- 『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7【ファイナルシーズン】 第5話「回りくどい殺人」
- Elementary Season7 Episode5 "Into the Woods"
※ネタバレしています。
『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第5話「回りくどい殺人」のあらすじ
トレイルランニングに参加していたイザベルは背中をナイフで刺され、ゴール直前で死んでしまう。シャーロックはイザベルの足についていた湿った泥から、刺された現場はリッチモンド池の近くだと推測。
リッチモンド池の近くには密造酒の蒸留所として使われていた小屋が。 小屋には銃撃された別人の血が残されていた。
リッチモンド池には密造酒を作っていたバーテンダーのレニーとペットの豚 トリュフの死体が沈められていた。
シャーロックは小屋の床で割れていた年代物のワインボトルを復元し、ワインディーラーのトッド・ハリスの指紋を発見する。 ハリスは自宅で縛られ、口の中を撃たれていたが、命は助かった。
犯人はハリスのワインラックから、57年のシャトーバティストを選び、3本、盗んでいた。 57年のシャトーバティストが好きで保管せずに飲むと記事になっていたヘッジファンドのジェイソン・ウッドが犯人のターゲットだと判明。
犯人はハリスから57年のシャトーバティストを盗み、豚でレニーがトウゴマから抽出した猛毒のリシンの効き目を試すと、レニーを銃殺。 その現場を目撃されたイザベルをナイフで刺していた。
ジェイソン・ウッドと妻のコリンナは、57年のシャトーバティストを買う予定だったワインオークションに出席。 犯人が毒入りのワインボトルにすり替えるときを逮捕しようとするが、監視カメラの映像が妨害されてしまう。
しかし、シャーロックはワインオークションの会場から出ていこうとする男の靴ひもの結び目に目をつける。 その男はベル刑事が聞き込みをしたレニーの同僚のバーテンダーのコルビーだった。
靴ひもの結び目は8の字結びで、レニーと豚を沈めるための重しの結び目や、ハリスを縛った結び目と一致する。
コルビーはコリンナのストーカー行為で逮捕され、獄中でコリンナの結婚を知り、激怒。出所後、邪魔なコリンナの夫ジェイソン・ウッドを殺そうと毒入りワインを飲ませる計画を立てていたのだった。
一方、ジョーンとシャーロックはIT企業オドカー社のオーディン・ライヘンバッハから、姪を誘拐すると脅迫されている件の犯人を突き止めてほしいと依頼を受ける。 ジョーンとシャーロックは違法な手段も使い、脅迫事件を捜査するが、脅迫事件などもともとなかったことが判明する。
フェリー爆破計画を実行しようとしていたティムを殺したパトリック・ミアーズ。ミアーズにティムの計画を教えた黒幕はオーディン・ライヘンバッハだった。
グレッグソン警部を撃ったのは誤算だったが、ミアーズはフェリー爆破を阻止し、大勢の命を救った愛国者だとオーディンは言う。
オーディンは、違法な手段を使うシャーロックとジョーンも、愛国者だといい、2人をひきいれようとするのだった。
『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第4話「危険な青信号」前回のあらすじと感想はこちら≫『エレメンタリー ホームズ & ワトソン in NY』シーズン7 第5話「回りくどい殺人」の感想
犯人はストーカーだった
トレイルランニングのゴール直前で倒れたイザベルの背中にはナイフが。 トレイルランニングのコースは決まっておらず、刺された場所を突き止めるのは難航するかと思いきや、シャーロックのおかげですぐに現場を突き止めることができました。
左足についていた湿地の泥で犯行現場を突き止めてしまうのはさすがシャーロックですね。
イザベルは目撃者で、口封じにために殺されていたことが発覚。 密造酒の蒸留所の小屋ではさらなる殺人が行われていました。
