- 『S.W.A.T.』シーズン2 第7話「遺産」
- S.W.A.T. Season2 Episode7 "INHERITANCE"
※ネタバレしています。
『S.W.A.T.』シーズン2 第7話「遺産」のあらすじ
ソーシャルメディア王で大富豪のリチャード・タッカーの娘ローレンと彼氏のポールが誘拐される。 誘拐犯のグループは、ロスの貧困者救済委員会に5000万ドル寄付し、500万ドルを口座に入金しろと要求。
誘拐犯のグループは、1974年に起こった新聞王の娘パティ・ハースト誘拐事件を模倣していた。 パティ・ハーストを誘拐したSLAという組織も、貧困者に食料を与えるように要求したり、パティに銀行強盗をさせたりしていた。
ルカの祖父がパティ・ハースト誘拐事件を担当しており、ルカと父のカールは当時の日記や資料を見直す。 ローレンはパティ・ハーストと同じように銃を持たされ、銀行強盗をさせられていた。
リチャード・タッカーは5000万ドル寄付し、500万ドルも支払うが、娘のローレンとポールは戻らず、マネキンが置いてあっただけだった。
ルカたちは当時のSLAのアジトを洗い出し、フーバー通りの映画館が怪しいとにらむ。 その映画館にはポールが拘束されており、プラスチック爆薬を製造した痕跡が残っていた。
犯人はさらに、パティ・ハースト誘拐事件で仕掛けられたようにパトカーにもプラスチック爆薬を仕掛け、爆発。
犯人は悪質なコードであるルートキットをアップしろと要求。 ルートキットを利用すれば、犯人がタック社のSNSをコントロールできるようになってしまう。
ルカの祖父の捜査資料によると、パーム通り200番地で違反切符を切られていたことからSLAのアジトが近くにあったはずだと推測。 パーム通りの家を包囲するが、スワットは激しい銃撃を受ける。
ルカは銃撃が自動発射装置で行われていることを見抜く。 ホンドーがアリゾナに出張中のため、一時的にスワットに復帰したストリートとクリスが家の中へ。
ローレンは自動発射装置の後ろで椅子に縛り付けられていた。 誘拐犯は自動発射装置の後ろにいるローレンが、警察の銃撃で死ぬところをタック社のSNSでライブ配信しようとしていた。
自動発射装置を解除し、無事ローレンを助け出すが、誘拐犯は取り逃がしてしまう。
ホンドーとニアはアリゾナへ一緒に出張に行くが、途中でハイウェイ・パトロールのリード巡査に車を止められてしまう。 黒人だというだけで車を止められたホンドーは、それを認めようとしないリードに怒りを覚える。
デヴリンが採用枠1人のスワット隊員に選ばれ、ストリートは落ち込むが、ベテラン2名が早期退職し、ストリートは仮採用されてスワットに復帰することになる。
『S.W.A.T.』シーズン2 第6話「ネバー・アゲイン」前回のあらすじと感想はこちら≫『S.W.A.T.』シーズン2 第7話「遺産」の感想
アリゾナで人種差別を受けるホンドー
ホンドーは警官の指導のためアリゾナへ。アリゾナでもヘリから犯人を狙撃したことは伝説になっているようです。 もてはやされても、「二度と銃を発射せずに済めば幸せ」と言い切るホンドーは本当にできた人ですね。
検事補のニアとも一緒に出張だったホンドー。楽しいドライブをしていたと思ったら、白バイに止められることに。しかも、止められた理由はホンドーたちが黒人だったからという理由。
バッジを見せた途端に、態度が急変したのが感じ悪い…。 もし、ホンドーたちが警官や検事補じゃなかったら、何か理由をつけて逮捕しそうでしたね。
しかも、人種差別を認めず、ホンドーの被害妄想だと片づけたリード! 黒人であるというだけで、警官に止められ、疑われることが多いなんて理不尽。 それだけでものすごいストレスになりそう。
アメリカで警官が過剰に反応し、黒人を射殺したという事件はよく聞きますね。 守ってくれるはずの警官に殺される危険があるというのが、おそろしい…。
今までリードみたいなやつから数え切れないほど侮辱されたことがあるホンドー。それでも今回、やり過ごせなかったのは、いつまでも変わらないことにうんざりしたから。 人種差別がなくなる日は来るのでしょうか…。
ストリートはスワットに復帰
ホンドーがアリゾナへ出張中に誘拐事件が発生。ディーコンがスワットの指揮を取ることに。 ホンドーもディーコンになら、安心してあとを任せられますね。
そして、ストリートは一時的にスワットに復帰。正式に採用されたのはデヴリンでしたが、その後、ストリートも仮採用されることに! ついにストリートがスワットに復帰できてよかったですね。
パトリシア・ハースト誘拐事件をまねる犯人たち
誘拐されたのは、ソーシャルメディア王の娘ローレン。 実際の事件である1974年にSLAが起こしたパトリシア・ハースト誘拐事件を模倣していた誘拐犯たち。
パトリシア・ハースト
パトリシア・ハースト(Patricia Hearst、 1954年 2月20日 - )は、 アメリカの 女優。新聞王 ウィリアム・ランドルフ・ハーストの孫娘。 1974年 に発生した「パトリシア・ハースト誘拐事件」に関与したことで知られる。通称パティ・ハースト (Patty Hearst)。 1954年、 サンフランシスコの新聞社『 サンフランシスコ・エグザミナー ...
