- 『殺人を無罪にする方法』シーズン2第11話 「癒やしの司法」
- How to Get Away with Murder Season2 Episode11 "She Hates Us"
あらすじ
10年前
10年前、妊娠中のアナリーズのもとで、学生たちが書類の整理をしようとしていた。その学生の中にはボニーの姿が。フランクはアナリーズの秘書をしていた。
アナリーズが坐骨神経痛の痛みに苦しんでいると、ボニーは横になれば楽になるとアドバイス。ボニーはアナリーズの夫サムのセラピーをうけていた。ボニーは救ってくれたアナリーズに感謝する。
アナリーズは終身在職権を得るために引き受けたマホーニー裁判の準備をしていた。超音波検査で赤ちゃんが元気だと分かり、アナリーズはマホーニー裁判の関係でオハイオ州クリーブランドへ。マホーニー氏は殺人罪で裁判を受けることになっていた。
ローズと再会したアナリーズはファイルを見せ、自分が弁護士だと明かす。ローズはおびえ、立ち去ろうとするが、アナリーズはローズも息子のクリストフも傷つけないと引き止める。
もくじに戻るアナリーズは復帰
銃で撃たれたアナリーズは順調に回復。仕事に復帰する。一方、ウェスは不眠症に悩まされ、睡眠薬をもらうために病院へ。しかし、担当医はセラピーをうけてもらわないと薬は出せないと言う。断念して帰ろうとしたウェスは、「僕が自殺しても恨まないでくださいね」と口にしてしまう。ウェスは精神病棟に強制入院させられる。
ウェスから連絡をうけたローレルは精神病棟へ。ローレルは退院させなければ訴えると担当医に言うが、訴えても強制入院の妥当性見直しは120時間後だと言われてしまう。ローレルはウェスが強制入院させられたことを報告するが、アナリーズはほっておくという。
アナリーズ復帰後初の仕事の依頼人はジェイソン・マレー。ジェイソンは自分の恋人に手を出したタイラー・ロビンソンともみあいになり、銃が暴発し、タイラーは死亡。ジェイソンは第二級殺人罪を認め、懲役15年という検察との取引をまとめようとしているところだった。
しかし、被害者タイラーの母ジョイスは刑を短くしてほしいと修復的司法の適用を求める。判事は異例だが、殺人罪に修復的司法の適用を認め、聴聞会を開くように命じる。
アナリーズはジョイスが聴聞会の席では態度を翻し、刑を重くするように訴えてくることを覚悟する。 しかし、ジョイスはジェイソンが家族に恵まれずに育ってきたことを調べ、更生の機会を与えるように訴える。ジョイスは息子が殺されたことを憎み続け、怒りを抱えたまま生きていたくないと自分のためにジェイソンを許すと話す。そして、お互いに助け合って乗りこえようとジェイソンに話しかける。
ミカエラはジェイソンの証言に矛盾点を見つける。母親ジョイスに送ったメールのLOVEの文字はタイラーが一度も使ったことのないLUVというつづりになっていた。 亡くなったタイラーが最後に送ったとされるメールは、実はジェイソンが怪しまれないように送ったものだった。
トイレで泣いているジョイスに会ったアナリーズは、ジェイソンの刑を軽くすることには反対だと告げる。
もくじに戻る学生たちはアナリーズから離れていく
ジェイソンは後悔していると話し、本当は狙って撃ったと告白する。撃った後、「迎えはいる?」というジョイスのメールに、ジェイソンはタイラーになりすまして「送ってもらうから大丈夫。I LUV YOU.」と返信していた。
検察はジェイソンを第一級殺人で死刑を求刑。ジェイソンの告白を聞いても心が変わらないジョイスは死刑を回避してほしいとアナリーズに頼む。
学生たちは刑を軽くする必要はないと反発。アナリーズは自分たちも罪を犯してきたと説得しようとするが、ローレルが精神病棟にいるウェスを助けようとしなかったことを暴露。学生たちはウェスに何もしないアナリーズに怒り、全員アナリーズから離れていく。
アナリーズはワン・サン対合衆国裁判の先例を出し、判事に元の取引を認めさせ、死刑を回避しようと弁護する。アナリーズの懸命な訴えで、判事は検察に死刑の取り下げを検討するように促す。
検察は死刑求刑は取り下げるが、仮釈放なしの終身刑に同意するように求めてくる。アナリーズもジョイスも抗議するが、ジェイソンは罪を償いたいと同意する。 ジョイスは絶対に見捨てないと収監されるジェイソンに電話番号を渡す。
もくじに戻るフィリップはいまだに見つかっていなかった
