーな男性を選ぶって…。ホストかなんかと勘違いしてるのか、子どものことは二の次かい!とツッコミたくなりますね。

セクハラしていた弁護士のコーネリアは夫に他の男性といるところを見せつけて興奮するというかなり特殊な性癖。

コーネリアのストレス発散で、見せつけられる旦那さんが哀れ…。ブースもコーネリアのストレス発散に利用されそうに…。あからさまなボディタッチにボーンズはあきれ顔。

犯人は生徒だったジェイコブ

結局、犯人はサイコ・スーの息子で、オースティンの生徒だったジェイコブ。「金づる」と言われて激怒して、階段から突き落としていました。学歴にこだわる親のプレッシャーの中、慕っていたオースティンが唯一の心の拠り所だったのかもしれませんね。

一方、オースティンは里子でカネで不正行為をさせる金持ちを毛嫌い。 殺人にまで発展してしまったのでした。

ストーカー事件の9割が親愛の情を示してくる連中だというのも、怖いです。フレンドリーだったファンが何かで失望して凶行に走ったりするのも、今回の事件と同じようなパターンなのかも…。

ジェイコブが偽装のために撃ったショットガンは銃身が短いソードオフ・ショットガン。ソードオフ(sawed off)とはノコギリで切り落としたという意味。ソードオフ・ショットガンは所持が違法。殺傷力が高く、軍や警察以外に出回ることはほとんどないそうです。

これ以上悪事に手を染めないように、コンビニ強盗をしたルームメイトで親友のベニーからソードオフ・ショットガンを取り上げていたオースティン。ジェイコブがどうやってそのショットガンを手に入れたのかはわかりませんが、ジェイコブに世間話として話していたのかもしれませんね。

オーブリーは父親のことで思い悩む

ジェシカがヨーロッパへ行き、時差ボケのオーブリーはクワトロショットのシナモン入りカプチーノで4倍の濃さのカフェインを大量補給。そこに、オーブリーの父親が登場。

オーブリーの父親を演じるのは、オーブリー役のジョン・ボイドの実の父親ガイ・ボイド。親子共演を果たしています。 俳優のガイ・ボイドは映画『フォックスキャッチャー』や ジュード・ロウが教皇を演じたドラマ『ヤング・ポープ 美しき異端児』にも出演しています。

子どもと母親が写った写真はてっきり幼い頃のオーブリーかと思いきや、新しい妻子の写真。しかも、新しい妻子の話はウソ。同情をひいて息子を利用しようとするひどい父親でしたね。

父親がアルコール依存症だったブースと詐欺師だったオーブリー。ふたりとも「父親運」がないと嘆くことに。

父親をFBIに引き渡すか思い悩むオーブリーは食欲ゼロ。いつもはあんなに大食いなのに…。父親のことが相当こたえていたオーブリーでしたが、父親が逮捕され、重荷が降りて食欲が復活!

ドーナツを12個も食べたというオーブリー。元通りになってよかったですが、ドーナツを12個…。考えただけで胸焼けしそう。

オーブリーの父親のことで心配していたプロファイラーのカレンは、了解の略語の「りょ」と言い、オーブリーも「りょ」を使いこなしていました。 英語では”Totes”と言っています。"totally"(もちろん)という言葉の略語だそうです。

フィッシャーはブレナンの小説の熱烈なファンだった

自分の小説のオーディオブックのナレーターが気に入らないブレナンは自分で朗読しようとオーディション用に声を録音。

それを聞いたオーブリーは反応に困ることに。言うに事欠いて、音質がクリアだと褒めるオーブリー。ブースをモデルにしたアンディ捜査官の声はブレナンの中ではかすれ声というか、だみ声。声優に向いていないことを悟ったブレナンはそのまま小説のオーディオブックを受け入れることに。

