- 『MACGYVER/マクガイバー』シーズン1第1話 「新たなる旅立ち」
- MACGYVER Season1 Episode1 "The Rising "
秘密組織で働くエージェントのマクガイバー(通称マック)。科学の知識と機転を利かせてあらゆるミッションを遂行していく彼は、元CIAで元軍人でもある相棒のジャック、そして分析官で恋人のニッキとともに、上司のソーントンの指示のもと、ある金庫室への潜入を試みていた。(Super! drama TVのエピソードより)
『冒険野郎マクガイバー』のリブート版
『MACGYVER/マクガイバー』は80年代に人気だった『冒険野郎マクガイバー』のリブート版。マクガイバーは銃が嫌いで、スイスアーミー・ナイフを愛用し、その場にある物で危機を脱出する装置を作り上げる天才。
『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』を見ていたときに、『冒険野郎マクガイバー』に似てるというのを読んだことがあるくらいで、オリジナルはあまりよく知りません。 「冒険野郎」とつくのが80年代っぽいですね。オリジナルの『冒険野郎マクガイバー』は全7シーズン・139話が製作されたそうです。
オリジナルの『冒険野郎マクガイバー』でも、マクガイバーは始めに諜報機関DXSのエージェントで、冷戦の終結後、フェニックス財団のエージェントになったという設定。
『冒険野郎マクガイバーは大人気になり、主人公マクガイバーが愛用するスイスアーミー・ナイフは爆発的に売れたそうです。
「MacGyver」という言葉が「手元にあるもので、なんでも作れる」という意味の動詞で英英辞典に載るほど大人気だったとか !! 辞書にまで載ってしまうなんてすごいですね。
以前にもリメイク版の計画が
2002年には『ヤング・マクガイバー(Young MacGyver)』というマクガイバーの甥のクレイ・マクガイバーを主人公にしたテレビシリーズの製作が発表されますが、中止に。
『スーパーナチュラル』でサム・ウィンチェスターを演じているジャレッド・パダレッキが主人公役に決まっており、パイロットフィルムだけ撮影されたということです。どんなのだったかちょっと見てみたいですね。やっぱり面白くなかったのかな…。
『MACGYVER/マクガイバー』のオープニングの曲もオリジナルのものをアレンジした曲になっています。
オリジナル版ではマクガイバーの悪友だったジャック・ダルトンがマクガイバーの相棒に。ちなみに、オリジナル版でジャック・ダルトンを演じていたブルース・マッギルは『リゾーリ&アイルズ』でコーサックを演じている人。
上司は男性のピーター・ソーントンから女性のパトリシア・ソーントンに変更されています。 オリジナルの『冒険野郎マクガイバー』を見ていた人なら、小ネタを発見してもっと楽しめそうです。
あらすじと感想
イタリア コモ湖での任務。マクガイバーはカッコよく車から登場。相棒のジャックと恋人で分析官でもあるニッキの後方支援を受けて、パーティーに潜入。さっそく、愛用のスイスアーミーナイフが登場 !
そのパーティーでは生物兵器が競りにかけられることになっており、金庫から生物兵器を回収するのが今回の任務。ススと粘着テープで売り手の指紋を採取し、金庫を開けようとするが、指紋認証ではなく手形認証。マクガイバーは即興で壁を削って石膏の粉末を採取。前の手の痕跡を浮きだたせて、金庫を開けることに成功。
すぐに次の手を思いつくマクガイバーですが、ちょっと地味ですね。
生物兵器を回収するが、警報が鳴りピンチに。トレイを盾に敵を撃退。合金鋼のトレイが強い…。
燃料系統がやられたボートを武器にして、敵のボートに激突させ、大爆発。
ちなみに、ジャックがジョージ・クルーニーの別荘だと言って写真を撮ろうとしていましたが、ジョージ・クルーニーは実際にイタリアのコモ湖に別荘を持っているそうですよ。
無事に生物兵器を回収し、ニッキのいるバンに戻ると、ニッキはジョン・ケンドリックの人質に。生物兵器は奪われ、ニッキは目の前で撃たれて死亡。マクガイバーも撃たれて湖に落下。
助かったマクガイバーはロサンゼルスで3か月の休暇中。ルームメイトのウィルト・ボーザーはマクガイバーの仕事を知らない。
ルームメイトのボーザーは陽気な感じで、面白くなりそうですね。マクガイバーの本当の仕事がバレてしまう日が来るのでしょうか…。