パティ・ハーストは新聞王の孫娘で、ローレンはソーシャルメディア王の娘。 5000万ドル(約50億円)払っても、びくともしないという超お金持ちのソーシャルメディア王リチャード・タッカー。 「ググる」のように、「タッカー」が動詞にまでなっているという設定に。FacebookのようなSNSがモデルになっているようですね。
5000万ドル(約50億円)払っても、何ともないというのが、すごすぎて言葉も出ない…。 誘拐犯はパティ・ハースト誘拐事件を模倣することでショーにし、格差社会や社会への不満をぶつけたかったようです。
パティ・ハーストのように、ローレンに強盗までさせる誘拐犯たち。 強盗したお金をバラまいたり、マネキンを返すなど、警察をバカにし、パトカーに爆弾まで!
犯人に協力し、その後、逮捕されたパティ・ハーストは懲役35年を言い渡されましたが、恩赦により仮釈放となったそう。 15か月も誘拐され、ストックホルム症候群になってしまったようですね。
その後、パティ・ハーストは警官のボディガードと結婚。2人の娘さんが生まれたそう。 誘拐事件で大変な目に遭ったパティ・ハーストですが、その後は幸せになれたようでよかったですね。
祖父の捜査資料や日記を見直すルカ
SLAが引き起こしたパティ・ハースト誘拐事件を模倣する誘拐犯たち。 ルカの祖父が残していた日記が捜査に役立つことに。
ルカのことを「ちっこい相棒」と呼んでいたルカの祖父。 黒人であるホンドーを認めていなかったルカの祖父ですが、警察官としては優秀だったようです。
ルカが祖父と釣りに行ったときに、ミミズを食べたがったという記述が。ルカの父カールの「今も妙なもの食ってるもんな」というツッコミが気になる…。 ルカの食生活はどうなっているのでしょうか…。
実はルカの祖父は、息子や孫に無理に警官になってほしくなかったことが判明。警官の仕事も大変だったようですが、「うちの家族にとってバッジは家紋みたいなもの」と言えるほどに。
祖父も父も立派な警官だったからこそ、警官になること目指したルカ。 親子3代で警官、しかも、スワット隊員だというのが、すごいですね。
ルカの子どもも警官を目指しそうですが、「まず嫁さんをみつけないと」と父親のカールに言われてしまうことに。 家を買うことに決めたルカも、そろそろ身を固めることになるのでしょうか…。
誘拐犯は野放しのまま
ローレンの恋人ポールは、潰れた映画館で発見。 ローレンは警察の銃撃で殺されるように罠が。
自動発射装置で銃撃が行われ、それに反撃したスワットが自動発射装置の後ろにいるローレンを撃つことになるシーンをライブ配信しようとしていた誘拐犯たち。 パティ・ハースト誘拐事件を模倣していたのも、アジトを特定させ、警察にローレンを殺させることが目的だったようです。
ルカが自動発射装置で銃撃されていると気付かなかったら、ローレンの命が危なかったですね。 それにしても、銃の自動発射装置が怖い…。
捕まらなかった誘拐犯は、ルートキットでSNSを乗っ取り、ライブ配信。また事件を起こしそうで不安に。スワットが誘拐犯たちを逮捕できる日は来るのでしょうか…。
リチャード・タッカーに500万ドルを入金させた誘拐犯たちは、資金も潤沢に。また組織的な作戦で、テロを引き起こしそうで心配ですね。
誘拐されたローレン役を演じるのは、犯罪捜査ドラマ『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』で長女アリエル・デュボア役を演じたソフィア・ヴァジリーヴァ(Sofia Vassilieva)です。
ソフィア・ヴァジリーヴァ - Wikipedia
ソフィア・ヴァジリーヴァ( Sofia Vassilieva、本名:Sofia Vladimirovna Vassilieva、 1992年 10月22日 - )は、 アメリカ合衆国の 女優 。
『S.W.A.T.』の登場人物
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ドラマで流れた曲
- Hit The Ceiling - LION BABE