- 『バトル・クリーク 格差警察署』シーズン1第1話 「イケメンが街にやって来た」
- Battle Creek Season1 Episode1 "The Battle Creek Way"
もくじ
あらすじ
予算不足のバトル・クリーク市警
ミシガン州バトル・クリークは人口5万人の田舎町。バトル・クリーク市警は予算不足で機材は壊れたものばかり。タレこみ屋テディを使ったおとり捜査では、盗聴器が故障。仕方なく、ベビーモニターを使って盗聴することになる。
しかし、それも電池切れ。電池切れのアラームが鳴りだし、盗聴がバレてしまう。刑事のラスとフォントは、麻薬ディーラーに襲われているテディを助けようと、スタンガンを使うがそれも故障。ラスは麻薬ディーラーに殴られてしまう。
ラスとフォントはクゼヴィッチ刑事課長に機材が古すぎると不満を訴える。
麻薬ディーラーの逮捕は新聞に載るが、ラスとフォントの名前は出ていなかった。その新聞には「10代の少女が麻薬の過剰摂取で亡くなった"Teenage girl dies drug overdose"」という記事も載っていた。
もくじに戻るFBI捜査官ミルトがバトル・クリーク市警に
ミシガン州デトロイトのFBI支局では、ミルト特別捜査官の送別会が行われていた。上司のブロムバーグは陰で厄介払いができたと悪態をつく。
バトル・クリーク市警の一角にはFBIの出張所ができ、ミルトがやってくる。ラスはミルトが田舎町に左遷された理由が気になる。
事件が発生し、アパートの一室で銃で撃たれた二人の死体が発見される。第一発見者はピザの配達に来たリッキーだった。刑事課の皆は靴カバーをもらっただけで大騒ぎ。ラスはそれが気に入らない。
ミルトはFBIの最新機器を駆使して、捜査を行う。ラスはそれに対抗しようと昔ながらの聞き込みで手がかりをつかもうとするが、ミルトのほうが聞き込みもうわてで、近隣住民から被害者の名前を聞き出すことに成功していた。
もくじに戻るラスとミルトはコンビを組むことに
ラスはミルトに選ばれてコンビを組むことになる。
被害者二人は麻薬の売人のギャビン・スマートとダンテ・ペロン。タレこみ屋テディに二人の仲間がオマールだと聞き出し、ラスとミルトはオマールから話を聞く。
ミルトはケータイの履歴をNSAに調べられて、家族に麻薬の売人をやっていることがバレてもいいのかとオマールを脅す。オマールは死んだ二人にクスリの材料を売っていたのがトラヴィス・テイラーだと吐く。
裁判長と仲がいいミルトは難しいと思われたトラヴィス・テイラーの家の捜索令状も楽々手に入れる。しかし、トラヴィス・テイラーの家からは何の証拠も見つからない。
ラスは死体の第一発見者のピザ配達員リッキーにトラヴィス・テイラーが現場から逃げていくのを目撃したと偽証させることに。トラヴィス・テイラーは検察と取引をして、事件が解決するとラスは予想していたが、トラヴィス・テイラーは無罪を主張、釈放されてしまう。
計画が失敗し、ラスはイライラ。ミルトがラスをかばって「偽証させたのは自分だ」と課長や検事に言ったことも気に入らない。 そんなとき、リッキーが走行中の車から狙撃され、そばにいたラスが撃たれてしまう。
もくじに戻る事件の真相
ラスは幸い軽傷で済むが、何もかも完璧なミルトに腹を立てていた。お見舞いにきた総務のホリーはラスのほうが上だと慰める。
狙われたリッキーは豪華なFBIの隠れ家に。
ギャビン・スマートとダンテ・ペロンを殺した凶器の銃が見つかり、銃にはアンチョビが付いていた。ラスとミルトはリッキーがピザの箱に銃を隠していたことに気づく。
ギャビン・スマートとダンテ・ペロンを殺した犯人はリッキーだった。
リッキーは新聞に載っていた「麻薬の過剰摂取で亡くなった10代の少女」の腹違いの弟だった。 リッキーは姉の復讐のためにギャビン・スマートとダンテ・ペロンの二人の売人を殺害。
隠れ家から逃げ出したリッキーはトラヴィス・テイラーを銃で撃とうとしていた。ラスとミルトは正反対の方法でリッキーを説得。ミルトはまだやり直せるとリッキーを諭し、ラスは撃てば死ぬと脅した。リッキーは観念し、銃をミルトに渡す。リッキーは逮捕され、事件は解決。