グリーンランドで、奪われた生物兵器が実証実験に使われ、多数の死者が。生物兵器はシベリアの採掘で出てきた3万年前の古代ウイルス。
シベリアの永久凍土が温暖化で溶けて、未知のウイルスが復活する可能性があるとニュースで読んだことがありますが、それが生物兵器として使われることになったとしたら怖いですね。
マクガイバーは仕事に復帰。存在すら知られていないDXS(Department of External Services)という諜報機関に所属。ニッキのパソコンの暗号化を解くために、刑務所に服役中で、ジャックと因縁のある凄腕ハッカーのライリーに解読を頼むことに。
ジョン・ケンドリックはただの仲買人でパーティーの出席者だった。ケンドリックの腕時計の時刻がが9時間早かったことから、時差が9時間あるアメリカの西海岸にいることを突き止める。さらにライリーがショダン・マップで監視カメラ映像と顔写真を画像検索。サンフランシスコにジョン・ケンドリックと買い手のベンジャミン・チャンがいることを突き止める。
さすが、存在を知られていないDXSのことを知っているハッカーのライリー。
恋人のニッキは生きていた
取引を止めるため、ライリーも連れてサンフランシスコへ。ホテルからおびき出すため、塩酸とアンモニア、アルミ箔で煙を発生させ、火災報知器を鳴らす。マクガイバーはそこで死んだはずのニッキを発見。ケンドリックを捕まえるが、ニッキは逃走。
まさか恋人のニッキが生きているとはびっくり。
ケンドリックによると、ニッキは500万ドルの金のために裏切ったという。ケンドリックの声を複製し、ニッキに電話。ニッキの偽名はイライザ・ピッツィンガー。追跡は失敗するが、背景のエンジン音からサンカルロス空港だと突き止める。赤いバンの「裏通り駆けつけ隊 Alert Alley Handyman」という文字がぴったり。
マクガイバーは離陸する飛行機に飛び乗り、緊急着陸するように細工。しかし、ニッキは生物兵器を持っておらず、取引した後。マクガイバーはニッキの偽名であるイライザ・ピッツィンガーがサンフランシスコ地震の詩を書いた人だと気付く。そこから、買い手のチャンがサンフランシスコで生物兵器を使うことが分かる。マクガイバーはこのままだと、サンフランシスコにいるニッキも死ぬと脅し、チャンのトラックの場所を聞き出す。
マクガイバーはヘリからトラックに飛び移り、ウイルスをばらまく爆弾を解除しようとするが、失敗。ペーパークリップで生物兵器を取り外す。そして、トラックの荷台のシートをパラシュートにして脱出。その後、トラックは大爆発。
爆弾のコードが全て緑…。しかも、解除できないなんて…!
ライリーは保護観察処分になり、仲間になることに。ニッキの裏切りの危険性を考慮し、DXSは閉鎖。マクガイバーはカイロでの思い出の品から「フェニックス財団」と新しい名称をつける。
カイロで一体何があったのか気になりますね。ジャックのネーミングセンスの無さ。「とどろく種馬」ってひどすぎる…。「フェニックス財団」は『冒険野郎マクガイバー』で、マクガイバーがエージェントだった組織です。
ニッキはヘアピンで手錠を外し、逃亡。雇い主は一体誰なのでしょうか…。敵として立ちはだかることになりそうですね。
第1話から、ボート爆発、飛行機やトラックに飛び移る、トラック爆発など、ド派手なアクションが盛りだくさんでした。登場人物・キャスト
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気になったセリフをPick Up
「世界の救い方が粋だな !」"My man, saving the world in style!"
生物兵器を取り出し、トラックから即席のパラシュートで脱出したマクガイバーに対して言ったジャックのセリフ。ちょっと暑苦しい、気のいいおじさんのジャック。新しくなったフェニックス財団では、次にどんな任務をこなしていくのか楽しみです。
今回のマクガイバーの主なスパイ技術
- ススと粘着テープでグラスの指紋を採取。
- 蝶つがいのピンに導線を巻いて電磁石にし、電子機器を妨害。
- 合金鋼のトレイを盾にする。
- クリップやヘアピンで手錠を外す。
- 腐食剤の塩酸とアンモニア、アルミ箔で陽動用の煙を発生させる。
- トラックの荷台のシートをパラシュートにする。
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