- 『MACGYVER/マクガイバー』シーズン2第2話「マッスルカー+クリップ」
- MACGYVER Season2 Episode2 "Muscle Car + Paper Clips"
※ネタバレしています。
あらすじ
マクガイバーとジャック、ライリーは韓国上空の軍用機の中で電磁波発生装置を奪おうとする悪党と格闘に。ライリーは敵を撃ち殺す機会があったにもかかわらず、敵を逃がしてしまう。ライリーははじめて人を殺した瞬間を忘れられずにいたのだった。
そんなライリーにはハッカー集団「ベッドラム74」から、ライリーのハンドルネーム「アルテミス37」にブラックハッカーとしての仕事が入る。ライリーは初の単独での潜入捜査。
ライリーを娘のように思うジャックは、今のライリーの状態で潜入捜査をさせることに反対し、感情的になる。
ハッカー集団「ベッドラム74」の目的は国防長官の暗殺だと判明。「ベッドラム74」はデータ管理会社をハッキングし、顧客である医療機器メーカーのサーバーの管理者権限を手に入れる。そして、国防長官のペースメーカーにマルウェアを送り込み、殺そうとする。
ライリーは正体がバレ、車のトランクに放り込まれるが、そこにあった部品で車のハンドル操作ができないようにする。 マクガイバーは脈がなくなった長官のペースメーカーを止め、車のオーディオとクリップで心臓と同じ周波数を送る外付けのペースメーカーを作り、無事に長官の命を助けるのだった。
『MACGYVER/マクガイバー』シーズン2第1話「創造か死か」 前回のあらすじと感想はこちら≫感想
敵を逃がしてしまうライリー
韓国の上空では電磁パルス発生装置(EMP発生装置)が奪われる危機。電磁パルス攻撃は北朝鮮が示唆したこともあるというもの。なんとアメリカの上空で電磁パルス攻撃が行われれば、送電網やあらゆる電子機器が破損し、多くの人が死亡するという専門家の指摘も。
電磁パルス発生装置が起動され、飛行機のエンジンは停止! 何とか不時着に成功したようですが、よく助かりましたね。
ライリーはシーズン1の最終話でダニエルを殺したシーンがフラッシュバック。 「人を殺す」ということはたとえ相手が悪人であっても、心身をすり減らすというマティ。いざという時には、人も殺さなければならないなんて大変な仕事。
ライリーをかばって、自分のせいで任務は失敗したと報告するジャック。マクガイバーとジャックは今回だけでなく、いつも色々とごまかして報告しているようですね…。
ゲームセンターでライリーにお説教しようとするジャックはまるで本当の父親みたい。 12歳ですでにゲーム機をハッキングしていたというライリーにはびっくり。アメリカのゲームセンターでは高得点を取るとチケットが貰え、そのチケットを集めると景品と交換できるそう。 ちょっとウザいところも、本当の父親みたいで微笑ましいですね。
ハッカー集団に単独潜入するライリー
ライリーにはブラックハッカーとしての仕事が舞い込み、初の単独潜入任務に。ジャックはライリーが心配なあまり暴走!
ハッカー集団「ベッドラム74」のサイバー攻撃の全貌をつかむため、ライリーは1人で潜入することに。盗聴器は見つからないように、電源のいらない盗聴器をマクガイバーがDIY。
マクガイバーが参考にした旧ソ連の諜報機関KGBが使ったという「ザ・シング The Thing」。The Thingを発明したのは楽器のテルミンの発明者としても有名なレフ・セルゲーエヴィチ・テルミン。 実際にモスクワにあるアメリカ大使の公邸に仕掛けられていたそうで、7年間も見つからなかったそうですよ。何だかすごい話ですね!
どうやってソビエト連邦の子どもの贈り物が7年間もアメリカ大使を盗聴できたのか?
