- 『アメリカン・ホラー・ストーリー:体験談』第3話 「第三章」
- American Horror Story: Roanoke Episode3 "Chapter 3"
※ネタバレしています。
フローラが姿を消し、リーたちは捜索を始める。娘の失踪を知ったメイソンは激怒し、リーを責める。その後、この事件を知った霊能者が突然 現れ、捜索を手伝うと申し出る。霊能者は霊たちと交信し、また調査をすることで、一連の事件の原因が植民地時代の1人の女であることを突き止める。 (FOXのエピソードより)『アメリカン・ホラー・ストーリー:体験談』第2話 「第二章」前回のあらすじと感想はこちら≫
あらすじと感想
フローラの捜索がはじまる
ドキュメンタリー番組「ロアノークの悪夢」"MY ROANOKE NIGHTMARE"。
リーの娘フローラが行方不明になり、ボランティアや警察の協力で森の捜索が開始される。警察はこの家で事件続きのため、懐疑的だった。
アメリカでは3万3000人以上の子どもが行方不明になっているそう。そんなにもたくさんの子どもたちの行方がわからなくなっているなんてゾッとしますね。
フローラの捜索中、リーはフローラが持っていた人形を発見。 しかし、その人形は手足と首がバラバラにされ、豚の手足にされていた。さらに、近くの農家の前には豚の胴体に人形の手足が。 悪趣味で、気持ち悪い…。
薄気味悪い農家の中はハエが飛び回るような劣悪な環境。納屋には豚のお乳を吸う少年2人が。 衝撃的な光景でびっくりしました。ひどい虐待ですね。
少年たちはポーク一家の子どもで、ポーク一家は土地を違法に占拠しており、捕まる前に逃げたという。少年たちは言葉を話せない野生児だったが、「クロアトアン」と叫ぶ。
ポーク一家は家の競売に来ていた人たち。豚が出てくるので、ポークと聞くと豚肉!?のことと思いきや、スペルは違うよう。 ポーク一家はPolk、 豚肉のポークは pork。
「クロアトアン」 は入植者が忽然と消えてしまったロアノーク植民地の砦に掘られていた言葉だそうです。 警告だったとマットが言っていましたが「クロアトアン」がどんな意味を持っているのか、少し怖いですが気になります。
霊能者のクリケットが現れる
フローラが消えてから72時間経過。リーはフローラが死んでいることも覚悟し始める。
フローラの父親のメイソンはフローラをさらったのはリーだと責め、リーを突き飛ばす。
捜索で疲れて眠りについていると、警察から連絡が。メイソンが火あぶりになって死んでいた。
マットは取り付けた監視カメラの映像を確認。リーはメイソンが出た15分後に家を出て、戻ってきたのは4時間後だった。シェルビーはリーがメイソンを殺したのではと疑いを持つ。 監視カメラによると2014年9月30日に起こったらしい出来事だとわかりますね。
リーは疑いを否定。マットが家を出てホテルに泊まろうと提案していると、ニューオーリンズからやってきた霊能者クリケットが現れる。
ニューオーリンズ名物のスイーツカフェデュモンドのベニエを食べているときに霊が話しかけてきたという…。うさん臭い霊能者はフローラ捜しに協力すると申し出る。 クリケットは以前にも行方不明の子どもを見つけたと記事になっていた。
霊能者のクリケットを演じているのは、 レスリー・ジョーダン (Leslie Jordan) 『アメリカン・ホラー・ストーリー:魔女団』にも、クエンティン・フレミング役で主演。 映画『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』に出演。『アグリー・ベティ』や『デスパレートな妻たち』など数多くのドラマにゲスト出演しています。
クリケットは物置にフローラがプリシラと隠れていたと言い当てる。物置にはボンネット(帽子)が。クリケットはフローラはまだ生きているが、生きているものの仕業ではないという。プリシラは1500年代に死んでいるという。うさん臭い霊能者ですが、能力は本物のよう。クリケットの持っているカエルのステッキがかわいい。
交霊会
クリケットは交霊会をしてプリシラを呼ぶ。しかし、現れたのは「ザ・ブッチャー 」と名乗る邪悪な霊のトマシーン・ホワイトだった。ブッチャーには肉屋という意味のほかに虐殺者や処刑人という意味があるそうです。あだ名があるなんて…。 しかも、「ザ・ブッチャー 」というおどろおどろしい名前。
何人その手にかけたのかと考えるとおそろしい。守護聖人の聖ヨハネ・グアルベルトのカードも効かず、ロウソクは真っ二つに割れる。トマシーンは自分の土地を守るために侵入者を皆殺しにすると言う。トマシーンによると、プリシラが火あぶりの儀式からフローラを連れ去って隠したという。クリケットが侵入者はトマシーンたちのほうだと非難すると窓ガラスが割れ、クリケットは「クロアトアン」と叫ぶ。
プリシラはフローラを守ってくれたようですね。トマシーンたちは地縛霊で土地の外には出られないというか、 出たくない様子。
霊はリーやシェルビー、マットには見えていないため、マットはペテンを疑う。クリケットは邪悪な霊がフローラをとらえてると言い、案内には2万5000ドル払えとお金を要求。しれっと「クレジットカードでも構いません」って通販ですか!