フィリップが全ての首謀者だと信じているケイレブは、フィリップを探してほしいとアナリーズに頼みにやって来る。アナリーズは断るが、フランクは密かにネイトと接触し、フィリップの居場所を聞く。1週間前の情報によると、フィリップはカナダに逃亡したらしい。
アッシャーはコナーとオリバーの家に居候中。オリバーはアッシャーとの同居にうんざりして、ミカエラに押し付けようとする。コナーはアッシャーを気の毒に思い、友達のふりをしているだけだと話す。その話をアッシャーは物陰で聞いてしまう。
もくじに戻るフィリップから動画が送られてくる
ウェスは担当医にしつこく悩みを聞かれ、ロー・スクールの勉強がきつくて不眠になっただけだと説明するが信じてもらえない。
ウェスは母親が自殺したときのことを話す。担当医はアナリーズが撃たれたことが引き金になり、そのときの感情が呼び戻されたと解釈する。 退院できたウェスは、受付で自分を退院させようとしているミカエラ、ローレル、コナー、アッシャーに会う。
ウェスは何も話していないとみんなに説明する。アッシャーはお互いウソをつくのはやめようと提案。まず、コナーが同情で友達のふりをしていることを指摘するが、コナーは心配しているだけだと話す。アナリーズを頼れなくなったため、お互いを守りあう必要があると確認する。 アナリーズはマホーニー裁判のファイルをウェスの部屋の前に置いていく。
ネイトは中華のデリバリーとワインを持って、玄関先でアナリーズを待つが、お見舞いとメモを残してして中華のデリバリーとワインを置いていく。
ローレルはウソだらけのフランクのことを恋人じゃないと言い、アナリーズを撃ったのは実は自分ではなくウェスだと白状する。 ローレルは関係を終わらせて去っていこうとするが、フランクはライラを殺したと告白する。
コナーはあの夜の動画ファイルがメールで送られてきたとアナリーズに電話する。動画にはアナリーズが撃たれた夜、ハプストール邸にいるミカエラやローレル、ウェスが映っていた。コナーは動画を送ってきたのはフィリップだと話す。
もくじに戻る登場人物
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もくじに戻るドラマの中で流れた曲
- Briar Path - ERAAS
- Ixode - ZOLA JESUS
感想
ジェイソンの裁判で、ステファノ判事を演じているのは『BONES - 骨は語る -』でキャロリン・ジュリアン 検事役のパトリシア・ベルチャー(Patricia Belcher)。
今回の裁判はアメリカの司法制度と専門用語で混乱。修復的司法"Restorative Justice"が大きな役割を果たすことに。 加害者を許そうとする母親の言葉には感動しました。それに応えるように真実を話し、罪を償おうとするジェイソン。事故ではなく殺人だと知ったあとも、態度を変えずにジェイソンを救おうとするジョイス。もうここまでくると聖人ですね。
学生たちはアナリーズから離れていきますが、フィリップから動画が送られたきたことで、いざとなったらアナリーズに頼るしかないようです。アナリーズはフィリップをどうするつもりなのかも気になりますね。
ウェスは精神病棟に。ウェスじゃなくても、誰か自殺しそうで怖い…。共犯関係はいつまでうまくいくのか…。
10年前のマホーニー裁判がアナリーズにとっても、ウェスやローズにとっても人生を大きく変えたようですね。 フランクはライラ殺しをローレルに告白。サムがフランクに命じたライラ殺し。フランクの正体も明らかになるのでしょうか…。
次回もどうなるのか楽しみですね。
もくじに戻る気になったセリフをPick Up
「私たちは悪事を犯した。最悪のことを。そして、誰も捕まっていないのに、みんな平気な顔をしてる。それはなぜ ? あなたたちが善人だから ? 価値ある命だから ? ならジェイソンはどうなの ?」"We've all done terrible things, the worst things, all of us. And none of us has spent one day in jail, but we all seem fine with that. Why? Because you all think you're good people, that your lives are worth something. Then what's Jason's life worth?"
ジェイソンの減刑を拒否する学生たちに言ったアナリーズのセリフ。悪事がバレる日はいつか来るのでしょうか…。