- 『マスケティアーズ パリの四銃士』シーズン1第6話 「国王の母」
- The Musketeers Season1 Episode6 "The Exiles"
あらすじ
アンリが誘拐されてしまう
ダルタニアンとアラミスは枢機卿の命令で、赤ちゃんとその母親をパリにつれてくる任務を受ける。
しかし、赤ちゃんのアンリは母親のアニェスから奪われ、ミシェルという男に連れ去られてしまう。
ダルタニアンはミシェルを尾行。パリにあるアジトを見つける。
もくじに戻るアンリは王位継承者だった
国王 ルイ13世の母親であるマリー・ド・メディシスが命を狙われていると言い、国王のもとに現れる。マリ―は以前 王位を奪おうとクーデターを起こして追放されていた。
マリーは偽の暗殺団を使い、命を狙われているように自作自演する。マリ―は国王に近づき、権力への野望を捨て去ったと国王に許しを請う。
ダルタニアンはコンスタンスに乳母のフリをさせて、アジトの情報を手に入れる計画を立てる。
コンスタンスは乳母としてアジトの中に入り、手下の人数と赤ちゃんがいる部屋をブランケットを振って合図する。
一方、アトスとポルトスは朝早くに出かけるマリーとマリーの護衛のヴァンサンを尾行し、コンスタンスが潜入しているアジトに着く。
マリーを見たアニェスは死んだ夫フィリップの母親だと気づく。実はマリーは双子を出産しており、フィリップは今の国王の双子の兄だった。しかし、フィリップには障害があり、デュヴァル神父にかくまわれていた。
フィリップの世話係だったアニェスはフィリップと恋に落ち、結婚。アンリが生まれるが、フィリップは村人に悪魔と罵られ、めった打ちの末、焼き殺されてしまっていた。
デュヴァル神父は枢機卿にアンリが正統な王位継承者だと話す。枢機卿はマリーがアンリを擁し、王を退けるつもりであることに気づく。マリーの支持者の貴族たちは兵を集めていた。
もくじに戻るアラミスはアニェスとアンリをスペインに逃がそうとする
アラミスたちはアンリとコンスタンスを救うためにアジトに突入。アンリは無事アニェスのもとに。
マリーの計略を知った枢機卿はトレヴィル隊長に赤ん坊を引き渡すように命令。アラミスはアンリが殺されてしまうと反対する。トレヴィル隊長は 忙しいと言い、アラミスにアニェスとアンリを逃がす時間を与えてくれる。
アラミスはアニェスとアンリをスペインに逃がすことに。しかし、マリーの護衛のヴァンサンに居場所がばれてしまう。アラミスはアニェスを先に一人で橋を渡らせる。ブランデーの入った樽を火にくべて爆発させた隙にアラミスはアンリを連れて橋を渡ろうとするが、ヴァンサンともみ合いになりアンリは川に落ちて流されてしまう。
もくじに戻るマリーの計画は失敗する
マリーは計画が上手くいっていると思い込み、権力を手に入れたつもりになっていた。しかし、孫アンリの死で計画は破綻する。
表向きはマリーの護衛のヴァンサンがマリー暗殺の首謀者ということで処罰されることに。
アンリやフィリップのことを知るデュヴァル神父は口封じのため殺されてしまう。
実は、アンリは川に落ちてはおらず、アンリが死んだと思わせるための芝居だった。
死んだと思っていた息子に再会したアニェスは、フランスを出てアンリとふたりで暮らすことにする。
もくじに戻る登場人物
- フランス国王 ルイ13世
- 銃士隊のトレヴィル隊長とリシュリュー枢機卿を信頼。頼りないところがある。
- アンヌ王妃
- フランス国王 ルイ13世の王妃。スペインの出。
- トレヴィル隊長
- 銃士隊の隊長。国王に信頼されている。
- アトス
- 銃士隊の銃士。剣の名手。ミレディと結婚していた。
- アラミス
- 銃士隊の銃士。銃の名手。
- ポルトス
- 銃士隊の銃士。母親は奴隷だった。
- ダルタニアン
- ガスコーニュからやってきた血の気の多い青年。
- リシュリュー枢機卿
- 国王に信頼されている側近。親衛隊を率い、国を思い通りに動かそうと陰で画策。邪魔な銃士隊を目の敵にしている。
- ミレディ
- 枢機卿の指示で暗躍するミステリアスな女性。アトスとは結婚していた。
- コンスタンス
- ダルタニアンを幾度となくピンチから救った。下宿屋を営んでおり、ジャック・ミシェル・ボナシューと結婚している人妻。
感想
今回はドロドロとした王家の権力争いが勃発。権力にしか興味のない母親マリーと息子を心から愛しているアニェスとの違いが浮き彫りに。アニェスを演じていたのは「ダウントン・アビー」のエセル役だったエイミー・ナトール。
国王は口の上手い母親にすっかりだまされて簡単にマリーを許してしまいました。母親と対面したときに逃げ出して階段を駆け上ったり、狩りに行けなくなって 「不公平だ! "It is so unfair!"」 と叫ぶ様子はまるでお子ちゃま。かわいいけど、マリーにはっきり「ルイは弱い男で駄目な国王。"He is a weak man and a bad King."」 と言われてしまうのも仕方ないかも。最後のマリーのドレスはまるで魔女のようでびっくり。
コンスタンスはダルタニアンから習った剣術で大活躍。アラミスは子守歌まで披露。「ミショーが大きなリンゴの木に登ったら枝が折れた」という歌は童謡だそう。不思議な歌詞の歌ですね。
アトスは酒好きのせいか武器として使うつもりのアルマニャックを味わっていると勘違いされてしまうのも笑えますね。
最後は権力争いに巻き込まれずにアンリとアニェスが平穏に暮らせるようになって一安心。口封じされたデュヴァル神父は気の毒・・・。
この次は何がおこるのか楽しみですね。
もくじに戻る気になったセリフをPick Up
「ブラボー!洗練されたその計略 非常に味わい深い。あなたに大きな牙があるのはバレてます、 おばあさん。」"Bravo! I'm not unable to savour a stratagem of elegant construction. Let's not pretend we both don't know what big teeth you have... Grandmother."
マリーの計略に気づいたリシュリュー枢機卿のセリフ。童話の「赤ずきんちゃん」とアンリという孫がいると知っているということを掛けているようですね。
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