今でも密造酒が作られているのがびっくりですが、池に沈められていた2体の死体のうち、1体が豚だったのもびっくり。
バーテンダーのレニーは、トウゴマの実から猛毒のリシンを抽出。密造酒を作る技術が毒を抽出するために使われるとは…。
そのリシンの効き目を確かめるために犠牲になったのが、レニーのペットの豚「トリュフ」。 さらに犯人はレニーを銃で撃ち殺していました。
レニーを撃ったのは、19世紀の単発式レミントン・デリンジャー。リンカーン大統領暗殺にも使われたそうです。
小さな銃で1発しか撃てないというのは、他の銃よりもましかもしれませんが、人を殺せる威力があることは間違いないのは恐ろしいですね。
単発式レミントン・デリンジャーはレニーを撃つ前に、ワインディーラーのハリスを撃っていたことも判明。 ハリスは口の中を撃たれていましたが、命は助かってよかった…。でも、ものすごく痛そうでしたね。
犯人が命を狙うターゲットは、ヘッジファンドのジェイソン・ウッド。 ヘッジファンドの仕事のせいで命を狙われるはめになったのかと思いきや、妻のコリンナのストーカーが犯人の正体でした。
わざわざジェイソン・ウッドが好きなワインに毒を仕込むという回りくどい方法で命を狙う犯人。 そのせいで、犠牲になる人が出ても、コリンナのストーカー コルビーにはどうでもよかったようです。
まさかバーテンダーのコルビーがコリンナのストーカーだったとは意外。 ちなみにシャトーバティストは架空のヴィンテージワインのようです。
ワインオークションで毒入りワインとすり替えられる瞬間を監視カメラで押さえようとしますが、妨害され、失敗。 会場が封鎖されたとき、「会場にいるマンハッタンのエリート層の半数は殺人をしてもおかしくない」というシャーロックの言葉が辛辣でしたね。
当初の作戦は失敗しましたが、シャーロックは靴ひもの8の字結びから、犯人のコルビーを突き止めることに成功。 特徴的な結び目から、コルビーの犯行が露呈し、動機も明らかに。
回りくどい方法を取ったのは、コリンナのストーカーである自分の犯行だと気付かれないようにするためでした。 刑務所の中で、コリンナの夫を殺す方法をずっと考えていたという執着心が怖い…。
オーディン・ライヘンバッハ
オドカー社のオーディンから仕事を依頼されたジョーンとシャーロック。 オドカー社はグーグルのような巨大なIT企業のようです。
オーディンの姪を誘拐するという脅迫事件の犯人を社内の人間から見つけ出してほしいと頼まれたジョーンとシャーロックは、違法な手段を使い、捜査。
シャーロックが自宅でナパームを作っていたのは驚きでしたね。ジョーンが心配するように火事になりそう…。
ジョーンとシャーロックへの依頼はテストだったことが判明。 オーディンのラストネームは「ライヘンバッハ」。 「ライヘンバッハ」と言えば、シャーロックがモリアーティ教授と滝つぼに落ちた「ライヘンバッハの滝」を思い出しますね。
「ジョーンは厄介だと彼らに伝えろ」と妻に頼んでいたミアーズ。 この伝言はオーディンに伝わり、オーディンはジョーンとシャーロックを仲間にひきいれようと考えたようです。
オーディンはミアーズにティムのフェリー爆破計画を伝えれば、ミアーズが阻止すると行動を推測していた模様。 オドカー社が収集した検索履歴などのデータで、個人がどのような行動をするのか、把握されているようなのが、不気味…。
どうやらオーディンはオドカー社が収集したビッグデータで犯罪を予測し、それをミアーズのような阻止してくれそうな人物に流すことで、大勢の命を救っているようです。 でも、どうしてもそれが正しいこととは思えないですね。
オーディン・ライヘンバッハは、シャーロックたちの最後の宿敵になりそうな予感。 オーディン・ライヘンバッハとシャーロックは、「ライヘンバッハの滝」に落ちてしまうのでしょうか…。
オーディン・ライヘンバッハ役を演じているのは、『24 -TWENTY FOUR-』『スタートレック:ディスカバリー』など数多くのドラマにゲスト出演しているジェームズ・フレインです。ドラマの中で流れた曲
- 特になし