- 『バトル・クリーク 格差警察署』シーズン1第10話 「脱獄の理由」
- Battle Creek Season1 Episode10 "Stockholm"
もくじ
あらすじ
ラスは脱獄犯に誘拐されてしまう
連邦刑務所からミッチェル・フォードが地面に穴を掘って脱獄。ミルトは脱獄囚のフォードを探すためにラスの助けを求める。フォードは銀行強盗で20年服役し、出所は5日後だった。
壊れたばかりの柵を見つけたミルトは近くで足跡を発見。ラスに車から検査キットを取ってくるように頼む。しかし、ラスは車に潜んでいたフォードに人質にされ、車ごと誘拐されてしまう。
フォードとラスは空き家で一晩を過ごし、車を交換。フォードはガソリンスタンドでラスのクレジットカードを使い、家族連れが乗った車に近づいて道を聞く。
ラスのクレジットカードの使用を監視していたミルトはガソリンスタンドでラスのカードが使われたことを確認。さらに、ラスのケータイの電源が入り、リアルタイムでラスの居場所がわかる。
ラスとフォードが乗っていると思われる車をスパイクストリップで止めるが、乗っていたのは家族連れだった。フォードがラスのケータイが追跡されることを予想し、ケータイを家族連れの車に仕込んでいた。
もくじに戻るラスは糖尿病のフリをする
ラスは手錠をされて、地下に監禁される。地下には犬がいて、ラスは手錠を切るためノコギリをとってこさせようとするも失敗。
犬にエサをやりにきた家の持ち主のヴェロニカは軽い認知症で、ラスのことをフォードの友達だと勘違いする。
グゼヴィッチは昔 ラスともし誘拐されたらどうするのか話し合ったことがあった。ラスは1型糖尿病のフリをして、犯人にインスリンを調達させるという名案を出していた。グゼヴィッチは偽の処方箋でインスリンを買おうとする人が来たら電話が来るようにバトル・クリーク中のの薬局に手配していた。
ラスは1型糖尿病で、インスリンが必要だとフォードに頼む。薬局から連絡をうけたグゼヴィッチはインスリンを買おうとした人を捕まえるが、その男は頼まれただけだった。
フォードは人間用とほとんど同じだと言う動物用のインスリンをラスに打つ。糖尿病ではないラスは血糖値が下がり過ぎ、意識を失ってしまう。しかし、フォードはラスの血糖値を上げるために甘いものを食べさせる。
もくじに戻るラスはミルトに救出される
銀行強盗の仲間だったパットンは刑務所行きにはならずに金を独占。ミッチェル・フォードと弟のダグとパットンの3人で強盗をしたが、運転手のダグは逃走中に死亡していた。
フォードの元妻のスーザンと姪のアニーに話を聞くと大おばのことを気にかけていたという。しかし、大おばの家にフォードとラスはいなかった。
ラスはミルトがテレビで誘拐の情報を求めているのを見る。ミルトは自分が代わりに人質になるからラスを解放してほしいと訴えていた。
ラスは再び地下に監禁される。フォードは弟のダグが逃走中に信号無視の車とぶつかって死んだことを話す。
テレビを見ていたヴェロニカはラスはインスリンを打ったから大丈夫だと警察に電話する。ミルトは「インスリン」でその情報提供が正しいと確信。ヴェロニカの家に向かう。
ラスはなんとかノコギリを取り、足の鎖を切る。ちょうどそこにミルトが助けにくる。
もくじに戻る脱獄の理由は結婚式だった
ヴェロニカは昔 介助犬プログラムのボランティアで刑務所に行っていて、フォードと知り合いだった。
フォードはすでにいなくなっていて見つからない。
元妻のスーザンと姪のアニーが誘拐されたという知らせが入るが、誘拐は偽装だった。今日は弟のダグの娘 アニーの結婚式だとわかる。
ラスとミルトは教会でアニーの結婚式に出席しようと正装していたフォードを逮捕する。ヴェロニカの家にあった包みと湿った箱はタキシードと花だった。
フォードは弟のダグが死ぬときにアニーの結婚式に代わりに出ると約束。その約束を果たすために脱獄していた。同情したラスとミルトはアニーの結婚式にフォードを出席させ、バージンロードをアニーと一緒に歩かせる。
事件が解決し、ラスはミルトに飲みに誘われるが断り、家でひとりビールを飲む。
もくじに戻る登場人物
- ラッセル・アグニュー(通称:ラス)
- バトル・クリーク市警の昔かたぎの刑事。ミルトの相棒に指名される。
- ミルトン・チェンバレン (通称:ミルト)
