- 『MACGYVER/マクガイバー』シーズン1第9話 「チゼル」
- MACGYVER Season1 Episode9 "Chisel"
※ネタバレしています。
マクガイバーは前回の任務の際にボーザーに本当の仕事を知られ、傷つけてしまったことで心を痛めていた。その頃ラトビアでは、「ディエヴァ・ロカ」と呼ばれるテロ細胞による襲撃でひと月に37人もの犠牲者を出していた。首謀者はヤニス・ラパ。この男を中心に、ディエヴァ・ロカは巨大テロ組織への変貌を企んでいた。 (Super! drama TVのエピソードより)『MACGYVER/マクガイバー』シーズン1第8話 「コークスクリュー」 前回のあらすじと感想はこちら≫
あらすじと感想
ラトビアのテロ組織を潰す任務
次に誕生しそうな過激派組織の芽を摘むため、ラトビアの「ディエヴァ・ロカ」と呼ばれるテロ細胞を潰す任務。50人ほどの「ディエヴァ・ロカ」の首謀者はヤニス・ラパ。 母親が死に、相続手続きをするため銀行に現れたヤニス・ラパを確保する作戦を立てる。
今回、マクガイバーがペーパークリップで作った形は手錠。
ヤニス・ラパを捕まえる
ラトビア共和国の首都リガ。銀行の支店長が裏切り、ヤニス・ラパは逃亡。 テロ組織の名前を覚えられないジャック。「ディエヴァ・ロカ」やヤニス・ラパ…。確かに覚えづらし、言いにくいですね。
銃を撃ってきたヤニス・ラパに火をつけたスプレー缶を投げ、ヤニス・ラパを拘束。小さい頃、花火を自作していたというマクガイバー。マネをしないでと警告が。スプレー缶爆弾は簡単にマネできそうですが、気軽にやったら大惨事になってしまいそうです…。
ヤニス・ラパは捕まる前に、仲間全員に救援要請を送っていた。車で飛行場へ急ぐが、「ディエヴァ・ロカ」の連中が検問を敷いており、マクガイバーたちは車を捨てて逃げる。
路地に逃げこみ、上空から敵の位置を把握するためプラスチック袋、ハンガー、ゼリー状燃料で手製の熱気球を作り、スマホのカメラを取りつける。スマホの提供を渋るジャック。熱気球の弱点は操作できないことと回収ができないこと。ボーザーの映画撮影で使ったという熱気球。今ではドローンが同じような役目をしていますね。
上空から敵の位置を知って逃げるが、追い詰められ、アメリカ大使館へ逃げ込む。
大使館が攻撃される
無事に大使館に避難できるが、テロ組織はひるまず、大使館を攻撃。大使館に逃げ込めば安全かと思いきや籠城戦に…。
援軍到着までは6時間。職員は機密情報を破棄。大使は警察に連絡するが、「ディエヴァ・ロカ」をおそれて来ない。 大使館は武器も人手も手薄。ピンチの状況で、ジャックとマクガイバーはまさしくカイロだと言い合う。前にもカイロの話が登場していましたが、どんな状況だったのか気になりますね。
大使役は 『ジェリコ ~閉ざされた街~』や『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』に出演しているアリシア・コッポラ(Alicia Coppola)。
大使館の職員はヤニス・ラパを引き渡せば助かると提案。マクガイバーは野放しにすれば、テロの犠牲者が増えると反対し、無事に家族のもとに帰すと約束。協力を求める。
窓をドアでふさぐがAK-47では貫通してしまう。マクガイバーは銃弾を止めるために必要なコピー用紙の枚数を計算。厚さ20㎝の紙で銃弾を止められることがわかる。ホワイトボードにサラサラ計算式を書いて、答えを出すのがかっこいいですね。 コピー用紙の在庫は大量。ペーパーレス化が進んでなくてよかった!
