『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第7話「捜索」あらすじと感想 ネタバレ注意 !

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  • 『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第7話「捜索」
  • HOMELAND Season8 Episode7 "F**ker Shot Me"

※ネタバレしています。

『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第7話「捜索」のあらすじ

ソールは投降したハッカニをグロムに引き渡す。ソールはハッカニが公正な裁判を受けられるように奔走する。

タリバンの指導者で信奉者の多いハッカニが処刑されれば、アフガニスタンで暴動が起きてしまう。 ソールはパキスタンの旧友ブンラン(バニー)・ラティーフとタスニームと本音で話し合い、このままではまた戦争になると警告。

タスニームはソールに協力を申し出、ハッカニの裁判を担当する女性の裁判長にハッカニは大統領のヘリを撃墜していないという証拠を見せる。 裁判長はハッカニが大統領暗殺犯ではないという証拠が集まるまでの時間稼ぎとして1週間の審理の延期を決めると約束。

しかし、ハッカニの裁判官は別の人が担当となり、グロムの思惑通り、即座にハッカニに死刑が言い渡されてしまう。

ソールは首席補佐官のウェリントンにヘイズ大統領を説得し、処刑を止めるように頼む。しかし、ヘイズ大統領はワーナー大統領の遺体と共にアメリカにやってきたグロムにそそのかされ、戦争を続ける気になっていた。

ヘイズ大統領は戦争を推し進めようとするジョン・ゼイベルと話し、アフガニスタン政策の刷新を決めていた。

キャリーはドイツ行の飛行機には乗らず、ロシアのグロモフと共にマックスを捜しに向かう。 キャリーはグロモフがマックスの居場所を突き止めるために立ち寄った村が、昔、キャリーがCIA支局長だったときにドローンで結婚式を攻撃した村だと知り、動揺する。

グロモフのおかげで捕虜になっていたマックスが見つかるが、大勢のタリバンたちに連れていかれてしまう。 マックスはヘリのブラックボックスは売り払われ、コハトに運ばれたと話す。

再びマックスの監禁場所を見つけたキャリーはCIA支局長のマイクに救出部隊を送るように頼む。 しかし、キャリーはロシアに寝返ったと思われて信用されず、救出部隊は来ない。

マックスの監禁場所にはハッカニの息子ジャラールもやってくる。 キャリーは1人で乗り込み、オレンジ色の囚人服を着せられるマックスを助け出そうと銃を構えるが、直前でグロモフに制止される。

『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第6話「2分間」 前回のあらすじと感想はこちら≫

『HOMELAND/ホームランド』ファイナルシーズン シーズン8 第7話「捜索」の感想

ハッカニには死刑判決が

アメリカに投降したハッカニはグロムに引き渡されることに。 引き渡しが行われた「ガジ・スタジアム」はアフガニスタンのカブールに実際にあるサッカー場で、タリバンが処刑場に利用していたそう。

タリバンによるむち打ちの刑や銃殺刑が行われ、ピッチは血に染まっていたと言われています。

ガジ・スタジアム

アフガニスタンの首都カーブルにある多目的スタジアムであり、アフガニスタンの国立競技場である。

おそろしいことを行っていたタリバンですが、今ではグロムの方がすっかり悪党に。 見せかけの裁判をして、すぐにでもハッカニを処刑しようとするグロム。 アメリカのヘイズ大統領まで手玉に取ることに成功してしまいました。

グロムの思惑にまんまと乗ってしまうヘイズ大統領には頭を抱えるしかありませんね。 ソールや首席補佐官のウェリントンたちの会議を秘密結社と呼び、グロムの方を信用してしまうのが残念過ぎる…。

ソールが危惧した通り、「経験不足の者が大統領となり、傷ついた国民が行動を求めて戦争が起こる」という言葉が現実になってしまいそうです。

ワーナー大統領の在任期間は9か月。第9代のアメリカ大統領ウィリアム・ハリソンは在任期間1か月で亡くなったそうです。歴代大統領でも最短記録だそう。

ウィリアム・ハリソン

ウィリアム・ヘンリー・ハリソン( 英語: William Henry Harrison, 1773年 2月9日 - 1841年 4月4日)は、 アメリカ合衆国の 軍人、 政治家で、第9代 アメリカ合衆国大統領である。 1811年の ティピカヌーの戦い での勝利で名声を獲得したため、「ティピカヌー」あるいは「オールド・ティピカヌー」の愛称で呼ばれた。 他の多くの初期の大統領と同様に、 バージニアの プランテーション所有者だった。当時としては高齢の68歳で大統領に就任したものの、在任期間わずか1ヶ月で死去した。

パキスタンもハッカニの処刑を止める気はなかったようでしたが、ソールの説得でタスニームの心が動いたのは意外でしたね。 戦争を続けるため、和平を望んでいるハッカニを殺そうとまでしていたのに!