- FBIのデトロイト支局からバトル・クリークの出張所に移動してきたFBI特別捜査官。ハンサムでハイテクを駆使し、捜査。何もかも完璧にこなす。
- フォンタネル・ホワイト (通称:フォント)
- バトル・クリーク市警の刑事。ラスと相棒だった。
- グゼヴィッチ刑事課長
- バトル・クリーク刑事課をまとめるボス。
- アーロン・ファンクハウザー
- バトル・クリーク市警の刑事。シェイリンという婚約者がいる。
- エリン・ ジェイコックス (通称:E)
- バトル・クリーク市警の刑事。
- 二ブレット
- バトル・クリーク市警の刑事。トウモロコシのような歯をしている。
- ホリー・デイル
- バトル・クリーク市警で総務を担当している。
オープニング曲
- Lost to be found by Brandon Calhoon
ドラマの中で流れた曲
- 最後に流れていた曲
まめ知識
- ジミー・ホッファ
誘拐の情報を求めたときに電話してきた霊能者がラスはジミー・ホッファと一緒に埋められていると通報。
ジミー・ホッファは全米トラック運転組合の委員長を務め、1975年7月30日、デトロイトの自宅を出たまま行方不明に。マフィアと手を結んでおり暗殺されたと言われているが、遺体は見つかっていない。- ストックホルム症候群
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ラスが犯人のフォードを信用したことでミルトがストックホルム症候群にかかっているのではと心配。
ストックホルム症候群とは犯罪の被害者にもかかわらず、加害者に同情したり、愛情を示したりすること。人質事件や監禁事件などの特殊な状況でおこることがある。
感想
脱獄囚フォード役はジェームズ・レグロス。「Dr.HOUSE」や「リベンジ」でポール・ホワイトリー神父役などを演じています。
今回はみんな「バカ」を連発。ミルトもグゼヴィッチに 「メジャーリーグ級のバカ "you're a major-league ass."」と言ったり、ラスは誘拐犯のフォードにまでバカと言われてしまいました。
脱獄囚の手がかりを見つけたミルトがかっこよく柵を飛び越えるのに対して、ラスは柵の下をコロコロ転がって通過。テレビで流れたラスの写真はひどすぎて、笑えました。
ラスが誘拐されてミルトが「ラスを一番案じてる人たちに捜査して欲しいんです。僕たちだ "I want this investigation driven by the people to whom it matters the most... that's us." 」 というセリフはなんだかんだ言っても心配で、ラスを仲間として見ていることがわかりましたね。
ラスは誘拐されていてもミルトのことが気に入らず、「あの男 (ミルト)に助けられたら、これから俺は生きていけん "I can't go through the rest of my life knowing that man saved me."」 とまで言う始末。命がかかっているのにそこなのか!男のプライドというヤツでしょうか・・・。 しかし、ミルトの助けが来たときは仲良くハグ。
情に厚いラスとミルトは脱獄犯のフォードを結婚式に出席させてあげることに。ふたりとも涙しますが、フォードとラスが手錠したままというのが笑えます。
銀行強盗の逃走中に信号無視の車にぶつかって弟が死んでしまうなんて、悪いことはできないものです。
フォードは人を傷つける気はない仁義ある泥棒らしく、ラスにミルトと仲良くすればいいとアドバイス。しかし、素直になれないラスはミルトの誘いを断ってしまいます。ひとりでさみしそうにビールを飲むラスは哀愁が漂っていましたね。
次回はどんな事件が起こるのか楽しみです。
もくじに戻る気になったセリフをPick Up
「時には うわべの行動が思いやりになることもある」"Sometimes the only way to care is with a pointless, futile gesture."
ミルトのことを批判するラスに対してフォードが言ったセリフ。ラスとミルトは友人になることができるのでしょうか・・・。
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