- 『殺人を無罪にする方法』シーズン1第5話 「陪審選定」
- How to Get Away with Murder Season1 Episode5 "We're Not Friends"
あらすじ
家庭内暴力をしていた父親の殺害事件
- 事件の関係者
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- 被告人 ライアン・レミニ (アンソニーとシャロンの息子、17歳)
- アンソニー・レミニ(警官、妻のシャロンを虐待していた)
- シャロン・レミニ(アンソニーの妻)
- 事件の概要
- ライアンは母親のシャロンを虐待する父親アンソニーに耐えかねて、無防備だったアンソニーを銃で殺害し、起訴される。
ライアンの父親は警官だったため、警察組織はマスコミを使って、世間にライアンは反社会的な殺人鬼だと思い込ませていた。
この事件の裁判で重要なのは、ライアンに同情させて陪審を味方につけること。 そのために虐待に同情しそうな人を陪審員として選ぶ。
しかし、検察はシャロンが虐待されていた客観的証拠はないと主張。ライアンが父親の虐待について書いていたブログも証拠として認められない。
なんとかライアンのブログを証拠として認めさせるために、検察側の証人にブログの内容を確認させ、虐待の証拠として使えるようにする。
コナーはゲイの出会い系アプリを使って、偏見のある陪審員を排除することに成功。しかし、勝てそうにない。
ローレルは法律扶助をしている恋人のカンに助言を求める。カンは「陪審による法律の無視"Jury nullification" (法を無視させ証拠に関係なく、陪審員に無罪評決を出させること)」 の話をするが、陪審員に知らせるのは違法だからやめておけと言われる。
どうしてもライアンを助けたいローレルは、「陪審による法律の無視」 の資料を陪審員が見るように計画し、実行。 それがフランクにバレてしまう。
フランクはローレルの名前を出さずに、アナリーズに報告。アナリーズは検察側に「陪審による法律の無視」の資料が陪審員に渡ったと、フランクに密告させる。
そのため、裁判は審理無効に。陪審員が同情的で、検察に社会の敵と見なされなくなったライアンは少年裁判所で裁きを受けることになる。そうなれば、処罰は保護観察と社会奉仕。実質的に勝利をおさめることができた。
ローレルは「陪審による法律の無視 」の資料を渡したことをなぜアナリーズに黙っているのか、フランクに問い詰める。言い合いになって、熱くなったフランクとローレルは、お互いにキスし合う。
しかし、ローレルは彼氏がいると告げ、立ち去る。ローレルは彼氏のカンの元へ行き、愛し合う。
もくじに戻るウェスは写真の男がサムだと気づく
アナリーズはライラとの関係をサムに問い詰める。アナリーズはライラのケータイにあったサムの下半身の写真を突きつけて、サムがライラと浮気していたことを認めさせる。
サムはライラとは体だけの関係で、アナリーズを愛していると言う。アナリーズはライラと同じように、昔 自分もサムの愛人だったことを思い出す。サムを信じられないアナリーズはケンカに。
アナリーズはネイトに会いに行く。ボニーが自白ビデオを手に入れるとき、サムを違法に調べていたこととアナリーズと愛人関係にあったことをバラされて、ネイトは警察をクビになっていた。
アナリーズのせいでクビになったと思ったネイトは、サムにはライラ殺害時のアリバイはないと告白。
サムがライラを殺したのではないかとアナリーズは疑いを強める。サムにライラ殺害の夜にどこにいたのか聞き出す。サムはライラから自殺すると電話があり、一晩中ライラを探していたと話す。
アナリーズはレベッカがライラとサムの関係を知っていたのか探るために、アナリーズの法律事務所兼自宅でレベッカにサムの心理鑑定を受けさせる。
レベッカはライラが既婚者の「ミスター・ダーシー」と付き合っていたことを聞いていたが、「ミスター・ダーシー」がサムだと言うことは知らなかった。
心理鑑定が終わったレベッカはトイレへ。
ウェスはレベッカの部屋がもぬけの殻になっていることに気づく。ウェスがレベッカに電話をかけると、レベッカはアナリーズは信用できないと忠告。トイレの壁紙を見ろとウェスに告げると電話を切ってしまう。
ウェスはアナリーズの法律事務所兼自宅のトイレへ。トイレの壁紙とライラのケータイにあった下半身の写真の背景が同じであることに気づく。 ウェスは写真の男がサムだとわかったと、アナリーズに詰め寄る。