力が本物でも、娘を捜す母親にお金を要求してくるなんて、やっぱり汚いですね。 リーは銃を向けてフローラの居場所を聞き出そうとするが、マットがこれは詐欺だとなだめる。
追い出されるクリケットはリーに「エミリーがよろしくって。どうして探すのをやめちゃったの」と耳打ちする。
エミリーはリーが17歳の時に産んだ最初の娘で、4歳の時 食料品店に行ったリーが車に戻るといなくなっていたのだった。
再現ドラマではなく、証言のときの撮影のインタビューが中断されたり、中断中も撮影されているのが、いかにも本物のドキュメンタリー番組みたいでしたね。
ロアノーク植民地
クリケットを信じたリーはお金を払い、クリケットの話を聞く。 クリケットは森の中を散策したときに、「霊魂が私にダウンロードされたんだ。超常現象の圧縮データみたいに」なったという。 現代的な言い回しが面白いですが、霊魂がダウンロードされるような目には遭いたくない!!
クリケットは敵についてよく知るべきだと「ザ ・ブッチャー 」ことトマシーン・ホワイトについて語り始める。夫はジョンで、ロアノーク植民地の総督。
ジョンは追加の物資調達のため、イギリスへ戻り、トマシーンは留守を任せられる。 しかし、ロアノーク植民地は深刻な食糧不足に。男たちは島にあるロアノーク植民地からアメリカの本土へ移ろうと考えていたが、トマシーンはとどまると譲らない。
トマシーンは寝ているところを捕らえられ、頭に鉄籠を被せられて森に追放される。 トマシーンが瀕死の状態で獣から逃げていると魔女のスカアハ が現れて、獣の心臓を食べて魂を捧げよと言う。 まだ動いている心臓がリアルで気持ち悪い。
魔女のスカアハを 演じているのはレディー・ガガ。 不老不死の力を持った森の魔女の役だそうです。頭につけている動物の頭蓋骨が印象的ですね。黒い衣装ではないので、魔女というか山姥っぽい感じです。
復活したトマシーンは自分を追放した男の頭を包丁で割る。トマシーンは追放に協力した息子のアンブローズを許し、本土へ行くことを決める。これが「ザ・ブッチャー」の誕生だったようです。 トマシーンが持っている肉切り包丁が「ザ・ブッチャー」のあだ名にぴったり…
内陸のマットとシェルビーが買った家から1時間ほど離れたところにあったロアノーク植民地。内陸のマットとシェルビーが買った家あたりにうつったという設定のようですね。116人の入植者が消えたロアノーク植民地はロアノーク島という島にあったそう。
クリケットはフローラを取り戻すため取引をする
クリケットとマット、シェルビー、リーは夜に森の中へ。
物置にあったボンネット(帽子)を使ってプリシラを呼ぶと「ザ・ブッチャー 」と用心棒たちが現れる。
クリケットはフローラを返せば、マットたちは家を焼き払って立ち去ると約束する。 シェルビーはマットが家を焼き払うことを了解したと知らなかった。
マットが見当たらず森を探すと、シェルビーは豚の死骸のそばでマットが魔女とヤっているのを目撃。
シェルビーはマットを責めるが、マットには記憶がなかった。 マットはトランス状態だったのでしょうか…。
警察はリーを逮捕。マットは「何をしたんだ!?」とシェルビーに問うが シェルビーは当てつけのように「何のことだかわからない。」と答える。
シェルビーは監視カメラのことを警察に言ったようです。元夫のメイソンを殺したとリーが糾弾されることになりそうですね。シェルビーとマットの夫婦には亀裂が…。
フローラはいまだ見つからず。どこに行ってしまったのでしょうか。無事に見つかるのか心配…。
霊能者や魔女まで登場し、豚がどんどん死んでいき、死骸が気持ち悪い!
これから先どんな風に話が展開していくのか楽しみですね。登場人物
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気になったセリフをPick Up
「恐怖の中でも我が子を失う恐怖は特別よ。 それは原始的で苦痛を伴う。」"There is no fear like the fear of losing a child. It is primal.And it's wrenching."
ドキュメンタリー番組「ロアノークの悪夢」で証言するリーのセリフ。幽霊のプリシラと一緒にいるらしいリーの娘フローラ。黄色のパーカーが高い木に引っかかっていたり、人形が無惨な姿になっていたりしていたのはどうしてなのでしょうか…。
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