- 『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン1第4話 「裏切り者」
- The Musketeers Season1 Episode4 "The Good Soldier"
あらすじ
狙われるサヴォワ公爵
サヴォワ公爵はフランスとの和平条約締結のため、宮殿を訪れる。サヴォワ公国はフランスにとって戦略上重要なスペインに対する防衛の拠点だった。サヴォワ公爵はフランス国王 ルイ13世の妹と結婚し、息子のルイ・アマデューがいた。
サヴォワ公爵は到着するや否や 暗殺されそうになる。暗殺犯は元銃士で、アラミスとは友人だったマルサックだった。
5年前、20人の銃士とアラミス、マルサックたちはサヴォワとの国境付近の訓練で野営していた。銃士たちは寝込みを襲われて殺され、アラミスとマルサックだけが生き残った。マルサックは5年前の襲撃はスペインの奇襲部隊によるものではなくサヴォワ公爵だったと調べ上げ、公爵を暗殺しようとしていた。
もくじに戻るトレヴィル隊長が裏切り者?
アラミスはダルタニアンを説得し、脱走兵でもあるマルサックをコンスタンスの下宿にかくまう。しかし、アトスやポルトスに隠し事があるとバレてしまう。
マルサックが脱走兵で暗殺犯だと知らされなかったコンスタンスはダルタニアンにウソをつかれたことに怒りをおぼえる。コンスタンスは埋め合わせに銃撃と剣術を教えてもらうことにする。
マルサックは5年前の襲撃がサヴォワ公爵の仕業だと証明するため、酒場で銃士を殺したと自慢していたサヴォワの傭兵のもとへ連れていく。
サヴォワ公爵はフランスが送り込んだ銃士隊に暗殺され、フランスが息子を即位させるつもりだと思い込み 銃士の野営地を襲撃。サヴォワの傭兵だった男は野営地の場所を教えたのはトレヴィル隊長だったと証言する。 アトスたちは尊敬しているトレヴィル隊長が裏切ったとは とても信じられない。
もくじに戻る公爵夫人はフランスのスパイだった
アトスとポルトスはサヴォワ公爵の護衛にあたっていた。サヴォワ公爵は和平交渉に応じるか剣で決めようと言い、アトスを相手に選ぶ。アトスはサヴォワ公爵が5年前に銃士たちを殺したことで熱くなり、公爵をうちのめす。
アトスはトレヴィル隊長に言われてサヴォワ公爵に謝罪。サヴォワ公爵の背中には5年前襲撃されたときにアラミスが切りつけた傷跡が残っていた。
ポルトスはサヴォワ公国の宰相ゴンタールを尾行。ゴンタールは牢獄の看守を買収し、5年前に拉致されたクリュゼ大臣がパリの牢獄にいると確信する。ゴンタールはサヴォワ公爵にクリュゼのことを報告。それを聞いていた公爵夫人は銃士隊の宿舎を訪れ、クリュゼが発見されることを阻止するように頼む。
フランス国王の妹である公爵夫人はフランスのスパイだった。スペインのスパイだったクリュゼは5年前の襲撃と同じ日にフランスに拉致されていた。
アトスたちは牢獄のクリュゼを別人とすり替え、勘違いしたと思ったサヴォワ公爵は引き下がる。
サヴォワ公爵はスペインではなく、フランスと和平条約を調印する。
もくじに戻るトレヴィル隊長の裏切りには理由が・・・
アラミスはトレヴィル隊長が裏切り者だと証明するため任務記録を調べるが、サヴォワのものだけは見つからない。アラミスに問い詰められたトレヴィル隊長は自分が野営地をサヴォワ公爵に教えたと認める。
アラミスはマルサックにトレヴィル隊長を軍法会議にかけようと提案。しかし、マルサックはトレヴィル隊長を裁くためには殺すしかないと考えていた。マルサックはアラミスを殴って気絶させ、トレヴィル隊長の元へ。マルサックは銃を向け、トレヴィル隊長がなぜ裏切ったのか説明を求める。
フランスのスパイである公爵夫人はスペインのスパイのクリュゼに疑われはじめていた。公爵の目をそらして、クリュゼを拉致するために銃士隊を利用。5年前 公爵夫人を守るため、トレヴィル隊長は国王の命令で野営地をサヴォワ公爵に流したことを話す。枢機卿は銃士が公爵を暗殺すると思わせていた。
マルサックはアラミスにここで終わらせようと言い、マルサックはアラミスに銃で撃たれて息を引き取る。
アラミスは5年前に死んだ仲間のもとにマルサックを埋葬する。
もくじに戻る登場人物
- フランス国王 ルイ13世
- 銃士隊のトレヴィル隊長とリシュリュー枢機卿を信頼。頼りないところがある。
- アンヌ王妃
- フランス国王 ルイ13世の王妃。スペインの出。
- トレヴィル隊長
- 銃士隊の隊長。国王に信頼されている。
- アトス
- 銃士隊の銃士。剣の名手。ミレディと結婚していた。
- アラミス
- 銃士隊の銃士。銃の名手。
- ポルトス
- 銃士隊の銃士。母親は奴隷だった。
- ダルタニアン
- ガスコーニュからやってきた血の気の多い青年。
- リシュリュー枢機卿
- 国王に信頼されている側近。親衛隊を率い、国を思い通りに動かそうと陰で画策。邪魔な銃士隊を目の敵にしている。
- ミレディ
- 枢機卿の指示で暗躍するミステリアスな女性。アトスとは結婚していた。
- コンスタンス
- ダルタニアンを幾度となくピンチから救った。下宿屋を営んでおり、ジャック・ミシェル・ボナシューと結婚している人妻。
感想
今回はフランスとサヴォワの国同士の駆け引きがおこなわれていました。公爵夫人がフランスのスパイだったとは・・・。政略結婚で夫への愛はないのかと思いましたが、公爵のことは心から愛しているのだそう。故郷のフランスと夫への愛を両立するのは大変そうですね。馬に乗って颯爽と登場した公爵夫人はかっこよかった!
トレヴィル隊長は裏切り者だと名指しされますが、みんなは かたくなに それを信じようとしません。トレヴィル隊長がどれだけ慕われ、尊敬されているのかわかりますね。トレヴィル隊長が情報を流したのは国王の命令でした。アラミスも最後は隊長の行動を理解し、和解。
ずっと苦しんできたマルサックもようやく仲間たちと安らかに眠れるようになって よかったですね。
コンスタンスはダルタニアンに銃撃と剣術を教えてもらうことに。コンスタンスも頼もしい味方になりそうですね。
信用されていない枢機卿はトレヴィル隊長にサヴォワ公爵の暗殺を疑われる始末・・・。銃士のおかげで助かった枢機卿がダルタニアンと牢獄で交わしたアイコンタクトは見ものでした。
見ものと言えば、アトスとサヴォワ公爵の剣の闘い。白熱した闘いで剣同士があたる音もすさまじかったですね。 今回は宮殿の壮大で美しい庭園も見ることができました。
この次は何がおこるのか楽しみですね。予告によるとポルトスが死刑を言い渡されるようです。毎回 誰かが死刑にされそうになっている気が・・・。銃士隊は大丈夫?
もくじに戻る気になったセリフをPick Up
「我々は銃士です。死につながる命令だとしても従わねば…」"We're soldiers, Captain. We follow our orders, no matter where they lead, even to death."
トレヴィル隊長に言ったアラミスのセリフ。命が危険でも、命令なら誇りをもって黙って従う。銃士は命懸けですね。
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