- 『バトル・クリーク 格差警察署』シーズン1第8話 「癒えない傷」
- Battle Creek Season1 Episode8 "Old Wounds "
もくじ
あらすじ
ミルトはダニーの両親の事件を再捜査
17年前、グゼヴィッチの養子のダニーの両親 ロザリーとカイルはモーテルで撃たれて殺されていた。当時3歳だったダニーはクローゼットに隠れていて無事だった。
ダニーは先週逮捕されたとき、両親を殺して有罪になったクラレンスと同じ留置所に。クラレンスは二人を殺していないと主張していた。
クラレンスが無実かもしれないと思ったダニーは真犯人を見つけるため、ミルトに両親の事件の再捜査を頼む。
当時事件を担当していたプリチェットは麻薬の売人のクラレンスがダニーの両親がしていた借金のせいで犯行に及んだと考えていた。
ミルトは17年前に逮捕されたクラレンスに話を聞きに。クラレンスはダニーの両親が殺されたときは、ピートと一緒にいたと主張。ピートの乗っていた車(プレリュード)からピートを見つけるが、過剰摂取ですでに死亡していた。
もくじに戻るダニーは事件のことを思い出す
犯行現場になったモーテルのオーナー夫婦はダニーの両親に部屋を貸し、薬物依存から立ち直ろうとする二人を助けようとしていた。
ロザリーは生活のために体を売っていたことがわかる。そして、オーナーもロザリーと関係を持っていたことが判明。
カイルが職に就き、ロザリーもモーテルの部屋から出て行こうとしていた。ロザリーに惚れていたモーテルのオーナーが引き止めるために、犯行に及んだとラスは自供をとろうとするが失敗。
ミルトは事件で目撃したことを思い出させるために、「EMDR」という療法をダニーに試す。
ダニーは事件当時の記憶を思い出し、両親を殺した男が母親のロザリーともみ合いになっていたことがわかる。
もくじに戻る犯人はダニーの実の父親だった
ロザリーの遺体を掘り出し、もみ合いになったときに爪に残った犯人のDNAを採取。そのDNAはクラレンスのものでも、モーテルのオーナーのものでもなかった。
犯人のDNAはダニーのものと部分的に一致。つまり、ダニーの実の父親はカイルではなく、母親のロザリーを殺した犯人だった。
DNAから犯人は最近出所したばかりのデヴィン・ムーアだと判明。ダニーは実の父親のデヴィン・ムーアと面会。デヴィン・ムーアはロザリーがカイルと一緒に住んでいることに納得できずに混乱して殺した。ダニーのことを気にかけてはいないと話す。
グゼヴィッチはダニーに自分もアルコール依存症だと打ち明け、ダニーが薬物依存症から立ち直る助けをしたいと手を差し伸べる。
もくじに戻るホリーに前歴が
ホリーはバラの花束の贈り主だったカフェの男性 ブレイリー・ダラスから5日間のジャマイカ・クルーズに誘われていた。
心配したジェイコックスはブレイリー・ダラスの犯罪歴を調べるが、偶然にもホリーが未成年犯罪者リストに載っているのを発見してしまう。
記録が非公開だったため、ジェイコックスとフォントは高校時代のホリーの元彼氏に話を聞きに行く。ホリーの元彼氏によると、ホリーの親友シェルビーはトッドとパーティーを抜け出して散歩に。シェルビーはそれから1週間学校を休んだ。そして、ホリーはバットでトッドを殴ったという。
プリチェットは誤認逮捕を謝罪。謝罪会見でFBIのミルトと刑事課の皆に感謝するが、嫌われているラスだけは とばされる。
ラスはプリチェットのオフィスに飾ってある写真を破壊。写真のガラスを割ると、プリチェットの顔の部分を靴で踏みつける。
もくじに戻る登場人物
- ラッセル・アグニュー(通称:ラス)
- バトル・クリーク市警の昔かたぎの刑事。ミルトの相棒に指名される。
- ミルトン・チェンバレン (通称:ミルト)
- FBIのデトロイト支局からバトル・クリークの出張所に移動してきたFBI特別捜査官。ハンサムでハイテクを駆使し、捜査。何もかも完璧にこなす。
- フォンタネル・ホワイト (通称:フォント)
- バトル・クリーク市警の刑事。ラスと相棒だった。
- グゼヴィッチ刑事課長
- バトル・クリーク刑事課をまとめるボス。
- アーロン・ファンクハウザー
- バトル・クリーク市警の刑事。シェイリンという婚約者がいる。
- エリン・ ジェイコックス (通称:E)
- バトル・クリーク市警の刑事。
- 二ブレット
- バトル・クリーク市警の刑事。トウモロコシのような歯をしている。
- ホリー・デイル
- バトル・クリーク市警で総務を担当している。
オープニング曲
- Lost to be found by Brandon Calhoon
まめ知識
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「EMDR」 "Eye Movement Desensitization and Reprocessing" - ダニーが記憶を思い出すために行った方法。PTSD(心的外傷後ストレス障害)やトラウマの治療に有効な心理療法で、眼球を左右に動かして過去の記憶を再処理することができる。
感想
シーズン1第5話 「恋の炎」で登場したダニーが再び登場。前回は放火を疑われていましたが、今回はダニーの両親の事件の真相が明らかに。
たった3歳だったダニーが目の前で母親の死を目撃した衝撃には心が痛みます。両親がクスリにおぼれていなかったなら、自分もクスリをやめられるかもしれないと考えていたダニーでしたが、実の父親が依存症で、殺人犯だと知ってしまいます。ダニーにはつらい結果に。
そのあとにクゼヴィッチがダニーに 「親を選ぶクジには外れたかもしれないけど、DNAで運命は決まらない。"You didn't exactly win the genetic lottery. But... so what? DNA isn't destiny."」 という言葉をかけ、自分のつらい過去を打ち明けたのは感動的でしたね。
アルコール依存症だった自分がダニーを引き取ることになったのはどうかしていたが、お酒を飲みたい衝動にかられたときにはダニーのおかげでやめることができたというクゼヴィッチ。自分のためではなく、誰かのために頑張ることのほうが大きな原動力になることはよくありますよね。ダニーもクゼヴィッチの心の支えで立ち直ることができるといいですね。
ダニーの記憶をよみがえらせた「EMDR」という療法は実際にトラウマの治療に役立っているそうです。そういえばテレビか何かで見たことがある気が・・・。
ホリーには衝撃的な過去が発覚!バットでぼこぼこにして、ホラーのホリー"Holly Go Darkly"というあだ名まで・・・。いったいどんな事情があったのか気になりますね。
ラスは前の上司で今は議員のプリチェットにコケにされて憤慨。同僚の前で巨大カメの話をされて笑い者にされ、記者会見ではあからさまに名前を無視。
記者会見で無視するなんて、プリチェットも いやらしいことをしますね。ラスはキレて、プリチェットの写真を踏みつけに。子供っぽい・・・。
それにしても、ミルトが車の座席ごとひっくり返ったのには爆笑。 次回はどんな事件が起こるのか楽しみですね。
もくじに戻る気になったセリフをPick Up
ミルト「どうして全てに隠れた動機があると思うんだ?ラッセル」
"Why does everyone always have to have an ulterior motive with you, Russell? "ラス「人は必ず隠れた動機を持ってるものだからだ。ミルトン」
"Because everybody always has an ulterior motive, Milton."
わざわざ「ミルトン」と皮肉で言い返すラス。二人の掛け合いはいつも面白いですね。