By NelC第二次世界大戦後、在ソ連アメリカ大使の住居では「壁に耳がある」とささやかれていましたが、言葉とは裏腹に、盗聴器はまったく見当たりませんでした。結果的には、ボーイスカウトグループから
合言葉はなぜか「アホウドリ(アルバトロス)」に決定…。なぜそんな合言葉に! しかも、早口言葉のような「ポテト ポタト」「トマト トメト」も候補に。こんなひどい合言葉、聞いたことない…。
無事、ライリーは潜入に成功。「ベッドラム74」のメンバーのハンドルネームは個性的でしたね。リーダーはサイクロン。大男はゴリアテ。後の2人はアキラに、ディーレズ。特に「アキラ」というのが気になりますね。
ライリーに銃を向けられたと知ったジャックはマクガイバーが止めるのも聞かずに突入しようとする始末…。ライリーが心配なのはわかりますが、暴走しすぎなジャック。 「見守る覚悟がないと、ライリーを失うぞ」というマクガイバーの静止すら耳に入らないのでした。ハッカーのアジトである玄関先で大騒ぎするジャックとマクガイバーにヒヤヒヤ。よくハッカーが騒ぎを聞きつけて、出てきませんでしたね…。
サマンサが任務に合流
信用されていないライリーは腕試しにハッキングして停電させろと命令されることに。命令通りに停電させず、ハッカー集団のパソコンをハッキングしたライリー。「腹くくれないなら、(銃を)さっさとどけな!」と啖呵を切るライリーがかっこいいですね。
ジルのもとにはライリーから暗号化されたハッカー集団のファイルが。ジルはシーズン1の20話と21話にも登場していますが、ジャックと同様、「この人、誰?」状態に…。
任務から外されたジャックは激怒。マクガイバーに絵文字だけのメッセージを送ってくるのでした。絵文字だけで伝わるの!? ちなみに英語でも絵文字のことを “emoji” と言うそうですよ。
任務をおろされたジャックの代わりに来たのは中国大使から情報を聞き出す最中だったサマンサ。 ドレス姿がセクシーですね。
ドレスは防弾素材を織り込んである特注品。ドレスも縫えるボーザーは器用で何でも出来ますね。 中国大使はネクタイで手首を縛られていましたが、そういうプレイをするつもりだったのでしょうか…。
国防長官のペースメーカーが標的に
銀行に侵入したハッカーたちはお金を盗まず、清掃用具室に直行。なんと目的は国防長官の暗殺。国防長官の暗殺で2000万ドルを得るつもりだというハッカー集団。誰かに依頼でもされたのでしょうか…。
国防長官を暗殺する方法は、ハッキングして車や医療機器を操るというサイバー暗殺。離れた場所からでも、人を殺すことが可能だというのがおそろしいですね。 考えてみれば、まわりはコンピューター内蔵のものだらけ。実際にコンピューター制御されている自動車、飛行機はハッキングされて、遠隔操作される可能性があるそう。 突然、制御不能になったらと考えただけで怖いですね。
マクガイバーとサマンサは長官の命を救うため、誘拐。護衛もボコボコにし、長官も殴って気絶させ、拉致! 狙いは長官に埋め込まれたペースメーカーだと判明。セキュリティ対策が十分でないペースメーカーには実際にハッキングの危険性があるそう。 医療機器のハッキングは命に直結しているので、余計におそろしいですね。
マクガイバーのDIYで長官を助ける
正体がバレたライリーは車のトランクに放りこまれることに。しかし、トランクにあった部品で電話をDIY!
マクガイバー顔負けの即興で電話を組み立ててしまうライリー。さらに、ハッカー集団の車のハンドル操作がきかないように細工。 ライリーを死ぬほど心配していたジャックと感動の再会を果たすのでした。
長官のペースメーカーはマルウェアのせいで、心臓を攻撃。 ジャックが医学部だったという話を一瞬だけ信じてしまいました。ペースメーカーを止めて、車のオーディオで人の心臓と同じ周波数を流すという方法で長官の命を救ったマクガイバー。
一体何をしているのかチンプンカンプンでしたが、サマンサの外付けペースメーカーを作ったという説明が分かりやすかったですね。 長官のブリーフケースで、役に立ったのはまさかのクリップだったのが意外と言うか、拍子抜け…。 ちなみに、ハッキングされない盗んだ車は67年型のマスタング ファストバックだそう。
国防長官の命を救ったことで、国防総省と太いパイプができたと喜ぶマティ。みんなゲームセンターに集まって、わいわいお祝い。「邪魔しないで化け猫。ひげを抜かれたいの! 着ぐるみ、はがすわよ!」と着ぐるみのネコにも容赦ないマティがおっかない…。
このとき、ジャックが着ていたのはオーストラリア出身のロックバンド AC/DCのTシャツでしたね。 ライリーとジャックの親子のような関係にもほっこり。
次回はどんな即興が見られるのか楽しみですね。
登場人物・キャスト
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ドラマの中で流れた曲
- Rockin' All Over the World - JOHN FOGERTY
- If I Should Fall Behind - FAITH HILL
気になったセリフをPick Up
「怖いと言うのは弱さではなく、解決策を見つける力になる」"Telling someone how scared you are doesn't make you weak. In fact, it might just give you the strength you need to find your way out."
単独の任務を終えた後のライリーのセリフ。人を殺したことがトラウマになっていたライリーもジャックの支えで立ち直れそうですね。
今回のマクガイバーの主なDIY
- ヘッドホンの部品などで電源のいらない盗聴器を作り、ネックレスに隠す。
- レンチをマンホールに立てて、車を止める。
- クリップとマッスルカーのオーディオで人の心臓と同じ周波数1.17ヘルツを送れる外付けペースメーカーを自作。
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