コピー用紙の束を引き出しに詰めて、銃弾を止めるバリケードを窓に敷き詰める。
いい知らせを作り、大使がジャックに気があると、からかうライリー。 ヤニス・ラパはライリーに逃がしてくれれば命を助けると言うが、ライリーは仲間にとってヤニス・ラパはチクリ魔、救出ではなく殺しにきてると言い返す。リーダーまでも殺しに来るテロ組織…。末恐ろしい…。
ゲートを守る海兵隊員の銃弾は残りわずかに。マクガイバーは職員たちの防弾チョッキをドアに張り付けて盾にする。 マクガイバーが話していた「ファランクス」は 古代において用いられた重装歩兵による密集陣形のことだそう。
トラックでゲートを補強し、マクガイバーとジャックは盾に隠れて海兵隊員4人を撤退させる。
「ディエヴァ・ロカ」には援軍が登場し、ゲートを突破。総攻撃してくる。 マクガイバーや職員たちは2階へ。
武器を作り、反撃
手りゅう弾が投げ込まれるが、マクガイバーが外へ。ラパはようやく自分が殺されることに気付き、協力を申し出る。
マクガイバーは掃除用洗剤、硝酸ナトリウム、芝刈り機の燃料を集め、缶に詰めて手りゅう弾にしたり、ラトビア首相からの贈り物だった石膏像を破壊し、丸くして大砲の玉にして、パイプに詰め、敵に反撃。
敵は後退。アンテナと無線機で敵の連絡を傍受すると、「増員部隊が2時間で到着するから待て」と指示が出ていた。アメリカ軍の援軍は3時間後。大使や職員は死を覚悟し、家族に電話する。
ジャックは任務の前に家族でつどい、身辺整理や遺言を書いたことがあると告白。ジャックの全財産は、車2台とブルース・ウィリスの映画のDVDだけ。ジャックは『ダイ・ハード』とか好きそう! マクガイバーは「家族でつどった」というジャックの言葉をヒントに、突入を避けられないなら招こうと思いつく。
金庫を動かし、砂糖とある物を加熱し、爆発するパテに。金庫を取り囲むようにパテをはりつけ、無線機を起爆装置にする。 マネされたら困るため隠されたであろう「ある物」が何だったのか気になりますね。
ヤニス・ラパに「玄関から侵入できる」と仲間に連絡させるが、ラパはこっちには武器がないと余計なことを言い始める。しかし、ライリーは声が遅れて届くように細工していたため、仲間には届いていなかった。ライリーの細工のおかげで助かりましたね。
大量の椅子を階段に積み上げ、バリケードに。 敵は玄関から侵入。マクガイバーはパテの爆発で2階の金庫を落として玄関をふさぎ、敵を閉じ込める。 その間に、2階からロープで降り、全員脱出。 外に残っていた敵もやっつけ、全員が車で大使館から無事逃げ出すことに成功。
ボーザーはフェニックス財団で働くことに
マクガイバーの仕事を知ってしまったボーザーは国の安全の脅威とみなされ、尋問を受けることに。 マクガイバーはボーザーを犯罪者扱いするなら、フェニックス財団を辞めると宣言する。
ボーザーは尋問室に閉じ込められ 、ヨガのポーズ。本部長に中国の通話記録について聞かれる。ボーザーは特殊マスク用の医療用液状シリコーンを安く売っている中国人と連絡をとっていただけだと説明。 さらに、ボーザーはブリーフ派だというどうでもいい情報が。しかも、洗濯の日はノーパン…。
ボーザーは任務から戻ってきたマクガイバーにハグ。スニーカーを子犬に噛まれた程度に怒ってると説明する。ちゃんと分かってくれたボーザー。「スニーカーを子犬に噛まれた程度に怒ってる」って、もう許したも同然ですね。
ボーザーは特殊マスクを作る技術で、研究室に採用。フェニックス財団の仲間になることで帰宅を許可される。 スパイになって女の子にモテモテなところを想像するボーザーに、マクガイバーが諜報員だということは秘密だと水を差す。
マクガイバーの親友ボーザーが新たにフェニックス財団の仲間に。仲間になったボーザーがどんな風に活躍するのか楽しみですね。 ちなみに題名の「チゼル」は鑿(ノミ)という意味だそうです。
登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- Blood Brothers - BRUCE SPRINGSTEEN
気になったセリフをPick Up
「この任務の意義は?秘密を貫いて大切な人をだますことか?」"Yeah, at what price? Me betraying my best friend?"
親友のボーザーにウソをついてきたことで自分を責めるマクガイバーのセリフ。 「知らない方が生き長らえる」「知らない方が幸せ」で、人助けには自己犠牲がともなうと慰めるジャック。しかたがないウソだとしても両方が傷つく、秘密の命懸けの仕事はヘビーですね。
今回のマクガイバーの主なスパイ技術
- スプレー缶にライターを巻きつけて火をつけ、爆発させる。
- 上空から敵の位置を把握するためプラスチック袋、ハンガー、ゼリー状燃料で手製の熱気球を作り、スマホのカメラを取りつける。
- 銃弾を止めるために必要なコピー用紙の枚数を計算。銃弾を止められる厚さ20㎝の紙で窓をふさぐ。
- 防弾チョッキをドアに張り付けて盾にする。
- 掃除用洗剤、硝酸ナトリウム、芝刈り機の燃料を集め、缶に詰めて手りゅう弾にしたり、石膏像を丸くして大砲の玉にして、パイプに詰め、敵に反撃。
- アンテナと無線機で敵の連絡を傍受する。
- 食器用洗剤で摩擦係数を変えて滑りやすくし、金庫を動かす。
- 燃えやすい砂糖にある物を加えて煮立たせ、冷やし、爆発するパテにする。
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