実習生のフィッシャーはブレナン博士の小説は低俗で、洞察力に欠けると批評。

フィッシャーが好きなのは「神は死んだ」で有名なドイツの哲学者ニーチェに、『死に至る病』を記したデンマークの哲学者キルケゴールに、猫の漫画の『ガーフィールド』。そして、SFドラマの『トワイライト・ゾーン』。

猫の漫画の『ガーフィールド』だけちょっと違う感じが…。『ガーフィールド』は新聞漫画で、主人公の猫の名前がガーフィールド。アニメや映画化もされアメリカでは大人気の漫画。

ガーフィールド - Google 検索

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ジャックは『トワイライト・ゾーン』や『アダムス・ファミリー』派ではなく、アニメ『ルーニー・テューンズ』派。ショットガンを持つカムを見て「バッグス・バニー狩りのシーズン?」と聞いていたジャック。バッグス・バニーはアニメ『ルーニー・テューンズ』に登場するうさぎのキャラクター。

バッグス・バニー - Google 検索

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トゥイーティーもアニメ『ルーニー・テューンズ』に登場するキャラクターです。

トゥイーティー - Google 検索

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ブレナンの小説を散々批判したフィッシャーでしたが、実は大ファンだったことが判明。しかも、「骨の中の洞察力」"The Perspicacity in the Bones"という題名のファン・フィクションまで送っていたまさにファンの中のファン。

その小説では、いじめられている主人公が上司と不倫をしているという内容が。それって、自分とブレナンが不倫していることを妄想して書いたのでしょうか…。

こんなのが本人にバレるなんて、恥ずかしすぎる。「顔から火が出る」ということわざは、こんな状況にぴったり。ブレナンの小説が好きすぎることを隠そうと、わざと大したことないと批判していたようです。

ステンレス製と革の微粒子で『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のようなSMプレイかもと言っていたフィッシャー。 イギリスの官能小説『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の大ファンでもあったりして…。

ネガティブなフィッシャーも「無感動なフリをしていても、楽しいと思えることがある」ことが分かり、ブレナンも満足げ。

6歳の娘に自分の小説を読み聞かせようとするブレナン。残酷だからと止めるブースに、おとぎ話のほうが残酷だと反論。

シンデレラのオリジナル版で2羽のハトが姉たちの目をつついて、くり抜くシーンはすでに読んでいたことが判明。 寝る前にこんなお話を読み聞かせされたら、悪夢にうなされそう…。

目をくり抜くシーンは上品に読んだと主張するブレナン。配慮するところが違ってる!上品に読まれたら、逆に怖いよ…。

次回はどんな事件が起こるのか楽しみですね。

登場人物・キャスト

『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』シーズン12【ファイナルシーズン】登場人物・キャストの紹介はこちら≫

捜査に関する専門用語など

今回の助手は…  コリン・フィッシャー
メチルサルフォニルメタンとビタミンC
しわ取りクリーム
ステンレス製と革の微粒子
階段から落ちたことが判明。革の微粒子は靴の革。
 
ソードオフ・ショットガン
銃身が短いショットガンのこと。
自転車のペグ
BMXに取り付ける金属で作られた筒状のパーツ。技をするときなどに使う。トランクに自転車と乗せられた被害者はペグで上腕骨にひびが入った。

気になったセリフをPick Up

「許すかもしれないし、あなたがすっかり安心するまで何日でも何か月でも待って、警戒心が解けたころに復讐するかもしれない。」
"Well, either that, or I wait until you're lulled into a sense of security-- maybe days, maybe months. And then when you least expect it, exact my revenge."

クモに襲われたカムがジャックに警告するセリフ。犯行予告がおそろしい…。その言葉だけで立派な復讐ですね。クモの恨みは怖い。それにしても、ジャックがアンジェラにカビを食べさせようとしたのに、変わったことはなかったというのがびっくり。カビを食べさせようとするのが通常になってる!

『BONES (ボーンズ)-骨は語る-』 シーズン12【ファイナルシーズン】のエピソードリストと登場人物・キャストの一覧はこちらへ≫

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