もくじに戻る6週間後 サム殺害事件の夜
かがり火を焚いて、週末にあるアメフトの試合で盛り上がる大学。ローレル、ウェス、ミカエラ、コナーはサムの死体を森へ運んでいた。
ローレルに電話がかかってきて、男女2人の学生に見つかりそうになるが2人は立ち去り、目撃されずに済む。
フランクからの電話と知った3人は、サムのことを言ったのかローレルを問い詰める。ローレルはカンと付き合っていながら、フランクとも寝たことを告白する。
死体を燃やしているときにもフランクから電話が。音を聞かせて、かがり火にいるアリバイを作るためローレルは電話に出る。
フランクは寝た学生リストに入れるため、ローレルと関係を持っていた。フランクはなんでもするとローレルに謝る。
ミカエラは婚約指輪をなくしパニックに。ミカエラはアッシャーにトロフィーを返す役目があったが、とても出来そうにない。
ミカエラのかわりにローレルがその役目を果たすことに。ローレルはフランクの部屋へ行き、本当になんでもしてくれるのか尋ねたあと、カバンからトロフィーを取りだす。
もくじに戻る登場人物
- アナリーズ・キーティング
- 敏腕弁護士・ミドルトン大学のロースクールの教授
- サム・キーティング
- アナリーズの夫・ミドルトン大学の心理学教授
- コナー・ウォルシュ
- ロースクールの学生・最初に最優秀賞であるトロフィーをもらった
- オリバー
- コナーの恋人?広告代理店のIT部門に勤務。コナーに事あるごとにハッキングを頼まれる。
- アッシャー・ミルストーン
- ロースクールの学生・有力者の息子
- ミカエラ・プラット
- ロースクールの学生。エイデンと婚約中。
- ローレル・カスティーリョ
- ロースクールの学生。恋人はカン。
- ウェス・ギビンズ
- ロースクールの学生。アナリーズのお気に入り。
- レベッカ・サッター
- ウェスが住むアパートの隣人。ライラの事件に関係があるらしい
- ライラ・スタンガード
- ミドルトン大学の学生でサムの教え子。行方不明だったが、死体で発見される。
- グリフィン・オライリー
- ライラの恋人。ミドルトン大学の学生。アメフト選手でクウォーターバック。
- フランク・デルフィノ
- キーティング法律事務所のアソシエイト。ローレルに気がある
- ボニー・ウィンターボトム
- キーティング法律事務所のアソシエイト。サムに気がある
- ネイト・レイヒ
- アナリーズの愛人・元刑事
感想
警官による家庭内暴力って、ひどいです。通報もできずにおびえていることしかできないなんて。ライアンが父親を殺す以外の方法があればよかったのに。
「デスパレートな妻たち」でも、警官に虐待を受けていたエピソードがあった気が…。おそろしいですね。
ローレルはカンとフランクを二股かけることになってしまったようです。でも、フランクもリストに加えるためにローレルと寝たなんて最低。趣味が悪い…。
アナリーズが過去にサムの愛人だったとわかって、意外でした。アナリーズはサムがライラを殺したことを疑っていながら、サムを守ろうと必死になっているのはやっぱり自分の夫を愛しているからなんでしょうね。
レベッカはつかみどころがないというか、変わっているというか…。レベッカは人に嫌がらせして、気が晴れる性格らしい。できれば近づきたくないタイプです。そんなレベッカを助けようとするウェスは、どれだけお人好しなんですか!
それにしても、トイレの壁紙に気づくなんて、めざとい!普通そんなの気づかずにスルーしちゃいます。写真の男がサムだと気づいたウェスは次にどんな行動に出るのか、楽しみです。
もくじに戻るまめ知識
- 「ミスター・ダーシー」
ジェーン・オースティンの恋愛小説『高慢と偏見("Pride and Prejudice")』の登場人物。17世紀から18世紀のイギリスが舞台。ダーシーはヒロインのエリザベスと反発しながらも、惹かれあう。
この小説を元にイギリスで製作されたドラマでは、コリン・ファースがミスター・ダーシーを演じた。
『ブリジット・ジョーンズの日記』は『高慢と偏見』に影響を受けて書かれた。『ブリジット・ジョーンズの日記』にはマーク・ダーシーという登場人物が出てくる。
ドラマの中で流れていた曲
アナリーズが酔って、ネイトに会いに行くときに流れていた曲ローレルとカンが愛し合い、ウェスがアナリーズに写真の男はサムだと分かったと告げるときに流れていた曲
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