しかも、ハッカニがヘリ撃墜の犯人ではないと証明するために、自分たちがハッカニの車列を攻撃したことまで裁判官に認めたのには驚きましたね。 アメリカとパキスタンとの間には歴史がありましたが、パキスタンも戦争にはうんざりだったようです。

裁判長の女性はタスニームの話でハッカニの裁判の延期を決めると約束。 アフガニスタンで女性が裁判官というのも、すごいですね。

しかし、グロムの画策で裁判長はかえられ、ハッカニの裁判ではすぐに死刑が宣告されてしまいました。

裁判とは名ばかりで、裁判長が一方的にハッカニを非難し、死刑宣告を下しただけ。 検察官や弁護士もいないようでしたね。 こんなのが裁判だなんて、茶番もいいところ…。

しかも、すぐにでも死刑は執行されそうに。これじゃ、タリバンの昔のやり方と変わりませんね。 「この戦争に無実の者などいない」と自分の罪を反省しているハッカニなら、アフガニスタンを平和に導けるはず。

しかし、戦争を続けたいグロムや、ヘイズ大統領によって闇に葬られてしまいそう…。 ヘリの墜落原因の真相を調べずにワーナー大統領の敵討ちだと言ってハッカニを早々と処刑して、再び戦争へ突き進んでいこうとするのがおそろしいですね。

しかも、それをワーナー大統領が暗殺されたことで傷ついたアメリカ国民自身が求めているという構造にゾッとしますね。 9.11のあとのように、歴史は繰り返してしまうのでしょうか…。

戦争を推し進めようとするヘイズ大統領に進言するジョン・ゼイベルも登場。 「目には目を 思い切りパンチを」と言う好戦的なジョン・ゼイベルによって、事態はさらに泥沼へ沈んでいきそうで不安ですね…。

キャリーはマックスを見つけるが…

キャリーはロシアのグロモフとマックスの捜索へ。 飛行機には乗らず、グロモフと行動したことでキャリーはロシアに寝返ったと思われてしまうことに。

確かにグロモフがマックスの捜索に手を貸すなんて、どうも腑に落ちないですね。

グロモフがマックスの居場所の情報を手に入れるために立ち寄った村は、シーズン4でキャリーがドローンで結婚式を爆撃した村でした。 キャリーは「ドローンの女王」とまで呼ばれていましたね。

シーズン4では結婚式にハッカニがいるという情報が入り、ドローンで爆撃したもののハッカニはおらず、大勢の犠牲者が。 シーズン4では結婚式の爆撃からハッカニの甥アーヤンが生き残っていましたね。

その村には爆撃で犠牲になった人たちの大勢のお墓が並んでいました。 左腕のない少年はやはり爆撃のせいで腕を失ったようでしたね。

自分の罪を目の当たりにしたキャリー。 グロモフは知らなかったと言っていましたが、これもキャリーを動揺させる作戦なのでしょうか…。

アメリカが爆撃した場所を再建し、地元の協力者を増やしてきたロシア。諜報活動ではアメリカよりロシアの方が巧妙なようですね。

グロモフのおかげでマックスが見つかりましたが、すぐに別の場所へ連れていかれてしまいました。 撃たれた傷もちゃんと手当てされず、熱もあるというマックスが心配ですね。

しかも、オレンジ色の囚人服を着せられ、ハッカニの息子ジャラールに映像を撮影されそうに。処刑シーンを撮影する気かとヒヤヒヤ。

処刑されそうな父親のハッカニと捕虜のマックスを交換したいようですが、すぐにでもマックスが処刑される可能性もありそうで心配ですね。 救出部隊が来ないというのも最悪の状況。

ヘリの墜落原因を突き止めるカギを握るブラックボックスはコハトへ。

キャリーはマックスを助け、真相を突き止めることができるのでしょうか…。

ジョン・ゼイベル役を演じるのは、ドラマ『ハンニバル』でウィル・グレアム役を演じたヒュー・ダンシー。『ホームランド』でキャリーを演じるクレア・デインズはヒュー・ダンシーの妻です。

ヒュー・ダンシー

(Hugh Dancy、1975年6月19日 - )は、イギリスの俳優。

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