ミルトは記者会見を開き、ラスの活躍をたたえる。しかし、新聞記事に載った写真は、ミルトだけだった。
もくじに戻る登場人物
- ラッセル・アグニュー(通称:ラス)
- バトル・クリーク市警の昔かたぎの刑事。ミルトの相棒に指名される。
- ミルトン・チェンバレン (通称:ミルト)
- FBIのデトロイト支局からバトル・クリークの出張所に移動してきたFBI特別捜査官。ハンサムでハイテクを駆使し、捜査。何もかも完璧にこなす。
- フォンタネル・ホワイト (通称:フォント)
- バトル・クリーク市警の刑事。ラスと相棒だった。
- グゼヴィッチ刑事課長
- バトル・クリーク刑事課をまとめるボス。
- アーロン・ファンクハウザー
- バトル・クリーク市警の刑事。
- エリン・ ジェイコックス (通称:E)
- バトル・クリーク市警の刑事。
- ホリー・デイル
- バトル・クリーク市警で総務を担当している。
オープニング曲
- Lost to be found by Brandon Calhoon
まめ知識
- 『60 Minutes』
- ラスがバトル・クリーク市警の予算不足の現状を訴えるメールを送った番組。
『60 Minutes』はアメリカのテレビ局CBSが放送しているドキュメンタリー番組。レスリー・ストールは『60 Minutes』の記者。
- 『私立探偵マグナム』
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テレビで起こった事件を通報してくるおばさんが見ていた1980年~1988年まで放送されていたテレビドラマ。
主人公のトーマス・マグナムはハワイ・オアフ島で探偵をしている。ラスが冗談で逮捕すると言っていたのは、トーマス・マグナム役の トム・セレック。
感想
ゆる~い感じがいいドラマ。バトル・クリークはミシガン州にある実在の町だそうです。このドラマのクリエーターは「Dr.HOUSE」のデイヴィッド・ショアと「ブレイキング・バッド」のヴィンス・ギリガン。「Dr.HOUSE」に出演していたカトナー役のカル・ペンもフォント役で登場しています。
田舎町とはいえ、靴カバーだけで「NASAだ!」と驚くところは、きっとギャグなんでしょうが笑えますね。大都市の犯罪ドラマの「CSI」や「BONES」なら、機材も捜査手法も最新の方法が使われていて、それが普通だと思っていましたが、よく考えたら小さな田舎町じゃそうはいきませんよね。
FBI捜査官のミルトはまるでマネキンみたい。ハンサムでみんなに好かれて、仕事もできる。そんな完璧なミルトがなぜ左遷されてしまったのかも気になるところです。
上司だったブロムバーグは嫌っていたようでしたが、悪態とともにケーキに書かれた「ミルト ”MILT」”の名前がナイフでメッタ切りにされるのは毒がきいていますね。
刑事と言ったらドーナツのイメージだったので、エクレアの差し入れは新しい感じがしました。
完璧なミルトにラスはイライラ。しかも相棒に指名されてしまいます。確かにそばにあんな完璧な人がいたら、腹が立つのも無理ないです・・・。きれいごとばかり言っているのに結局ミルトの思い通りに進んでいく。
正反対のラスとミルトですが、「良い警官・悪い警官 good cop / bad cop」の尋問テクニックにはピッタリ! 次は二人がどんな事件を解決していくのか楽しみです。
もくじに戻る気になったセリフをPick Up
- 「俺は小さな町の刑事に過ぎない。世界には勝ち組がいる。俺たちとはちがう」
" You know, how I am just a small-town cop. And there are winners in the world. And then, well, there's the rest of us." 撃たれて入院したラスがホリーにこぼしたミルトへのイラだち。ラスとミルトの二人は相棒としてうまくやっていけるのでしょうか・・・。