- 『APB ハイテク捜査網』シーズン1第5話 「想定外」
- APB Season1 Episode5 "Above and Beyond"
ギデオンは危険な合成ドラッグの排除に乗り出す。ハイテクを駆使して元締めを突き止めるが、法律を逆手に取られて逮捕に失敗。怒った被害者の父親がドラッグ製造所に乗り込んで、敵の人質に。マーフィらが駆けつけて救出し、元締めを逮捕する。この大手柄を知って、ギデオンを敵視する市長も13分署への攻撃を断念する。(FOXのエピソードより)
あらすじと感想
ギデオンは頼まれて、ドラッグの元締めの逮捕を目指す
強盗かと思いきや、ロバートがATMを銃で撃ったのは、ギデオンと話すため。ロバートの娘のマヤは「ハイタウン」というドラッグに手を出し、脳卒中になってしまった。ロバートはギデオンに麻薬の元締めを逮捕してほしいと頼む。
「ハイタウン」はヘロインとメタンフェタミンを合成した死者も出ている危険なドラッグ。どちらか一方でも危険そうなのに、合成してあるなんて…。
ロバートの集めた手がかりで、末端の売人が分かる。ギデオンは売人を捕まえて、元締めを吐かせればいいと簡単に考えていた。マーフィは実際の取引は、金をもらう係の銀行員、クスリを渡す係のウエーターなど役割が分担されていることを教える。 子どもにクスリを渡す係をやらせるなんて、汚いですね。
金は元締めのもとに集まると知ったギデオンは、超微粒子の探知用パウダーを紙幣につけることを思いつく。探知用パウダーはライトを当てなくても、拡張現実メガネをかければ、触った人物がわかるもの。
探知用パウダーが黄色に見えるのは、ゴスが言っていたように幻覚みたいでした。それに探知したときや、周りの設定画面がかっこいい。ギデオンは困ったときに、道具を出してくれるドラえもんみたいですね。
探知用パウダーのついた紙幣でクスリを買い、拡張現実メガネで集めたデータを分析、紙幣の動きからブリッジポート家が元締めだと判明。そこに住んでいたのは前科のあるマーコス・クルスという男。
ATMを撃ったロバートは銀行には告訴されず、罰金と怒りのおさめ方という講義をうければいいことになり、釈放。
MITの同窓生だったロバートとギデオン。 教授が言っていたという「問題を正しく定義できれば、答えはおのずと見えてくる」という言葉が印象的でした。答えを見つけるより、問題が何なのか正しく見極めることのほうが難しいのかもしれません。
元締めの男は法律を逆手にとって逮捕を免れる
令状をとって、マーコスの家に突入するときも、ギデオンの開発した新しいおもちゃが登場。その名も「空気圧突入装置」。ドアのロックや蝶つがいも破壊。マーコスは逮捕され、無事に事件は終了すると思ったら、マーコスは警察より一枚上手でした。
マーコスが「ハイタウン」を大量に保管していた倉庫は隣の家の土地にあり、令状の範囲外。名義もお隣の90歳の人のもの。イライラするほど、悪賢いですね。
マーコスが野放しだと知ったロバートは姿を消し、ギデオンたちは残されたロバートのパソコンの暗号を解除。マーフィのデジタルのダクトテープという表現が面白いです。
ロバートはマーコスの車を追跡していたことが判明。最後の場所に駆けつけると、ロバートの車の助手席には銃弾が。ビルの外には塩素の容器が捨てられていることから、クスリの密造所だと分かる。
ビル中は真っ暗。拡張現実メガネの設定をかえて、暗闇でも見えるように変更。 まるで暗視ゴーグルみたいです。
ロバートは銃を奪われ、マーコスの人質になっていた。ブラントが交渉する緊迫した状況に。ギデオンはブラントのメガネの映像からパイプが犯人の真上にあることに気付く。ギデオンはパイプの真下を壁越しに撃つようにマーフィに指示。銃弾は犯人のマーコスに的中し、逮捕。 壁越しに撃つところは、ドキドキしました。
今回は拡張現実メガネが大活躍 !
逃亡犯は悪党?
市長の送り込んできたマーフィの元夫で検事補のスコットは、いままで解決してきた事件は法的に問題があると指摘。木曜までに、事件を不起訴にして、犯人を釈放するという。
警部はこれは市長の報復で、打開策は大手柄をあげるしかないとギデオンに伝える。ギデオンが真っ先に思いついたのが「殺人ロボット」を作ることなのが、笑えます。でも、ギデオンなら本当に作れてしまう…。
警部は手柄をあげるため特別任務として、レイエスとコブに偽名を使っている逃亡犯の候補者を調べるように指示。レジー・ウォーカーという人物を調査し捕まえるが、レジーは過去に期限切れのエイズ治療薬を盗んで患者に渡していた。 今は病院に勤め、ホームレスの人たちにサンドイッチやインスリンなどの薬を配っていた。
人食いだの、ホームレスにドラッグを売りつける極悪人だの言って警戒していたら、普通にいい人でした。周りを見回っているうちに逃げられたと言って、逃がしてあげる2人。警部に怒られてる2人がなんだか、かわいいです。
ギデオンは大物の売人を捕まえたことで、市長も取り込むことに成功。スコットは面白くなさそうでしたね。結局、元妻のマーフィに嫌がらせしたいだけみたいです。
「シカゴはハイタウンとハイさよなら」”So no more Hi-town in Chi-town.”とギデオンのダジャレが炸裂。
記者会見で聞かれていた、ギデオンが13分署にどれだけのお金をつぎ込んだのかは気になりますね。もう天文学的な金額になっていそう…。
次はどんな事件をどんなテクノロジーで解決していくか楽しみですね。
登場人物
気になったセリフをPick Up
「実のところ、このテレサ・マーフィのような素晴らしい警官たちに値段をつけることなんかできない」"The truth is you can't even begin to put a price on hard-working cops like Detective Theresa Murphy."
大金をかけて13分署を大改革したギデオンの記者会見での心打たれるセリフ。